はじめに
この育成論では、非公式である表現や略称表記を用います。また、登場するポケモンは全て理想個体を前提としています。
こんにちは、あんこと申します。
今回はデュクシの使い手、ガマゲロゲの考察を行っていきたいと思います。
カムラの身とみががむ戦法について
まず、このポケモンが使うみががむ戦法について説明したいと思います。
みががむ戦法とは身代わりとがむしゃらとカムラのみを使って、相手の機能停止or突破を狙う戦法のことです。この戦法は相手のSによって立ち回り方が変わるので、その立ち回り方を3つに分けて、具体的に説明いきたいと思います。
- 相手がガマゲロゲより遅いポケモンの場合
身代わりが貼れないHPになるまでみがわりを連打したあと、がむしゃらで相手を攻撃します。これによりガマゲロゲは倒れてしまいますが相手のHPも大きく減らすことができ、後ろのポケモンで簡単に倒したり、UBの起点にできたりすることができます。
- 相手のポケモンが通常のガマゲロゲより速く、なおかつ最速136属以下の素早さを持つポケモンの場合
相手の攻撃を受け身代わりが貼れるHPなら身代わりを、貼れないHPならがむしゃらをおし、カムラのみを発動させます。
カムラ発動後は相手を抜くことができるので攻撃技をおし、突破を狙います。
- 相手が最速138属以上の素早さを持つ場合
相手が最速138属より速い場合、みががむ戦法が通らなくなってしまうことが多いので通常技でダメージを与えるor倒す動きをする必要があります。また、通常技も通らない場合、がむしゃらを選択しできるだけ相手にダメージを与える動きをする必要があります。
その他に先制技持ちやゴーストタイプのポケモン、連続技持ちなどに対しても動きがかわってくるのでその場その場で上手に動くことが大切です。
ながくなりましたがみががむ戦法についての説明は以上になります。
みががむ戦法におけるガマゲロゲの強み
現在みがわりを覚えるポケモンは896匹、がむしゃらを覚えるポケモンは190匹います。そのなかでなぜガマゲロゲをみががむ戦法に採用するのかをここでは書いていきたいと思います。
- 特性デュクシ
ガマゲロゲのもつ特性毒手は相手に直接攻撃をすると、30%の確率で相手を『どく』状態にする。という効果を持ちます。
この特性とみががむ戦法は非常に相性が良く、ガマゲロゲより遅いポケモンに対してみががむ戦法で相打ちを狙えたり、本来がむしゃらで倒せないはずの135属より速いポケモンを毒手で突破する可能性を作ったり、一体目にでてきた「ガマゲロゲより速く135属より遅いポケモン」をみががむ戦法で突破したあとに後ろからでてきた二体目にがむしゃらを打つことによって相討ちを狙ったりすることができます。
微妙すぎるちょうど良すぎる耐久値
みががむ戦法を使うポケモンは耐久値が低すぎると一撃でやられてしまい、耐久値が高すぎると戦法がなりたたなくなってしまう可能性がでてきてしまいます。対してこのポケモンは誰が見ても微妙絶妙だ…と思うくらいに微妙すぎるちょうど良すぎる種族値を持っています。みががむ戦法では種族値が微妙絶妙であればあるほど強いので、この微妙すぎる耐久値はガマゲロゲの一つの強みにもなりえます。詳しくはダメージ計算を見てください。
- 水地面
ガマゲロゲの持つタイプ水地面は弱点が一つしかなく一撃で倒されることがほとんどないため、みががむに適したタイプだと言えます。また、特性毒手が通らない毒タイプや鋼タイプのポケモンに対して一致で地面技をうつことができるのも大きな魅力です。
- 雨偽装起点作り偽装みががむガマゲロゲ
みががむガマゲロゲの知名度は非常に低く、pglを見ると現在のレート環境に毒手ガマゲロゲは存在しないそうです。(筆者はまだレートに潜り始めていないので現在ガマゲロゲを使っていません)
そのため、みががむガマゲロゲを知らない相手はガマゲロゲに対してどくどくや鬼火などの変化技をうってくるのでそれを身代わりで防ぐことで一ターン分のアドを取ることができます。
また、襷やスカーフを持ったペリッパーとこのポケモンを合わせることで高い対面性能を維持しつつ雨偽装を行うことができます。
さらに、現環境のガマゲロゲの70%がステルスロックを覚える起点作りガマゲロゲなのでガマゲロゲが初手に出された場合相手はガマゲロゲをみて雨偽装の起点作りガマゲロゲだと勘違いします。そのため、相手はガマゲロゲに対して起点を作らせまいと攻撃をしてくれます。これによりメガボーマンダの竜の舞などガマゲロゲが苦手な相手の積み技を阻止することができます。
みががむに適した特性を持ち、みががむに適した耐性であり、みががむに適した耐久であり、みががむに適した認知のされ方である。
それがこのみががむガマゲロゲの強みです。
また、ステロガマゲロゲ偽装のことや、ステロを受けるとみががむで見れるポケモンの範囲が狭まることを考えてみががむガマゲロゲを対面構築の先発に出すポケモンとして考察を進めていきたいと思います。
差別化
ここまでガマゲロゲの強みを書いてきましたが、特性こそ違うもののガマゲロゲと同じく、みががむに適した耐性であり、みががむに適した耐久であり、みががむに適した認知のされ方であるポケモンがもう1匹います。それがガマゲロゲから水地面タイプの雨エース枠を奪い、ガマゲロゲには与えられなかったたきのぼりや冷凍ビームを覚えるラグラージです。この項ではそんなラグラージとのみががむの範囲内における差別化を書いていきたいと思います。
- 特性
まず、ラグラージとガマゲロゲは特性が違います。
ガマゲロゲは特性どくしゅでみががむの強化を行っているのに対して、ラグラージが持つ特性げきりゅうはHPが残り3分の1になると水タイプの技が1.5倍になるというもので、これまたみががむに適した特性です。しかしながら、みががむで広い範囲を見ようとすると素早さや耐久に振らなくてはならなく、ガマゲロゲと同様にAやCに振る余裕がないです。そのことを考えると、げきりゅうとみががむの相性はそこまで良いとは言えません。しかし、状況によっては本来突破できないポケモンを突破することができる可能性が生まれたり、どくしゅを採用しても全然特性が発動しない可能性が生まれたりするので必ずしもどくしゅの方が強いとは言えません。激流の発動のさせやすさによる安定を求めるならラグラージ、毒手で相討ちや2タテのロマンを求めるならガマゲロゲ。といった感じでしょうか。
- 素早さ
ガマゲロゲとラグラージどちらも最速で考えた場合、ラグラージはカムラ発動後最速61属から最速116属(同速)までに対してみががむで突破できる可能性を持ち、ガマゲロゲは最速75属から準速スカーフ86属までに対してみががむで突破できる可能性を持っています。ガマゲロゲはラグラージでは見れないメガボーマンダなどを見ることができ、ラグラージはガマゲロゲでは見れない最速70属などを見ることができます。
- 火力
火力に関してはラグラージのほうが強く、攻撃種族値はガマゲロゲ95を上回る110です。
これにより、ガマゲロゲでは乱数でしかおとせなかったメガバシャーモやバシャーモ、メガゲンガーを地震で確定でおとすことができるようになります。
ラグラージとの差別化は以上になります。火力や耐久などに関しては若干ラグラージの方が上ですが、筆者はやはりSの差が大きいと思いました。みががむでカムラのみを発動させて一体目を突破したあと、後ろからでてきたメガゲンガーやアーゴヨンにたいし地震などの攻撃技をうったり、メガボーマンダに対しがむしゃらをうってワンチャン毒手で突破を狙ったりできるのは、ガマゲロゲにしかない大きな魅力だと思います。
みががむにおけるガマゲロゲの弱み
- 草技に弱い
ガマゲロゲの強みでは水地面を優秀なタイプだと説明しましたがやっぱり草4倍は怖いです。
例えば、ガマゲロゲとペリッパーを同時にパーティに入れて雨偽装をしている場合、かなりの確率で先発に草結び持ちのカプコケコがでてくるので、注意が必要です。また、相手のパーティにジャローダがいると起点にされかれないので、先発での選出は控えた方が良いです。
- Sを上げる積み技に弱い
ガマゲロゲの強みで説明したようにほとんどの場合相手はガマゲロゲを起点作りだと勘違いし、起点を作らせまいと攻撃をしてくれるのですが、メガボーマンダなどに竜舞などのSを上げる積み技をされると戦局がかなり辛くなります。
- AやCが足りない
みががむが通りづらい最速138属以上のポケモン、先制技持ち、連続技持ち、ゴーストタイプのポケモンなどに対してはほとんどの場合通常攻撃で牽制するしかないのですが、ガマゲロゲの耐久のちょうど良さを維持するために耐久に振ると、もともとAC高いわけではないのでまったく火力が足りなくなってしまいます。例えばメガバシャーモに対しての地震が低乱数になってしまったりなど、致命的な物が多いです。
性格、努力値について
カムラのみで抜ける範囲をすこしでもひろめるために臆病か陽気でS252振りは確定です。ちなみにSを一つでも下げると135属が抜けなくなり、メガミミロップが倒せなくなってしまいます。
あとはpglのトップにいるポケモン達の主力技をちょうど耐えるように耐久を調整していきます。
調整案
H164/B92/S252
H 4n+1
HB メガミミロップのねこだまし
+飛膝蹴りまでちょうど耐え
HD 特化水ロトムの眼鏡
ドロポンまでちょうど耐え
S 最速 カムラのみ発動後最速135属抜き抜き
物理方面でちょうど耐えたいポケモンが多くいたのでBに多めに振りました。
特殊方面はちょうど耐えれるポケモンが物理ほどいなかったので水ロトムの眼鏡ドロポン耐えまでにとどめました。また、Bを削ってHに振ることでメガゲンガーの催眠からの祟目を確定で耐えることができます。筆者は自分のポケモンが最速起きをしたことがないのでメガミミロップのことを考えてBに振りました。
詳しく計算などはダメージ計算の欄をご覧下さい。
ちなみにHに196振ればみがわりが地球投げを耐えるようになります。
技構成
- 確定技
身代わり
みががむ戦法を使う上で必須な技なので確定です。がむしゃらでダメージを与える目的の他にもカムラのみを発動させるために使ったり相手の変化技を透かしたりすることが出来ます。また、有利対面での安定択にもなりえます。
がむしゃら
みががむ戦法を使う上で必須な技なので確定です。相手を機能停止にしてUBの起点にしたり、カムラのみや特性どくしゅと合わせて突破を狙ったりすることができます。
- 選択技
じしん
メガゲンガーやバシャーモを高乱数、メガバシャーモを低乱数で倒すことができます。
大地の力ではこれらのポケモンをおとせないので地面技を採用するなら陽気がオススメです。
叩き落とす
相手の持ち物道具の効果を無くすことができます。地震と合わせることで広い範囲の相手を見ることができます。
岩石封じ
カムラのみを発動させなくてもSの逆転を狙うことができます。また、ガマゲロゲが相手に倒されても岩石封じさえしておけば裏のポケモンでそのポケモンを簡単に倒すことができます。
熱湯
一致水技です。ミミッキュなどみががむが通らない物理ポケモンに対して火傷を狙えるのも良点です。
凍えるかぜ
カムラのみを発動させていなくてもSの逆転を狙うことができます。4倍勢に対してはみががむで事足りることが多いのであまりうつ機会がないです。
冷凍パンチも同じく4倍勢に対してあまりうつ機会が無いので選択技には入れませんでした。
また、ヘドロウェーブもカプブルルピンポな上無振りのカプブルルに対しても乱数でしかおとせなかったので採用を見送りました。
守る
メガガルーラやメガチャーレムのねこだましを防ぐことによって次にくる技を耐えることができます。様子見などにも使えなくはないですが若干ピンポイント気味の技です。
ステルスロック
初手の有利対面の時などに撒くことができます。みががむ戦法で採用する場合ちゃんとした攻撃技が一つになってしまうので注意が必要です。
ダメージ計算
- ちょうど耐える物理攻撃
252メガミミロップ
猫+膝 84.0%〜99.9%
252メガルカリオ
インファ 83.5%〜98.5%
特化メガクチート
じゃれつく 81%〜96%
特化メガボーマンダ すてみ 81%〜96%
特化メガリザードン げきりん 82%〜97%
252メガメタグロス 思念の頭突き+
サイコフィールド 80.5%〜95.5%
特化メガバシャーモ
飛び膝蹴 79.6%〜94%
特化珠バシャーモ
飛び膝蹴 84%〜99.5%
特化ミミッキュ
ぽかぽかフレンドタイム 77.6%〜91.5%
特化メガガルーラ親
すてみ 61.1%〜72.1%
252メガガルーラ親 A+2
ひみつのちから 64.6%〜76.6%
特化鉢巻きガブリアス 地震 79.1%〜93%
特化メガガルーラ親
A+2地震 67.6%〜80%
252フェローチェ 珠飛び膝 84%〜99.5%
- ちょうどみがわりが貼れるHPが残る物理攻撃
特化ガブリアス げきりん 63.1%〜74.6%
特化カプテテフ
サイコショック 63.1%〜74.6%
252ファイアロー
鉢巻きブレバ 63.1%〜74.6
特化ちからもちホルード
地震 56.7%〜67.1%
特化ギルガルド
鉢巻きシャドクロ 61.1%〜72.1%
- ちょうど耐える特殊攻撃
特化眼鏡水ロトム ドロポン 84%〜99%
特化レヒレ Zなみのり 83.5%〜98.5%
特化カプテテフ サイキネ 79.6%〜94.5%
特化c130属c+1
一致威力90技 79.6%〜94.5%
特化ウルガモス C+1さざめき 81%〜96%
252カプレヒレ
Zドロポン 79.6%〜94.5%
- ちょうど身代わりを貼れるHPが残る特殊攻撃
特化メガゲンガー
シャドボ 58.2%〜68.6%
特化アシレーヌ
ハイドロポンプ 63.1%〜75.1%
252メガフーディン
サイキネ 60.1%〜71.6%
252カプコケコ
眼鏡マジシャ 57.2%〜67.6%
この他にも一ターン目にカムラのみを発動させることができる技がたくさんあります。
目安としては身代わりを組み合わせれば
物理方面はマンムーの特化じしん(火力指数30000)から252メガミミロップの猫膝(火力指数47940)までをみががむで見ることができ、
特殊方面は特化レヒレのドロポン(火力指数26565)から特化眼鏡水ロトムのドロポン(火力指数42570)までを見ることができます。
相性の良い味方のポケモン
- ペリッパー
雨偽装をしつつ対面性能を維持することができます。ガマゲロゲが苦手な草タイプにペリッパーは比較的強く、ペリッパーが苦手な電気タイプにガマゲロゲが強いのも良い点です。
- フェローチェ
対面性能を維持しつつがむしゃらとビーストブーストのコンボを狙うことができます。
- テッカグヤ
相性補完に優れていて、がむしゃらとニトロチャージやビーストブーストのコンボを狙うことができます。後出し可能な耐久を持っているのも良い点です。
- アーゴヨン
ガマゲロゲが苦手な草タイプに強く、アーゴヨンが苦手な鋼タイプなどはガマゲロゲの地面技で見ることができます。また、がむしゃらとビーストブーストのコンボを狙うことができます。
- ミミッキュ
対面性能に優れていて、ガマゲロゲのみががむが失敗し起点にされてもミミッキュで止めることができます。また、ガマゲロゲのがむしゃらとミミッキュの影うちを合わせて突破を狙うことができます。
- メガガルーラ
対面性能に優れていて、がむしゃら+ねこだましで突破を狙ったり、がむしゃら+グロウパンチのコンボを狙ったりすることができます。
- ズガドーン
がむしゃらとニトロチャージ&ビーストブーストのコンボを狙うことができます。ガマゲロゲの苦手な草タイプと一部のゴーストタイプに強いのも良点です。
終わりに
いかかだったでしょうか。
今回この育成論でガマゲロゲの耐久を微妙と微妙と言ってしまいガマゲロゲ過激派に家を特定されないか私は非常に不安です。
この育成論のミス表記や修正するべき点などがあればコメントで教えていただけるとありがたいです。
最後まで見ていただきありがとうございました。