わにと申します。2回目の投稿です。よろしくお願いします。
以下の内容に必ず目を通してください。
- 指定のない限りすべてのポケモンは理想個体を想定します
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sの略称で表記します
- ポケモン名やタイプ表記、道具名などに一部略称を用います
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをもとに計算しています
- ご質問、ご指摘はコメントにて受け付けます
- 育成論に関係のないコメント、無益だと判断したコメントは予告なく削除します
それでは考察に移ります。
※3月25日;いただいたコメントをもとに追記
カプ・レヒレとは
良耐久、良耐性、良特性を持つ優等生。レートでも使用率の高いポケモン。
型次第で、対面性能、サイクル性能、崩し性能、詰ませ性能を持ち、非常に器用なポケモンですが、回復ソースに恵まれないため、サイクルが長引くと不利を取りやすく、過労死しやすいポケモンでもあります。耐久耐性が優秀で多くの攻撃を1発は耐えることができ、特性により状態異常による事故がないので先発要員としても優秀です。
今回はそんなレヒレにカプZを持たせ、対面性能、崩し性能を高めた型を考察したいと思います。
採用理由・差別化
ガーディアン・デ・アローラ(以下GDA)によるタイプ相性、ランク変化、壁を無視した削り、崩しが強力であり、この技の存在自体が採用理由に直結し、カプ系以外のポケモンとの差別化が完了します。ほかのカプ系とは、耐久耐性、対砂パ性能、状態異常耐性で差別化します。
また、一部抜きエース(バシャ、パル、リザX)のストッパーとしても機能します。※最近はメタられてうまく機能しないことも多いので注意してください。
よって、対面気味の構築の先発要員、砂パおよび上記抜きエースが重い構築の補完枠としての採用が望ましいと言えます。
持ち物
カプZで確定。
ミズZのように対面の敵を一撃で倒すことは絶対にできませんが、強制3/4ダメージという破格の削り性能を得ることができます。一撃で倒すことが絶対にできないのはデメリットに思えますが、削れた相手を後続のビーストブーストや自信過剰、グロウパンチ、ニトロチャージなどの起点にできるので取り巻き次第でこの削りがさらに生きてきます。
また、対面構築における先発起用の際は初手偶発対面でいかに相手を削るか(またはそのまま突破できるか)が非常に重要になるのでこの持ち物が最も適していると思います。
性格・調整
- 性格
ひかえめ
※最低限の火力、打ち合い性能を確保するためこの性格推奨
- 努力値
H236A※B52C116D36S68
- 実数値
H175A72B142C143D155S114
- 調整意図
H:16n−1
HB:A182ガブの地震2耐え、A205ドリュのZ地震耐え
C:余り(11n)H161D90までのバシャを波乗りで確1
HD:C222メガゲンのヘド爆耐え、C205ガモス(C+1)のZ破壊光線耐え
S:準速61族抜きかつ無振り95族抜かれ
不特定多数との偶発対面を想定し、最低限の耐久、最低限の素早さ、最低限の火力を確保した調整。
多くの攻撃を耐え、無振り95族の下を取ることでテテフレヒレ対面で確実にフィールドを奪うことができるよう調整しました。
Cは余りですが、ギルガルド(盾)に対してなみのりで1/4削れるのでGDA→なみのりで処理できたり、ムンフォでボルトロスに半分入るので安易な後出しを許さない程度の火力もあります。
一応、私なりのレヒレの結論調整ですが、決して最適解ではないと思いますので、これをベースに各自調整していただければ幸いです。
技構成
- 確定技
しぜんのいかり
これがないとこの型は始まりません。
GDAをブッパする際は、守る、身代わり、HP1/2回復系木の実の可能性には十分気を付けてください。
なみのり
威力命中安定のメインウエポン。GDAで削った後、相手の残りHPを確実に狩り取るために威力よりも命中重視で。カプZ型はしおみずがよく採用されますが、しおみずだと無振りバシャーモを倒すのに2ターンかかること、威力2倍で打てる状況が限られていること、GDAから繋ぐことを考えるとなみのりと確定数の差があまりないことから本論では候補外です。
ムーンフォース
こちらも威力命中安定のメインウエポン。追加効果も超優秀。水妖の技範囲が素晴らしいですし、役割対象を考えても外せません。
- 選択技
ちょうはつ
補助技を封じます。GDA読み自己再生などされると無駄打ちになってしまうので耐久ポケと対面したらまずこの技を打ちましょう。
くろいきり
レヒレを無理やり起点にしてくるガモスやガルドなどに刺さります。バトン軸の対策にもなります。
守る
天候、フィールド、トリルなどのターン調整、様子見、Z技軽減など用途が多岐にわたる技。レヒレはZ技での役割破壊を受けやすいポケモンでもあるので採用価値はあります。あると便利ですが上2つの補助技に比べると汎用性に劣り、技スペが勿体無い感も多少あります。クサZバシャーモ、ゲッコウガは許さない。
ダメージ計算
論が煩雑になるのを防ぐためダメ計の追加は基本的にしません。
記載のないものは各自計算してください。
- 与ダメ
なみのり
H167D170ギルガルド
25.7〜31.1% 確定4
H161D125ウルガモス(D+1)
49.6〜59.6% 乱数2(96.5%)
H185D80マンムー
98.3〜116.7% 乱数1(87.5%)
H215D136カバルドン
50.2〜59.5% 確定2
H187D130メガメタグロス
30.4〜35.8% 乱数3(38.1%)
ムーンフォース
H201D156メガボーマンダ
50.7〜59.7% 確定2
H145D135カプ・テテフ
40〜47.5% 確定3
H125D65パルシェン
94.4〜111.2% 乱数1(62.5%)
H155D100ボルトロス
49〜58.7% 乱数2(98.8%)
- 被ダメ
C200カプ・テテフのサイコキネシス(非サイコフィールド下)
38.2〜45.1% 確定3
C216霊獣ボルトロスの10まんボルト
82.2〜97.1% 確定2
C222ギルガルドのZシャドーボール
73.7〜87.4% 確定2
A216メガボーマンダのすてみタックル
70.8〜84% 確定2
A161パルシェン(A+2)のロックブラスト
一発当たり12.5〜14.8% 乱数8
A200メガリザードンX(A+1)のかみなりパンチ
90.2〜106.2% 乱数1(37.5%)
立ち回り
基本的に初手に据え、GDAで積極的に崩していきます。ダメ計を見てもらえばわかると思いますが、多くの攻撃を耐えるので選出すれば何かしら仕事ができ、腐ることはあまりないです。ただ、Z持ちレヒレは読まれやすく、不意の身代わりなどでスカされる可能性もあるので余裕がある場合はなみのりやムーンフォースから入ります。
GDA→なみのりorムーンフォースで1体突破→二体目に自然の怒りを入れるところまで動ければ御の字ですがなかなかそう上手くはいかないので、倒しきれなくても味方のビーストブーストや自信過剰、グロウパンチ、ニトロチャージなどの起点にできるよう取り巻きを考えると良いと思います。サイクルに参加できないわけでもないので、私は対面とサイクルの中間のような構築で運用していました。
相性の良い味方
- リザードンX
レヒレが呼ぶ草タイプや電気タイプに強く、GDAから二トロチャージに繋ぐ動きが美しいです。ミストメイカーと竜技の相性が悪いことが玉に瑕。
- カミツルギ、フェローチェ、テッカグヤ、ウツロイドなどUB
GDAからビーストブーストに繋ぐ動きがシンプルに強い。相性補完に優れるカミツルギやリザードンYに強いウツロイドがお勧めです。
- ワルビアル
こちらはサイクル戦も意識する場合に。レヒレが呼ぶメガゲンガー、電気全般に強く立ち回れ、対面性能も高いチョッキ型がお勧めです。レヒレとワルビの補完関係についてはこちら(育成論サンムーン/439)の育成論も合わせてご覧ください。
- ミミッキュ
GDAから影打ちをして化けの皮を残しつつ2体目と対面する動きが強い。ただしZ技を使えないので、襷や珠での運用になるかと。ミミッキュに限らず対面性能が高く先制技を持つポケモン(メガメタグロス、メガガルーラ、ドンファンなど)は軒並みこの型のレヒレと相性が良いですね。
レヒレ自体が様々なポケモンとの補完を取りやすいポケモンなので色々と試してみることをお勧めします。S3から解禁されたメガスピア―やメガクチートも相性が良いと思います。
最後に
ここまでご覧いただき誠にありがとうございました。
レヒレは2シーズン続けて使ってきました。バンク解禁後は多少動きずらくなりましたが、本当に汎用性が高くて頼りになるポケモンだと思います。この育成論を読んで少しでも興味が沸いた方は是非一度育成してみてください。