グレイシア- ポケモン育成論ソードシールド

こんにちは。ねこまんと申します。
以前、DM状態ではない、今日ポケモンたちと対面の取れる高耐久、かつ高火力のグレイシアの育成論を投稿しましたが、いろいろな人のコメントなどを鑑みた結果DMエース型での運用にグレイシアのさらなる活路を見出しましたので今回ご紹介させていただきます。
「冠の雪原」で解放された「準伝説」・「UB」・「600族」のポケモンたちへ対応すべく、前回投稿したものより運用しやすい形にはなっていると思われます。

では、どうぞよろしくお願いいたします。

・ポケモンはすべて理想個体を想定
・ダメージ計算は「ダメージ計算SS」およびポケソル様のダメージ計算ツールを使用
・個体値は「HABCDS」の略語を使用
・ダイマックスは「DM」と略語を使用
・性格補正は数字の横に+で表示
・フィールドはEF(エレキフィールド)PF(サイコフィールド)と略語を使用
・ランク補正については↑で表示します。(わるだくみ=↑↑)

グレイシアグレイシア
タイプ：こおり
種族値：65/60/110/130/95/65

・高火力
・高耐久
・フリーズドライによる水タイプへの打点
・かわいい(すみません)

・タイプがこおり単色で弱点が多い
・Sが中途半端(65)

新環境において「冠の雪原」で過去より舞い戻ってきた準伝説やUB達、600族のポケモンたちが環境を荒らすと考えられております。(実際の使用率が数値としてでていないので確たる証拠があるわけではありませんが…)。
その中でも環境の中心にいるのがUSUM時代から最前線で戦っている準伝説のランドロスランドロス(霊獣)・ボルトロスボルトロス(霊獣)やカプ系のカプ・コケコカプ・コケコ・カプ・レヒレカプ・レヒレ・カプ・テテフカプ・テテフ、UBのテッカグヤテッカグヤ・アーゴヨンアーゴヨン・フェローチェフェローチェ、600族のガブリアスガブリアス・カイリューカイリュー・ボーマンダボーマンダではないかと予想できます。さらに、「鎧の孤島」以前のポケモンでもトゲキッストゲキッス・ドラパルトドラパルト・ミミッキュミミッキュあたりは一生環境に存在するのではないかとも考えております。
この辺のポケモンたちに対面から打ち勝つことができない限りは、新環境で戦ううえで真のエースにはなれません。
※ただし本論はテッカグヤテッカグヤとは撃ち合えません。

グレイシアグレイシアというポケモンは氷タイプであり、弱点が多く、中途半端なSであるため上から弱点を突かれることが多いです。しかしながら、恵まれた「高耐久」「高火力」を持ち合わせていることや、上記で述べたポケモンたちに氷タイプの技やフリーズドライが刺さっていることから、DMしても、しなくても十分な役割をもつことができ、エースとしてまるでUSUM時代へ帰ってきたかのような数値の暴力の中でも戦っていけるだけのスペックを持ったポケモンである考えております(もちろんすべての環境トップへ勝つことはできませんが…)。さらに氷タイプが優遇されている現在の環境によるおいかぜも吹いていることからこれまでにないほど環境にのめりこんでいくことができるのではないかと考えております。

• DMを切った時の対面性能の高さ
• フリーズドライが刺さる相手にはDMを切らずに戦える非DM性能の高さ

今回のグレイシアの型についてですが、相手の技を耐えて、持ち前の高火力で環境トップ(推測)を倒していくことをコンセプトにしております。そのため、おのずと、努力値は耐久へ多めに振り、最低限Cへ振るような努力値構成となっております。Cは最低限ですが、もともとの種族値130に加え、性格補正はかけておりますので、かなりの火力を持っております。

• とつげきチョッキによる特殊耐久確保

DM時特殊耐久指数(通常時)：63,612(31,806)
DMをきることで、C252+アーゴヨンアーゴヨンのC↑↑(わるだくみ)+いのちのたま ダイバーンを耐えることができる耐久を確保することができました。通常グレイシアではC252+だいもんじのみでも耐えるのがきつかったが、やはりとつげきチョッキ+DMは異常な耐久でした。ゆえにアーゴヨンアーゴヨン対面ではわるだくみに後出ししてもまず負けることがほとんどなくなりました。またアーゴヨンアーゴヨンは「きあいのタスキ」を持っているケースが非常に多いが、ダイアイスを採用していることで、タスキをつぶすことも容易になりました。

• B振りによる物理耐久の確保

DM時物理耐久指数(通常時)：50,274(25,137)
DMをきることで、A252+ランドロスランドロス(霊獣)のA↑↑(剣舞)　ダイロックを耐えることができるようになりました(砂ダメージは乱数耐え→ダイアイスが打てればあられで帳消し)これにより、ランドロスランドロス(霊獣)が剣舞積んでいるところに後投げしても安定して勝つことができるようにもなりました。また、対面にてとんぼ返りを選択され、HPを削られた後も通常ダイロックくらいであれば余裕をもって耐えることができるようになります。また、高物理指数により、環境に萬栄するであろうボーマンダボーマンダやガブリアスガブリアスといったA種族値の化け物に対してもかなり強気に出していくことができます。

• フリーズドライによる起点回避

カプ・レヒレカプ・レヒレなどの高耐久にポケモンに対しても、フリーズドライにより確定2をとることができる、たとえ氷技にカプ・レヒレカプ・レヒレを後出しされても、そのあとフリーズドライをしっかり選択していけば、めいそうを積ませる余裕なく、倒しにいくことができます。仮にDMを切ってきたとしても持ち前の特殊耐久により確3となるので、しっかりとした役割をもつことができると考えられます。
また、フリーズドライはかの有名なギャラドスギャラドスへも刺さることからかなりの強みでございます。

H244(171)：奇数かつ最大値
B132(147)：DM時、A252+ランドロスランドロス(霊獣)の剣舞ダイロック確定耐え
C60(173)：H252カプ・レヒレカプ・レヒレフリーズドライで確2
D68(124)：チョッキ込+DMでC252+アーゴヨンアーゴヨンの悪巧みダイバーン確定耐え
S4(86)：あまり

耐久の確保を優先するため、「とつげきチョッキ」採用
仮想的でありながら、アーゴヨンアーゴヨン(C種族値127)相当にはDMをきられるとチョッキを着ないと一撃で倒されてしまうため、アーゴヨンアーゴヨンを仮想敵へ含めるためには、チョッキの採用が必要不可欠でありました。また、アーゴヨンアーゴヨンが必ずグレイシアグレイシア対面でDMを切る保証はなく、グレイシアグレイシアを出す前にDMを切っていると、天候を晴れさせたり、ダイアシッドでCを上げたりする可能性、また、ひくのを読まれてわるだくみを積む可能性があります。それを必ず処理するためにはチョッキにて耐久をあげることがのぞましいと考えました。
ほかのもちものとの差別化についてですが、似たようなもちものとして疑似的に耐久を確保する「きあいのタスキ」がありますが、タスキ型を使うことのメリットとして耐久にふる必要がなくなり火力を上げられるというメリットはあるものの、Sが中途半端である以上必ず、上から殴られることになり、1匹にしか相手できなる点や、ランドロスランドロス(霊獣)のとんぼがえりやカプ・コケコカプ・コケコのボルトチェンジなどで削られてしまえば、効果がなくなる点からこの型にとっては「とつげきチョッキ」のほうが優秀であると考えました。
また、グレイシアグレイシアの仮想敵やC種族値を鑑みた結果、火力の補強は不要であると判断したため、火力アップのアイテムについては本論では差別化対象とはしません。

DM時に振らせるあられによりHP管理のできる「アイスボディ」推奨です。
だいもんじよけるんだーって人は「ゆきがくれ」でも問題はないと思いますが(笑)

仮想敵：DMアーゴヨンアーゴヨン、DMランドロスランドロス(霊獣)、DMボルトロスボルトロス(霊獣)、DMガブリアスガブリアス、トゲキッストゲキッス、ドラパルトドラパルトやその他等倍以上で当たる相手
※ダメージ計算はダイアイスで計算しております。
H4DMアーゴヨン：98.6~116.7% 乱数1(87.5%)+あられダメージで確定1
H252DMランドロス(霊獣)：138.7~165.3% 確定1
H4DMガブリアス：141.3~167.3% 確定1
H36マルチスケイルカイリュー：133.3~157.8% 確定1
H252カプ・テテフ：57.6~67.7% 確定2
H116D20カミツルギ：169.7~200.0% 確定1
H252テッカグヤ：62.2~78.4%　確定2
H252トゲキッス：106.2~125.0% 確定1
H252ドラパルト：147.6~175.3% 確定1
H0サザンドラ：148.5~176.0%　確定1
H0パッチラゴン：185.4~218.1%　確定1
H0ボルトロス(霊獣)：176.6~210.3% 確定1
H4フェローチェ：163.0~193.1% 確定1
H0カプ・コケコ：99.3~117.9 乱数1+あられダメージで確定1

仮想敵：DMボーマンダボーマンダ、ガブリアスガブリアス、カイリューカイリュー、カバルドンカバルドン
H4DMボーマンダ：102.9~122.8% 確定1
H0{カブリアス}：183.6~218.5% 確定1
H36マルチスケイルカイリュー：87.7~102.9% 乱数1(12.5%)
H36カイリュー：175.4~205.8% 確定1
H252カバルドン：89.3％~106.0 乱数1 (37.5%)
H0サザンドラ：75.4~89.8%　確定2
H0パッチラゴン：92.1~110.3% 乱数1

仮想敵：カプ・レヒレカプ・レヒレ、ウォッシュロトムウォッシュロトム、スイクンスイクン、アシレーヌアシレーヌ、ドヒドイデドヒドイデ、トリトドントリトドン、ヌオーヌオー
H252カプ・レヒレ：51.9~62.1% 確定2
H252ウォッシュロトム：68.7~81.5% 確定2
H252スイクン：49.2~58.9% 乱数2(98.0%)
H252アシレーヌ：54.5~65.2% 確定2
H252ドヒドイデ：53.5~64.9% 確定2
H252トリトドン：122.9~148.6% 確定1
H252ヌオー：160.3~190.0% 確定1
H4ウオノラゴン：166.2~197.5% 確定1
H252ギャラドス：114.8~136.6% 確定1

仮想敵：ミミッキュミミッキュ、ギルガルドギルガルド(シールド)、ガラルサニーゴサニーゴ(ガラル)
※ダメージ計算はダイホロウでしております。
H228D4ミミッキュ：85.5~100.6% 確定1
H252盾ギルガルド(シールド)：78.5~93.3%　確定2
H252サニーゴ(ガラル)：85.0~100.5%　確定2

仮想敵：ジバコイルジバコイル、シャンデラシャンデラ、エースバーンエースバーン、バシャーモバシャーモ
H252ジバコイル：122.0~144.6% 確定1
H4ヒードラン：112.5~134.1% 確定1
H0シャンデラ：80.0~94.8% 確定2
H0エースバーン：80.0~95.4% 確定2
H0バシャーモ：85.1~100.6% 確定2

こおりタイプのポケモンでも同じ技範囲、高耐久のポケモンがいるのでそちらのポケモンとの差別化について書きます。
フリーズドライを覚える特殊アタッカーポケモンとしてはバリコオルバリコオル、キュウコンキュウコン(アローラ)、ラプラスラプラスフリーザーフリーザーがいます。
バリコオルバリコオルについてはS以外グレイシアグレイシアの劣化となり、Sを低く、一撃耐える本論においてはただの劣化となります。ただし補助技が豊富で壁展開などもすることができるので、そもそも役割が違うと考えられます。
キュウコンキュウコン(アローラ)については非常に強力でS種族値が109あり、だいたいのポケモンの上からから殴ることができ、グレイシアグレイシアとは同技範囲で違った戦い方ができます。ただし、アーゴヨンアーゴヨン相手にはスカーフを抜いて上をとることができず、スカーフ巻けばおのずと火力が低下します。チョッキなどで特殊耐久をあげようにも素の火力が低いため、積みポケモンで積んでしまうなどの弊害が発生します。また、グレイシアグレイシアについては積んだ後の死に出しが可能ですが、ダイジェット等で素早さを逆転されてしまえば、それ以上は機能しなくなるとも考えられます。よって役割対象に変化がでてくるのでグレイシアグレイシアと同様の役割はできないと考えられます。
また、ラプラスラプラスについては壁展開や水タイプ複合によりよりグレイシアグレイシアより強固な耐久ポケモンであると考えられます。ただ、今回の役割対象であるボルトロスボルトロス(霊獣)に弱点を突かれていることからグレイシアグレイシアのほうが運用しやすいと考えております。
最後にフリーザーフリーザーについてですが、ひこうタイプというグレイシアよりも高い特殊耐久を備えてはいるものの、ひこうタイプを複合しているため、サンダーサンダー、ボルトロスボルトロス(霊獣)といった電気タイプやランドロスランドロス(霊獣)のダイロックなど耐えることができませんので、この役割範囲としてはグレイシアグレイシアのほうが優秀であると考えます。
さらにこおりタイプについては新たにブリザポスブリザポスという鬼耐久ポケモンが冠の雪原より出てきましたが、そもそもフリーズドライを覚えず、水タイプへの打点がないことから役割対象が別であるため、今回の差別化対象にはいたしません。

ランドロスランドロス(霊獣)、ガブリアスガブリアスをはじめとする自身の有利対面(DM含め対で勝つことができる)でDMを切り、相手の場を荒らす役割。注意点としてはランドロスランドロス(霊獣)やカプ・コケコカプ・コケコなどは上からとんぼがえり、ボルトチェンジを撃ってくる可能性があります。交代先がグレイシアグレイシアの有利対面であれば、不利対面(テッカグヤテッカグヤクレセリアクレセリア)であった場合、DMターンが無駄になる可能性があります。相手の手持ちを考えつつ、DMは切ったほうがいいと考えます。また、先発で投げた際、相手がほのお、はがね、かくとうタイプであった場合、圧倒的な振り対面なので下げることを推奨します。歯が立ちませんので。特殊耐久高のクレセリアクレセリアなども苦手な一角でございます。
また、カイリューカイリューについてですが、マルチスケイルｘ弱点保険型がいるため、カイリューカイリューの場合のみ、ダイアイスから入るのではなく、ダイホロウ→ダイアイスで処理することを進めます。ただし、マルチスケイルがステロダメージやあられダメージで削れた場合はダイアイスでの処理で問題ありません。
通常のミミッキュミミッキュについてはダイアイス→ダイホロウで処理することができます。DM時もダイアイス→ダイホロウ→ダイホロウで倒せます。

本論のグレイシアグレイシアにおいてはDMさえ切ってしまえば大体の攻撃を耐えることができます(ほのお、はがね、かくとうタイプ一致抜群攻撃は除きますが)。ゆえに、フィールドを奪われる、天候をとられる、ダイアシッドでC↑積みされる程度のことであれば止まりません。DMアーゴヨンアーゴヨンやDMランドロスランドロス(霊獣)、DM600族への死に出し決め、安定的に相手のDMを処理することができます。DM状態であれば、DMターンがもったいないからと下げてくることも減ると考えられますので、安定的な立ち回りができると考えます。

運用でも述べた通り、火力を大幅に下げての採用となりましたので異常な高耐久ポケモン(クレセリアクレセリア)やタイプ不利な高耐久ポケモン(テッカグヤテッカグヤ)へはどうしても勝つことができません。ゆえにテッカグヤ勝つことのできるヒードランヒードランやテッカグヤテッカグヤへ一死報えるボルトロスボルトロス(霊獣)などがおすすめかと考えられます。また、安定して技を受けてくれそうな、ポリゴン2ポリゴン2などもおすすめです。ただし、ポリゴン2ポリゴン2にした場合は、かくとうタイプに一貫が生まれますので、いかくｘひこうタイプを持つボーマンダボーマンダやギャラドスギャラドスなども候補に入るかと考えられます。