はじめに
これは第七世代で追加された新しいウルトラビーストナマコブシについての考察である(大嘘)。
(考察の)ナカミィ…
ナマコブシといえばてんねん…ではなくとびだすなかみだ。倒された時に残っていたHPを相手に与える特性だが、防御、特防が高くHPの低いナマコブシには合っている特性とは言えないだろう。
しかしここにぴったりな状況が存在するッッ
それは耐久型ではなく「つなぐ」ナマコブシである。それは幾多のトレーナーが思いついたであろう型だが…両壁を搭載し、さらに自ら退場する「おきみやげ」を持つナマコブシだ。ナマコブシからつなぐ後続の積みエースにとっては相手側のタスキは怖いところ。
そこで、とびだすなかみで目の前の相手のタスキを潰せ、また相手が倒しきってこなくともおきみやげで退場…耐久型にはどくどくをぶち込んであげよう。
これら理想的な立ち回りをするための耐久がナマコブシにはあることを次の項目で説明しよう。
ダメージ計算
なお、環境に特殊高火力が多いため特防特化にしてみたところ出番が多かったので特防特化で紹介させてもらう。もしかしたらここはパーティと相談して防御、特防のどちらを特化するか決めても良いかもしれない。現在の環境からしておすすめは特防特化である。
ナマコブシは後手で張る壁のおかげで等倍なら数発耐えてくれる。よってそれらはあえてダメージ計算する価値はないのだ。なのでここでは弱点を突かれた時、または高火力を相手にした時を紹介していく。
臆病メガリザードンY:ソーラービーム+ソーラービーム(壁あり)
→ナマコブシ88.8〜105.4%(乱数31.2%)
死or乱数で耐えておきみやげ
特化ポリゴン2:ほうでん(壁無し)
→ナマコブシ33.3〜39.5パーセント
余裕である!しかし場を整えられたりするとめんどうな上に後続にポリ2で積ませるのは放電の3割麻痺を考えると得策ではない…
控えめスカーフカプ・テテフ:サイコキネシス(サイコフィールド有り、壁無し)
→ナマコブシ46.9〜56.1%
等倍でもテテフ並みの火力ならここまで入ってしまうのである。数はスカーフほど多くないが眼鏡ならもっと入ってしまう…ギルガルドなどの鋼に交代するのが良い。交代読みめざ炎?耐えるんじゃない?(適当)
※余裕で耐えます
臆病命の珠ゲッコウガ:あくのはどう(壁無し)
→ナマコブシ29.0〜34.5%
ゲッコウガくらいならまったく問題ない!どくどくしてしまうほど余裕である!
ちなみに物理相手ならメガボーマンダの特化すてみで75.2%〜85.1%…しかしランドロス(霊獣)の特化じしんは50.0〜59.2%なのでいわゆる「高火力」にはなかみがとびだしてしまうものの、無強化等倍くらいなら壁張り→おきみやげコンボが成立する。
相性のいいポケモン
メガリザードンX
ナマコブシの苦手な草技持ち(メガリザードンYやフシギバナなど)から引くことができ、また壁+おきみやげでりゅうのまいを積んでいこう。どこぞのどんどん速くなる焼き鳥メガバシャーモと違って耐久、技の安定性の面でこいつの方が締めくくりにふさわしいだろう。
ただし!ナマコブシはステロを撒けないので積んだメガリザードンXの相手にはタスキ持ちがバンバン出てくる!最後のお掃除役まで考えてパーティ、選出を編成する必要があるのだ!
※バシャーモ好きの人に考慮しない不適切な発言を深くお詫びします。はい次!
ギルガルド(ブレード)
上記のリザードンと相性のいいことでも知られる。炎(蛾ウルガモスなど)を呼んでくるのはだいたいこいつ。そんなちゃっかり屋さんはこいつ→ナマコブシで起点にしてさしあげろ。
差別化
上記の通り、水単タイプという恵まれた耐性や等倍範囲により鋼タイプや炎タイプと相性が良いようだ。そこら辺は某犬スイクンと比べられてしまうが、おきみやげによる即退場は伝説のポケモンのパシリを務めるワンちゃんにはとても出来ない芸当である。後続への繋ぎやすさの点はさすが我らがナマコブシ先輩だ。
また、どこぞの水の都の守護神も壁張り+おきみやげを使えるが、物理耐久ペラペラ、弱点のメジャーさにより特殊耐久も数値ほどはない。世代ごとにエース格から降ろされたからといってサポート役に徹しようだなんて甘いのである。ナマコブシの方がよっぽど守護神なのだ。
戦い方の詳細
両壁張った後におきみやげ…これで相手の攻撃力は大幅にダウンした…しかしここで相手がそのままこちらに積ませてくれるなんてそう上手くはいかないものなのである。ステロを撒いていないためタスキ持ちは必ず出てくるはずだ。タスキ持ちの可能性を考えると、そのまま殴っていく場合も考えられる。ここではメガリザードンXを例にして考えてみよう。
・このターンナマコブシが壁を張っておきみやげで退場
ナマコブシvsランドロス(霊獣)
・相手がタスキテテフ(もちろんタスキ持ち高火力の例えである!そんなんいねーよとか控えていただこう)に換え、リザードンがメガシンカし、技を出す…
ここでりゅうのまいをするべきか否か。もちろん出てきたカプ・テテフにそのままフレドラやじしんなど相手の後続に一貫性のある技を叩き込んでも良い…
つまりこの例は後続は必ず積めるとは限らないが、ナマコブシのおかげで1ターンは相手より余裕があるということなのである。
この理想的なシチュエーションに持っていくのにナマコブシが一番適している…ということは上記の項目の通りだ。
なお三体目にはメガリザードンXが倒しきれなかったポケモンを倒せるようなポケモンを選出しよう。
最後に
あれ?結局とびだすなかみ使う機会無くね?とお思いだろうか。実はてんねんも使用済みなのである。しかしこの型のナマコブシの退場の速さからてんねんであっても活かす機会は少なく、むしろ普通に倒された時なかみがとびだしてくれれば…と思いこのようになった。積まれてもおきみやげで帳消しにでき、積まれたらやばい相手に対してはそもそも出さない。
ステロを撒けないところが痛いだろう、パーティ構築とかなり相談することになるだろう、汎用性も高くはないだろう…しかしこの「いのちがけ」のような特性、小さな体からとびだすなかみがいくら頼りなくとも、その大きな可能性に懸けてみたくなるのである。