- 前置き
今回はカントーカップ用のマイペースヤドランの育成論を投稿します。ヤドランは好きなポケモンなんです。
このサイトには既にかなり前のバケラッタ様のマイペースヤドランの育成論(bw/424)があるのですが、今回の型は夢特性の再生力解禁後に、カントーカップに合わせてあえてマイペースを選択していること、技構成が異なることから別の型として投稿します。
削除要請が多ければ削除しようと思います。
本育成論ではHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさをそれぞれHABCDSと略称し、各能力の個体値は31であることを前提としています。ダメージ計算は、トレーナー天国様のもの(http://trainer.geo.jp/bw/dmjs5.html)を使用させていただいています。
- 採用理由
カントーカップではローブシンをはじめとする格闘ポケモンの多くが参加できません。参加可能な格闘ポケモン筆頭はカイリキーです。互いの全ての技を必中とする特性ノーガードと、100%混乱という強力な追加効果を持つ一致威力100技爆裂パンチを生かして、主にちいさくなるラッキーを殴るためにパーティに入ってきます。場合によってはこだわりスカーフを持って先制してくる恐ろしいポケモンです。
昔からこいつと戦ってきたのがヤドランであり、その他物理攻撃をかなり広く受けることができます。
- 性格
- 特性
もちろん、さいせいりょくは強力なので、汎用性に目を向けるならそちらを採用して構いません。
- 持ち物
確定欄はこれです。A特化カイリキーのかみなりパンチを三発耐えたり、陽気カイリューの一舞げきりんを二発耐えたりできるようになります。
ゴツゴツメット
こちらは再生力を採用する場合に相性の良い持ち物ですが、なまけると組み合わせるだけでも使えます。ステルスロックがない場合でも、それほど耐久に振ってないカイリューに先制させて、マルチスケイルが潰れたところを撃ち落とせます。
- 努力値
特に目新しい点はありません。Cの28振りは、あらかじめステルスロックを撒いておいてH振りカイリューを倒すという趣旨なので、パーティがステルスロックを採用しない、ゴツメを持たせる、H振りカイリューなど気にならない(パルシェンがなんとかする)等パーティの事情によってはHBに全振りして問題ありません。
被ダメージ計算(オボン込みです。)
・物理
対無補正A全振りカイリキーのばくれつパンチ
14.4%〜17.4%
対補正ありA全振りカイリキーのかみなりパンチ
32.8%〜38.8%(確定4発)
対補正ありA全振りカイリューの鉢巻逆鱗
58.7%〜69.1%(高乱数2発)
対無補正A全振りカイリューの一舞逆鱗
53.7%〜63.1%(低乱数2発)
対補正ありA全振りパルシェンの二段階上昇ロックブラスト
8.9%〜10.9%(確定3発)
※対補正ありA全振りカビゴンの鉢巻おんがえし
43.7%〜52.2%(低乱数2発)
対補正ありA全振りギャラドスの一舞地震
30.8%〜36.8%(確定4発)
対補正ありA全振りウインディのワイルドボルト
34.8%〜41.7%(低乱数3発)
・特殊
※対下降補正無振りパルシェンの二段階上昇めざめるパワー草
49.7%〜58.7%(ほぼ確定3発)
対無補正C全振りサンダースの10万ボルト
86.5%〜102.4%(低乱数1発)
対無振りフシギバナのギガドレイン
50.7%〜60.6%(確定3発)
対無補正C全振りゲンガーのシャドーボール
83.5%〜98.5%(確定2発)
※はオボンが発動しないで負ける可能性があります。
- 技
サイコキネシス/れいとうビーム/くさむすび/なまける
としていますが、技が多様なのでかなり選択の余地があります。
・確定技 サイコキネシス/れいとうビーム
サイコキネシス
メインウエポンであり、仮想敵はカイリキーです。
サイコショックでもあまり変わりませんし、サイコショックでラッキー対策はできないでしょう。他に撃ちたい相手(カビゴン等)がいるのでない限り、サイコキネシスを採用します。
ダメージ計算
★対H全振りカイリキー
60.9%〜73%(確定2発)
対補正ありHD全振りフシギバナ
41.7%〜49.1%(確定3発)
対H4振りゲンガー
98.5%〜116.1%(乱数1発 (87.5%))
対H振りギャラドス
25.7%〜31.1%(確定4発)
対H4振りパルシェン
76.9%〜91.2%(確定2発)
対H全振りウインディ
32.4%〜38.5%(乱数3発 (98%))
れいとうビーム
カイリューに撃つ技です。場合によっては草ポケモンや飛行ポケモンに一発撃つ可能性もあります。ふぶきは命中が不安なので、Cに振らないこの型でリスクを負ってまで使う技ではありません。
ダメージ計算
★対H全振りカイリュー(マルチスケイル込)
38.3%〜45.4%(確定2発、ステロ込確定一発)
対H4振りカイリュー(マルチスケイル込)
45.5%〜53.8%(確定2発、ステロまたはゴツメなら確定一発)
対H全振りサンダー
41.6%〜49.7%(確定3発)
・選択技 くさむすび/なまける/でんじはorあくびorどくどくの中から2つ
くさむすび
(スカーフ)パルシェン(威力100)を狙います。タスキ相手にはサイコキネシスでも同じです。一応、ヤドラン(威力80、スターミーも同じですが、撃ちあうとまず負けます)とかラプラス(威力120)にも撃てるので推奨です。シャワーズ(威力60)は諦めましょう。
ダメージ計算
対H4振りパルシェン
114.2%〜134.9%(確定1発)
対H全振りヤドラン
37.6%〜44.5%(確定3発)
なまける
体力を回復することができます。
でんじは/あくび/どくどく
状態異常技です。かなり読まれます。
身代わりのことを考えると直接殴ったほうが良い場合も多いですが、こだわりスカーフの連中が機能停止するので電磁波を持っていると役に立ちます。
あくびは、ステルスロックやなまけるとの相性が良い技です。
どくどくはラッキーにも抵抗できますが、基本的に向こうが有利なので優先順位は高くありません。
・その他の攻撃技
今回は悪タイプがおらず鋼もレアコイルだけとエスパー技が一貫するので、それほど必要性はありません。
目覚めるパワー電気はギャラドスピンポイント、シャドーボールは他の技と撃つ相手が被り、大文字は撃ちたい相手に一方的にやられそうなので候補から外しています。
なみのり
水技を撃つ相手はフーディンかウインディ程度ではないでしょうか。晴れ下で撃つならサイコキネシスで十分ですね。ねっとうでやけどを狙うよりは普通に殴るほうがよいと思います。
ダメージ計算
対H4振りフーディン
48.8%〜58%(乱数2発 (95.3%))
対H全振りウインディ
68%〜80.2%(確定2発)
きあいだま
きあいだまはカビゴンに撃てます。ラッキーは無理です。交代読みならレアコイルにも当たる可能性があります。
ダメージ計算
対H全振りカビゴン
32.9%〜38.9%(超高乱数3発)
対D全振りきせきラッキー
14.7%〜17.8%(乱数6発)
対H全振りきせきレアコイル
53.5%〜63.6%(確定2発)
・その他の補助技
積み技めいそうやドわすれも持っていますが、流し際に積んでも出てくるポケモンを倒せそうにないので使い勝手は良くありません。全く使えないわけではありませんが、他の補助技の方が有効だと思われます。
一応身代わりは地球投げを耐えますが、入れる意味はないでしょう。
トリックルームは後続のサポートができるなら入れる価値はありますが、基本的にはこの型でやるよりもっと火力を持たせて使う方が良いと思います。
- 運用
破ったパルシェンとか身代わり張ったギャラドス、げきりんぶっぱのカイリューなどが居座るでしょう。(居座るだけあってこちらもキツイです。)はらだいこカビゴンは無理です。
カイリキーらとは実際は直接撃ちあう機会が少ないはずです。交代を読んで攻撃技なり、補助技なりを撃てばいいです。
後ろから出てくる特殊アタッカーと正面から撃ちあえる性能はありません。対ヤドラン要員は多くのPTが採用しているでしょう。
具体的に後出しされて困るのは電気(サンダース・サンダー・レアコイル)と草(ナッシー、フシギバナ)ですが、水(スターミー、シャワーズなど)やラッキーもどうしようもない場合があります。
この場合、戦況にもよりますが、基本的にはこちらも退いて他のポケモンで対処します。諦めて主力を死に出しする方がよいことも良くあります。主力アタッカーでも無理な場合は特に選出段階で注意が必要です。
最も厄介なのは「ボルトチェンジ」です。地面ポケモン(またはサンダース)で警戒しておいた方が良いと思います。
- 注意等
もっとも、実際には一舞でスカーフパルシェンを抜くことを意識してS70族までは抜いた陽気竜舞カイリューが多いと思うので、なんとか受けられることも多いのではないでしょうか。
ラッキーと組む「ラッキーヤドラン」戦法は流行するでしょうが、そちらで使うなら再生力ゴツメで、一応別の型とさせていただきます。
以上です。ヤドランは普段から使っているポケモンなのですが、いざ書くとなると困りました。
つい熱が入ってしまったかもしれません。長々と失礼しました。
では、大会を楽しみましょう。