- 非公式の用語及び略称を用いる
- 指定がない限り理想個体であるものとする
このポケモンの魅力
高い抜き性能と崩し性能の両立
メガリザードンXはほのお・ドラゴンの極めて優秀な技範囲にA種族値130と特性かたいツメによる高い攻撃性能が魅力的なポケモンである。
ニトロチャージでSを上げればスカーフ持ち以外のポケモンをほぼ全て上から叩くことで高い抜き性能を発揮し、剣の舞を積めば並大抵の耐久ポケモンには受けを成立させないほどの破壊力でサイクル崩しを行うことができる。
もちろんニトロチャージと剣舞の両方を積むことができればほとんどの試合で勝利を確定させられる爆発力をも備えているということである。
調整案
- 性格
陽気か意地っ張りの選択。
・意地っ張りの場合剣舞逆鱗でHB特化ドヒドイデを確定一発で倒すことができるため耐えられてから黒い霧で切り返される心配が減りサイクル破壊性能を上げることができる。ニトロチャージの火力があがることで倒しきれずに隙を作る心配も減る。
・陽気の場合単純にSが上がることで抜き性能が向上し、素の状態でも最速霊獣ランドロスや最速ミミッキュなどの上から叩けることで対面性能の上昇も見込める。
崩しと抜きどちらを重視するかで選ぶといいだろう。
- 努力値
陽気と意地っ張りどちらの性格を選ぶにしてもAS252余りBかDで基本的には問題ない。
まず陽気の場合、S100族はリザードン以外にもメガガルーラやウルガモスなどがいる激戦地帯であり、最速の割合も多いこれらのポケモンに対して最悪でも同速勝負に持ち込める最速にすることには大きな意味がある。また火力もギリギリで妥協するのは難しい。
また意地っ張りの場合A特化の剣舞逆鱗でHBドヒドイデが丁度確定一発という絶妙な火力の具合であり削るのは望ましくない。またSについてもすぐ下に最速フェローチェや最速フェローチェ抜きなどの調整が存在し、またそれらを抜いた上でなけなしのSを削って耐久に回してもフレアドライブの反動などで簡単に崩れてしまう。AS252以上に有用な調整が思いつかないというのが本音である。
そしてあまりはHP実数値を奇数にするためにBかDに降るのが望ましい。
- 技構成
ニトロチャージ、剣の舞はコンセプトなので確定。
フレアドライブも仮想敵であるサイクルパの鋼枠に圧力をかけるために確定と言って良い。
残り一枠は
・火力が最も高くメガボーマンダを初めとした竜への有効打となる逆鱗
・逆鱗と同じ技範囲で行動を縛られないドラゴンクロー
・水妖への有効打となる雷パンチ
・ヒードランを飛ばせる地震
の中から選ぶのがいいだろう。
ちなみに竜の舞についてだが、Sを上げるだけならニトロチャージの方が積む際の隙が少なく襷つぶしになる点からも有益で、Aに関しては剣の舞で上げる事ができる為本論では候補外となる。
ダメージ計算
確定欄に採用した陽気A252での計算結果を乗せる。
フレアドライブ 火力指数42588
H4ミミッキュを確定1
H252メガメタグロスを確定1
H4霊獣ランドロスに威嚇込みで58.7%〜69.6%
H244B特化霊獣ランドロスに35.3%〜42%
H244B特化輝石ポリゴン2に36.1%〜42.9%
H252メガゲンガーに95.8%〜113.1%
逆鱗 火力指数42588
H4メガボーマンダに威嚇込みで84.2%〜99.4%
H244メガボーマンダに威嚇込みで71.6%〜84.5%
H252バンギラスに59.9%〜71%(剣舞込みで確定)
HB特化ドヒドイデに剣舞込みで91.7%〜107.6%
H212ヒードランに剣舞二積で98.4%〜116%(受けだし際+対面の二回で剣舞を積めば崩せる)
ニトロチャージ 火力指数17745
HB特化ナットレイに72.9%〜88.3%
B4メガルカリオに84.1%〜100.6% メガ前で49.6%〜59.3%
B4ゲッコウガに半減で25.8%〜30.6%
雷パンチ 火力指数17745
H252カプ・レヒレに57.6%〜67.7%
その他
- 運用
相手が攻撃寄りの構築である場合は削れたあいてをニトロチャージで倒して抜きの態勢を取り、相手が受けサイクルなどの場合は剣舞を積んでサイクル崩しを狙う。
魅力の項目でも書いたが抜きと崩しを相手によって選べるのが最大の利点と言える。同じように抜きと崩しを選ぶ運用ができる剣舞バシャーモとはボーマンダやドヒドイデに無理なく打点を持てる点で優位を取れている。
- 相性の良い味方
このリザードンの起点にしやすい低速鋼を呼び込めて、挑発でステロを阻止できる襷カプ・テテフ、ステロ封じ大爆発で削れた相手を残しつつ退場しやすい襷ランドロス、他にはがむしゃら勢も相性がいい。
またリザで暴れた後の掃除役としてはミミッキュやあまり得意でないギャラドスに強いスカーフカミツルギなどもいいだろう。
構築としては対面構築か、積リレーが適していると言える。