前提として個体値は理想個体値であるALL31であること、各個体値の略称であるHABCDSを育成論中で用いることをご了解ください。
- ケッキングとは
しかし第4世代では全体的な火力の見直しにより打点が上がり、第5世代では積み技や大幅に強化された影響により特性なまけのデメリットが極端に目立つようになってしまいいまや殆ど使われることのないポケモンとなってしまっています。とはいえ攻撃種族値160を活かした崩し性能は健在で、なまけに関するリスク管理をしっかりしてあげればまだまだ活躍の機会はあると思います。
- 特性:なまけについて
1,単純にこちらが1回殴る間に相手は2回〜3回動けるため、火力や素早さを中途半端な数値で調整すると撃ち負ける。
2、無条件で相手に1ターンを与えてしまうため、様々な戦術の起点にされる。
3、なまけのリスク管理が全て後続に丸投げとなるため負担がとても大きくこちらのサイクルが崩れやすい。結果としてケッキングで相手エースとの打ち合いをしなくてはならない場面が出てくる。
これらの事から考えられることとは
・努力値振りはASから入り、火力不足で撃ち負けるリスクを無くす
・切り崩しに支障のない範囲内で耐久調整を行い、終盤に相手エースと撃ち合える範囲を広げる。
・相手戦術の起点に対するリスク管理ができるようなパーティ構築にする。
以上のことから調整を考えた結果、以下の2つの調整を提案したいと思います
パターン1: 努力値振り0-252-0-0-4-252 性格:意地っ張り
所謂ASぶっぱってやつです。最速スイクンまで抜くことができます。
物理耐久面は無振りでもガブの鉢巻逆鱗を確定で耐えられますが特殊耐久面は脆く、ゲンガーの気合玉を高乱数で耐えられる程度です。
ガモスは勿論、高火力の高速特殊ATとの撃ち合いが安定しないので、これらに先制で殴れる不意打ちの採用を推奨します。
パターン2:努力値振り 0-252-0-0-84-172 性格:意地っ張り
パターン1での不安要素であった特殊ATとの撃ち合いをある程度意識した調整。
ラティオスの珠流星まで耐えられる調整のため、積まれていなければ特殊ATと安定して撃ち合えます。代わりに素早さは最速ドラン抜き止まりのため、80族等には抜かれてしまいます。相手エースとの撃ち合いをある程度意識した構成なので、自ら調整を崩してしまう捨て身タックルの採用は敬遠したいです。
- 採用理由
2、相手エースとのある程度の打ち合い性能
- 運用
ケッキングというポケモン自体は特殊ですが、運用方法は極めてシンプルですね
- 技候補
B特化クレセリア…:69.6〜81.9%
無振カイリュー(マルスケ込み)…:78.3〜92.1%
Hスイクン…105.7〜124.6%
・恩返し…捨て身タックルと選択になるケッキングのメインウェポン。火力面はカイリューの鉢巻逆鱗と同等で、Hミトムがギリギリ確1になる程度。捨て身と異なり耐久を削らないので、終盤での撃ち合いを意識するのであればこちらを採用しましょう。
Hミトム…:101.9〜120.3%
・捨て身タックル…鉢巻逆鱗耐え調整を崩せる他、Hローブシン程度なら高乱数1発で持って行けます。耐久を削るため、採用するのであればASぶっぱの構築にしましょう。恩返しと選択
・アームハンマー…鋼枠のうちナットレイやドランに対して刺さる技。エアームドはさすがに無理だが他のメジャーな鋼枠には確2以上で刺さる優秀な技
Hナットレイ… 96.6〜113.8%
Hドラン … 106〜125.2%
・炎のパンチ…ナットレイやハッサムを一撃で持っていき、一応エアームドも確2圏内です。ドランに無効化されるためアムハンと比較するとやや見劣りするが、それでも4倍弱点に刺さるため一応候補に
・不意打ち…攻撃種族値160からの威力80先制技はやはり強力。ラティオス等の超に刺さる他、削れた特殊ATを葬るのに使います。
無振りウルガモス…:77.5〜91.8%
・地震…アムハンと比較して、ナットレイが乱数2になる代わりにグロスに刺さるようになります。正直グロスの数が少ないので優先度は低め。
・辻斬り…霊に対して撃ちます。ただし、ゲンガーやブルンはそもそも勝目が薄い相手なのでこれらピンポの技を入れる必要性があるかどうかかなり微妙です。一応候補で
- パーティ構築
1、なまけターンの起点ゲーを後出しから処理できるポケモン。単体性能の高いグッドスタッフ的なポケモンだとなおよし(例 ギャラドス カイリュー エアームド バンギラス等)
理由はなまけに関するリスク管理は他のポケモンで行わなければならないためですね。
2、ケッキングの積極的な繰り出しをサポートする蜻蛉ルチェンやバトン持ちのポケモン(例 ランドロス ミトム ハッサム グライオン等)
これはケッキング単体には繰り出し性能が皆無なためです。殴った後は引かなくてはならない為、繰り出し機会を増やしてくれる蜻蛉ルとの相性は非常に優秀です
3、単純に繰り出し性能や火力面が優秀でサイクル戦に強いポケモン(例 ラティオス ナットレイ等)
通常のサイクル戦に強烈な崩し性能を持ったケッキングを採用しましょうというのがこの育成論の本旨なので、単純にサイクル戦に強いポケモンとは相性がいいです。
- 最後に
何か問題があればコメント欄にてコメントください
以上で育成論を終わります