半熟卵と申します。4回目の投稿。
その日を待ち望んでいます。
前置き
・個体は全て理想個体とします。
・非公式の単語や略称を使用します。不明な点がございましたらコメントにて。
・考察環境:S1~S2
採用理由
対面性能/ストッパー性能/崩し性能、様々な要素を併せ持つ、汎用性の高いポケモンを採用したい
解説
有識者の方々は読み飛ばし推奨。
- 対面性能
シングルというルールに於いて、交代という択は基本的にディスアド、一手損となるケースが非常に多いため、なるべくは突っ張れた方がいい。この考え方に付いた名前が"対面性能"。
後出しから持つ役割性能と違い、遇対を強く意識した性能であるため、基本的には高速高火力のポケモンがこの性能が高いと言えます。
- ストッパー性能
メガルカやメガマンダ等のポケモンに積まれた際、止める手立てが無く、そのまま全抜きされてしまう。そんな事象を防ぐ為の性能が"ストッパー性能"。
細かく区分すると、このストッパー性能も2つに、役割的に止めるか、力技で止めるか、に分類されます。
結論から言ってしまうと、今回のガブは後者であり、襷による行動保証+高範囲高打点で無理やりストッパー性能を得ている構成です。
- 崩し性能
多くのポケモンは被役割対象ーー後出しから有利を取られてしまうポケモンーーを抱えています。端的に言ってしまえば弱点。採用する際はその弱点を意識してptを構築する必要があります。
そこで、そのポケモンを自身で崩せたらどうなるか。相手視点、「このポケモン投げとけば大丈夫」と考えているわけですから、その前提を覆すことができ、一気に勝ち筋が鮮明になります。これが"崩し性能(役割破壊)"と呼ばれるもの。
この一例は役割破壊に近いです。崩し性能の定義は非常に広く、他にも、高火力で受けを不能にして後続の一貫を作ること(破壊性能/役割集中)も、崩し性能に包括されることもあったり。(切り込み役という認識が近い。)
- 汎用性
上記で挙げた3つの特記要素は、各個で見れば本構成の上位互換が存在します。が、6匹しか採用できず、3匹しか選出できないこのルールでは何でもできる、全てを高い次元で両立できることが重要であり、それが"汎用性が高い"ということです。
汎用性が高ければ、任せられる仕事の多さから6匹の内に採用しやすく、選出する3匹として選んだ際もできる仕事の多さから腐りづらいです。
その為、この3つの性能を高い次元で併せ持つ汎用性の高いポケモンを模索した結果、襷ガブに至ります。
構成
※実数値[努力値] / 性格補正を +or- で表記。
実数値 : 183-182-115-xx-106-169
努力値 : 0-252-0-xx-4-252
特性 : 鮫肌
性格 : 陽気
持ち物 : 気合の襷
〔 地震 / 剣舞 / -- / -- 〕
〔 -- 〕: 逆鱗 / 岩封 / 炎牙 /ステロ
- 〈 主な調整先 / 目安 〉
・H191-B151[164-4] メガボーマンダ 逆鱗+鮫肌 164~194 +23 高乱1(87.5%)
・最速
- 〈 構成意図 〉
ストッパー性能を得る為に襷を採用し、その行動回数と高いA+攻撃範囲で止めることを意識した構成。その為、下手な耐久調整でAを削るのは逆効果でしかないのでASぶっぱが基本。
上記の構成で組むことで対面性能も確保できている。襷による行動保証、S102族という低くないS、A182+竜/地の一致範囲。これだけでも全ポケモンの中でも非常に優秀な対面性能と言える。
崩し性能を得る為に剣舞も確定。これが無いと、HBに厚いポケモンに役割集中を遂行するだけの指数が叩き出せない。襷を盾に積んだり、積んだ後の行動回数を襷で確保できたりといったシナジーもある。
- 〈 技選択 〉
【確定技】
・地震
無効化されやすいもののデメリット無しの一致100技、コケコへの遂行技、入れない理由がない。
・剣の舞
前述の通り、打点を跳ね上げる為に必須。乱数が良ければ、被後出しポリ2を地震で突破できる程の打点に。
【選択技】
・逆鱗
逆鱗が確定でない理由は2つ。ストッパー性能は岩封でも事足りるシチュが多い点。崩し性能も地震/剣舞@1で足りることが多い点。
しかし、襷による行動保証+A182一致120技は普通に強いので、何かと便利でもある。
要するに、「必須でないがあると選出しやすくなる技」というポジション。
・岩石封じ
これがあると襷コケコやスカーフ持ち等との一部の対面が勝てる対面に変化する。逆鱗/岩封が対面性能が最も上昇する技選択。
また、岩封を連打するだけでもある程度は被起点を避けられたり(対面処理した後の切りが容易)、岩封+襷が強力なストッパー性能としても働いたりといった点でもシナジーがある。
・炎の牙
カグナット絶対許さないマン。
基本的に、両者はガブを見れるポケモンとして選出されるので、崩し性能を特化させる場合は充分に選択肢。
・ステルスロック
汎用性を保つ、という意味では最も優秀な技。後ろに抜きエースを控えておくだけで、ステロ撒きという一定の仕事を遂行できる。ガブ自体のスペックの高さから、岩封や削りといった+αを望みやすい点も優秀。
ダメ計
くっそ最低限しか載せてますん。
【与ダメ】
- 逆鱗
H191-B151[164-4] メガボーマンダ
→ 164~194(85.9%~101.6%) 低乱1(12.5%)
/ +鮫肌 高乱1(87.5%)
→ A1↓ : 110~132(57.6%~69.1%) 確2
H191-B156[244-252+] ポリゴン2(輝石)
→ A2↑ : 106~126(55.5%~66.0%) 確2
- 地震
H165-B100[236-4] メガゲンガー
→ 火傷 : 102~121(61.8%~73.3%) 確2
H183-B116[0-4] ガブリアス
→ 90~106(49.2%~57.9%) 高乱2(96.5%)
H191-B156[244-252+] ポリゴン2(輝石)
→ A2↑ : 88~105(46.1%~55.0%) 乱2(59.0%)
- 岩石封じ
H165-B101[236-4] メガゲンガー
→ 火傷 : 20~24(12.1%~14.5%)
- 炎の牙
H203-B123[244-0] テッカグヤ
→ A2↑ : 146~172(71.9%~84.7%) 確2
H181-B198[252-228+] ナットレイ
→ A2↑ : 180~216(99.4%~119.3%) 高乱1(93.7%)
【被ダメ】
- 物理
A121[0-] カプ・コケコ
→ 蜻蛉 28~34(15.3%~18.6%)
A184[252+] グソクムシャ
→ 出会い頭 85~102(46.4%~55.7%) 高乱2(82.0%)
- 特殊
C125[0] ポリゴン2
→ 冷凍B 164~194(89.6%~106.0%) 乱1(43.7%) / +鮫肌 確1
C147[252] カプ・コケコ
→ マジシャ 128~152(69.9%~83.1%) 確2
あとがき
ここまでご覧頂き、誠にありがとうございます。
お時間を割いていただき恐縮です。
この論がどなたかの参考になれていれば幸いです。
更新履歴
x2/x5 16:26 内容をS1~S2に変更。