初めまして、ななみと申します。
元々投稿していた育成論が読みにくかったと思ったので、文章を練り直して再投稿する事にしました。
- 本論ではHABCDS、襷や鉢巻等の略称を分かる範囲で用いていきます。
トゲデマルとは
今作の電気ネズミポジションですね、個人的には今までの電気ネズミポケモンで一番好きなんですが、そこまで人気があるという話は聞いた事がないのが残念です。
トゲデマルの育成論は割と飽和気味なようですが、私自身が愛用しているポケモンかつ同じような育成論もないようなので投稿に踏み切りました。
トゲデマルのステータス
種族値は
H65 A98 B63 C40 D73 S96
100を越えるものが1つもなく、パッとしないです。
高めなのが攻撃と素早さですね。
タイプは電気/鋼となかなか優秀ですが、耐久が低く鋼の耐性も活かしにくく、カプ・コケコのウェポンを両方半減する事に着目しようにも、ジバコイルやガラガラより優先して採用する理由はまずないです。
特性はひらいしん、てつのトゲ、がんじょうの3つ。
そこそこ優秀なものが揃っていますが、頑丈はジバコイルも所有しています。
しかし、この子はジバコイルにない優秀な技をいくつも覚えてくれます。
それらの技を利用して完全に別の役割を持つポケモンとして構成するのが一番と言えるかと思います。
トゲデマルが覚えてジバコイルが覚えない技の中で重要なものは
・ほっぺすりすり
・びりびりちくちく
・とんぼがえり
・じたばた
・きしかいせい
・ねがいごと
・アンコール
・ニードルガード
これらが主です。
サポートに向いた技が多いですね。
また、頑丈による差別化はできませんがS種族値に大きな開きがあります。
これらの差を考えると採用理由は「起点作り」となります。
採用理由
上記の技で際立っているのが「ほっぺすりすり」だと考えています。
数の少ないポケモンしか覚えられないチート技であり、挑発で止まらない麻痺撒きでありながら、きあいのタスキ潰しの役割も同時にこなします。
この技を中心に、後ろのポケモンが積みやバトンといった悪い事をしていく体勢を整えるといった形の起点作りがこの子の採用理由です。
他のほっぺすりすりを覚えるポケモンとの差別化
頑丈の有無で十分であると考えています。
他のポケモンは「襷を持ちながら他の道具を持つ」と言った芸当は出来ません。
頑丈を持つポケモンで最速の96族である事もこの子の1つのアイデンティティとなります。
持ち物
本論ではその道具の枠に弱点保険を採用した型について説明していきます。
使い方は後述です。
特性
頑丈一択です。
性格と努力値
性格はようきです。
個体値は使わない特攻以外全て31とします。
努力値は
H68、A188、S252
実数値は上から
149-142-83-×-93-162
なるべく行動回数を稼ぎたいので最速。
Aの調整先については立ち回りの項で説明します。
残った努力値をHに振って手数稼ぎ、コケコの攻撃やガブリアスのストーンエッジの確定数が変わって来ます。
詳しくはダメージ計算へ。
技構成
確定技
- ほっぺすりすり
トゲデマルの肝。
麻痺を撒いて後ろの起点にします。
確定。
- きしかいせいorじたばた
この技を使う育成論なので確定。
使い方は後述です。
候補技
- リフレクター
物理アタッカーの方が多い環境なので影響力は大きめです。
すりすり後のもう一手の後続サポートとしては無難かと思います。
- アンコール
ほっぺすりすりをした後に相手の技を縛り、後ろのポケモンが積みやすい状況を作ります。
向こう側も先発が起点作りだったりした場合に補助技を縛って流したりもできます。
- とんぼがえり
不利対面から逃げたり、後ろからガラガラが出て来るのを読んで使ったり用途は広いです。
- ニードルガード
主にねこだましメタです。
じしんがぼんぼん飛んで来るので、これによるダメージに期待するのは難しいですが、ねがいごとやアンコールとは相性が良いです。
- ねがいごと
割と万能な後続サポートですがトゲデマルのHPは低く、補助としてはイマイチ。
- びりびりちくちく
念のためまともな火力を用意しておきたいという場合に。
ほっぺすりすりと一緒に麻痺るみも狙えますが、無理に採用する必要はないです。
*ねがいごと、アンコール、きしかいせい、じたばたは遺伝技です。
全てドーブルで行えます。
立ち回り
理想的には
先発で出す
→初手でほっぺすりすりをする
→相手の攻撃を頑丈で耐える
→リフレクターを貼る、またはアンコールで縛って相手の攻撃で散る
→積みエースやバトン要員を出す
そのまま全抜きを狙います。
キュウコンRやメガルカリオ、フェローチェ、ウツロイドなど先発で出て来やすいアタッカーには立ち回りが安定しやすいです。
しかし、ここで厄介なのがほっぺすりすりを無効化してくる面々です。
無効化してくる相手は主に3つに別れます。
・じめんタイプ
・でんきタイプ
・カプ・レヒレ、柔軟、リミットシールド、避雷針、きのみ持ち
具体的にはガブリアス、マンムー、カプ・コケコ等かなり重い相手が並びます。
はっきり言って、これらと先発で対面した場合起点作りは成功しない事がほとんどです。
- 不利対面になった場合について
トゲデマルのメジャーな型が確立している訳ではありませんが、1つは確実に認知されているであろう技があります。
言うまでもなく「ほっぺすりすり」です。
最悪なのは先発での対面ですが、地面を後ろから投げてくる事もあります。
そこで、登場するのが弱点保険と起死回生です。
相手の地面技を頑丈で耐えて、弱点保険を発動、威力200の起死回生でぶん殴ります。
B4振りガブリアスを確定1発(100.5〜118.5%)
攻撃の努力値の調整先はここです。
無振りや弱点なら大抵は落ちます。
当のガブリアスとは相討ちになりますが、ガブリアス程度の耐久なら落とせる火力を弾き出せるという事です。
仮に相手が落ちなくても、HPが低い上に有利な対面を作り出せたらそれは起点にしやすくなります。
耐久の高い地面だと落ちない事も多々ありますがその場合まず上からリフレクターを貼れる事になるので大きく削れるだけで十分です。
要するに弱点保険きしかいせいを使う理由は地面がいるだけで選出出来ないという事態を防ぐためです。
残りの努力値はなるべく手数を増やすためにHPに振ります。
あくまでも本業は起点作りですからね。
炎や格闘に対しても弱点保険起死回生が決まる事が多々あります。
相手のサイクルを潰す事と起点の補強を天秤にかけてリフレクターか起死回生を選択してください。
- 電気タイプについて
あまり当たりたくないので見せ合い段階である程度牽制しておいた方が良いです。
仮に先発対面してもガラガラRを採用していれば引くまたはどくどくをトゲデマルに放つ等が多くなります。
- 先制攻撃持ちについて
すりすりかリフレクターの片方しか遂行させてくれない危険性があるので警戒してください。
具体的にはメガルカリオと対面した時に初手から起死回生を選択する等です。
ダメージ計算
与ダメ
- 弱点保険発動後のきしかいせい(火力指数56800)
・B4ガブリアス確定1発(100.5〜118.5%)
・極振りトリトドン確定2発(74.3〜87.6%)
・無振りカプ・コケコ確定2発(70.3〜87.3%)
・無振りメガメタグロス確定2発(81.2〜96.1%)
・無振りフェローチェ確定1発(128〜150.6%)
・補正あり極振りしんかのきせきポリゴン2乱数1発(97.5〜112.5%、75%落ち)
ポリゴン2ぐらい硬くても抜群なら持っていけます。
ポリゴン2を相手する事はないとは思いますが、参考程度に。
弱点保険が発動しない場合や中途半端にHPが残る場合もありますが、途方もない作業になるので書いていません。
- 弱点保険発動後のじたばた(56800)
・無振りカプ・コケコ確定1発(140.6〜165.5%)
・無振りカプ・テテフ確定1発(155.1〜182.7%)
→スカーフきあいだま持ちでもほっぺすりすりから入る事で安定して処理出来ます。
こちらも一考の余地があります。
メガルカリオと当たる事や、これから先バンギラスやヒードランが来る可能性があるので確定欄は起死回生となっております。
- ほっぺすりすり(4260)
・無振りカプ・テテフ(12.4〜15.1%)
・無振りメガルカリオ(11〜13.1%)
・無振りフェローチェ(19.1〜23.2%)
威嚇込みH252メガギャラドス(6.6〜8.9%)
やはり威力には期待できないということですね。
乱数1発が確定1発になる程度のダメージは入ります。
- びりびりちくちく(17040)
H252メガギャラドス乱数3発/99.76%(32.6〜39.6%)
H252テッカグヤ確定3発(33.3〜41.1%)
どこまで耐久に振るかは分かりませんが、参考程度に。
じしん不採用ならメガギャラドスは勝てるかもしれませんが、かなりギャンブルなのでやらない方が良いです。
- とんぼがえり(9940)
・無振りカプ・コケコ(11.7〜13.7%)
・無振りカプ・テテフ(27.5〜33.1%)
・無振りマンムー(20.5〜24.3%)
・威嚇込みH252メガギャラドス(17.8〜21.7%)
ほっぺすりすりよりはまだ入りますが、やはり些細なダメージです。
被ダメ
耐久指数:物理12360、特殊13857
・C252カプ・コケコの10まんボルト確定3発(40.2〜47.6%)
・C252キュウコンRのふぶき(30.2〜35.5%)
・A252ガブリアスのストーンエッジ(持ち物なし/鉢巻 27.5〜32.8%/41.6〜48.9%)
・極振りガブリアスのほのおのキバ(79.1〜93.9%)
→ストーンエッジとどくづきに技スペースを奪われている事がほとんどなので、ほのおのキバの返しのきしかいせいで威力が出ないのは諦めた方が良いです。
*H振りについて疑問視する声が多いので補足です。
基本的に耐性のあるものでないとまともに耐えませんが、その耐性は12個もあり、さらにリフレクターもあるので思ったより手数を稼げる場面はあるのでHに振るに越したことはないです。
上の計算ではギリギリ2回耐えていますが、無振りだと鉢巻ガブのストーンエッジ、コケコの珠ボルチェンや持ち物なし10万ボルト等が乱数2発圏内に入って来てしまい少し怖いので、Hに振る事で多少はゆとりが持てます。
Aに振り切る事で得られるメリットは、いるかどうかも分からない無振りメガメタグロスの乱数が動く程度なので、必要最低限のA以外はHに振っています。
計算が欲しいと思うものはコメントしてください。
相性の良い味方
自分が起用しているポケモンを紹介しておきます。
条件としてはトゲデマルが役割を放棄しても腐る事がなく、尚且つトゲデマルのサポートを活かしやすい積みエースとなります。
- ピクシー
麻痺を撒き、リフレクターを張った状態でめいそうやちいさくなるを連打するという嫌がらせをします。
相手を詰ませる性能の高いアッキのみを持たせたピクシーが無難かと思います。
- (メガ)ギャラドス
麻痺とリフレクターといかくを重ねてみがわりで相手の攻撃を耐えてりゅうのまいを積んでいきます。
マンムーとガラガラRに強いのも大きく、カプ・コケコが退きやすいという性質とも相性が良いです。
- 電気無効ポケモン
トゲデマル+ギャラドス等の並びになる事が多いので、その際に電気の一貫を切るために採用しておくと便利です。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
前回の論が分かりにくかったと思うので書き直しましたが改善されましたかね…?
この育成論でトゲデマルの魅力が伝わってくれたら嬉しいです。