初めまして、ライトっとと申します。
BW環境ではキレイハナの育成論を投稿したのみでしたが、XY環境にて久しぶりに育成論を投稿させて頂きます。
前置き
尖った種族値により襷もちの印象が強かったゲンガー。5世代では金縛りの強化により黒いヘドロを持たせ、身代わり+金縛りでジワジワ相手を消耗させていく「ヘドゲン」なんかも見かけました。
そして6世代では、尖った能力がさらに強化され強特性の「影踏み」を持つ「メガゲンガー」へとメガ進化しました。じわじわ強化されているポケモンですね。
今回はこの「メガゲンガー」を考察していきたいと思います。
メガゲンガーとは
種族値60-65-80-170-95-130 特性 影踏み
前述の通り、ゲンガーの尖った種族値をさらに尖らせたポケモン。
特筆すべきは驚異のC170。シャンデラも裸足で逃げ出す数値だが、技の威力不足とアイテム固定のため火力不足はあまり改善できてません。
耐久面が微強化されており、先制技では抜群を取られたとしてもそうそう落ちない点は優秀。
S130あるのでメガ進化さえしてしまえば、こいつを抜けるポケモンは限られてきます。
ゴースト/毒というタイプゆえ、草やフェアリーに強いです。特にフシギバナやマリルリなんかに強く、影踏みのおかげでゴースト以外の役割対象を逃がさずに遂行できるので非常に優秀。
- 性格
臆病で確定です。メガ進化すればS130になりますが、メガストーン発動ターンの行動はゲンガーの素早さに依存するので、出落ちを防ぐためにも臆病安定と思います。
- 特性
その凶悪さはソーナンスやゴチルゼルで実証済みの「影踏み」です。今作ではゴーストタイプを縛れなくなりましたが、十分恐ろしい特性です。進化前の特性が「浮遊」だったため、地面技が通ってしまう点は注意して下さい。そもそもゲンガーの時点で明らかに地に足ついてるのだが
- 持ち物
メガゲンガーになるためにも「メガストーン」です。
- 配分
努力値 H12-C244-S252 実数値137-x-100-221-115-200
ほぼCSぶっぱ。ゲンガー時のことも考慮するとSだけは全振り安定。
Hについては、身代わりの使用を考慮して4n+1調整しました。
ちなみに耐久調整しない理由は以下の2つです。
1.身代わりを使うため、調整の意味が薄い
2.努力値を削る余地がない
まず1についてすが、回復アイテムのない状態で身代わりを使うため、耐久調整したとしてもそれが生き辛い。もし耐久調整して鬼火の火傷ダメで粘りながら戦うのであれば、もうヘドロゲンガーでやった方が強いです。耐久ほぼ無振りといってもA特化ギルガルドの影打ちはちゃんと耐えてくれますし、C無振りメガフシギバナのギガドレでは身代わりも壊されません。
2については、先に述べた通りC種族値が高くても技の威力が軒並み低いため結局火力不足に陥ってしまう。下手にC努力値を割いてしまい確定数がずれてしまうくらいなら、最初から全振りしてしまった方がメガゲンガーの戦闘スタイルとマッチしています。
S努力値についても、変に削って抜かれる相手を増やすよりは全振りが安定です。個体数こそ少ないですが、エレザード・デンチュラあたりに抜かれて電磁波を打たるなんてケースがあったら目も当てられませんし。
- 技構成
ヘドロ爆弾/身代わり/選択/選択
ヘド爆と身代わりは確定。選択技ですが、候補としてシャドーボール・気合玉・鬼火・道連れが上がると思います。
<確定技>
・ヘドロ爆弾
今回追加されたフェアリーに抜群を取れ、半減も少な目で優秀なメインウェポン。
タイプ一致でも威力135なので、火力不足は否めない。
・身代わり
メガゲンガーを使う上で、非常に利便性が高い技。使い時は以下の通り。
1.メガ進化のターンに様子見として張る。
メガゲンガーに進化しても耐久は心もとないので、出落ちを防ぐためにも。
また影踏みにより流し能力が強化されたので、メガ進化前の交換を読んで。
交換読みのリスク事態も軽減できるので、初手としては比較的安定行動といえます。
(氷柱針様、指摘ありがとうございます)
2.メガフシギバナの粉・宿り木の種、トゲキッスの電磁波を透かす。
特に前者はこちらに対する有効打がほぼないため安定して狩ることができる。
3.メガガルーラやメガクチート等の不意打ちを透かす。
不意打ち持ち=物理型なので、身代わり後の鬼火で機能停止を狙える。
4.バシャーモやペンドラーといった加速持ちの初手「守る」読みで張る。
などなど。
選択技
・気合玉
おもにノーマル・悪・鋼に対する役割破壊技。流石にC170から繰り出される威力120技は強力で、砂嵐下のH252メガバンギさえも中乱数1で落ちる。
ヘド爆との相性補完も優れる。
・シャドーボール
ヘド爆が優秀なためあまり使う機会はないかもしれないが、ギルガルド・パンプジンに対する有効打なので持っておきたい。毒タイプにも等倍が取れる。
・鬼火
物理ポケモンを機能停止に追い込む技。命中が上がったとはいえ85%なので注意。
身代わりとは相性が良く、事前に張っておけば鬼火が外れた時のフォローにもなる。
道連れ
S130+影踏みにより、さらに良からぬ事に利用されるようになった技。
選出メンバーではどうしても重いモンスターを無理やり落とすことができる、まさにメガゲンガーの最終兵器。
当然メガゲンガーも落ちてしまうので、ご利用は計画的に。
他の候補技としてはマジカルシャイン・10万ボルト・エナジーボール・金縛りなどなど。
なお、以上で解説してある攻撃技は全て「防弾」で防がれてしまうので、ブリガロンに対して有効打はないです。
(通りすがり様、指摘ありがとうございます。)
流石に鬼火までは防げないので、身代わりを張りつつ様子を見て行動をして下さい。
地震が飛んでくるようなら飛行や浮遊持ち等に交代、しっぺ・岩技なら格闘等に交代or鬼火で対処できます。
一応ゲンガー側の有効打として考えられるのがマジカルシャイン。目安としてH252ブリガロンに対して71.7%〜85.1%入ります。
- 被ダメ
マリルリ(112)+力持ちのアクアジェット:37.7%〜45.1%
マリルリ(112)+力持ちのじゃれつく:42.2%〜49.6%
ギルガルド刃(222)の影討ち:75.5%〜90.3%
メガガルーラ(194)の不意打ち:87.4%〜103.7%
ファイアロー(146)の珠ブレイブバード:96.2%〜113.3%
ブリガロン(174)の地震:97.7%〜115.5%
メガフシギバナ(143)のギガドレイン:20%〜23.7%
ロトム水(172)のハイドロポンプ:68.8%〜82.2%
- 与ダメ
・ヘドロ爆弾
マリルリ(207-100):108.2%〜128.5%
メガフシギバナ(187-189):32%〜38.5%
ロトム水(157-127): 57.3%〜67.5%
ファイアロー(153-89):83%〜98%
・シャドーボール
パンプジン(192-95):110.4%〜131.2%
ギルガルド盾(167-170):69.4%〜83.8%
ギルガルド刃(167-70):172.4%〜202.3%
ガブリアス(183-105):52.4%〜62.2%
・気合玉
メガガルーラ(180-121):92.8%〜109.3%
メガギャラドス(171-150):79.5%〜93.5%
メガバンギラス(207-141)+砂嵐:92.7%〜110.1%
追加した方が良さ気なダメ計があれば、お気軽にお申し付け下さい。
※ただ今C252-D4でのダメ計となっております。順次修正していきますので、しばらくお待ち下さい。
- 運用方法
普通のゲンガーと決定的に違う点は、襷を持たせれない点。ゆえにメガ進化のタイミングは相手を見て考えること。ゲンガーよりも遅い相手ならメガ進化+身代わりで比較的安全に進化できます。
進化後は有利な相手に死に出しして、影踏みで縛りながら上から殴っていきましょう。その際相手の不意打ちや補助技を読んで身代わりが張れれば非常においしい展開となります。
身代わりを残した状態で相手ポケモンを突破できれば、後続に対するプレッシャーも増すため、ぜひとも狙いたいです。
役割対象としては前述の通りメガフシギバナ・フェアリー全般・シャドボを持っていないラッキーなど。
- バトルビデオ
参考になるかわかりませんが、どうぞ。
・1戦目
3ZCG-WWWW-WWW3-MW9W
メガ進化による耐久強化が生きた試合。
また鬼火もあって便利だと実感しました。
・2戦目
R4WG-WWWW-WWW3-MW97
仮想敵にもろに刺さった試合。
メガゲンガーの役割が良くわかる動画ではないでしょうか。
最後に
久しぶりの育成論ということで、おかしいところや誤字脱字とうあると思いますので、その場合はご指摘お願いします。また、論の内容自体に変な点や疑問点があれば遠慮なく言って下さい。(具体的に述べてくださると助かります。)
それでは、最後まで読んで下さりありがとうございました。