はじめに
- 論内で用語や略称を使用します。ご了承ください。
- 論内のポケモンは全て理想個体を想定しています。
- 誤字脱字や疑問点などがあればコメントで教えてください
- 攻撃的なコメントや挑発的なコメントは控えるようご協力お願いします。
今回はオドシシの基本型であろう壁貼り型を紹介します。
役割
自分の後続のエースを動きやすくする。
具体的には
- 自分の場に「リフレクター」「光の壁」を展開する
- 威嚇で相手の攻撃を下げる
- 電磁波などで相手の足を奪う
俗に「起点作り」と呼ばれる役割のポケモンです。多くの場合は初手に出し、役割を終えたら素早く退場。その後、後続のエースで全抜きを狙うという動きになります。
――威嚇+壁貼り
特性「威嚇」を持ち、「リフレクター」「光の壁」を両立できるのはオドシシだけです。これらはオドシシの最たる採用理由でもあるため、「威嚇+壁貼り」の強みを掘り下げて考察していきます。
- 自身の物理耐久の補強
当然ですが、威嚇で相手の攻撃が下がると相対的に自分の物理耐久が上がります。オドシシは素の耐久が少し足りませんが、相手の攻撃を下げることで自身の行動回数を稼ぐことができます。
- 後続の耐久の補強
相手の攻撃を下げてオドシシが退場できれば、後続のエースの物理耐久も上がることになります。参考までに相手に威嚇を入れてリフレクターを展開して退場できれば、後続の実質物理耐久は3倍となり、かなり動きやすくなります。
- 相手の交代を誘う
交代すると能力下降は解除されるため、相手の交代を誘いやすいです。相手が交代すると攻撃下降は無くなりますが、1ターン自由に行動できる。相手の選出を1体見ることができる。などのメリットがあります。
- クッション
オドシシが役割を終えて生き残っていれば、クッションとして残しておくことができます。オドシシの体力が1でも残っていれば、適当なタイミングでオドシシを投げ、相手の攻撃を1段階下げつつ安全に交代するといった動きができます。
しかし、威嚇だけでは採用理由としてやや薄いものがあると感じたので「採用理由は愛」とさせていただきます。
構成
――持ち物
- 光の粘土
壁ターンを8ターンに延長するアイテムです。オドシシは耐久が低く、1度しか壁を貼れないことが多いです。そのため、光の粘土を持たせないと壁ターンが足りません。
- 気合いのタスキ
オドシシはタスキが無くともある程度の耐久はありますが、一致弱点やフィールド+Z技、リザYなどの高火力技は受け切れないことが多いです。タスキを持たせることで、先制技持ち以外に対してはS操作+壁で最低2回は行動できます。また、耐久をタスキに任せたASベースの構成にできるため、攻撃性能も上がります。
――特性
- 威嚇
登場したときに、相手の攻撃を1段階下げます。前述した通り、このポケモンの最たる採用理由でもあります。お見通しや草食も起点作りとして優秀な特性ですが、本論では威嚇である前提で考察します。
――努力値・性格
HPが奇数で、総耐久が最も高くなるH244は確定です。元の数値が低く、努力値が足りなくなりがちですが、B,D,Sの調整ラインを幾つか載せておくので、意識したい相手に合わせて拾っていってください。迷ったら確定欄の調整をそのまま使用しても問題ないでしょう。
調整案は
実数値(必要な努力値。↑は性格補正)...調整意図。を表しています。
- B
87(36)...A252ゲッコウガの珠一致ダストシュートを威嚇込み1.5発耐え
101(148,76↑)...A特化ガブの地震を威嚇込み2発耐え
113(244,164↑)...A252バシャの飛び膝威嚇込み確定耐え
- D
101(124,52↑)...C特化テテフのフィールドサイキネ確定耐え
103(140,68↑)...珠C252ゲッコウガの一致冷ビ1.5発耐え
112(212,132↑)...C252コケコのフィールド10万1.5発耐え
- S
110(36)...麻痺した準速スカーフテテフ抜き
113(60)...地ならし一回で最速ガブ抜き
122(132,44↑)...麻痺した最速スカーフテテフ抜き
134(228,132↑)...地ならし一回で最速130族抜き
146(228↑)...最速80族抜き
文中の「1.5発耐え」は(攻撃)+(半減された攻撃)を確定で耐えるという意味です。
- 確定欄の調整
H244...最大の奇数
A4...余りの余り
B76...余り
D140...C252珠ゲッコウガの一致冷ビ1.5耐え
S44↑...マヒした最速スカーフテテフ抜き
――技構成
このポケモンの役割である「リフレクター」と「光の壁」は確定です。
- 電磁波
相手を麻痺状態にします。起点回避や後続の積みの補助、相手とのS逆転など、色々な場面で重宝します。準確定技。
- 吠える
相手を強制的に交代させます。威嚇との相性は良くないですが、オドシシを起点にしようとする相手を流し、相手の後続を見ることができます。
- 恩返し
火力命中共に安定した一致技です。メインウェポンにしては火力が足りませんが、相手を少し削っておきたいときに便利です。攻撃技が恩返しだけだとミミッキュの化けの皮が剥がせないので注意。
A4オドシシの恩返し(なつき度最高)
→無振りゲッコウガ 51.7%〜61.9%
→無振りカプ・テテフ 48.2%〜57.9%
→無振りガブリアス 31.6%〜38.2%
- 地ならし
電磁波が通らないカプ・コケコやガブリアスなどにも通り、素早さを1段階下げられます。ミミッキュの皮を剥ぎつつ素早さを下げられるのも便利です。
A4オドシシの地ならし
→無振りウツロイド 84.7%〜102.1%
→無振りカプ・コケコ 35.8%〜42.7%
→無振りガブリアス 12.5〜15.3%
- 日本晴れ,トリックルーム,重力など
構築次第では採用しても良いですが、行動回数が安定しないため、ギミックの始動要因としてはあまりお勧めできません。
その他にも有用な技がありますが、役に立つ場面がピンポイントになりがちなので省略させていただきます。
苦手な相手
- 速い格闘タイプ(バシャーモ、ルカリオなど)
単純に弱点を付かれるため、何もできずに落ちてしまう可能性があります。格闘を起点にできるエースを採用するとよいでしょう。
- 挑発、拘りトリック
こちらの変化技を縛ってきます。これらは予測が難しいので、対策が取りづらいです。
- 身代わり
オドシシは起点にされやすく、吠えるを持ってない場合身代わりが辛いです。後続のポケモンで対策しておくか、立ち回りでカバーしましょう。
相性の良いエース
- ウルガモス
壁やS操作と相性の良い蝶の舞を覚え、抜き性能が高いです。ウルガモスは物理耐久が低めですが、オドシシの威嚇で補うことができます。
- エーフィ
壁下で相手の攻撃を受けつつ瞑想を積んでいけます。また、マジックミラーで相手の挑発をある程度牽制することができます。
壁貼りと相性の良いエースは沢山いますが、挙げていくとキリがないので一例として2体だけ挙げておきます。
さいごに
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
質問などがあればコメントでお願いします。