はじめに
2回目の投稿となります。くまきちと申します。
帯カバルドンの育成論ではたくさんの方の高評価&コメントありがとうございました。
育成論ソードシールド/272
今回はカットロトムについて、環境に適応させた型を紹介しようと思います。
カットロトムについて
ロトムの草タイプフォルムチェンジ。
唯一無二の電気・草タイプで浮遊を持ちます。
種族値は、低いHPと、そこそこまとまった数値の火力・耐久、中速であります。
カットロトムに限らずロトム系列の型というと、
- HPに振って耐久寄りにしたり(回復木の実型、チョッキ型)
- 足りない火力を補う眼鏡型
- 中途半端な素早さを補うスカーフ型
この3つに大別されるといっても過言ではありません。
現状技の撃ちわけが可能なカットロトムは環境にあまり存在せず、
打ち分けができるだけで相手の読みをずらすことが可能です。
そして最大の特徴であるリーフストーム。
威力130の高火力ながらCが2段階下がる。諸刃の剣です。
リーフストームについて
非常に強力な草タイプ技です。
しかし、打った後にCが2段階ダウンしてしまう大きすぎるデメリットがあります。
これがどのような影響を及ぼすかというと、
- 対面ポケモンをリフストで倒したが、後続から積み型エースが出てきて起点にされた。
- 交代される。草タイプは受けが容易です。苦しいサイクルになります。
脱出パックカットロトムの魅力
さて、今回考察させていただくのは脱出パックカットロトムです。
脱出パックとは今作から登場したアイテムで、自身の能力が下がったときに強制交換されるアイテムです。
コンセプトとしては、上記で述べたリーフストームの欠点をすべて解決したうえで有利対面を継続することにあります。
感覚としてはボルトチェンジの2倍近い火力を持ちながら、無効化されず(草食は勘弁してください)、対面操作が可能という万能技となります。
いくつか想定される場面を挙げましょう。
- 対水タイプ
現在の環境でよく見るのは、
ウォッシュロトムウォッシュロトム、ラプラスラプラス、ミロカロスミロカロス
このあたりでしょうか。
基本的にリフストで確定1を取れるため打っていきたい対面です。
ただ、相手の裏ポケモンが見えていない状況では、交代の危険性があります。
様子見でボルトチェンジもありでしょう。
しかし、交代されなかった場合ボルトチェンジでは火力が足りず、自分から有利対面を放棄することとなります。
さて、ここで脱出パック・リフストだとどうでしょう。
これらの読みを一切放棄できることが分かるでしょうか。
・居座り→撃破後Cダウンを消しながら交代。
・交代→後続に大きな負荷をかけつつ控えの有利なポケモンに交代。
リスクを負うことなく有利対面を継続or数的有利を取ることが分かります。
- 対地面タイプ
カバルドンカバルドンやヌオーヌオー、トリトドントリトドン
このあたりでしょうか。
ここも基本的にリフストで確定1を取れるため打っていきたい対面です。
しかし、上であげたような悩ましい状況に加えて、電気無効のためボルトチェンジを打つことが非常に難しい場面となります。
そこで脱出パック・リフストだとどうでしょうか。
安定した行動となることがお分かりかと思います。
ダイマックスでも似たようなこと出来るよね?
その通りです。
しかし、電気・草の範囲は竜で受けられてしまうことからダイマックスターンを枯らすことが容易です。
また、ダイマックスしたとして、全抜きを出来るようなスペックも、相手のダイマックス技を何度も受けきるような耐久もありません。
よって、貴重なダイマックス枠は他のポケモンに温存すべきかと考えます。
こだわり系および他のリフスト持ちとの差別化
スカーフ・眼鏡カットロトムとの差別化は言うまでもなくリフストを気軽に打てることにあります。
読みを通したうえでリフストを打たざるを得ないこだわり系。
差別化はこれで十分かと思います。
リフストを打てるポケモンというとルンパッパルンパッパとロズレイドロズレイドくらいです。
ルンパッパルンパッパについてはタイプも異なり、
何よりすいすいでの継続的なアタッカーという強い役割があるため、
リフストとの親和性にそこまで優れておりません。
ロズレイドロズレイドについては電気が打てるかという点で差別化可能です。
流行りの受けまわしへの回答
シーズン2終了現在で環境に蔓延している受けまわし構築が
ドヒドイデドヒドイデ、ヌオーヌオー、アーマーガアアーマーガアを用いる構築でしょう。
電気をヌオーヌオーが吸って、草と地面をアーマーガアアーマーガア、クッション性の高いドヒドイデが毒を撒いてじわじわ削る・・・
さて、この3体に異様に強いのがカットロトムです。
全員に対して強力な打点を持ち、相手からの決定打はありません。
しかし、カットロトムの型の大半を占めるこだわりアイテム持ちでは崩しきれません。
ところがこの型ですと安定してこれらの並びを崩すことが可能となります。
奇襲性能という強み
環境にはこだわりか木の実型しかいないと考える相手に対し、
技を打ち分けてくる、リフストを打った後に起点に出来ない。
という相手の思考をずらす行動が最大の強みかもしれません。
相手が描いた勝利への道をズラすことは、ポケモンバトルで勝利するうえで重要なファクターです。
注意点
威嚇や岩石封じを受けると強制的に交代となります。
ウインディウインディの威嚇は何ならおいしいですが、
ギャラドスギャラドスの威嚇で交代してしまうのは少し残念です。
ダイアークなどでも交代してしまうため注意が必要です。
性格と努力値振り
火力を確保するためのひかえめ252振り。
Sのラインは最速アーマーガアを抜くための204振り。
220まで振ると準速トゲキッス、準速マンムーを抜けます。お好みで。
残りをHとしています。
副産物ですが、ここまで振るとトゲキッスの特化ダイフェアリー位まで耐えてくれます。
技構成とダメージ計算
- 確定
リーフストーム(威力195)
HD特化カバルドンカバルドン
乱数1(86.5〜103.2%)
D特化カバルドンは物理環境の今ほとんどいないので基本的に確定1です。
この対面はリフストぶっぱでOKです。
欠伸ループされても脱出パックで抜け出せるため、後出しも積極的にできます。
H252ミロカロスミロカロス
乱数1(86.1〜101.9%)
絶妙に落としきれません。が、少しでもHを削っていれば分のいい勝負となります。
居座りもありな場面ではあります。
ちなみにラプラスラプラス、シャワーズシャワーズはミロカロスミロカロスより柔らかいので確定1です。
高耐久の2体を紹介しました。
抜群相手には基本確定1取れることが分かってもらえるかと存じます。
10万ボルト(威力135)
打つ相手は飛行タイプでしょうか。
ステロやスリップダメージが入るとギリギリ倒せる相手が多く、
放電より火力がでる10万ボルトを確定とします。
H252トゲキッストゲキッス
確定2(68.2〜81.2%)
ダイマックス後確定3となります。硬いです。弱点保険まで考えると対面不利です。
H4ギャラドスギャラドス
確定1(170.7〜203.5)
ダイマックスされると耐えられる可能性があります。
状況次第ではダイサンダーを切る必要がありますね。
H252アーマーガアアーマーガア
確定2(81.9〜96.5%)
H252ドヒドイデドヒドイデ
確定2(70〜84%)
- 選択技
放電(威力120)
火力はないですが麻痺が狙えるのは優秀です。
ボルトチェンジ(威力105)
リーフストームで同じことが出来るため確定としませんでした。
もちろん優秀な技ですし、相手のパーティに電気無効がいなければリフストより打ちたい場面もあります。
お好みでどうぞ。
悪の波動(威力80)
シャドーボール(威力80)
イカサマ(威力95)
このあたりはパーティと相談しつつ入れるか相談となります。
鬼火
物理環境の今、刺さります。
こだわり系やチョッキ型にはない強みです。
悪だくみ
この型との親和性は低いかと。回復木の実型などであれば有用ですが。
被ダメージ
耐久面はあまり信用できません。
メジャーどころだけ書きます。
A252珠ミミッキュミミッキュ
じゃれつく 確定2(56.8〜68.1%)
A252ドリュウズドリュウズ
地震 確定2(63.6〜75%)
このあたりのポケモンの非抜群技は一回くらいなら耐えてくれます。
C特化トゲキッストゲキッス
ダイフェアリー(マジカルシャイン) 確定2(82.5〜98.4%)
特殊面での目安としてください。
終わりに
いかがだったでしょうか。
あまり考察が進んでいない型かと思います。
手前みそですが、カットロトムの残念だった点を補完しつつ強みが生かせる型になったと自負しております。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
良いポケモンライフを!
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