えっと、はい。タイトル厨二だけど許してください!何でもしますから!
有名な、「鬼羽型」のリザードンXについてまとめていきたいと思います!
鬼羽型リザードンの採用理由
- 炎枠
ナットハッサム、テッカグヤなどの鋼を焼却する、炎枠としての役割がまず挙げられます。『闇の炎に抱かれて消えろ!』
このリザードンXは羽休め搭載により過労死を防ぎやすく、サイクル適正も高いと言えます。
- 対電気
リザYとの違いとして一番に挙がるのは電気耐性の有無です。
カプ・コケコや霊獣ボルトロスなどの電気に比較的強く出られるのは現環境では非常に大きいですね。
- 対ミミッキュ
鬼羽採用により、ミミッキュに対面で非常に強く出られ、後出しも視野に入ります。これは鬼火搭載による最大のメリットであると言っても過言ではありません。
同じく電気に強い炎枠であるアローラガラガラとの有意な違いになります。
- 中速物理への高い対面性能
スカーフ以外の霊獣ランドロス、キノガッサ、ギャラドス、マンムー、パルシェン、マリルリ、バンギラス
鬼羽によって、上に挙げたような、本来は不利な中速物理ポケモンへの対面性能が大幅に引き上げられています。
また、鬼火で火力を削ぐことでサイクル戦を優位に進めやすくなったり、裏の積みエースの起点作りにも繋がったりすることから、味方のサポート性能にも秀でた存在だと言えます。
<<<まとめ>>>
対鋼や対電気としての性能を維持しつつ、鬼火搭載により多くの中速物理全般に強く出られるリザX、それがこの鬼羽型になります。
現環境では対面で強く出られる相手が非常に多く、純粋に対面性能の高いメガ枠として運用できます。先発適正の高さも魅力的です。
従来のリザXは突破力重視の積みエース...味方からサポートを受ける側のポケモンであるのに対し、
このリザXは高い対面性能で場を整えながら、鬼火で間接的に味方をサポートするタイプのポケモンであり、運用法からして全く性質の異なるポケモンであると言うことができます。
メガシンカ前後の耐性変化
他に、鬼羽リザXの見逃せないポイントとして、メガシンカ前後でタイプが変わることが挙げられます。
例として、相手のガブリアスと自分のリザードンが先発対峙した場合を考えます。
本来は不利なこの対面ですが、ここで素直に引いてしまうと実はかなりのディスアドとなります。
なぜなら、こちらが交代する隙に相手はステルスロックを撒いてくる可能性が高く、その場合次に場に出た時点でリザードンは残り体力50%の状態から戦わなければならないためです。
この対面というのは、交代した時点でこちらが半分機能停止することが決まっているようなもので、これがガブリアスがリザードンの天敵であると言われる所以でもあるのです。
しかしこの鬼羽リザXなら、ガブリアスに居座ることが可能です。
もしこちらが最初から炎/ドラゴンタイプであれば先制の地震や逆鱗で倒されてしまうため鬼羽型でもかなりの不利対面ですが、最初に対峙した時点では相手はこちらのリザードンがXだかYだか分かりません。
よってYだった場合に効かない地震は打てず、相手はXにもYにも一貫する岩石封じを打つことが安定択となります。
その隙にこちらは下から鬼火を打ち、当たればガブを半分機能停止にすることができます。この動きができるとかなりのアドバンテージ。
ちなみに逆鱗もXY両方に一貫しますが、こちらの後続にナットやカグヤなどの鋼を用意しておけば相手からすると「鋼に引いてくる可能性の方が高いのに逆鱗を打つのは役割放棄になりかねず、悪手である」ということになります。
先発に出て行くことが多い鬼羽リザXですが、このメガシンカによる耐性変化を活かすことで、高速地面ポケモンに対しても出し負けにくくなっているのです。
技構成
確定:鬼火/羽休め
準確定:フレアドライブ
候補技:竜舞/毒毒/雷パンチ/地震/ドラゴンクロー
鬼火+羽休めはコンセプトなので確定。
炎枠としての採用理由を満たすために、炎技(フレアドライブorニトロチャージ)も確定ですが、この炎技の優先度に関しては前世代と比べ変更点があります。
6世代の頃は鬼羽型リザードンXの炎技はニトロチャージが主流でしたが、7世代ではミミッキュ、カプ・コケコ、カプ・テテフを始めとしたフェアリーの増加やテッカグヤの登場があり、これらのポケモンを迅速に処理できるフレアドライブの優先度が大幅に上がりました。
ということで、フレドラもほぼ確定。
基本的には残る一つの枠で個性を出していく感じです。
~~候補技の説明~~
- りゅうのまい
限定された抜き性能を賦与する技。
フレドラワンウエポンなのに積み技?と思うかもしれませんが、鬼火で自ら積みの起点を作りやすかったり、S上昇により上から鬼火・フレドラを打ちやすくなったりと相性自体は良好。
個人的には、鬼火を見せると相手はその時点で積み技を切って悠長に行動してくるケースが多かったのもあり、刺さりやすさで言うと選択肢の中でもこの技が一番かなという印象です。
また、後述しますがカプ・レヒレと組ませた場合は特に、ミストフィールドを活かして低火力の受けポケを竜舞の起点にして突破するという動きを取れて強力です。
メガボーマンダ、バシャーモや相手のリザードンXなど積んだとしても止まる相手が多いのには注意。
- どくどく
崩せないと見てほいほい出てくるクレセリア、ポリゴン2、カバルドンなどの耐久ポケに対する役割破壊。耐久ポケを崩す手段に乏しいパーティでは優先度高め。
- かみなりパンチ
カプ・レヒレやアシレーヌへの役割破壊。
- じしん
ヒードランへの役割破壊とバシャーモ、リザXへの打点。
- ドラゴンクロー
リザX、サザンドラへの最高打点。
特に、リザ入りのパーティにより積極的に出していけるようになるのが大きいです。
フレドラの代わりにニトロチャージを搭載した場合優先度はより高くなります(ニトチャ後にガブリアス、ラティオス、スカーフサザン等に上から打っていけるため)。
調整
調整はSラインで大きく2つに分かれます。
1.最速ミミッキュより速くする型
陽気ミミッキュより速く鬼火を打てるため、最速剣舞ミミッキュや呪いミミッキュに対しても後出しが安定するようになります。
また、スカーフ以外のカプ・テテフに先手を取れ、スカーフテテフのサイキネは一発耐えることから、カプ・テテフに対して突っ張る択を取りやすくなるのも重要。
相手が耐久に振っていない場合に限ればフレドラで高乱数なので、その場合タイマンで相打ち以上に持ち込めることになります。
他にも、最速霊獣ランドロス、最速ドリュに先手を取れたり、最速にした場合はメガガルーラ、メガリザY、メガチャーレム辺りにも分の良いS対決を仕掛けられたりと、何かとメリットは多いです。
- 調整例
努力値:220-28-4-0-4-252 陽気
実数値:181-154-132-#-106-167
・最速100族と同速
・CSコケコの10万+Z10万を98.0%耐え
・特化ミミッキュのZシャドクロ(メガ前)+影討ち(メガ後)を99.6%耐え
・H4/B4テテフをフレドラで87.5%高乱1
・H252ギルガルドをフレドラで81.3%高乱1
努力値:220-4-52-0-4-228 陽気
実数値:181-151-138-#-106-163
メガ前で特化メガバシャーモの飛び膝を24.6%低乱2
→毒毒搭載の場合に、対面からメガバシャーモを毒羽で倒せる可能性がある。
→メガ前の対面なら大きく不利を取らないので、メガバシャーモが重い場合には候補に挙がる。
※フレドラの火力不足は課題。
H4テテフ/レボルトを75.0%高乱1
H252ギルガルドをフレドラで62.5%中乱1
2.準速ミミッキュ抜きに抑える型
上記の振り方では控えめ霊獣ボルトロスの気合玉で確2を取られてしまうなど、特殊耐久が実はかなり不安定です。
そこで、対電気としての役割を重視するなら、最速ミミッキュ/テテフ/霊獣ランドロスを抜くことを諦める代わりに、Dに厚くするのも有力になります。
- 調整例
努力値:220-28-4-0-132-124 陽気
実数値:181-154-132-#-122-149
・臆病CS霊獣ボルトロスの悪巧みZ10万を25.0%低乱1
・C特化霊獣ボルトロスの気合玉を21.6%低乱2
・CSコケコのマジシャ+Z10万を確定耐え
・CSゲッコウガのドロポンを13.3%低乱2
・同ハイドロカノンZ 79.5~93.3
・C4レヒレの瞑想1積みなみのり 40.3~48.0
・C特化レヒレのドロポンZ 76.2~90.0
対レボルトの他にも、コケコ/ゲッコウガ対面がより安定したり、受けにきたカプ・レヒレに雷パンチがなくとも多少張り合いやすくなったりとD振りのメリットは多いです。
組み合わせ例
- カプ・レヒレ:対炎枠
シーズン3で結果が出て知名度を上げた組み合わせです。
この型のリザXが苦手なメガバシャーモ、メガリザX、ヒードランに対して強いのみならず、カバルドンを始めとした耐久ポケに強く出られるなど穴埋めとして非常に性能の高いポケモン。
リザXの鬼火とミストフィールドが一見アンチシナジーに見えますが、このリザが先発で荒らした後、不利対面のリカバリー役として出すという運用になるのでミストフィールドが残っているうちにリザが鬼火を打ちたくなる場面というのは実はそうそうありません。
テテフやマンダ、レヒレ、アシレーヌが一貫するので鋼枠での補完がオススメ。
- テッカグヤorナットレイ:鋼枠
★テッカグヤ
相性補完では右に出るものなし。
ガブやマンダ、テテフなど広い役割を持ちつつ、やどみがやボディパージ+Z技でそれぞれ高い嵌め性能・崩し性能を発揮できる優秀なポケモン。
☆ナットレイ
レヒレ、アシレーヌ、テテフに受け出しができる点、リザだけでは不安が残る対電気を一部任せられる点が優秀。
個人的に、上記の
鬼羽リザX+カプ・レヒレ+鋼枠(テッカグヤorナットレイ)
という組み合わせがバランスが取れていて使いやすかったです。
ダメ計
いずれも確定欄の調整のもと計算。
★ふれドラ
H4/B4テテフ 87.5%高乱数
H252ギルガルド 81.3%高乱数
H4ウルガモス 93.8%高乱数
H4ポリゴンZ 62.5%中乱数
H4霊獣ボルトロス 81.3%高乱数
B4メガゲンガー 100.0%~
H4デンジュモク 68.8%中乱数
H4コケコ 25.0%低乱数
HBテッカグヤ 79.4~94.1
151-125ミミッキュ 72.1~85.4
~~以下竜舞1積み~~
H4ゲッコウガ 79.0~93.2
H4リザY 100.6%~(※晴れ込み)
H252ポリゴン2 64.9~76.9
HBクレセリア 47.5~55.9(79.3%)
HBカプ・レヒレ 31.0~37.2(79.2%)
☆かみなりパンチ
HBレヒレ 36.1~42.9
H252レヒレ 47.4~56.4(84.0%)
187-110アシレーヌ 55.6~66.3
★じしん
H252ヒードラン 62.5%中乱数
H4メガバシャーモ 74.3~88.4
H4メガリザX 58.4~68.8
☆ドラゴンクロー
D4サザンドラ 100.5%~
H4メガリザX 37.5%中乱数
B4がぶ 6.3%低乱数
- 被ダメ
★カプs
特化カプ・テテフのサイキネ 79.5~94.4
CSカプ・コケコの10万 29.2~34.8
同10万Z 56.3~66.2
同マジシャ 34.8~41.4
ASワイボZ 51.3~60.7
特化カプ・レヒレのドロポンZ 25.0%低乱数
C4レヒレのムンフォ 32.0~38.6
☆A特化ミミッキュ
シャドクロZ(メガ前) 69.6~81.7
かげうち 14.9~18.2
じゃれつく 33.1~39.7
じゃれつくZ 65.1~76.7
剣舞*2火傷じゃれつく 49.7~58.5
剣舞*2火傷じゃれつくZ 81.3%高乱数
★その他(~使用率10位)
特化メガバシャーモの飛び膝 71.2~84.5
特化霊獣ランドロスの岩なだれ 51.9~61.8
臆病CSリザYのエアスラ 46.4~55.2
特化メガボーマンダの捨て身 73.4~86.7
CSゲッコウガのハイドロカノンZ 43.8%中乱数
CSゲッコウガの波乗り 41.4~48.6
珠民乗り 53.5~62.9
☆~20位
A4カバルドン火傷地震 32.0~38.4
ポリ2のイカサマ 23.2~27.6
特化C1upポリ2のトラアタ 60.2~71.8
特化ガブの岩なだれ 48.6~57.4
陽気ガブ地震 12.5%低乱数
陽気ガブ火傷逆鱗 51.3~61.3
臆病CSレボルトの気合玉 46.9~55.2(74.2%)
同気合玉Z 73.4~86.7
同10万Z 50.8~59.6
C222シャドボ 51.9~61.8
ヘド爆 58.5~69.6
催眠祟り目 6.3%低乱数
特化キノガッサ火傷岩封 28.7~34.2
★21位~
陽気ASメガグロスの地震 61.8~74.0
陽気ASメガルカリオのインファ(メガ前) 49.7~59.1
同メガ後 75.1~88.3
特化ウルガモスのぼうふうZ 74.5~87.8
1舞さざめき 40.3~48.0
特化水ロトムのドロポンZ 62.5%中乱数
特化メガクチートのふいうち 38.1~45.3
同じゃれつく(メガ前) 24.3~28.7
陽気ASカミツルギの辻斬りZ 51.3~60.7
特化頑丈ジバコイルの眼鏡10万 39.7~46.9
特化珠フェローチェの飛び膝 54.6~64.6
こいつの使用感はかなり独特で、使っていて楽しいポケモンです^^
環境にも刺さっている(と思う)ので、ぜひ一度使ってみましょう。