はじめに
- この育成論では、非公式である表現や略称表記を用います。また、登場するポケモンは全て理想個体を前提としています。
こんにちは、あんこと申します。
今回はムラっけオクタンについて考察を行っていきたいと思います。
採用理由
- 対耐久ポケモン
特性のムラっけによる能力上昇により受けループやオタクサイクルに強くなれたり、現在のポケモン使用率ランキングで12位のポリゴン2などに対しても強くなることができます。
- 抜きエース
味方のポケモンの電磁波やあくび、両壁などの補助技と特性のムラっけを組み合わせることで多少は運が絡みますが非常に高い抜き性能を得ることができます。また、起点作りに失敗した場合にも能力の上がり方によっては相手を無理やり起点にし、抜きエースとして活躍させることができます。
オニゴーリムラっけオニゴーリとの比較
- 勝っている点
耐性
オクタンが持つ水タイプはオニゴーリの持つ氷タイプと比べると半減が3つ多く、弱点が2つ少ないので耐性だけを見ればオクタンのほうが優秀だと言えます。また、タネマシンガンこそ2倍で入ってしまうもののオクタンはオニゴーリが苦手とするメガルカリオメガメタグロスバレットパンチ、パルシェンツンデツンデロックブラスト、ローブシンマッハパンチ、アシレーヌ泡沫のアリア、ギルガルド(シールド)聖なる剣、ドリュウズカミツルギスマートホーンなどの連続技、先制技、身代わり貫通技、能力上昇を無視する技、必中技などを等倍以下に抑えることができたり、オニゴーリではなかなか勝ちづらい加速バシャーモなどに対しても比較的有利に立ち回ることができます。
火力、技範囲
オクタンの攻撃、特攻種族値は種族値がオール80のオニゴーリと比べるとAが105、Cが105と比較的高く、これによって通常状態の場合で25、攻撃or特攻が二段階上昇していた場合は50も実数値の差をつけることができます。
また、オクタンの技範囲は非常に広く、技をすべて見ても氷悪地鋼虫霊タイプの範囲しかとれないオニゴーリに比べてオクタンは水草毒炎氷虫超鋼岩飛電タイプの技を覚えることができるので非常に広い範囲のポケモンに対して打点をとることができたり、相手を警戒させたりすることができます。
- 劣っている点
一撃技が無い
オニゴーリは絶対零度を覚えることができるので比較的楽に耐久ポケモンを崩すことができますが、オクタンは一撃必殺を覚えないので対耐久ポケモンの性能に関して言えば少しオニゴーリに劣ってしまいます。これの解決策として絶対零度の役割の一つである耐久ポケモンの突破を担えるアシッドボムを採用するというのもアリですが、それでもアシッドボムでは絶対零度のように苦手な相手を無理やり飛ばすことはできないので難しいところです。
素早さ
オクタンのSはオニゴーリに比べて45と非常に低い数字となっていて、これによって相手の上から身代わり守るをすることがなかなか難しくなったり、相手を麻痺させても素早さで負け、上から攻撃されてしまうこともあります。
オニゴーリとの比較は以上になります。
これらの比較を簡単にまとめると、オクタンはオニゴーリよりハメ性能は劣るものの耐性と火力と特性を利用した高い対面性能を持つポケモンだと言うことができます。
性格
基本的には臆病(陽気)、図太い(わんぱく)、穏やか(慎重)の中から選択です。両刀にしたい場合も耐久や素早さは落としたくなく、AやCに下降補正がかかっていても無振りで実数値が112とオニゴーリよりは高い数値を得ることができるので基本はこれらの中から選択でいいと思います。
オクタンの攻撃or特攻が下がるのが気になるしSについては気にしないという方はSに下降補正のかかる性格を選択すると良いでしょう。
努力値
このポケモンは色々な調整の仕方ができますので今回は例として2つ調整を載せていきたいと思います。
- 調整案A(臆病)
努力値
H212/B12/C4/D28/S252
実数値
H177/A112/B97/C126/D99/S106
H 16n+1
S ぶっぱ
B 余り
D 余り D>B(ダウンロード対策)
C 端数
Hが16n+1、Sが最速になるまで振り、残りはダウンロード調整をしつつ耐久に振りました。
ここまでSに振ると相手が麻痺をしていればスカーフ最速ヒードランや最速135属も抜くことができるので電磁波要員などがいる限りはSについての心配をしなくても良くなるでしょう。
- 調整案B(穏やか)
努力値
H212/B156/C4/D116/S20
実数値
H177/A112/B115/C126/D121/S68
H 16n+1
B 特化メガバシャの膝を確定耐え
C 端数
D 残り D>B(ダウンロード対策)
S 2段階上昇で最速70属抜き抜き、
4段階上昇で最速130属抜き抜き
Hが16n+1、Sが2段階上昇後最速70属抜き抜きになるまで振り、残りは耐久に振り切りました。この調整の利点としては、相手の攻撃を耐えてから下から身代わり守るを連打できることや、対メガバシャのように相手の攻撃を耐えてから返しの技で相手に大きく負荷を与えられることなどが挙げられます。また、Sを20振りまでに抑えることで無振りメガクチートより遅くなることができるのでポリクチなどにも比較的有利に立ち回ることができるようになります。
持ち物
食べ残し
守るや身代わりと組み合わせることでムラっけターンを他の持ち物より安定して稼ぐことができるようになります。ムラっけによる能力の上がり方によってはHPがかなり削れていても食べ残しで全回復をすることもできます。
混乱実
こちらの持ち物は食べ残しと比べると若干居座り性能は低下してしまいますがロックブラストなどの連続技に強くなれたり、メガバシャーモメガバシャーモなどの火力が高い相手に対して
相手の攻撃を受ける→混乱実発動→身代わり
という動き方をすることで下から身が守をし続け、無理やり起点にすることもできるようになります。
技構成
- 確定技
守る
ムラっけターンや食べ残しのターンを稼ぐことができるようになります。また、不利対面時に守るを選択することでムラっけの能力上昇によるワンチャンを狙うことができるようになります。
身代わり
ムラっけターンを稼いだり、相手の補助技を防いだりすることができるようになります。
- 選択技
ねっとう
一致水技です。火傷をひければ相手の物理アタッカーを起点にしたりすることもできるのでオススメ技です。
ハイドロポンプ
高威力一致水技です。ねっとうのように火傷を狙うことはできませんがメガバシャーモを1ターンで倒せるようになったり対面性能を高めることができるようになります。
アシッドボム
この技の追加効果は相手の特防を二段階下げることができるので技範囲を広めつつ耐久系のポケモンの突破を狙うことができます。威力じたいは低く、身代わりなどには弱いので注意しましょう。
れいとうビーム
氷4倍勢や苦手な草タイプなどにうつことができます。また、追加効果で氷が引ければ相手を起点にすることもできます。
大文字、火炎放射
炎4倍勢や苦手な草タイプなどにうつことができます。こちらも追加効果で火傷がひければ相手の物理アタッカーを起点にすることができます。大文字を採用する場合、PPが若干少なくなってしまうので注意しましょう。
タネマシンガン、エナジーボール
天然ヌオーなどの水タイプなどにうつことがでにます。タネマシンガンは連続技なので相手によっては身代わり持ちなどにも強くなることができます。
ロックブラスト
メガボーマンダやリザードンなどの飛行タイプや炎タイプなどにうつことができます。こちらの技も連続技なので相手によっては身代わり持ちなどにも強くなることができます。
ヘドロ爆弾、ダストシュート
フェアリータイプや苦手な草タイプなどにうつことができます。ダストシュートを採用する場合、PPが若干少なくなってしまうので注意しましょう。
これらの他にもオクタンはサイコキネシス、チャージビーム、ラスターカノン、マッドショット、飛び跳ねる、シグナルビーム、電磁波など様々な技を覚えることができます。それぞれで見れるポケモンが変わってくるので倒したいポケモンやパーティで辛いポケモンなどを考えこれらの中から選択すると良いでしょう。
ダメージ計算
オクタンは覚える技がかなり多いので今回はいくつかの技のダメージ計算を省きたいと思います、ご了承下さい。
ねっとう
H4メガバシャーモ 74.3%〜88.4%
H4バシャーモ 82%〜97.4%
H252ヒードラン 46.4%〜55.5%
H252ランドロス 59.1%〜70.4%
H4マンムー 77.4%〜91.3%
H252ツンデツンデ 57.1%〜67.8%
H4ドリュウズ 72%〜87%
H4ミミッキュ 35.1%〜41.9%
ハイドロポンプ
H4メガバシャーモ 100%〜119.2%
H252ランドロス 79.5%〜94.8%
H4マンムー 106.4%〜125.8%
H4ドリュウズ 100%〜117.2%
H252カバルドン 79%〜94.8%
H4ヒートロトム 100%〜119%
H4ウルガモス 78.2%〜93.1%
れいとうビーム
H252ランドロス 87.7%〜104%
D4アーゴヨン 62.1%〜74.3%
H252メガボーマンダ 77.2%〜93%
H4カイリュー 86.7%〜103.6%
H4ガブリアス 89.1%〜106.5%
H252グライオン 98.9%〜118.6%
イブ様のHDグライオン
育成論サンムーン/947 72.3%〜85.8%
H4霊獣ボルトロス 55.4%〜65.8%
火炎放射
H252ナットレイ 70.7%〜83.9%
H252メガハッサム 81.3%〜97.1%
ルミナシア様のHDメガハッサム
育成論サンムーン/256 66.2%〜80%
H252ギルガルド(刃) 74.2%〜87.4%
H4メガルカリオ 65.7%〜78%
タネマシンガン(1回分)
特化ヌオー 17.8%〜21.7%
H4メガラグラージ 22.7%〜27.2%
H252カプ・レヒレ 11.2%〜13.5%
H252マリルリ 11.5%〜14.4%
H252アシレーヌ 13.9%〜17.1%
H4水ロトム 15.8%〜19%
ロックブラスト(1回分)
H252メガボーマンダ 8.9%〜10.8%
H4メガリザードンY 33.7%〜41.5%
H4メガリザードンX 12.9%〜15.5%
H4ウルガモス 37.2%〜44.7%
H4霊獣ボルトロス 18%〜21.9%
H172オニゴーリ 13.5%〜16.9%
ダストシュート
無振りカプコケコ 75.8%〜89.6%
H4カプテテフ 83.5%〜98.6%
H252カプレヒレ 48.5%〜57.6%
H4ジャローダ 66.2%〜78.1%
H252アシレーヌ 65.2%〜77%
H4キノガッサ 83.8%〜100%
被ダメージ(調整案A/調整案B)
特化ミミッキュ じゃれつく
46.3%〜54.8%/38.9%〜46.3%
特化ミミッキュ ミミッキュZ
97.1%〜115.2%/81.9%〜97.1%
特化メガバシャーモ 飛び膝蹴り
100%〜117.5%/83.6%〜98.8%
特化ランドロス 地震
71.1%〜83.6%/59.8%〜71.1%
252メガギャラドス 地震
45.1%〜53.6%/38.4%〜45.7%
4振りナットレイ タネマシンガン(1回分)
20.3%〜24.8%/16.9%〜20.3%
252メガメタグロス 雷パンチ
84.7%〜100.5%/71.1%〜84.7%
特化パルシェン ロックブラスト(1回分)
9.6%〜11.2%/7.9%〜9.6%
特化ギルガルド 聖なる剣
44%〜51.9%/37.2%〜44%
特化ツンデツンデ ロックブラスト
16.9%〜20.3%/14.1%〜17.5%
252カプテテフ サイコキネシス(PF下)
79.6%〜93.7%/64.9%〜76.8%
252カプテテフ ムーンフォース
55.9%〜66.1%/45.7%〜54.2%
252ゲッコウガ あくのはどう
40.6%〜48%/32.7%〜39.5%
無振りポリゴン2 10万ボルト
49.7%〜58.7%/39.5%〜47.4%
252ウルガモス むしのさざめき
54.2%〜64.4%/44.6%〜53.1%
特化アシレーヌ 泡沫のアリア
28.8%〜33.8%/23.1%〜27.1%
252水ロトム 10万ボルト
91.5%〜108.4%/75.7%〜89.2%
終わりに
いかがだったでしょうか。
今回はある方の構築記事でこのオクタンの存在を知り、興味を持ったのでこの育成論を書くことでオクタンについて考察しながらこのポケモンをレートで使っていたのですが、オニゴーリとは違ってタイプが被るせいでギャラドスやカプレヒレなど使えなくなるポケモンも増え、バシャーモを受けるポケモンも水タイプ以外で考えなければならなかったのでなかなかパーティに入れづらいポケモンだと思いました。
この育成論を書き終わった今でもオクタンをどういうパーティに入れればいいのかいまだによく分かっていないのでオクタン入りのパーティを使っている方はぜひどんなパーティを使っているのかコメントで教えてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。この論の表記にミスがあったり、修正するべき点などがあればコメントをいただけるとありがたいです。