はじめに
どうも、加速レジギガスと申します。今回はサポート型スワンナの育成論となります。BWのポケモンで一二を争う影の薄さを誇るスワンナですが、今回はどうにかこいつを使ってやれないかという思考のもと、考察に踏み切りました。
- 本育成論の全てのポケモンは、特に断りのない限り個体値が全て31の理想個体として計算、考察致します。
- ダメ計はトレーナー天国様のサイトを使用しております。
- HABCDSなど非公式の単語を使用しますので、不明、曖昧な部分がございましたらコメントにて書き込みをお願いします。
- 今回は差別化が困難なため、差別化の脆弱性はご了承ください。
スワンナ考察の軌跡と結論
1.物理型考察
物理型スワンナには他の水飛行タイプ(主にギャラドス)との明確な差別化点があります。それは他ならないブレイブバードの存在です。ブレイブバードは溜め無しの飛行技最高火力であり、Zを消費することなく打つ事が出来ます。
ん?A種族値が足りないですって?
そう、確かにこいつのA種族値は87とお世辞にも高いとは言えません。
しかしスワンナはオウムがえしZによってAを二段階上げつつ相手が最後に使った技をZを乗せて打つことが出来るのです。こちらも他の水飛行タイプには出来ない芸当ですね。
基本的な動きとしては、
- 守るで相手の技を無効化
- オウムがえしZで上から落とす
- 無双
出来たらいいな
という流れとなります。
物理型の欠点としては、オウムがえしZが決まりにくい、Sを上げることが出来ない等があります。
これらの欠点を考慮した上でもスワンナの型の中では有力だと思われます。
2特殊型考察
特殊型の場合、技範囲・火力・種族値においてペリッパーペリッパーの下位互換となってしまいます。辛うじてスワンナの方が速いのですが、それも含めてペリッパーの方が強いと言わざるを得ません。
故に特殊型は不採用としました。
3.両刀型考察
両刀型ではマイナー特有の数値不足が足を引っ張り、最低限以下の火力しか出せません。両刀型は主に役割破壊を目的とするので、スワンナの場合わざわざ両刀にして火力を削るよりもいずれか一本に絞った方が格段に強いですね。
当然、両刀型は不採用となりました。
4.耐久型考察するまでもありませんね
フェザーダンスを使えばなんとか受けられそうなのですが、
- 上からフェザーダンスを通す必要がある
- それで受けきれるほど世の中甘くない
という理由から、耐久型は現実的では無いという結論に至り、耐久型は不採用となりました。
5.サポート型考察
まずフェザーダンス・追い風・凍える風・がむしゃらを全て習得できるポケモンはスワンナ系統コアルヒースワンナのみとなります。
凍える風を岩封に変えればルチャブルルチャブルでも可能ですが、凍える風は威嚇の影響を受けないので十分に差別化することが出来ますね。
そしてH4振りだけでA2↓ミミッキュミミッキュのミミッキュZ+影うちを耐えることが出来るのも強みの一つ。凍える風でしっかり皮まで剥がすことが出来ます。
この動きもルチャブルルチャブルでは妖弱点が祟り、実現することが出来ません。
具体的には
- 凍える風やフェザーダンスで相手にデバフをかける
- 襷がむしゃらで強引に削る
- 追い風を残し、後続をサポートする
といった動きの出来る型ですね。
ジャローダや後攻ボルチェン(ヒートロトム等)に対してS逆転の手段を持っているのが強い所と考えています。実際、後攻ボルチェンは凍える風を使った場合、裏の無償降臨を許してしまうということがあるので、そこに仕事を残せる追い風は便利ですね。
このように先発から幅広い相手に対して少なくとも仕事が出来るのがサポート型の強み。他の型では勝てる相手に勝てるものの、その範囲が狭いので汎用性を求めるならばサポート型、突破力を求めるならば物理型という認識で良いでしょう。
今回は差別化のしやすいサポート型において考察をしていきます。
持ち物
S98のスワンナが確実な行動保証を得るために必須なのできあいのタスキで確定とします。
努力値・性格
まずS98というのは環境トップのミミッキュより2高い数値です。ミミッキュを抜けるというのは本論において重要な意味を持ち、さらにスワンナは低耐久起点作りなので速いに越したことはないということでS252振り・おくびょうとします。
そしてタスキ前提のポケモンではありますが、フェザーダンス込みで特化ミミッキュZ+影うちを耐えなければならないため、耐久面を削ることは出来ません。
これは無振りでも耐えるのでH奇数調整のH4振りだけ施し、余り252をCに回します。
特性
鋭い目・はと胸・うるおいボディという悲しいまでに役に立たない特性の中で辛うじて使えそうな回避率及び命中率を無視できるするどいめで確定とします。
技構成について
- 確定技
こごえるかぜ
威力55氷技
単純に相手のSを一段階下げることが出来る便利な技。ミミッキュミミッキュの皮剥がし・身代わり壊しなど使い道は多岐に渡り、入れない理由も無いので確定となります。 教え技
フェザーダンス
相手のAを一気に2段階下げる強力なデバフ技。物理ATを凍える風→フェザーダンスの動きで積みを許さない立ち回りが可能になります。また、先にも言及しましたがフェザーダンス込みでミミッキュZ+影撃ちミミッキュを耐える(S98なので上から通る)という利点があり、外す理由も特に無かった為、確定としました。 レベル技
がむしゃら
襷との相性が良い削り枠。UBの起点が作れるのは勿論、相手がAorS下降解除に引いた先に刺さります。アクジェと組み合わせれば強引に一体突破することも出来ますね。
スワンナの火力が乏しい為、他の技では汎用的な削りとして不十分と感じたのでがむしゃらを確定とします。 教え技
- 選択技
おいかぜ
※先述と重複しますが一応書いておきます
Q.凍える風で十分なのでは?
A.いいえ凍える風だけでは不十分なのです。
凍える風には幾つか欠点が有ります。
例えば
- 後攻ボルチェンでリセットされる
- 特性あまのじゃくに打つと逆にSを上昇させてしまう。
ex.ジャローダカラマネロ
等が挙げられます。
これらの弱点を解消するためには追い風が最適なのです。後攻ボルチェンに追い風を合わせれば、裏のポケモンに上からがむしゃらを入れることが出来、逆に居座ってきた場合でも追い風→がむしゃらで同じ動きが出来ます。 レベル技
アクアジェット
威力40物理水技
面倒な相手を無理矢理がむアクジェで処理するという動きが出来るようになり、従来の凍える風→がむしゃらと両立出来るので見られる範囲が広くなります。がむしゃらと合わせる前提なのでわざわざAに振る必要はありません。
アクジェ採用の場合追い風で起点を作れる相手に対しては薄くなるので、自分のパーティーに合った型を使いましょう。 タマゴ技
きりばらい
コメント欄より御提案いただきました。
場のステロ系統、ねばねばネット、そして壁を除去することが出来ます。スワンナはこれらの技を覚えないので一方的に相手の起点作りを妨害することが出来るというのが強みですね。 レベル技
ダメージ計算
- 与ダメ
※こちらのスワンナはC252として計算
- こごえるかぜ
無振りメガボーマンダメガボーマンダ
割合: 63.5%〜75.2%
回数: 確定2発
H196D236慎重メガボーマンダメガボーマンダ
割合: 38.9%〜47.1%
回数: 確定3発
H4霊獣ランドロスランドロス(霊獣)
割合: 70.3%〜84.8%
回数: 確定2発
H244D12グライオングライオン
割合: 66.2%〜79.5%
回数: 確定2発
せめて四倍弱点なら倒して
ダメ計には載せませんが無振りアクジェは襷潰しに使える程度とお考えください。
- 被ダメ-
※こちらのスワンナはH4として計算
A特化2段階↓ミミッキュミミッキュミミッキュZ
割合: 67.5%〜79.4%
回数: 確定2発
備考: フェザーダンス込み
A特化2段階↓ミミッキュミミッキュかげうち
割合: 14.5%〜17.8%
回数: 乱数6発
つまり最高乱数を引いたとしても97.2%で耐えることが出来ます。
襷を持つ都合上、被ダメ計算はミミッキュのみで十分なので少なくなってしまいました。他に必要なダメ計がございましたら御提案をお願いします。
この型でキツいこと
1.ステルスロックを撒くことが出来ない
襷潰し、サイクルへの圧力など非常に便利な設置技。起点要員としてこれを覚えないのは若干の痛手となります。
2.カバルドンカバルドンに薄い
C特化なみのりZでHDまで倒せますが、起点を作れる範囲が狭まるので不採用。そうするとパーティー単位でカバルドンを牽制するのが無難でしょう。
3.剣舞にPP負けしている
剣舞のPPを増やすことは滅多に有りませんが、無いとは言い切れません。枯らされてしまったら素直に凍える風でSだけは下げましょう。そして一応フェザーダンスのPPは必ず最大まで増やして下さい。
相性の良い味方
このスワンナスワンナが出来ることは
1.相対的に相手のSを下げること
2.相手のHPを1にすること
の二つが挙げられます。
1から、相手より速いことでタイマン勝ち以上の有利をとることが出来るポケモンと相性が良くなります。
例えば嵌め催眠ポケキノガッサビビヨンであったり、全能力アップZ持ちジャラランガポリゴンZですね。
そして2から、相手を倒すことでタイマン勝ち以上の有利をとることが出来るポケモンと相性が良くなります。
例えばUB(高速が好ましい)アーゴヨンフェローチェであったり、とどめばり持ちメガスピアーハリーセンですね。
追記:アーゴヨンアーゴヨンならフェザーダンスのA下降を起点に積める場面があるので使いやすい印象。
主にこれらのポケモンと組み合わせることを意識してパーティーを組むことをオススメします。
おわりに
良マイナーに富んだBWポケの中で低種族値にも関わらず"バランスの良い種族値配分"を押し付けられたスワンナスワンナですが、他のポケモンには出来ない技構成でサポート役として活躍出来るのです。さらに本文でも言及した通り、オウム返しZ型も有用だと思います。皆様も是非、使ってあげてください。
御精読ありがとうございました(*´ω`*)