- 推測可能な範囲の略称を用いる。
- 催眠術に関しての感情的な批判が入ったコメントは削除する。
- ステロ展開はステロを絡めた積み構築、壁展開は壁を絡めた積み構築として書いている。
- 論内の計算式で×を・と表記している。
- 性格補正込みでは特化。無しでは252と表記している。
- 目安としてのダメージ計算を含む。
- 重力の命中向上は1.6倍として考察する。
- 催眠デンジュモクと組ませる前提の論である。
重力パーティについて
重力の効果である命中向上と地面の一貫の増加を活用し戦う構築である。
主に重力催眠と重力トリパの二つの戦法があり、前者はメガゲンガーやデンジュモク。後者は主にドサイドンがエースとなる。
空を飛ぶや飛び膝蹴り等が使えなくなるの効果もある為、バシャーモなどをパーティに入れる際は注意が必要。
重力催眠について
前項での後者は基本的にトリックルームパーティと同じ運用な為、前者のみ考察する。
重力下では命中96%の催眠術を扱うことが出来るようになり、眠った後は66%の確率でアドバンテージが取れるようになるという事を利用したギミック。
基本的にメガゲンガーでは身代わりを残し、デンジュモクでは蛍火を積むというアドバンテージを取りに行く。
重力が無くとも60%(二回撃てば84%)で不利対面でも勝機を見い出せる催眠術はとても強力であり、賛否両論あるがエース単体での性能がかなり高いのもポイント。その為、各ポケモンを別々に選出して戦える。
サイクルパと違い勝ち筋を押し付ける構築の為、読みの要素に縛られにくいというメリットがある。ただし重力催眠の2体ではラムや寝言、スカーフ等に弱い。
重力催眠デンジュモクについて
Z催眠術(S1↑)で相手を眠らせ、蛍火(C3↑)を積んで全抜きを狙う。
デンジュモクが相手の攻撃を耐えなくとも、上から催眠術が撃てるならば66%で蛍火が積めるのが特に強力な点。
また、メガゲンガーと違い催眠術ターンに重力が残っていれば良いのも強味だろう。
- 攻撃指数21600まで確定で耐える
(A252ガブの逆鱗が乱数6.3%、c252メガゲンのヘドロ爆弾は確定耐え)
蛍火を積んだ後の10万ボルトの火力は凄まじく、H252ギルガルド(高耐久等倍)をも確定出来る程。
重力を使わなくとも敵の交代先に催眠術を撃てる事が出来れば、77%で蛍火が積め全抜き体制に入れるのも強力。
(1−(0.4・0.4+0.4・0.6・0.333))
しかし全抜きを目指すタイプの構築のため襷頑丈化けの皮に弱く、その上デンジュモクの火力が微妙に足りない。(並耐久半減に蛍火10万が乱数)
また、素のデンジュモクのSが遅いのもネック。Sを上げる手段に欠ける為、スカーフガブリアス・スカーフコケコ等に弱い。
総合考察
前述した重力パで催眠デンジュモクを活躍させる為に重力始動要員に求められる事は、襷頑丈潰し及び火力補助と状態異常を使わないS操作、安定した重力始動。そして最速起きされた時の何らかのケア。
また重力パはサイクルパ、スタンパとして各ポケモンを流用できる事が強味の一つであるため、ある程度の汎用性(重力始動要員として使わない時の性能)が欲しい。
その希望を全て満たすポケモンとして霊獣ランドロスがある。
最速起きされた時でも威嚇が入る事によりデンジュモクが耐えられる範囲が増える為、置き土産や壁程では無いがケアは出来ると考える。
- 威嚇込みで攻撃指数32000まで耐える
(陽気ガブの地震が乱数75%)
なお注意が必要であるのは、岩石封じ重力ステロ全て出来る事は少ない、という事である。勿論全て出来るのが理想であるが、速い相手には岩石封じ重力。遅い相手には重力ステロが出来れば仕事をした、という風に考えて運用した方が良い。
採用理由
- 催眠デンジュモクをエースとする重力パの始動要員
- サイクルパでの威嚇及びステロ撒き要員
- サイクルパでの電気地面の一貫切り要員
努力値の考察
まず、サイクルパでの汎用性を考えるとAに出来るだけ割きたい。これは相手に悠長な行動をさせないだけの負担をかけるのにも役立つ。
ガブリアス対面で岩石封じから入れるように、威嚇込みで意地ガブの逆鱗を耐えるように振る。
また、一つの指標たり得る控えめカプテテフのサイコキネシス確定耐えまでDに割く。
Sは特性発動順で素早さを判定出来るため、最速デンジュモク抜かれとすることでデンジュモクが抜けるかどうか=岩石封じから入るかを判断……したかったが、そうすると準速カプテテフと同速になるためスカーフテテフに岩石封じ重力が50%で出来なくなってしまう。
そのため仕方なく最速デンジュモクと同速=準速カプテテフ+1まで振る。
技の考察
岩石封じ・重力・ステルスロック・地震
メガゲンガーと違い催眠ターンに重力があれば良いため、大爆発を採用せず地震を採用する。これによりサイクルパでの汎用性が増す。
過去作教え技を含むため注意が必要。
- 地震
H252テッカグヤに82.4〜97.1%
無振りガブリアスに48.1〜57.4の97%乱2
H252アローラベトベトンに100%〜
- 岩石封じ
H4B4カプテテフに29.5〜34.3%
H252テッカグヤに19.7〜23.1%
無振りガブリアスに9.2〜11.4%
道具の考察
ヤチェの実
にすることで陽気マンムーのつららばりを3発耐えるようになる。過去に流行したスカーフマンムーが再び流行る可能性、何も仕事が出来ず落ちる事を防ぐ重要性を考えて採用する。
また、相手の交代等を考えての3発耐える事=岩石封じ重力ステロ全て出来る事への期待度は襷よりも半減実、特にサブウェポンとして持たれやすい氷技半減の実の方が優れている。
威嚇撒きとしてサイクルパに組み込んだ際は後出しが多くなるため、汎用性が襷と比べ増す事もポイント。
不意のZで死ぬ危険性が伴うのは襷と比べた際のデメリットではある。
デンジュモクに威嚇込みA252マンムーのつららばり
12.0〜15.2%
被ダメージ計算
威嚇込み特化ガブリアスの逆鱗:42.4〜49.7%
威嚇込みA252マンムーのつららばり(実非考慮):33.9〜40.7
(木の実込みで0.2%の乱数3発)
威嚇込みA252ガブリアスのZ逆鱗:51.9〜71.2%
威嚇込み特化メガガルーラの冷凍パンチ
親(実考慮):30.9〜40.7%
子(実非考慮):15.8〜20.3%
威嚇込み特化メガガルーラの猫騙し(親子):14.1〜16.4%
特化カプテテフのフィールドサイコキネシス:83.6〜93.8%
特化霊獣ボルトロスのめざパ(氷):54.6〜64.2%
C252珠ゲッコウガの冷凍ビーム:111.9%〜
C252カプコケコのマジカルシャイン:37.3〜44.1%
C252ポリゴンZの冷凍ビーム(C1↑):104%〜
(テクスチャーポリZが居たら気をつけた方が良い)
C4スイクンの凍える風(実非考慮):52.0〜63.3%
デンジュモクの考察(仮)
育成論が投稿されていないため、軽く考察する。
- 臆病CS252D4エスパーZ
Z催眠術後、準速スカーフテテフを抜けるようになる最速。
H252ギルガルドを蛍火10万で確定するためにC252にし、残りはダウンロード意識のDに振る。
- 10万ボルト・蛍火・催眠術
重力があるので雷を搭載したくなるが、重力が切れた時及びサイクルパでの汎用性を意識し10万が安定。
- エナジーボールorマジカルシャイン
蛍火無しの状態での仮想敵や、蛍火後のヌメルゴンやハガネールを考えて選択する。
個人的には逆鱗で拘ってないガブリアス対面で66%期待をしたくないためマジカルシャインにしているが、パーティ次第だろう。
後書き
試験的にダメージ計算の書き方を変えてみましたが、見にくいという声が多ければ元に戻そうと思います。
書き忘れ等あればご指摘頂けるとありがたいです。