はじめに
こんにちは、ななみと申します。
前回のアローラライチュウ、割と自信なかったんですが高評価得られて嬉しかったです、読んで下さった方、評価下さった方ありがとうございました。
RFペルシアンについて
今作RFを得てタイプが悪に変化、ファーコートというチート特性を入手しB種族値が実質的に跳ね上がりました。
種族値はCが10上がりAが10下降、今回は両方使わないので混乱ダメージ減少以外の意味はないです。
他にもすてゼリフを習得したりと何かと優遇されたポケモンですね。外見以外は。
種族値
65/60/60/75/65/115
素早さ以外ポンコツみたいな種族値に見えますが、特性ファーコートのおかげで実質一番高いのはBです。
補正をかけて振り切るとBの数値は123、これの倍なので実質246です。
これはB種族値172が極振りした値であり、ボスゴドラに少し劣る程度の物理耐久を持ちながら地面で弱点を突かれないという特徴を持ちます。
確定技
すてゼリフ
もはやRFペルシアンのアイデンティティの一部と化している事かと思います。
この技を使う前提で話を進めていきますので先にこの技だけ提示しておきます。
選択技は後ほど。
性格と努力値について
技構成が既存の育成論とほぼ同じなので先にこちらの方を説明しておきます。
わんぱくorずぶとい
H244、B252、D12です。
実数値はこちら
171/80/123/×/87/135
Hを奇数にして他は耐久にぶっぱです。
今回はぶっぱ前提で進めますが、最速80族抜き(S84振り)や準速ミミッキュ抜き(S108振り)もありかと思います。
Zイカサマを視野に入れる時のみわんぱくAVにしてください、正直使う場面はほとんどないので混乱ダメージ軽減重視でも良いかと思います。
他の育成論を見た感じですと、S115を活かし上からすてゼリフをする型が多いように思いますが、その方針で運用していて気付いた事がありこの配分で育成し直す事にしたのが事の発端です。
特性
ファーコート一択です。
かたやぶりやスキルスワップ等の特性に干渉するものには注意してください。
すてゼリフについて
相手のACを一段階下げつつ後ろに交代するというかなり影響力の高い技です。
積みの起点を作れる他、有利対面に繰り出した後相手の交代際に放つ事でサイクル戦を有利に進める事が出来ます。
さらにアクZを使う事で交代先のHPを全回復させる事も出来ます。
そのZすてゼリフですが、一見すると三日月の舞と同じような使い方が出来る!しかもZでの運用じゃなくても便利とか壊れじゃないか!という風に感じますし、私もそのつもりで育成してみましたが、実際の使用感はかなり違いました。
みかづきのまいとZすてゼリフとZおきみやげの違い
・Zすてゼリフ
相手のステータスが下がる
交代技なので交代先にダメージが入る
Z枠を消費する
・Zおきみやげ
補助としては性能が一番高い
1匹消耗する
Z枠を消耗する
・みかづきのまい(いやしのねがい)
状態異常も回復する
1匹消耗する
主にこの辺りが違ってきます。
一番重要なのはZすてゼリフでは後続にダメージが入ってしまうという、この一点に尽きます。
すてゼリフが入ってるからダメージは少ないじゃないかと思うかもしれませんが、たかだか一段階下降ではダメージはそこまで減りません。
せっかく回復したHPを結局無駄にする結果となる事が多々ありました。
この問題を解決する手段は主に2つです。
ペルシアンに後攻を取らせる事
ダメージがほとんど通らないぐらい有利な後続を出す事
後者が出来れば良いのですが、いつもそれが出来るとは限りません。
上から打つのはいつもメリットばかりを産む訳ではない様子なので、思い切りSを削ります。
最遅を目指すのも無くはないかもしれませんが、無振りの素早さ実数値は135と最速キノガッサ+1というかなり都合の良い値なので、完全に無振りにする方針でいきます。
すてゼリフを使う理由
単刀直入に言いますと、エースのHP回復のみを採用理由にするとZおきみやげやみかづきのまいに大きく劣ります。
ならば何故すてゼリフを使うのか、答えは1つです。
ペルシアンが瀕死にならないからです。
気軽にサイクルを回し、重火力アタッカーの降臨回数を稼げるのはこの技の特権です。
重火力アタッカーがHP満タンで暴れる前の状態での降臨をサポート出来る点も大きく、ゲーム序盤でも腐りません。
Sを捨てる他の理由
他にも2つ程あります。
- 耐久に振った際の伸び
ファーコートはBが単純に倍化するというチート特性であり、この手の類のものは力持ちや太い骨で強さが示されている事かと思います。
今回はH244で投稿していますが、試しにH252振りとB252振り、HBぶっぱの3つの耐久指数を比較してみましょう。
(H252)172×80×2=27520
(B252)140×112×2=31360
(極振り)172×123×2=42312
ちなみに極振りのクレセリアが
227×189=42903
つまるところ、ぶっぱすると物理ではクレセリア並みに硬くなります。
※修正前計算間違っててクレセリアより硬いって書いてました、申し訳ありません。
惜しくも負けていますが強靭的な硬さである事が伝わってくれればありがたいです。
これがどれぐらい硬いかと言いますと、A252メガルカリオのインファイトを81.2%の乱数で耐えてしまうというバケモノみたいな物理耐久を得る事となります。
何故これほどまでに大きな違いが出るのでしょうか?
ここで少し基本的な話に戻ります、算数のお勉強の時間です。
耐久指数の話が分かる人は枠内は読み飛ばしてください。
特性のちからもちや太い骨持ちのガラガラにも言える話ですが、単純に倍にするという性質の特性やアイテムはステータスの1が2に相当するので、他のステータスに努力値を振るより効率的であるという特徴があります。
勿論それはファーコートにも言える事であり、Bに振り切ると凄まじい物理耐久を得られる訳ですね。
じゃあHに振るのは大した影響力がないのかと言うと、そう言う訳でもありません。
ここでHP×B(orD)から導き出される耐久指数という数字のお話をします。
耐久指数とは、耐久の目安となる数字であり、タイプ相性を度外視した際にどれぐらい耐えるかを示したものです。
HP×Bが物理耐久指数、HP×Dが特殊耐久指数と呼ばれ、今回尺度を計っているのは前者の方です。
ペルシアンの場合、このBが246という強烈な値であり、HPが1増える毎に246ずつ増えていきます。
要するにHPの値1が大きい意味を持つという事であり、振ると伸びが大きい訳です。
つまりSに振るとその分あまり耐久に振れず、その際に削った耐久は他のポケモンで削る耐久値より大きな意味を持っていたというのが理由の1つという訳です。
- サイクル戦で使う場合に素早さの旨味が少ない
クレセリア並みの耐久を手に入れたので、繰り出し性能が非常に高くなります。
所謂数値受けが出来るレベルの耐久であり、弱点を突かれない相手にはポンポン繰り出せます。
特殊耐久の方はペラペラ、かつウェポンがイカサマ頼りになりがちな子なので大抵の場合後ろから特殊アタッカーがチャンスとばかりに飛んで来ます。
ここでの安定択は勿論すてゼリフなのですが…
つまり
物理アタッカーが来る→ペルシアンを投げる→後続から特殊アタッカーが来る→すてゼリフを当て有利対面へ交代
という運びとなるサイクルの回し方が多い訳です。
この流れで素早さが活きる事はほとんどなく、結局振るだけ無駄だったという形となった経験が何回もあります。
であれば、やはり伸びの大きい耐久に振る方がアドバンテージが大きいのではないかという訳ですね。
素早さを削った事によるデメリット
- 不利対面に対して上からすてゼリフを使い逃げる事が出来ない
先発での運用や交代読み交代で特殊アタッカーと当たった時がかなり痛いです。
相手の特殊アタッカーにしっかり対応出来る選出にしましょう。
- 挑発が使いにくい
115族の旨味を捨ててしまったので挑発が若干上から使いにくいです。
- イカサマで物理アタッカーと対抗する際に素早さが便利な時がある
文字通りです、ガブリアス等は2回耐えてイカサマを2回上から使えば倒せていたのですが、相手の攻撃を無駄に1回多くもらう事になり少し不安定になります。
S振りに比べ、かなりすてゼリフに重きを起き、クッション性能に寄せたペルシアンという事になります。毛皮で出来てるのでやたらと材質の良さそうなクッションですね。
採用理由
・物理に対するクッション
・積みエースのサポート
・HPの削れてしまったエースの回復
すてゼリフで有利対面を作り出し、高火力押し付けや積み技を使ってサイクルを有利に進めていきます。
差別化について
特に必要ないです。
すてゼリフを覚えるポケモンはゴロンダ、ペルシアン、ドーブル、シルヴァディのみで耐久面にかなり差があります。
総合耐久ではシルヴァディに劣りますが、シルヴァディにはクレセリアを超えるような物理耐久はありませんし、イカサマも持ち合わせていません。
持ち物
前述の通りアクZすてゼリフには少し信用に足らない点があります。
どうせ回復サポートとして不確定ならいっそ使わないという選択肢もありです。
なので、今回は持ち物を複数提示しておきます。
- アクZ
まずはこれです。
後続に回復サポートが出来ます。
後に相性の良い味方でガラガラやギルガルドを紹介しますが、両方回復技を眠るしか持っておらず相性補完にも優れています。
- こうこうのしっぽ、くろいてっきゅう
使い方は主に2通り。
・すてゼリフを確実に後攻で使う
・すり替えで押し付ける
くろいてっきゅうを持った程度ではSで抜いてしまう可能性もありますが、こちらは浮いているポケモンに地面技が当たるという特徴を持ちます。
具体的に言うと、出てくるボルトロス、サンダー、ロトム等へ影響が出ます。
ただし、挑発と相性が悪い点には注意が必要です、すり替えに1つ枠を取られるので挑発と入れ替える事になりそうですね。
メガ進化とZクリスタルの影響ですり替えが通りにくいというのも向かい風です。
- オボンのみ、たべのこし
耐久が伸びます。
単純に長寿になる事によって繰り出し回数を確保出来ます。
- カゴのみ
ねむカゴをしたい時の選択肢。
一応催眠に対し多少は強くなります。
選択技
- イカサマ
ステータスを振らずに火力を確保出来る文字通りインチキなウェポンです。
ダメージソースはないと困るので切る理由は正直ほぼありません。
- とんぼがえり
威力は出ないので狙いは襷潰しです。
場合によってはこちらの方が有効に傾く事も多少はあるかと思います。
- ちょうはつ
キノガッサより速いので後ろからキノガッサを繰り出された際の解答になり得ます。
並みの耐久ポケモンより速い事もあり割と扱いやすいです。
ちなみに極振りテクニシャンマッハパンチは確定3発です。
- どくどく
火力に振らずに出せるダメージソースその2です。
後ろから来る耐久重視の特殊ポケモンに刺さります。
- すりかえ
後攻の尻尾または黒い鉄球を押し付けます。
後続が鈍足の場合の影響力は高めだとは思いますが、前述の通り奪えない道具に注意してください。
- いばる
イカサマと相性が良いですが、結局特殊アタッカーが来て退かざるを得ない結果となりがちなので微妙です。
交代先に混乱を入れたいならそれもありかと思います。
- ねこだまし
襷潰しです、それだけと言えばそれだけ。
積みサイクルで先発として使う場合に意味を成す事もあるかと。
- ねむる
寿命を伸ばせますが、ペルシアンの寿命が伸びても後ろが死にかけている事がありそこまで必要性を感じないのが正直なところです。
どうしてもペルシアン自身のイカサマで物理アタッカーを単体で突破し切りたい時に。
- まもる※追記
とびひざげりの透かし、たべのこしでの回復、どくどくのダメージ確保の3つの役割を確保出来ます。
たべのこし採用ならかなり有力かと思います。
相性の良い味方
今回は割と重要な項目です。
まず、前提条件として
・相性補完が出来る事
有利対面を作る事を重視するのでまずはこれを見ます。
これを満たした上で、性質的にも相性の良いポケモンを紹介していきます。
- 火力が高いアタッカー
押し付け火力が高いポケモンを使う事で、ダメージレースで優位に立ちます。
RFガラガラ
ペルシアンの弱点を全て補い、尚且つとんでもない火力の持ち主です。
ガラガラの弱点の内悪と地面と岩は大抵をペルシアンが受けられ、ゴーストはすてゼリフ込みで1発耐えれば返り討ちです。
フレアドライブでかなり消耗するポケモンでもあるので物凄く相性が良いです。
ギルガルド
同じく弱点を補う押し付け火力の持ち主です、かげうちも合わせれば十分重火力と呼べる火力の持ち主なのではないでしょうか。
ガラガラと火力にかなり開きがありますが、こちらは汎用性が高くペルシアンを選出しない場合にも扱いやすいので、パーティ全体の性能を高く保ちやすいです。
すてゼリフ選択時に物理アタッカーが居座ってしまった場合にも、弱点を一段階下がった火力で受ける事により弱点保険をリスクの少ない状態で発動させる事も出来、かなり相性が良いです。
- 積みエース
メガギャラドス
他のポケモン達はミミッキュに弱めで酷く一貫しがちですが、こいつは相性を補完しながらミミッキュに強い積みエースです。
ペルシアンを使う都合上、どうしても構築的にミミッキュに弱くなりがちなのでなかなか有能です。
岩は一貫しますがガラガラとも好相性。
他にもウルガモスやメガリザードン等、意外と条件を満たすポケモンは多めです。
ダメージ計算
物理耐久指数42066
特殊耐久指数14877
差が酷いです、やむを得ない場合以外は特殊攻撃を食らわないでください。
- 被ダメ
・A252ガブリアス
じしん(24.5〜29.8%)
げきりん(29.8〜35.6%/乱数30.2%)
鉢巻げきりん(44.4〜52.6%/乱数18.8%)
・極振りマンムーじしん(26.9〜32.1%)
・極振り珠マンムーじしん(35〜41.5%)
・極振りテクニシャンキノガッサマッハパンチ(32.7〜39.7%/乱数99.8%)
・ばかぢから(64.3〜77.1%)
・A252メガルカリオインファイト(86.5〜102.9%/乱数18.8%)
・C252メガルカリオラスターカノン(78.3〜92.3%)
・極振りバシャーモとびひざげり(66.6〜78.3%)
・極振りミミッキュZじゃれつく(73.6〜87.7%)
珠じゃれつく(50.2〜60.8%)
・A252メガメタグロスコメットパンチ(31.5〜37.4%/乱数87.5%)
アームハンマー(45.6〜54.9%/乱数55.9%)
・極振りメガリザードンXフレアドライブ、げきりん(42.1〜49.7%)
・C252メガゲンガーヘドロばくだん(76〜90%)
・極振りギルガルドラスターカノン(66.8〜79%)
物理はかなり強靭的です、目を疑うような計算結果がちらほら見受けられますね。
特殊は一応中途半端なものは一度耐えるという程度です。
あまりアテにしない方が良いかと思います。
見て分かるかと思いますが、相当な火力の面々を数値で2、3回耐えてしまいます。
- 与ダメ
イカサマのダメージ量を一応書いておきます。
A252B4ガブリアス(45.9〜54.6%/乱数58.6%)
A252メガメタグロス(81.2〜96.7%)
無振りメガゲンガー下降補正A0(50.3〜62.2%)
H252ギルガルド(刃)(155.6〜184.4%)
H212B4でA極のランドロス(54.9〜67.9%)
耐久無振りA極ミミッキュ(64.6〜76.9%)
※Zイカサマ(ペルシアンわんぱくAV想定)
無振りメガゲンガー(117〜139.2%)
H252メガゲンガー(94.6〜112.5%/乱数75%)
後ろに引かれる事の方が多いと思うのでZでの撃退は正直見込まない方が良いかとは思いますが、ラス1対面等止ん事無き事もあるので一応。
少ないですかね…?
欲しいと思うダメージ計算があればコメントをもらえたら追記しておきます。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
しかし私の育成論の相性の良い味方に大抵ギャラドスが入るのはどうしてなんでしょうね…サポート毛色の強いポケモンの投稿が多いからでしょうか。
私のS振りペルシアンの扱い方が悪かっただけかもしれませんが、個人的にはこちらの方がしっくり来た次第です、プレイングの差ですかね。
同じ経路を通る人もいらっしゃるかもしれないので投稿に至りました。
興味を持たれた方は是非育ててやってください。
以上です、読んで下さった方々ありがとうございました!