はじめに
はじめまして、エグゾディアと申します。今回が初の育成論投稿となります。至らない点もあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
略称についてですが、当育成論ではHP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをそれぞれHABCDSの略称で呼びます。ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを用いて行い、理想個体を想定しています。
ランターンとは
第2世代で初登場した、水電気という準固有タイプで特性蓄電により電気技を無効にするポケモンです。
弱点は草、地面の2つのみ、半減が炎、水、氷、飛、鋼、無効が電気という、おもに特殊に対して半減で後出ししやすい耐性を持っています。
また、ファイアローのメインウェポンを両方半減できるタイプでもあります。
性格
C種族値の低さから、特攻に補正をかけないと役割対象に対する威力が安定しないため控えめで確定です。
持ち物
控えめCほぼ全振りにすることで役割対象に対する確定数がぎりぎり安定するので、火力補正は必要ないと考え、またランターンは攻撃技4つで埋めても死に技が無いポケモンですので、役割対象に対する受けが安定するとつげきチョッキで確定です。
通常のD振りランターンでは一致等倍技を受け切れませんが、チョッキを持たせることで一致等倍80技程度ならば受けきれるようになります。
努力値(実数値)
H4 A0 B68 C244 D188 S4(201-×-87-139-120-88)
当サイトのDELIさんのランターンの育成論育成論ORAS・XY/834の努力値と振り方がほぼ同じです。しかし、持ち物の違いから確定数が変化するため別の育成論として投稿いたします。
このポケモンはH種族値が非常に高いため、Hに振るよりもBDに分けて振る方が耐久が高くなります。とつげきチョッキを持たせる都合上Dは2nにするのが効率がいいため、CからDに努力値を振り分けております。
HB 意地っ張り鉢巻ファイアローの特化ブレイブバード確定3
C ほぼぶっぱ
D 余り
S 余り
技構成
- 確定技
10万ボルト
居座って撃つことができるタイプ一致電気技。相手の手持ちが全員割れた場合、ボルトチェンジで交換したくない場面が生じることがあるので使う場面はそこそこあります。技マシン。
ボルトチェンジ
こちらの有利対面で相手が後出ししてくる地面タイプ以外の物理アタッカーに対して撃つ技。このランターンはファイアロー以外の物理アタッカーとは対面してはいけないので必須技。技マシン。
冷凍ビーム
後出しで出てくる地面タイプ(特にガブリアス、ランドロス)に対する役割破壊技。相手のパーティーに存在する電気技無効ポケモンがガブリアス、ランドロスのみの場合、ボルトチェンジの一貫性を消すためにかなりの確率でガブリアスが選出されますのでサイクルの一巡目で積極的にこの技を選択しましょう。
選択水技(ハイドロポンプ、波乗り、熱湯)
おもに炎タイプ、電気タイプに打つ役割遂行技。ハイドロポンプはランターンの最大威力、波乗りは10万ボルトと同威力、熱湯は追加効果が優秀で、役割対象のサンダーや交換先の物理アタッカーに火傷が入るとおいしいです。
確定欄は威力を求めてハイドロポンプですが、波乗り、熱湯どちらにも採用理由があります。
- 選択技
めざめるパワー(炎)
ほぼハッサム、ナットレイピンポイント。ただし耐久無振りハッサムでさえ確定1に出来ないため、推奨いたしません。
マジカルシャイン
2倍マジカルシャイン<等倍ハイドロポンプですので、4倍で通るサザンドラピンポイント。
耐久無振りサザンドラに対するダメ計
ダメージ: 156〜184 割合: 93.4%〜110.1% 回数: 乱数1発 (56.3%)
ただしサザンドラは耐久調整する場合も多いため、冷凍ビームで十分かもしれません。
採用する場合は10万ボルトを抜きましょう。
雷・放電
麻痺の追加効果に期待するならば10万ボルトの代わりに採用も可能です。
ただし雷の威力20の差で確定数が変化する相手はほとんどいないため、命中率も加味してあまり推奨はしません。放電は威力が10下がるだけなのでこちらも確定数はそこまで下がりません。
ダメージ計算
- 与ダメージ
全て確定欄の控えめC244振りで計算しています。
10万ボルト
H252水ロトム
ダメージ: 57〜67 割合: 36.3%〜42.6% 回数: 確定3発
H252サンダー
ダメージ: 66〜78 割合: 33.5%〜39.5% 回数: 確定3発
耐久無振りボルトロス(化身)
ダメージ: 72〜85 割合: 46.7%〜55.1% 回数: 乱数2発 (70.7%)
耐久無振りゲッコウガ(等倍時)
ダメージ: 78〜93 割合: 53%〜63.2% 回数: 確定2発
H252メガゲンガー
ダメージ: 61〜73 割合: 36.5%〜43.7% 回数: 確定3発
耐久無振りメガゲンガー
ダメージ: 61〜73 割合: 45.1%〜54% 回数: 乱数2発 (50.4%)
H252スイクン
ダメージ: 104〜126 割合: 50.2%〜60.8% 回数: 確定2発
水タイプには大抵確定2、等倍相手には大抵確定3と理解していただければ十分です。
ハイドロポンプ
H252ライコウ
ダメージ: 73〜87 割合: 37%〜44.1% 回数: 確定3発
H252メガゲンガー
ダメージ: 76〜90 割合: 45.5%〜53.8% 回数: 乱数2発 (37.9%)
耐久無振りメガゲンガー
ダメージ: 76〜90 割合: 56.2%〜66.6% 回数: 確定2発
耐久無振りメガライボルト
ダメージ: 87〜103 割合: 60%〜71% 回数: 確定2発
H252ヒードラン
ダメージ: 138〜164 割合: 69.6%〜82.8% 回数: 確定2発
H252ファイアロー
ダメージ: 194〜230 割合: 104.8%〜124.3% 回数: 確定1発
ハイドロポンプを選択するとメガゲンガー辺りへの確定数が変化します。ただし命中率80を2連続で当てる確率は64%なので、気になるならば熱湯辺りを選択してください。火傷ダメージによって確定数が動く場合があります。熱湯の場合はハイドロポンプのダメージの72%程度と理解しておいてください。
ボルトチェンジ
H252ファイアロー
ダメージ: 126〜150 割合: 68.1%〜81% 回数: 確定2発
耐久無振りファイアロー
ダメージ: 126〜150 割合: 82.3%〜98% 回数: 確定2発
H228D12マリルリ
ダメージ: 108〜128 割合: 52.9%〜62.7% 回数: 確定2発
耐久無振りファイアロー(=A252)に対してはランターン後出し時の反動ダメージ込みで確定。HS252ファイアローに対しては反動込みでは確定になりませんが、赤ゲージには持っていけます。
マリルリ対面でこちらボルトチェンジ、オボンマリルリが腹太鼓を使用した場合の残りHPは25~45ですので、後続の先制技(例:ハッサムのバレパン、カイリューの神速)で処理できそうです。
冷凍ビーム
耐久無振りガブリアス
ダメージ: 180〜216 割合: 98.3%〜118% 回数: 乱数1発 (93.8%)
耐久無振りランドロス(霊獣)
ダメージ: 192〜228 割合: 117%〜139% 回数: 確定1発
H252ヌメルゴン
ダメージ: 56〜68 割合: 28.4%〜34.5% 回数: 乱数3発 (2%)
耐久無振りサザンドラ
ダメージ: 88〜104 割合: 52.6%〜62.2% 回数: 確定2発
交換読みで撃つことが出来ればガブリアスを超高乱数で仕留められます。
読みはずした時のために後続に地震をすかせるポケモンを用意しておきましょう。
サザンドラとも撃ちあえます。
- 被ダメージ
H4B68D188とつげきチョッキ持ちで計算します。
攻撃側は採用率の高い技のランターンへの最高打点の技で計算します。
控えめC252サンダー@命の珠のめざめるパワー(草)
ダメージ: 65〜78 割合: 32.3%〜38.8% 回数: 乱数3発 (97.8%)
臆病霊獣ボルトロス@命の珠のきあいだま
ダメージ: 65〜77 割合: 32.3%〜38.3% 回数: 乱数3発 (94.9%)
臆病めざ炎個体C248ゲッコウガ@命の珠の悪の波動/草結び
ダメージ: 52〜62 割合: 25.8%〜30.8% 回数: 確定4発
臆病C無振りメガゲンガーのヘドロ爆弾
ダメージ: 54〜64 割合: 26.8%〜31.8% 回数: 確定4発
控えめC252ヌメルゴン@拘り眼鏡の竜の波動
ダメージ: 72〜85 割合: 35.8%〜42.2% 回数: 確定3発
控えめC252サザンドラ@拘り眼鏡の悪の波動
ダメージ: 75〜88 割合: 37.3%〜43.7% 回数: 確定3発
控えめC252メガリザードンYの大文字(晴れ)
ダメージ: 60〜72 割合: 29.8%〜35.8% 回数: 乱数3発 (35%)
控えめC252メガリザードンYのソーラービーム
ダメージ: 118〜140 割合: 58.7%〜69.6% 回数: 確定2発
控えめC252ヒードラン@拘り眼鏡のだいちのちから
ダメージ: 114〜136 割合: 56.7%〜67.6% 回数: 確定2発
控えめC252ニンフィア@拘り眼鏡のハイパーボイス
ダメージ: 100〜118 割合: 49.7%〜58.7% 回数: 乱数2発 (98.4%)
意地っ張りA252ファイアロー@拘り鉢巻のブレイブバード
ダメージ: 84〜100 割合: 41.7%〜49.7% 回数: 確定3発
陽気無振りファイアローのブレイブバード
ダメージ: 39〜47 割合: 19.4%〜23.3% 回数: 乱数5発
それぞれのポケモンの被ダメージと与ダメージを見比べていただけると分かると思いますが、一致等倍威力90程度が最大打点となる相手との技の打ち合いでもかなりぎりぎりですが勝つことが出来ます。草技をサブウェポンに持たない特殊アタッカーとのタイマンをある程度制することができるといっていいでしょう。
流石にニンフィアクラスになると受けきれません。
ファイアローに対しては、ブレイブバードの被ダメージを見て型を判断し、対処してください。
鉢巻ファイアローに対してはボルトチェンジ&反動ダメージで確定、HS鬼火羽やすめファイアローに対しては10万ボルト&反動ダメージで倒せるでしょう。
運用
基本的に水、電気、氷特殊アタッカー、草技持ち以外の特殊アタッカー、ファイアローなどのランターンが役割を持てそうなポケモンが相手のパーティーに2~3体ほどいれば選出してもある程度の仕事が出来そうです。
序盤は役割対象に繰り出し、流し際に相手のパーティーから後続を読んでボルトチェンジ、冷凍ビームを撃ちます。終盤で相手のパーティーが割れたら一貫性のある10万ボルト、ハイドロポンプを撃っていきましょう。
相性のいい味方
基本的にランターンは比較的パーティー構築時に一貫しやすい水、電気、氷の一貫性を止めるために5,6体目に採用するポケモンですので、特定のポケモンと相性がいい、ということはありません。他の5体のポケモンの水、電気、氷がある程度一貫するようなパーティーを組んであげれば、相手の水、電気、氷ポケモンの選出を誘導できるでしょう。
最後に
初めての育成論で、拙いところがたくさんあると思いますが、誤字脱字、努力値のアドバイス、技構成のアドバイスなどありましたらコメント欄に書いていただけるとありがたいです。
この育成論を読んで、ランターンを使ってくれる方が増えると嬉しいです。
これでこの育成論を終わります。
*9月19日0時26分修正