ダダダりんと申します。7回目の投稿です。
ウルトラサンムーン発売まであとわずか。新情報がいろいろ飛び交ったり、また互換切りなどの噂もされていますね。就活卒論で7世代で満足に厳選できていないし、来年社会人になってしまう自分には本当に勘弁してほしい…
さて今回はSM環境最後ということで象徴的(?)なルナトーンの育成論になります。
- 指定のない限りすべてのポケモンは理想個体を想定します
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sの略称で表記します
- その他わかる範囲の略称を用います
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをもとに計算しています
- ご質問、ご指摘はコメントにて受け付けます
このポケモンについて
3世代に登場した低種族値マイナーポケモン。SM発売前はその名からソルロックと合わせて新しくメガシンカや新規要素が追加されるのでは と期待をされていましたが、蓋を開けてみれば進化石が貰えるだけの意味不明なイベントのみでガッカリした人も多いと思います。
しかしそんなルナトーンですが対戦面においては大幅な強化が施されました。H種族値+20と念願の特殊岩技パワージェムの習得です。(ちなみにソルロックはフレドラ習得)
これによりまだまだマイナー脱却とまではいきませんが、なんとか対戦で使えるレベルにはなってくれました。
今回はそんなルナトーンを現環境で活躍させられるよう考えてみました。
採用理由、差別化
- 環境上位へのそこそこのタイマン性能
岩タイプでありながら特性浮遊とエスパー複合による独特の耐性と技範囲により、一部の地面や格闘タイプに不利を取りません。メガバシャーモ、メガリザードンXY、メガボーマンダ、メガゲンガー、ランドロス、ボルトロス、ガブリアス、グライオン、ウツロイド 辺りには対面から勝つことができます。特にマンダに対しては有効打が一切無いため、後投げからの処理も可能です。もちろん挙げたポケモンの中には調整や技構成しだいではそうはいかない場合もあります。
ただ実際には低種族値による数値不足は否めず、バシャリザゲンガー等の攻撃は一発耐えるのが精一杯であり、返しの攻撃で落とすにも命の球採用でやっという具合です。なので正確には勝てるというよりは球の反動込みで1:1交換になってしまいます。しかしそれでも現環境メガシンカTOP3のバシャリザ(XY両方)マンダを含む上記のポケモンを1匹で見れそうなポケモンは他にはメガプテラくらいしか存在せず、これだけでも十分に差別化は図れています。
そしてただの1:1交換になってしまわないために↓の要素もあります。
- トリックルーム使い
自身や後続のSサポートとなる重要な技を使えます。
上記のポケモンとの対面の際に先にトリルを張ることによって、数値不足によるやむ得ない1:1交換をトリルターンを残し後続のサポートへと繋げられる意味ある自主退場へと変えることも可能です。相手に引かれてしまった場合に、低火力で後続に負荷を掛けづらいルナトーンにとっては安定択となりやすく非常に優秀な技です。
ただしルナトーンにはトリルパーティにおけるメインの始動要因として活躍できるほどの適性はありません。トリルパの始動要因にはより確実なトリル展開を求められます。そのための高い耐久値、不利対面の少ない優秀な耐性、トリル下の行動保証に繋がる低いS、使い勝手の良い自主退場手段。そのどれもがルナトーンには足りていません。あくまで通常のサイクルパーティにおいてのサポート的な使い方に留めておき、トリルパで使用する際はメインの始動要因をもう1匹しっかり用意しておきましょう。
それでもやはり有るのと無いのでは大きく違ってきますし、差別化の要素にもなります。
- 他のポケモンとの差別化
先に少し触れたメガプテラは似たような耐性に加え高いASもあり、より多くのポケモンを相手にできますが、トリルの有無とメガ枠を消費しないことで差別化できています。
このポケモンと対の存在のソルロックは同じ耐性、同じ耐久調整ができ、Aの高さから大爆発を採用しやすい利点がありますが、冷凍ビームの有無による対マンダ、ランド、ガブ、グライ性能やエッジの命中不安、威嚇で腐りにくい点などで差別化します。
その他ドータクンやクレセリアとは耐久、耐性からトリルの張りやすさで劣るものの上記のポケモンとのタイマン性能で、ミミッキュとはタイマン勝ちできる相手の違いで、差別化はできていると思います。
まとめると…
5匹までパーティが決まった状況で上記に挙げたポケモン等が重く(特にマンダ)、かつサイクル戦の中でトリルがあると有利に立ち回りやすくなる場合に、最後の補完枠として採用するのが一番しっくりくるでしょう。あくまで一例ではありますが。
調整
- 持ち物
いのちのたま
上記の理由で確定です。
各種Zなどいろいろ試してみましたが、その他の技の火力不足が著しく、またトリルとの相性も考えるとこれに落ち着きました。
- 特性
ふゆう
これしかありません。
しかし本来弱点タイプである地面を無効にできるので非常に相性が良いです。マイナーゆえ、うっかりコイツに地震なんか撃ってくれる相手もいましたw
- ステータス
性格 ひかえめ
努力値 H252/B148/C36/D64/S4
実数値 H197/B104/C132/D114/S91
HB:A特化メガリザXのげきりんを高乱数耐え(12.5%)
HD:C252メガリザYのソーラービームを最高乱数切り耐え
C:無振りメガリザXを球パワージェムで高乱数1発(87.5%)
S:端数
本当に数値不足であり、かなりギリギリで成り立っています。
上記の勝てるポケモンに挙げた中でもいろいろ切っているものもあります。C特化リザYや耐久リザX、慎重マンダを1撃で落とせない、メガゲンの乱数がかなり怪しい など。それでも一般的にメジャーであろう型にはなんとか合わせることができていると思います。(後述のダメ計で詳しく解説します)
これが合計種族値460の限界でしょう。逆に言うとH+20強化されたお陰で、なんとかこのギリギリを成り立たせることができました。
性格について、トリルを使うなら冷静でいいのでは と思う人もいるかもしれませんが、相手のパーティによっては必ずしもトリルを張る訳ではないですし、最後に捨てる際に60族辺りにワンパンできた方がいいと自分は考えており、控えめにしています。これについては個人の自由でいいと思います。
技構成
- 確定技
パワージェム
念願のメインウェポン。
攻撃範囲の優秀な岩技を命中安定、タイプ一致で撃てるのは本当大きいです。
外す理由がありません。
レベル技
サイコショック(サイコキネシス)
もう1つのメインウェポン。
岩技に比べると攻撃範囲は狭く、少々バシャゲンガーピンポイント気味です。
サイキネとの選択ですが、ウツロイド意識やメガゲンガーへの乱数が少しでもいいショックを確定欄にしています。
技マシン
れいとうビーム
優秀なサブウェポン。
マイナーであることからルナトーンの冷ビは警戒されている様子は低く、マンダランドグライなんかが居座ってくれることがよくありました。
技マシン
トリックルーム
S逆転のできるサポート技。
ルナトーンはS70族とトリルを使うには少し速いですが、うまく相手のパーティに合わせて使い分けれると良いでしょう。
技マシン
この確定欄4つで基本は決まりです。
- 選択技
ステルスロック
襷削りや確定数ずらし、抜群相手にはとにかく強く優秀な補助技。
さらにトリルと両立できるポケモンが少ないのも差別化に繋がりますが、安定して両方撒けるような耐久はルナトーンにはありません。これをしたいなら素直に耐久の高いドータクンやユクシーを採用した方が使いやすいでしょう。ただ彼らにはない一致岩技や氷技と両立できる点もあるため十分候補にはなります。
この技を入れる際はタイマン性能が少し落ちますが、範囲の狭めなショック(サイキネ)を抜きましょう。
教え技
技候補はこんなところです。
大地の力はギリギリ候補入りできるかと思いましたが、火力が足らず見送りになりました。後はとりあえず持っとけば耐久相手が楽になるどくどく辺りでしょうか。
ダメージ計算
- 与ダメージ
パワージェム
H252メガリザードンY 126.4~151.8%
H4霊獣ボルトロス 100.6~120.6%
無振りメガリザードンX 98.6~116.9%(高乱1,87.5%)
D1upH252ウルガモス 90~106.2%(乱1,25%)
H4ギャラドス 77.7~91.2%
無振りカプ・コケコ 56.5~66.8%
D4カプ・テテフ 40~48.2%
サイコショック / サイコキネシス
D4メガバシャーモ 100.6~120.6% / 112.2~132.2%
D4メガゲンガー 115.5~138.5% / 111.8~134.8%
H252同上 93.4~111.9%(乱1,56.3%) / 90.4~108.9%(乱1,43.8%)
H4ウツロイド 126.4~149.1% / 63.2~75.6%
HB特化ドヒドイデ 44.5~54.7%(乱2,32.4%) / 69.4~84.7%
H252メガフシギバナ 58.2~71.1% / 67.9~80.7%
H252アシレーヌ 44.3%~52.9%(低乱2,20.3%) / 35.2~41.7%
れいとうビーム
H252霊獣ランドロス 119~143.3%
H252メガボーマンダ 105~126.2%
慎重HD特化同上 74.7~90%
慎重H212D252グライオン 97.1~114.6%(高乱1,81.3%)
D4サザンドラ 64~76.3%
H4カイリュー(マルスケ込み) 59.2~70%
H252カバルドン 59~70.2%
- 被ダメージ
A特化カイリューの鉢巻げきりん 101~119.2%
A252ガブリアスのZげきりん 94.9~112.6%(乱1,68.8%)
A252メガギャラドスのたきのぼり 92.3~109.6%(乱1,56.3%)
A特化メガリザードンXのげきりん 85.7~102%(低乱1,12.5%)
A特化メガバシャーモのとびひざげり 83.7~98.9%
A特化マリルリの鉢巻アクアジェット 74.1~88.3%
A特化ミミッキュのシャドークロー 60.9~73%
A特化ランドロスのとんぼがえり 55.8~65.9%
A特化メガボーマンダのすてみタックル 42.6~50.2%
C252カプ・コケコのZ10万ボルト[EF] 96.4~114.2%(高乱1,81.3%)
C特化ウルガモスのむしのさざめき 94.4~110.6%(乱1,62.5%)
C特化メガリザードンYのソーラービーム 93.4~110.6%(乱1,62.5%)
C252メガゲンガーのシャドーボール 89.3~106.5%(乱1,37.5%)
C252霊獣ボルトロスのZ10万ボルト 86.8~102.5%(低乱1,18.8%)
C252ゲッコウガのハイドロポンプ 85.2~101.5%(低乱1,12.5%)
C252メガリザードンYのソーラービーム 85.2~100.5%(低乱1,6.3%)
C252ジャローダのリーフストーム 83.2~98.4%
C特化カプ・テテフのシャドーボール 53.8~63.9%
やっぱりいろいろ足りないなぁ…
メガゲンガーとか中乱数ですし、ガモスのさざめき辺りも耐えて欲しかったですが仕方ありません。種族値が更にもう少し上がるしかないw
立ち回り
無効の地面読みやマンダに対しては出せますが、基本的には後出しできるほどの耐久はないので先発運用か死に出しで繰り出すようにしてください。
有利対面ができた場合はこちらの後続や相手のパーティを考慮しながらトリルを展開するかどうかを判断します。
理想は 相手の攻撃をぎり耐える→トリックルーム→次ターン先制して倒す→球ダメージで退場 の流れです。
ただ相手によっては、ルナトーンを1撃で落とせると踏んで初手は居座ったけれど耐えられてトリルを張られてしまったため、次ターン落とされてしまうかもと考えて引かれることもありました。こういった相手には初手から攻撃すれば良かったと思うこともあり、少し判断が難しいところです。それでも初手から勝てないと踏んで引いてくるパターンや様子見を挟んでくる相手もいるので、やはり自分はトリルから入るようにしています。
この辺はいろいろと経験や慣れが必要になりますね。
相性のいいポケモン
水タイプや鋼タイプのポケモン、ミミッキュが厳しいのでそれらに強く、かつトリルとの相性もそこそこ良いポケモン等になります。
ロズレイド
レヒレ、アシレ、マリルリ、Wロトム等の水相手に強く出していくことができます。苦手なバシャリザマンダにルナトーンが強いのも相性がいいです。
流し際テクニシャン高火力めざパで相手のサイクルを崩しやすく、炎or地面で鋼の相手もできます。HCDベースの帯で使ってます。もう自分の論ではすっかりお馴染みになってしまった。
前回の育成論見てくれたら幸いです…(育成論サンムーン/1045)
ジバコイル
水タイプや一部の鋼タイプに強く、ミミッキュの相手もできます。
Sの低さでトリルとの相性も良く、ボルチェンでサイクルパーツとしても優秀です。地面を無効にできるルナトーンとの相性は抜群です。
トリルを交えることから特性はアナライズよりは頑丈or磁力推奨で、火力の高い眼鏡やZ型がオススメです。
コータス
ひでりソラビにより水タイプにも不利をとらず、鋼には滅法強いです。高いBのお陰でミミッキュとも戦えます。持ち前のSでトリルとの相性も抜群で噴火の採用もしやすくなります。
少し心もとないDを補えるチョッキ型や火力を上げるホノオZ、クサZ辺りが良いでしょう。
メガハガネール
ミミッキュに安定して後投げできて火力のあるポケモンと考えると自分はどうしてもコイツに頼ってしまいますね…。
苦手な地面を透かせてリザバシャにも強い、トリルも張れるルナトーンは良いですが、強烈に水タイプを呼び込んでしまうので3匹目でしっかりケアをする必要があります。
前回の育成論見ていただけたら幸いです…(育成論サンムーン/972)
今回はこんなところで
最後に
今回もかなりマイナー気味なポケモンでしたが如何だったでしょうか。
一度全体の8,9割くらい書いていたものが全て消えてしまうアクシデントがあり少し投稿が遅れてしまいました。もうUSUM発売間近でPGLも見れなくなってしますし。
数値不足だったり苦手な相手もそれなりに多いですが、上手く使ってやれば十分な働きをしてくれるポケモンでもあります。この育成論を読んで少しでも使ってみようかなと思っていただけたら幸いです…
ここまで読んでくださってありがとうございました。