(11/23大幅改訂)
はじめに
- HABCDS等いくつかの非公式の略語を使用します。
- 論内のポケモンは全て理想個体であるものとします。
- 本育成論はビークインの採用を前提とし、その上で他ポケモンとの差別化や活躍方法を考察したものです。
ビークインとは?
第四世代で登場したむし/ひこうタイプのはちのすポケモンです。まずは種族値を見てみましょう。
ビークイン70-80-102-80-102-40 合計474
見ての通り耐久寄りのポケモンですね。
合計種族値は高いとは言い難いものの、比較的無駄のない配分になっています。
更に交代封じのまとわりつくや優秀な積み技である防御指令、
回復技二種においかぜ・がむしゃらと単純な耐久型だけでなくトリッキーな動きも出来るポケモン...だったのは前世代までのお話。
第八世代では追い風やがむしゃらを含む有用な変化技の尽くを没収され、
アイデンティティであった専用技・かいふくしれいに至っては技そのものの削除という憂き目に遭っています。
そこで、今回はそこそこのBDによる最低限の耐久力と弱点の多い複合を活かした
弱点保険を持たせたアタッカー型ビークインについて考察していきます。ゲーフリはこの娘になんの恨みがあるんですかね...?
採用理由
愛です先述の通り最低限の耐久力と弱点の多さによる弱保適性、そして岩虫飛霊という独特の技範囲です。
毒々を覚えるので受けに出てくるカビゴンカビゴンやポリゴン2ポリゴン2、ヌオーヌオー等にも負荷を掛けていけます。
ステータス
ひかえめ(C↑A↓)
個体値:31‐0‐31‐31‐31‐31
努力値:H252、B84、C172
Hはぶっぱ、Bは珠エースバーンのキョダイカキュウ確定耐え。
Cは余りです。
特性
技構成
確定技
- むしのさざめき
主にクレセリアラティオスラティアスに。ダイワームとして撃った時のCダウンもgood。
音技です。
- パワージェム
何故か覚えます。四倍勢に撃つほか、
これがあるとエースバーンにも勝てたり勝てなかったりするようになります。
詳しい計算は後述。
- エアスラッシュ
主にウーラオス(いちげき)サンダー(ガラル)に撃ちます。1積みで実数値90、2積みで120となり、これはそれぞれ無振70族、無振100族と同じ数値です。参考までに。
確定欄は以上の三つです。
選択技
- どくどく
はい、お馴染みの異常技です。何故かボッシュートは食らいませんでした
変化技ゆえダイウォールとして撃つことが出来、先述の通り耐久ポケにも嫌がらせが出来るため、基本はこれで良いと思います。
- とんぼがえり
削られてしまうと満足に役割を果たせなくなってしまうので、主に交代読みで撃ちます。ミミッキュに。
- たたりめ
怒りの新規習得。ギルガルド(シールド)ドラパルト等の霊に。
毒祟は通りが悪すぎます……
選択枠は以上の三つです。
立ち回り
等倍技に受け出しできるだけの耐久はないため、基本的にはDMを切ってきた役割対象へ死に出しします。毒々を搭載する場合は役割対象を倒した後も+aが狙えるほか、草闘地を四分の一以下で受けられる耐性を活かしてゴリランダー等に投げ、相手が不利対面と見てエースバーンリザードントゲキッス等の炎飛に引いてきたところにダイロックを刺していく動きも可能です。
また、飛行タイプ故にこだわってるやつらヒヒダルマ(ガラル)ガブリアスの地面技に後投げできなくもないですが、この2匹は共にビークインに対する致命的な打点を持っているので読まれるとあっけなく出落ちします。
ステロでHPが半分も削られてしまうので注意。
ダメージ計算
指定が無い限り自分、相手共にDM前提です。
- 与ダメージ
- C↑↑ダイワーム(むしのさざめき)
H252D4クレセリアクレセリア
260 ~ 308(57.2 ~ 67.8%) 確定2発
細かい計算は省略しますが、お互い非DM時のC↑↑「むしのさざめき」でも確定2発となります。
H4サザンドラサザンドラ
356 ~ 422(105.9 ~ 125.5%) 確定1発
H4ラティオスラティオス
302 ~ 356(96.7 ~ 114.1%) 乱数1発(81.3%)
HD252↑ラティアスラティアス
198 ~ 234(52.9 ~ 62.5%) 確定2発
- ダイワーム(むしのさざめき)
H252 ゴリランダーゴリランダー
218 ~ 260(52.6 ~ 62.8%) 確定2発
- C↑↑ダイロック(パワージェム)
H4エースバーンエースバーン
276 ~ 326(88.4 ~ 104.4%) 乱数1発(31.3%)
珠ダメと砂ダメで落とせますが、相手の持ち物が珠以外だと砂込み43.75%の中乱数となってしまいます。
H4ウルガモスウルガモス
420 ~ 496(130.4 ~ 154%) 確定1発
確1ですが、勝てるとは言い難いです。詳しくは被ダメの項で。
H4トゲキッストゲキッス
194 ~ 230(60.2 ~ 71.4%)確定2発
火力が足りません。
- C↑↑ダイジェット(エアスラッシュ)
H252ウーラオス(いちげき)ウーラオス
492 ~ 578(139.7 ~ 164.2%) 確定1発
似たような数値をしたローブシンも同じく確定1発にすることができます。
H4サンダー(ガラル)サンダー
356 ~ 422(107.2 ~ 127.1%) 確定1発
バシャーモルチャブルなんかも確1です。
H4カミツルギカミツルギ
384 ~ 453(142.2 ~ 167.7%) 確定1発
カモです。
- C↑↑ダイホロウ(たたりめ)
H4ドラパルトドラパルト
254 ~ 300(77.4 ~ 91.4%) 確定2発
倒しきれ...てませんね。
こちらも詳しくは被ダメの項で。
- ダイホロウ(たたりめ)
H252ギルガルド(ブレード)ギルガルド
174 ~ 206(52 ~ 61.6%) 確定2発
弱保が発動しません。詳しくは(ry
被ダメージ
- vsエースバーンエースバーン
A252振り珠キョダイカキュウ
296 ~ 351(83.6 ~ 99.2%) 確定2発
物理ダメージならかなり高いレベルまで耐られるのがお分かりになると思います。
こちら側の「ダイロック」による砂ダメ込みでも相打ちですが、天候ダメージの仕様によりSの高い側が先に倒れることになります。
- vsサンダーサンダー
C特化帯ダイジェット(ぼうふう)
302 ~ 355(85.3 ~ 100.2%) 乱数1発(6.3%)
原種サンダーに対面から勝つことは出来ませんが、特殊耐久の指標として。
……つまり、持ち物補正込みのウルガモスなんかには勝てず、逆にサザンドララティオス辺りの不一致弱点程度なら余裕で耐えられるということですね。
- vsクレセリアクレセリア
C4ダイアイス(れいとうビーム)
78 ~ 92(22 ~ 25.9%) 乱数4発(3.5%)
C4れいとうビーム(お互い非DM)
56 ~ 66(31.6 ~ 37.2%) 乱数3発(76.9%)
- vsドラパルトドラパルト
A特化ダイホロウ(ゴーストダイブ)
105 ~ 124(29.6 ~ 35%) 乱数3発(15.3%)
B↓A特化ダイホロウ(ゴーストダイブ)
157 ~ 186(44.3 ~ 52.5%) 乱数2発(19.9%)
A特化ダイジェット(そらをとぶ)
140 ~ 166(39.5 ~ 46.8%) 確定3発
B↓A特化ダイジェット(そらをとぶ)
210 ~ 248(59.3 ~ 70%) 確定2発
ダイホロウ→ダイジェットと動かれた場合のみ乱数が絡みます。
C特化ダイバーン(だいもんじ)
146 ~ 172(41.2 ~ 48.5%) 確定3発
特殊型・両刀を想定する場合、ダイロック→ダイホロウと動くのが安定します。
C特化ダイサンダー(10まんボルト)
206 ~ 246(58.1 ~ 69.4%) 確定2発
ダイワームのC低下込みでも勝てません。
- vsヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ
A特化ごりむちゅうつららおとし
228 ~ 270(64.4 ~ 76.2%) 確定2発
- vsギルガルド(ブレード)ギルガルド
A特化ダイホロウ(シャドークロー)
108 ~ 127(30.5 ~ 35.8%) 乱数3発(40.2%)
B↓A特化ダイホロウ(シャドークロー)
162 ~ 192(45.7 ~ 54.2%) 乱数2発(50%)
ダイホロウを連打することで、相手が弱保を持っていない場合のみ撃ち勝てます。
……つまり安定しません。
- vsウーラオス(いちげき)ウーラオス
A特化ダイロック
296 ~ 352(83.6 ~ 99.4%) 確定2発
新たな役割対象です。
相性の良い味方
- ヒヒダルマヒヒダルマ(ガラル)
ビークインにとって致命傷となる「ステロスロック」が相変わらず強力という現状、そこそこの技範囲と特性「ごりむちゅう」による超火力、「ちょうはつ」、「はらだいこ」からの「ダルマモード」コンボといった「安易な変化技を許さない」要素を多く持つこのポケモンは相方として極めて優秀と言えるでしょう。
攻めの補完もそこそこ優秀ですが、Sが心許ないため「こだわりスカーフ」や「きあいのタスキ」で補強してやると良いでしょう。
- パルシェンパルシェン
おわりに
最後までお付き合い頂きありがとうございます。
如何だったでしょうか。ビークインもポテンシャルは十分に持っているのですが、
いかんせん周りが強すぎますね...恐るべき火力インフレ。
ご意見・ご指摘などありましたらコメント欄に書き込んで頂けたら幸いです。