どうも。2回目の投稿となります、E@3DSとポケモンです。前回のメガジュペッタではたくさんの方に高評価&ブクマをしていただきありがとうございます。
さて、今回はメガカメックスについての育成論を書きます。テンプレ的構成かもしれませんが、最後まで見てくださるとありがたいです。
おことわり
ポケムーバー解禁が近いので、現在は未解禁のポケモンについても少しふれています。ご了承ください。この育成論ではHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをHABCDSという略称で呼びます。また、ポケモン名等についても、略称を用いることがあります。ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを用いて行いました。
メガカメックスとは
カメックスは、ご存じ初代から存在しているポケモンです。個人的には亀のポケモンでは一番かっこいいと思います。しかし、対戦面ではというと同じ水タイプとしてスイクンなどの壁が厚く、何に特化しても「○○でやれ」と言われる傾向にある、不遇ポケモンでありました。
では、xyになって何がありましたかと言いますと、メガシンカです。最大の特徴は、波動技の効果が1.5倍になるという特性メガランチャーです。しかし、波動技は高火力の技が存在しないことと当然メガシンカですので火力upアイテムを持てないこととが相まって、やはりメガシンカの中ではマイナーに甘んじているポケモンです。
メガカメックスの長所
単に等倍火力を見ているだけではコイツの良さは全く見えませんので、とりあえず、波動技のタイプを見ていくことにします。まず、特筆すべきが悪技と格闘技を実質一致で打てる点です。それがどうしたんだと思われるかもしれませんが、この組み合わせは相性補完に優れている組み合わせであるにも関わらず、両方一致かつ高い種族値から放てるポケモンが非常に限られています。実際この技範囲が刺さる組み合わせを上げてみますと、
- バンギヤドラン
- バンギムドー
- ナットゲル
- クレセドラン
があり、少し後でもふれますが、上3つには特に強いです。
ここにさらに一致水技が加わりますと、
- ガルーラファイアロー(ガルーラとのタイマンでは負ける)
- バンギローブ
- カバンギ
に対してある程度強い駒になれます。
さらにさらに、ここに竜の波動が加わると、
- バンギガブ
- バシャグドラ
- ノオーガブ
にもかなり有利となります。有名そうなものだけ挙げましたので、実際は刺さる組み合わせがもっとあるかと思います。まあ、ぶっちゃけ一言で言いますと、範囲が非常にうまくとれているポケモンだということです。特に、Sが78とそれなりにありますので、
- バンギヤドラン
- バンギムドー
- ナットゲル
- バンギガブ
といった、鈍足なポケモンの入った組み合わせに対しては、過労死することも少なく、めっぽう強く出れると思われます。ここまで、読んでくださった方は分かるかと思いますが、バンギ軸のパーティにはとことん強いです。
また、これは実際に使って思ったのですが、技範囲が広いことはよく知られているせいか、上記組み合わせの相手には選出段階からかなり圧力がかかるようで、選出してこないこともしばしばあります。しかし、そのような場合にでもメガシンカによる頼もしい種族値、単水という弱点を突かれにくいタイプに加え、マリルリ以外の敵にC135からの実質一致技を叩き込んでいけるという個性を持ちますので、タイマン性能も良好で腐りにくいです。
以上をまとめますと、コイツの役割は
メガカメックスの役割
- 範囲が広い実質一致技により、相手のサイクルを崩壊させる
- 高いタイマン性能で腐りにくい
の2点になるかと思います。
差別化
悪・格闘の技範囲に基づいて差別化を書いていこうと思います。
悪格闘タイプのズルズキンやゴロンダとはタイマン性能の高さでか勝っていること、特殊打点のため、鬼火やバンギムドーに強いこと等が挙げられます。
全く同じ特性のブロスターともSも耐久も勝っているので、サイクルを崩壊させる前に過労死することが少なく、採用目的を達成しやすいところが大きな差別化点です。負けているのは、メガストーン固定なので単純火力では及ばないことです。この違いが明確に現れる一つの例は、対メガガルーラで、ブロスターは恩返しのみならば耐えて波動弾で葬り去れます(メガネの場合、育成論ORAS・XY/25)が、猫だましや岩なだれでの怯みからの恩返し、猫だましなしの捨て身タックルで一撃で倒され何もできない可能性があります。逆にこのメガカメックスではこれらのメガガルーラの攻撃を耐えて確実に1発の波動弾で致命傷を負わせることができるが、普通にタイマンで勝つのは難しいといった具合です。
性格
特殊アタッカーではあるものの、やや火力不足気味なので、それを補う意味でも控え目で確定かと思います。
メガシンカ前の特性
激流の場合、発動時はハイドロポンプや熱湯の場合メガシンカ前の方が水技の火力が1.1倍弱(笑)になります。雨受け皿の場合、相手のニョロトノ等が原因で雨が降っている状態のときでかつ後出しした時最大HPの1/16を回復できます。雨受け皿の方が少し分があるような気がしますが、すぐにメガシンカすることが多いのでほとんど使い勝手は変わりません。無理せず手元にあった方で良いというレベルです。
持ち物
カメックスナイトで確定です。
努力値
このポケモンが見たい(致命傷を一発は与えたい)組合せの中で、メガガルーラとガブリアスが調整で結構変動したので、これらを中心に3パターン載せておきます。
調整例1
実数値
181-×-151-200-135-98
努力値
H212 B84 C212↑
C 竜の波動でD4ガブリアスを超高乱数1(15/16)
波動弾でH252D4バンギラスを高乱数1(14/16)
H-B 陽気メガガルーラの岩なだれ→恩返しを全て最高乱数でない限り耐える
メガガルーラに確実に一撃投じられるようにしつつ、できるだけHとCを確保してある程度のタイマン性能を意識した振り方。自分はレートでは岩なだれ持ちに怯まされた経験が何度もあったので、ここまでBに割くのが無難かなと思いました。
ガブとの対面で一貫性と威力の微妙な冷Bを打たずに、威力そこそこで一貫性の高い竜の波動で負担を与えやすいのも特徴。
調整例2
実数値
185-×-156-190-135-98
努力値
H244 B124 C140↑
C 余り。一応砂がなければ、HD特化バンギラスを波動弾で確一
H-B 陽気メガガルーラの猫捨て身を確定で耐える
Cを切る代わりに、メガガルーラの猫捨て身を確定耐えする調整してより確実に動けるようにしたもの。
陽気ガブの逆鱗も高乱数2耐えするので、一見調整例1よりも断然良さげに見えるが、竜の波動では微妙な乱数になるので、ハチマキや意地スカーフも見るためには冷凍ビームを採用せざるをえなかったり、単純に等倍水の波動の威力が落ちてしまったりするのがネック。
調整例(?)3
HCぶっぱ
上の耐久調整に意義が感じられない場合。どういうことかと言いますと、上の2つの調整はメガガルーラ4連攻撃に対して調整しています。そして、メガガルーラ4連攻撃で急所を1回でも引く確率は約29.4%もあります。これを高いか低いか感じるかは人それぞれかと思いますので、調整なしかありかのどちらを採用するかはパーティと相談して決めてください。自分はよく分からなかったので、最初はずっとこれでしたが、最近は調整例1に落ち着きました。
技構成
補助技などを採用して技範囲を狭めるよりも、単純にフルアタにした方がコイツの良さが生かされると思います。波動弾/悪の波動/水技/ガブへの有効打 という形が一番くせが少ないです。自分のように波動技ばっかりで固めるという小学生並の技構成で十分強いです。
確定技
波動弾
バンギ軸の構築に強いことが1つの売りなのではずせません。悪の波動との相性補完に優れます。
悪の波動
バンギの裏に控えていやすい、耐久エスパーやゴーストに刺さる技。2割怯みもおいしく、今作から鋼にも等倍なので一貫性が高いこともgood
選択技(上にあるものほど優先的に採用したい)
竜の波動・冷凍ビーム
対ガブ。後でダメ計を見てもらえれば分かるかと思いますが、冷凍Bではガブ以外には結構しょぼいダメージなので調整例1では一貫性もある竜の波動の方の採用を強くオススメします。
水の波動
素の威力が60なので、メガランチャー+一致技でもそこまで上記の技と威力は大差ない。とはいえ、炎に役割が持てることと、悪・格・竜は全てフェアリーに半減されることを考慮すると持っておいて損はない技です。3割混乱ですが、たまーにしか役立ちません。
熱湯
威力は80(一致120)と控えめだが、3割火傷が狙える技。ファイアロー、バシャあたりにはそこまで確定数は変わりませんので、追加効果に期待したい場合は採用の価値があると思います。
ハイドロポンプ
まさかのメガランチャー適用外でも、威力はトップ。とはいえ、命中80なのでレートではやや微妙。確定数が上がる相手も少しいますので、個人の好みともいえるかもしれません。
アクアジェット
タスキガブ、タスキバシャあたりに確実に勝てることと、そこそこタイマン性能があるというコンセプトともマッチしていますが、これに技スぺを割くことでかえってタイマン性能を下げてしまう可能性の方が大きいかもしれません。採用時はパーティと要相談。
ラスターカノン
マリルリへの唯一の等倍技。とはいえ、威力が全然で持っていたところで勝てない。一応H252サーナイトの確定数が変わったりはします。
ダメ計
全て調整例1で行っておきます。
<与ダメ>
波動弾
バンギラス(砂込み)
H252D4 98.5%~117.5%
HD特化 71.5%〜87.5%
HD特化メガバンギ 63.7%〜75.3%
H252のバンギなら一撃で葬りされます。メガバンギでも竜舞型なら余裕です。
12/16 最初はチョッキ以外は全部倒せるという間違った記述をしてしまい、申し訳ありませんでした。自分のパーティーに繰り出されるのはアタッカーよりのバンギがほとんどだったので間違いに気づくのが遅れてしまいました。
H252エアームド 58.7%〜69.1%
バンギムドーの崩壊は容易です。
メガガルーラ
H4 83.9%〜99.4%
H252 71.6%〜84.9%
ゴツメ持ちでかつテンプレ物理構成に強く出れるポケモンと同時採用することで強く出れます。H4ならゴツメ1発、H252ならゴツメ2発で相手を落とすことができます。居座ると次のターンは特殊型搭載型でもたいていは恩返しを打ってきますので、とりあえず居座って波動弾→ゴツメ持ちに交代の流れが使いやすいです。
HD特化ナットレイ 55.2%〜65.1%
H4ユキノオー 103.6%〜122.8%
H252ヒードラン 72.7%〜85.8%
H191D4メガギャラ 63.8%〜75.3%
悪の波動
H252ヤドラン 89.1%〜105.9%
H252ブルンゲル 70.5%〜83%
H252シャンデラ 99.4%〜117.3%
H4メガゲンガー 116.1%〜136.7%
H252ギルガルド 64.6%〜76.6%
弱点保険を警戒して、とりあえず水の波動から入るのがオススメ。
H252ヒードラン 36.3%〜42.9%
H252クレセリア 53.7%〜63.4%
クレセリアが眠る瞑想型だったら負けそうですので、堅実にいくにはヒードランとの対面を作って悪の波動から入るのが良さそうです。今作で急所率1/12に向上したのは結構救いです。
水の波動
H252ファイアロー 123.2%〜145.9%
HD特化カバルドン 76.2%〜90.2%(H252は確一)
H252ギルガルド 35.9%〜43.1%
水の波動1回+悪の波動1回でちょうど倒せます。
H20火炎玉ローブシン65.5%〜77.5%
ドレパンの回復と火傷の両方を考慮するとほぼ勝てます。
H252珠ローブシン(鉄拳) 56.6%〜66.9%
ドレパンの回復とかがあるので、一見勝てるの?という感じですので、ドレパンの回復、珠ダメ、乱数による両者のダメージの変動を考慮して計算してみたところ、約98.8%の確率で勝てるという結果でしたので、タイマン性能もあることが分かりました。なお、計算が自分としては思いのほか複雑だったため急所と混乱を考慮できていません。より正確に計算できる方がいましたら情報提供お願いします。
ハイドロポンプ
HD特化カバルドン 86.5%〜101.3%
竜の波動
H4キングドラ 111.2%〜131.1%
D4ガブリアス 98.3%〜116.9%
冷凍ビーム
H252ガブリアス 120.9%〜143.2%
H252 トゲキッス 42.7%〜51%
H252 フシギバナ(メガシンカ前) 60.9%〜72.7%
ガブには調整例2でも確定1をとれますが、そのほかに対してはなかなか厳しいダメ計結果です。
ラスターカノン
H252マリルリ 29.4%〜34.7%
H252サーナイト 51.4%〜61.7%
なかなかピンポ気味ですがH振りサーナイトへの確定数は変わります。
<被ダメ計算>
A252メガガルーラ(親/子供)
恩返し 37%〜44.7%/ 18.2%〜22%
猫だまし 14.9%〜18.2%/ 7.1%〜8.8%
岩なだれ 18.7%〜22%/ 9.3%〜11%
捨て身タックル 43.6%〜51.9%/ 21.5%〜25.4%
バンギラス
A4ストーンエッジ 32%〜38.6%
A252↑ 1舞メガバンギのエッジ 73.4%〜86.7%
調整例1ならステロ込みでも耐えてくれるので、最悪死にだしからのストッパーになれます。
A252ガブリアス
地震 38.1%〜45.3%
逆鱗 45.3%〜53.5%
相手の初手にありえるタスキガブに逆鱗を打たれると39.5%で2発で落ちますが、普通に初手逆鱗警戒させるようにパーティが組めていればタイマンで有利に立てると言えます。メガガルと同様ですが、ゴツメ持ちも入れればさらに安定します。
C4ヤドラン
サイキネ 25.4%〜30.3%
ナットレイ
A4パワーウィップ 57.4%〜69.6%
A252↑ハチマキパワーウィップ 119.3%〜140.3%
テンプレ耐久には強いですが、ヤットレイはまずいですぞwww
C4ブルンゲル
シャドーボール 19.8%〜23.7%
クレセリア
C4サイキネ 20.4%〜24.8%
C252サイキネ 27%〜32%
ヒードラン
C252↑メガネ竜の波動 39.7%〜46.9%
A252↑ハチマキファイアロー
トンボ返り21.5%〜25.4%
ブレバ 54.6%〜64.6%
トンボ+ブレバも余裕持って耐えます。
A252↑鉄拳珠ローブシン
ドレインパンチ 51.9%〜60.7%
マッハパンチ 28.1%〜33.1%
雷パンチ 69%〜81.7%
先ほど確率計算の結果を示しました通り、雷パンチがなければほぼ勝てます。まあ、鬼火流行環境の上にポケムーバーが入ったらどのような方が流行るのかははっきりとは分からないので目安程度に。
A4カバルドン
じしん 28.1%〜33.1%
A252↑バシャーモ
とびひざげり51.3%〜60.2%
珠とびひざげり 66.8%〜78.4%
バシャグドラにはきあいだめのスキを見せないので強いのですが、実はタスキとのタイマンには負けてしまいます。
C252ゲンガー
タスキヘド爆 38.1%〜45.3%
メガゲンガーヘド爆 46.4%〜55.2%
素ゲンのヘド爆2耐えできるので、タスキでも割と安心です。
C252↑ユキノオー
ギガドレ 56.3%〜66.2%
運用
まず、選出ですが、相手の多くの組み合わせに対して弱点を突いていけそうな場合や、タイマンで大きな不利をとる相手がいないといった時に積極的に選出するようにしてください。試合では、鈍足な相性補完系の組み合わせには目の前の敵に有利な技を使い、そうではないが有利対面といった時には後続を考えて一貫性の高い技を使うというのが基本的な動きになります。
また、パーティ構成の段階から、(メガシンカ)エースや主軸としている戦術が止まりやすい相手パーティに対してメガカメックスが刺さるといった具合に構築できているとよりポテンシャルを発揮できます。
ちなみに、フリーよりもレートの方が扱いやすいです。理由はフリーではマリルリを初めとしたフェアリーがレートよりも圧倒的に多いこと(水の波動しか有効打がなく、しかもDの高いポケモンが多い、レート休止中に痛感した)、レートではバンギが増えることが挙げられると思います。
相性の良い味方の例
ファイアロー、メガリザY
どちらもバンギ軸のパーティに弱いので、このメガカメックスが刺さります。ファイアローの場合は同時選出して、バンギヤドランといった組み合わせを崩壊(もしくは半壊)させてから、ブレバで一掃するという動きになるでしょう。逆にメガリザYの場合はメガカメックスのみを選出してバンギ軸に強くなれるようにするという裏選出的な使い方になると思います。
ゴツメ持ち、先制持ち
波動弾で削ったメガガルーラに強くなれるので、メガカメックスが動きやすくなります。ハッサムやゴツメムドー(育成論ORAS・XY/136)等がオススメです。
受けループ
高火力物理岩であるバンギラスは受けループを崩壊させる力があります。その取り巻きも、大文字持ちを想定しなければならないガブリアス、バンギ処理の筆頭である武神に強いゴツメヤドランなどがいてかなり厄介です。そういった相手をメガカメックス1枚でかなり強く見ることができます。
参考バトルビデオ(公開を終了しました)
レート再開してとりあえず録画したものをとりあえず提示しておきます。JGNW-WWWW-WWW3-M26F
対バンギガブ。ですが、バンギもガブも選出してきませんでした。これより、先にも書いたように選出段階での圧力が高いことが分かります。そして、実際に選出された相手に対しても月光には波動弾、ギルガルドには悪の波動、バルジーナには羽休め後限定ですが波動弾が抜群となっており、メガカメックスの腐りにくさが良く表われた選出内容だったと思います。動画では波動弾連打しているだけですので、時間のない方は見てくださらなくても結構です。
最後に
いかがでしたでしょうか。全抜きよりもサイクルが重視されている環境に技範囲の広いポケモンはかなり役立つかと思います。砂パ(バンギ)に苦労されている方には特にオススメです。ポケムーバー解禁後はクレセドラン、ナットゲルといった仮想敵も増えることが見込まれますので、さらなる活躍が期待できます。
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