はじめに
2回目の投稿となります。前回と同じポケモンですがどうしてもこいつも紹介したかったのでよろしくお願いします。
前回の投稿では幾らかの記述不足、抜け漏れ、解説不足など拙い論となってしまったことをお詫び申し上げます。
また勘違いを招く部分は可能な限り省きますので不明な点がありましたらコメント欄にて対応させていただきます。
尚、前回の論と一部重複してしまう部分がありますがご了承ください。
以下のことに目を通してください。
- 指定のない限りすべてのポケモンは理想個体を想定します。
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sの略称で表記します。
- ポケモン名やタイプ表記、道具名などに一部略称を用います。
- ご質問、ご指摘はコメントにて受け付けます
- 育成論に関係のないコメントはお控えください。
では考察に移ります。
ボスゴドラについて
ボスゴドラは第3世代に初登場し第6世代XYにてメガシンカを獲得しました。
第6世代ではサポート型のイメージが強かったポケモンであります。
耐久の化け物性能はダメージ計算の通りです。
採用理由、差別点
以下のことにより高度な安定性を誇ります。
- 単鋼になることで4倍弱点が消えてフィルターがつき、タイプ相性のみでは最大で1.5倍まで下げられます。そこに圧倒的なB数値が加わることにより以下に挙げる超火力レベルの技まで耐えます。(目安)
特化メガチャーレム飛び膝
特化力ずく珠ヒヒダルマフレドラまで確定耐え
- 今作の大きな特徴としてZ技という要素が追加されましたが圧倒的物理耐久をもってすればZ技でさえ耐えることができる可能性がかなり高く安定性が非常に高いです。
- また役割対象が積みエースだった場合で積まれていた場合でも高度な安定性を誇ります。
例として使用率トップレベルのボーマンダ(大文字使用率15%程度を搭載しない)を挙げますと初手対面ではまず負けず、先発のポケモンが起点にされ舞われた場合でも6舞地震で確定、5舞で漸く低乱数1となります。
これらのことはいかにこのポケモンが物理方面に対する補償性を持っているかを物語ります。
またそこそこマイナーで技範囲も豊富なため読まれにくさというのも大きいです。
またミミッキュには火傷をぶち込まれても舞われてZをぶち込まれても勝てます。
防御方面だけでなくA種族値140もありこれはブシンやヒヒダルマと同等で霊ランドに及ぶ辺りの高さです。補正をかけて特化することにより高い火力を誇ります。詳しくはダメージ計算参照。
持ち物
ボスゴドラナイトで確定です。
特性
フィルターしかないです。この特性の恩恵は大きく一見不利に見える対面も覆す大きな存在となっています。
抜群技の被ダメージを4分の3にするというものです。
弱点が2倍ではなく2×3/4=1.5となり、不一致抜群技ならまるで一致等倍技を喰らったようなものになります。
進化前の特性ですが今回の型ではあまり大差ないですが基本頑丈でいいと思います。
いしあたまは諸刃の頭突きを採用しないので意味ないですしヘヴィメタルについてはわざわざメガせずにヘビーボンバーを撃つ局面はないです。
頑丈についてはラス1対面でのフィニッシャーや、一撃必殺を使ってくるポケモンに対して、例えば地震のないオニゴーリには生きてくる可能性があるかもしれません。
性格
今回は攻撃面を最重要視していますのでAに補正をかけ、素早さを下げるメリットは特にないので意地っ張りで確定とします。補正をかけ特化することにより確定数が変わる相手は多いです。
以前はガルド抜かれ調整がありましたがZ技の登場でシャドボZで確定とられますので割に合いません。
努力値
H:16nー1(天候やステロなどスリップダメージ最小)
物理意識ですがこのポケモンはBにふるよりHに振るほうが大きく伸びます。
A:攻撃面重視ですのでぶっぱ、といいたいところですが振り切ることでH252メガグロスや大抵のマンムーが確2となったりと、ただのぶっぱではないです。
残り20はBDSのどれでも問題ないですがBならば特化メガマンダの舞地震、特化霊ランド地震を確3に抑えられます。
Sに振れば50族意識となりクチートあたりを上から殴れる可能性が上がります。
技
- ヘビーボンバー 鋼・威力40〜120(60〜180)
唯一のタイプ一致技であり現環境において撃つ機会は多いです。目安として80kgまでは威力120(180)、100kgまでは威力100(150)といったものになります。
第7世代より小さくなった相手に対し必中、威力2倍となりました。
鋼技は他にもアイアンヘッドとアイアンテールが挙げられます。
・アイアンヘッド威力80命中100 追加効果30%怯み
素早さゆえに追加効果は期待できずかつ火力不足。
・アイアンテール威力100命中75 追加効果30%で相手のBダウン
かなり命中不安で火力が勝ることも多くはないです。安定性という売りがなくなってしまいます。
- 冷凍パンチ 氷・威力75
言わずと知れた環境トップに刺さるサブウエポン。
圧倒的耐久をいかして環境に蔓延る氷4倍竜たちへかまします。地震を透かそうとする相手に刺さることも多いです。
- 炎のパンチ 炎・威力75
この耐久と耐性があるからこそ、安定してハッサムやカミツルギに役割を持つことができます。
他にもナットレイやカグヤなどに対する有効打ともなります。
ちなみにメタグロスは炎パンを覚えられないです。
- 地震 地・威力100
安心の命中と信頼の高威力を両立した優秀技。後述のとおり撃つ相手は多く、採用理由に足りえます。
立ち回りと相性(かなり個人的な考えのものになります)
- まずこのポケモンを活かすにあたって何に弱いのかを知っていなければならないのでおおまかに不利な相手や状況を挙げると
・火傷
・相手は高火力物理型で一致弱点(特に確2にされる)を突いてくる。(メガリザX、バシャーモ、ルカリオ、ヘラクロスなど)
・相手が再生技もちで(耐久ポケ)こちらは大した打点もない。(ポリ2、ヤドランなど)
・相手が特殊アタッカーの場合。
これらの場合は当然引くべきです。
またどのような相手に強いのかについては
・物理型かつ一致抜群技がない相手。
これらだけでは明らかに説明不足なので環境にいる主なポケモンたち(PGLを参考にした)を挙げていきたいと思います。
<基本後出しから勝てる>
ミミッキュ、ボーマンダ、ナットレイ、バンギラス、メタグロス、クチート、ウツロイド、カイリュー、
カプ・ブルル、カミツルギ、ハッサム、ベトベトンなど
※マンダ、カイリューのサブ特殊炎には注意する。
<対面では勝てるが後出しは好ましくない>
ランドロス、カプ・テテフ、ガブリアス、マンムー、ドリュウズなど
<型などによっては対面で勝てる>
バシャーモ、カプ・コケコ、キノガッサ、ルカリオ、グライオンなど
メガしない状態では耐性がかなり変わるのでできるだけ早めにメガシンカするといいので先発は結構ありです。先発によって場作り型と読ませて挑発を誘いアドが得られることもあります。
火力は結構確保できていますが一致技が一つしかなく、火力補助特性があるわけではないので交代読みもリスクを考えながら狙っていくのも大いにありです。
またねがいごとや癒しの願い、三日月の舞などによる補助はかなり有効だと個人的に感じています。
- 相性のいいポケモン
カプ・レヒレ
相性補完とともにフィールドを敷くことによりキノガッサを処理できたり、やけどによる機能停止をかなり防いでくれます。
ランドロス
相性補完にも優れ、とんぼ返りによる対面操作が非常に便利です。
スカーフ型ならリザードンやゲンガーなどに強く、威嚇を巻きながら上からとんぼでサイクルを回せます。地面、格闘技はまず飛んでこないので先発に出し様子を見ながら蜻蛉などでボスゴドラに交代できます。水が一貫するので留意。
ダメージ計算
- 【与ダメ】
[地震]地・威力100
H252メガメタグロス
50.3~59.9%(確2)
B4カプ・コケコ
103.4~122.8%(確2)
H252メガクチート(威嚇)
47.1~56.1%(乱2)
同威嚇無し
71.3~84.1%(確2)
H252盾ギルガルド
56.3~67.1%(確2)
B4メガルカリオ
100.7~120.0%(確1)
H252ヒードラン
127.3~151.5%(確1)
H252ドヒドイデ
58.6~70.1%(確2)
H252ベトベトン
79.2~93.4%(確2)
B4ドリュウズ
105.9~125.4%(確1)
H252バンギラス
59.9~70.5%(確2)
B4メガバシャーモ
101.9~120.0%(確1)
H252ジバコイル
133.3~158.2%(確1)
[炎のパンチ]炎・威力75
HB最硬ナットレイ
66.3~79.6%(確2)
H252メガハッサム
85.9~101.7%(低乱1)
B4カミツルギ
116.4~140.3%(確1)
H252テッカグヤ
48.0~56.9%(高乱2)
H252オニゴーリ
64.2~75.9%(確2)
[冷凍パンチ]氷・威力75
B4メガボーマンダ
94.1~112.9%(乱1)
B4メガボーマンダ(威嚇)
63.5~75.3%(確2)
H252ランドロス(威嚇)
75.5~89.8%(確2)
B4ガブリアス
113.7~135.5%(確1)
H252グライオン
92.3~109.9%(中乱1)
B4カイリュー(マルスケ込)
62.7~74.7%(確2)
HB最硬カバルドン
30.7~36.3%(乱3)
B4霊獣ボルトロス
85.7~101.3%(低乱1)
ヘビーボンバー鋼・80kgまで威力180
B4ミミッキュ
218.5~258.5%(確1)
H252カプ・ブルル
119.8~142.4%(確1)
B4マンムー
51.9~61.6%(確2)
B4カプ・コケコ
93.1~110.3%(中乱1)
B4カプ・テテフ
206.9~244.1%(確1)
H252カプ・レヒレ
59.9~71.2%(確2)
H252マリルリ
69.6~81.6%(確2)
HB最硬輝石ポリ2
31.8~38.0%(乱3)
H252アシレーヌ
81.8~96.3%(確2)
B4ラティオス
91.6~108.4%(乱1)
B4ラティアス
83.2~98.7%(確2)
B4キュウコンR
405.4~478.4%(確1)
- 【被ダメ】H236/B20/D0(H175/B253/D100)相手は基本すべてAC252とする。
【物理】
無補正ガブリアス地震
36.0~41.7%(確3)
特化メガボーマンダ地震
28.0~33.1%(確4)
同、A↑1地震
41.7~49.7%(確3)
特化ランドロス地震
41.7~49.7%(確3)
無補正マンムー地震
36.0~41.7%(確3)
特化ドリュウズ地震
39.4~46.9%(確3)
無補正メガグロスのアムハン
25.7~30.9%(確4)
特化メガクチート炎の牙
29.1~34.3%(乱3)
無補正メガルカリオのインファ
61.7~73.7%(確2)
特化リザードンXのフレドラ
60.0~72.0%(確2)
特化メガバシャの飛び膝
57.1~69.1%(確2)
特化ミミッキュの剣舞フェアリーZ
34.3~41.1%
ただのフェアリーZ
17.1~20.6%
剣舞ゴーストZ
55.4~65.7%
ただのゴーストZ
28.0~33.1%
じゃれつく
9.1~10.9%
シャドークロー
14.3~17.1%
【特殊】
特化カプ・テテフの超場サイコキネシス
43.4~51.4%(乱2)
無補正ウツロイドのパワージェム
23.4~27.4%
無補正霊ボルトロスの気合い玉
77.1~90.9%(確2)
特化ギルガルドのシャドボZ
114.9~135.4%(確1)
特化サザンドラの大文字
68.6~81.1%(確2)
無補正リザードンY晴れ火炎放射
137.1~161.7%(確1)
特化ウルガモスの大文字
108.6~129.1%(確1)
無補正カプ・コケコの電場10万ボルト
64.0~76.0%(確2)
無補正メガルカリオ波動弾
99.4~118.3%(高乱1)
無補正無振りメガマンダ大文字
49.7~58.9%(高乱2)
最後に
論は以上となります。
もし誤字脱字や追記すべきところ、不明な点などがあればコメントにてご指摘くださると幸いです。