- 指定がない限りお互いに6Vであるとします。
- HP/攻撃/防御/特攻/特防/素早はH/A/B/C/D/Sという略称を用います。また、タイプのノーマル/電気/地面/格闘/エスパー/ゴースト/飛行/ドラゴン/フェアリーは無/電/地/格/超/霊/飛/竜/精という略称を用います。
- 努力値の後の±は性格補正を指します。
- 技名の前の↑↓はランク補正を指します。
前置き
こんにちは、はかばと申します。今回が2度目の投稿になりますね。ポケモンのやりすぎで精神に異常をきたし精神安定剤を処方されたわけですが、本日も元気に育成論にとりかかろうと思いますのでよろしくお願いします。なお「である」調は前回で疲れたので今後は「です・ます」調でいこうと思います、あしからず。
メガヘラクロスとは
第2世代に登場したカブトムシのメガシンカですね。A185という圧倒的な攻撃力と特性スキルリンクから繰り出される高火力連続技、低速アタッカーとして求められるそこそこの耐久を併せ持ち、第6世代では高い使用率を誇りました。半減でも耐久ポケモンをゴリゴリ削っていく様はまさに圧巻です。
ちなみにメガヘラクロスの育成論がすでに複数存在し内容も似通っていますが、どれにフォークすればよいかわからなかったためフォークにはしていません。
第7世代における影響
他の追随を許さない圧倒的火力。第7世代でもさぞかし活躍していることだろうと思いきや、解禁直後11位だった使用率は2017年6月1日現在27位にまで落ち込みました。理由として考えられるのは
- カプ系統、ミミッキュをはじめとしたフェアリー環境
- Z技の登場
- メガシンカターンにおけるSの仕様変更
といったところでしょうか。天敵であった焼き鳥が弱体化され姿を消したのはわずかな追い風ですが、第6世代より動きづらくなったのは確かです。
採用理由
以上、メガヘラクロスの弱体化について述べましたが、まだメガヘラクロス自体の強みは失われていません。すなわち、高いA種族値、広い技範囲、連続技、最低限の耐久、遅さですね。よって以下3つを採用理由とします。
1.タイマン性能
高耐久高火力かつ広い技範囲によって高いタイマン性能を誇ります。Z技の登場により高耐久(?)にはなりましたが、被り物ポケモンにじゃれつかれたくらいでは屈しません。スキルリンクと連続技があるため襷やマルスケにも強く出れます。
2.サイクル崩し
これは第6世代から言われていることですが、メガヘラクロスは受けループに強いです。インファイトでエアームドがほぼ確2であるため、ドヒドイデの加入により一方的とはいかなくなりましたが、有利にサイクルを回すことができます。これは他の低速サイクルにも言えることで、有名どころでいえばアシレナット、クレセドラン(相手のヒードランの速さに依存するため安定はしません)を単独で崩せる可能性があるのは他のアタッカーにはない強みでしょう。
3.トリル適正
第7世代はSインフレ環境と言われるように高速アタッカーや積みアタッカーが多く見られますが、これは同時にトリックルームが活かしやすい環境とも言えます。メガヘラクロスはS75族でトリルがなくともある程度は動ける点、上述の高い攻撃性能で他のトリルアタッカーとは差別化が可能です。
特性
メガシンカ後はスキルリンクだけなので一択。
通常特性は根性、自信過剰、むしのしらせの3つがありますがどれも発動機会はそう多くありません。むしのしらせは論外として、根性、自信過剰の2つから選択してください。根性にした場合やけどをもらってもある程度機能するようになり、自信過剰にした場合うまく場を整えれば抜き性能の向上が望めます。
努力値、性格
性格 意地っ張り
努力値 H156 A252 B4 D4 S92
実数値 175-260-136-×-126-107
調整意図
H 16n-1
HB A252メガガルーラのねこ+おんがえしを最高乱数以外耐え
A252ガブリアスのZげきりん耐え
HD C252メガゲンガーの鬼火たたりめを定数ダメ込みで耐え
C252コケコの玉マジカルシャイン耐え
A 火力がギリギリであるため252振り
S 4振り85族(レヒレ、クレセ)抜き
乱数が絡む汚い調整ですが、広い範囲を見ようとした結果です。対レヒレを意識するならAを削ってもう少しSに割いてください。仮想敵への確定数はほぼ変わりません。以下に調整ラインを載せておきます。
A244S100 4振り85族抜き抜き。HCベースのヒードランにほぼ抜かれない。
A236S108 4振り85族抜き抜き抜き。HCベースのレヒレにほぼ抜かれない。オススメ。
A228S116 ここからクレセに対するミサイル針の乱数が中乱から低乱になるためあまりオススメできません。HS、CSベースのレヒレやヒードランはどこまで振っても抜けないので諦めましょう。
技
確定技
- インファイト
タイプ一致威力120。耐久が下がるのはいただけませんがこれがないと長所である受けループ狩りができません。レベル技。
- ミサイル針
タイプ一致威力125。若干命中に不安が残りますがメガヘラクロスの最大打点です。通りはイマイチですがクレセリアやブルル等ないと困る相手が多いため確定。レベル技。
- ロックブラスト
メインウェポンとの相性補完に優れるサブウェポン。後ろから出てくるマンダやリザに刺さりますが交代読みは最終手段なのでほどほどに。それとこれだけタマゴ技なので注意。
- タネマシンガン
同じく補完に優れるサブウェポン。この型でやたらと意識しているカプレヒレをH振り程度なら確定で持っていきます。メガヘラクロスが覚える連続技の中でこれだけ命中安定なのである意味安定択となる場面多数。レベル技。
相変わらず全部確定ですが、汎用性を意識したためこのようになりました。他の候補としては地震があげられ、ギルガルドの他コケコ、ドヒドイデ等打ちたい相手が増えたため、対受けループ、対ギルガルドを重く見るなら優先度は高めです。ただし下記のダメ計からわかる通り、ヘドロの回復量や熱湯火傷を加味すると地震があっても安定して勝てるとは言えないため注意してください。また自信過剰で使うときはフェイントが候補に入らなくもないです。その時に外す技は各自必要に応じて判断してください。
ダメ計
- 与ダメ
カイリューはマルチスケイル非考慮、ギャラドス、(メガ)ボーマンダ、ランドロス、メガクチートは威嚇込。
インファイト
特化ナットレイ 97.2%~116%
特化輝石ポリゴン2 79.1%~93.7%
特化エアームド 48.8%~58.1%
H252テッカグヤ 70.5%~82.8%
H252メガクチート 51.5%~61.1%
ミサイル針
特化クレセリア 18.5%~22%
B4ガブリアス 18%~21.3%
H252B36メガフシギバナ 13.3%~16.5%
H252カプ・ブルル 15.8%~19.2%
B4カプ・テテフ 26.8%~31.7%
タネマシンガン
H252カプ・レヒレ 21.4%~25.9%
B4カプ・コケコ 15.8%~19.3%
H4ミミッキュ 19%~22.9%
H252+カバルドン 15.8%~18.6%
H212B236+ランドロス(霊) 5.7%~7.3%
特化ドヒドイデ 8.2%~10.1%
ロックブラスト
H252カイリュー 22.2%~26.2%
H4メガゲンガー 18.3%~22%
H4ボーマンダ 19.8%~24.5%
H4メガボーマンダ 12.8%~16.3%
H4ギャラドス 19.8%~24.5%
地震
H252守ギルガルド 69.4%~82.6%
B4カプ・コケコ 126.8%~150.3%
特化ドヒドイデ 62.4%~73.8%
メガボーマンダはメガ前じゃないと倒せません。また地震のメリットとしてコケコを確1、ドヒドイデを確2で持っていけるようになります。それにしても火力すごいですね。
- 被ダメ
メガガルーラは親子愛非考慮。
物理
特化ミミッキュ じゃれつく 66.2%~80%
同上 かげうち 15.4%~18.8%
同上 Zじゃれつく 130.2%~154.2%
A252ガブリアス Zげきりん 82.2%~96.5%
A特化ドリュウズ Z地震 43.4%~51.4%
A252メガガルーラ ねこだまし 17.1%~20.5%
同上 おんがえし 43.4%~51.4%
同上 すてみタックル 50.2%~60%
A特化メガクチート じゃれつく 147.4%~174.8%
特殊
C108ボルトロス(霊) Z10万ボルト 87.4%~103.4%
C252玉カプ・コケコ マジカルシャイン 80%~94.8%
C特化バシャーモ だいもんじ 100.5%~120%
C特化刃ギルガルド Zシャドーボール 91.4%~108%
C特化カプ・テテフ サイコキネシス(PF込) 138.2%~164.5%
C特化ポリゴン2 C↑トライアタック(インファイト後D↓込) 79.4%~94.2%
C252ゲッコウガ Zハイドロポンプ 73.7%~87.4%
C252メガゲンガー たたりめ(状態異常時) 73.7%~87.4%
さすがの耐久ですね。ただ等倍Zならまだしも抜群Z、リザYやテテフみたいなバ火力に抜群を突かれるとさすがに落ちます。過信は禁物。
相性のいい味方
- クレセリア、ヒードラン
いわゆるヘラクレセドラン。相変わらず相性補完に優れますが、Z技のおかげで崩れるときはすぐ崩れるようになりました。例えばゴーストZミミッキュに一回剣舞されるだけでレイプされます。剣舞炎Zバシャーモも同様。
- ミミッキュ
昨日の敵は今日の友最近はわりと知られるようになったトリル役。月光乱舞はできないもののZ技透かしからのトリルで切り返し、という独特な立ち回りが可能。タイプ上の相性補完はそこまで優れていないため注意。あと「メン」があればメンヘラミミッキュ構築が実現するのですが生憎ちょうどいいポケモンがいなかったので断念。
その他こいつもありじゃないか?という提案がありましたらぜひお願いします。
運用
メガシンカの仕様変更により、特性次第ですがメガシンカするタイミングはほぼ考えなくてよくなりました。基本的には初手出しで1体倒してトリルを張ったのち残りを倒す、が理想となりますが初手出しは読まれやすいので注意してください。また今回の型はS振りなので相手次第ではトリルを張らない方が良い場合もあります。臨機応変に動かせるのがS振りの利点でもあるため、うまく相手を見極めてください。
最後に
メガヘラクロスは今の環境ではやや評価がわかれますが、やはりまだ強いポケモンだとは思います。私自身探り探りの育成論なので、メガヘラクロスの活かし方を模索する場にしてもらえばなぁ、と。
それでは、最後まで閲覧いただきありがとうございました。