前回のケンタロスに評価・コメをくださった方々、ありがとうございました。
以前の育成論へのコメはまだまだお待ちしていますよ〜!
さて、今回は…過去最高クラスにマイナーかもしれないヌマクローです。
はっきり言えば、ネット検索にかけても育成論がぜんぜん出てきません。
でも、ひょっとすると無価値ではないかもしれません!
というわけで、今回の考察に入らせていただきたいと思います。
- ヌマクローについて
ポケモン「ルビー」「サファイア」で登場した、旅立ちの仲間の一体。
見た目もカワイイので、できれば使ってみたい人もいるかもしれません。
タイプ的には「水・地面」と結構優秀で、
「電気無効の水タイプ」であり「水と氷が等倍の地面タイプ」である、
と言い換えられます。ヌオー達も有名ですね。
このコはぜひとも砂パ対策として運用したいところです。
………ですが、このコはラグラージに進化します。
ハイ、これがこのコが全く使われない理由です。
優秀な進化後の存在。これほど大きな壁はありません。
今作で「しんかのきせき」なるアイテムが出たのですが、
- 他に持たせたいポケモンなんていくらでもいる。(例:ポリゴン2)
- 持ち物スペースが圧迫される。例えばオボンの実が持てなくなる。
- 攻撃性能も進化後に劣る。耐えても倒せないなら意味なし。
などなど、ただ「きせき」を持たせれば強くなるわけではないようです。
輝石に関してはmk48様のモンジャラ(bw/1069)で詳しく解説されています。
輝石を使った育成を考える場合は非常に参考になる内容です。
そうは言ってもヌマクローを運用していくには耐久で差別化するしかありません。
「きせき」を持たせる以外は考えにくいです。
耐久によって「ラグラージにできない何か」ができれば差別化可能というワケですね。
では、具体的に「きせきヌマクロー」の耐久はどの程度なのでしょうか。
これが今回のカギになりますね。
bw/903(mk48様)
が素晴らしいものを投稿されていましたので、
本当に勝手ながらそちらを調整中に比較対象にさせて頂いています。
しかし進化前、つまり同種のポケモンで同じような運用を行うため、
どうしても技構成が似たようなものとなってしまいました。ご了承ください。
- 技構成について
タイプ一致で、メインウェポンと呼ぶにふさわしい技。
たとえばドリュウズを狩れたりと、活躍の幅は広いはずです。
冷凍ビーム(確定)
砂パで最もよく見る「ガブリアス」。彼に反抗するためには、
ぜひとも持っておきたいところです。
ハイドロポンプ(準確定)
砂パ起動など意外と見受けられるカバルドンに。
一致技として威力にも十分期待できます。
どくどく(選択?)
ブルンゲルなど交代で出てきやすい相手に。
倒された後も、たとえば確定数を若干ずらせたりと地味に引きずらせます。
鋼タイプが繰り出されることはほとんど考えなくてよいので、無駄になりにくいですね。
まもる(選択)
どくどくなどの時間を稼ぎたい場合に。
ガブリアスなどには積み技の危険を考えて使わない方が良さそうです。
- 耐久面について(努力値について)
オボンの実などが持てないことを考慮しつつ、調整を行う必要があります。
HP252 防御84では、
ぺけ様のガブリアス(bw/800)
の振り方でのげきりんが確定3発。
こちらは冷凍ビームで確定2発になっており、タイマン勝負なら勝てます。
四発以上はどうしても耐えられないため、後出しは無理そうです。
同様に、いのちのたま持ち特化ドリュウズの地震は確定2発。
こちらは地震で確定1発にできますので、タイマン勝負では勝てます。
この際、HPに252、防御にも252振りであれば、
確定3発で耐えることができ、後出しからでも狩れますが、
流石にそこまですると他に努力値を振れなくなってしまいます。
また、陽気テラキのインファも調整次第で確定3発に。(momo様のご提供)
そうすると、襷テラキにも勝てる見込みがあります。
つまり、耐久面できちんとラグラージと差別化できているようです。
仮想敵に対してはさくっと遂行できそうなので、
ヌマクローがあながち劣化ではないことがわかりました。
特殊耐久もなかなか立派で、
Raiser様のバンギラス(bw/810)
の悪の波動は特防無振りでも確定3発。
こちらは攻撃に無振りでも地震で確定2発で倒せて、これも十分戦えます。
…と、つまり上記のみ一体でも狩るつもりであれば、
HP252 防御84 で十分、ということになります。
理想個体値(素早さ以外の5V)でない場合に、
実数値を上記調整に合わせるために残りを使ったり、
新たに仮想敵を追加してみたり、
どのように振り分けてもいいのですが、
ここでは残りを使って対応範囲を広げることにします。
- スカーフシャンデラ対応型
さて、ここまでの耐久を見る限り、
ラグとほぼ同等の活躍が期待できます。
まだ余っている172の努力値は自由に調整されて結構ですが、
ここではラグと完全な差別化を図るため、別の仮想敵も考えることにしましょう。
BWで登場し、猛威を振るう「スカーフシャンデラ」です。
大文字は問題になりませんが、シャンデラには「エナジーボール」があります。
そう、ラグラージやこのコにとって四倍弱点となる草技が、
特攻種族値145から飛んでくるのです。
スピードは言うまでもなく、スカーフシャンデラを抜くことは不可能です。
しかし確定2発以上にしなければ役割を持つことができません。
ラグラージはHP252だとして、
オボン持ちでは特防に228以上振らなければ確定2発にできません。
主に物理受けである以上、ここまで振り込むことは流石に厳しいですね。
リンドの実を持たせれば耐えることには耐えますが、
そうすると打ち合い性能に支障が出てくるため、
その時点で輝石ヌマクローが一歩リードできます。
対して輝石ヌマクローは特防に140振れば確定2発。
先に述べましたが、基本的に努力値が172余っているため十分補えますね。
こちらからは激流込みのハイドロポンプで確定1発。
スカーフシャンデラに役割を持てるとわかります。
あと32余った努力値ですが、
攻撃に20以上振っておけばジバコイルを地震で乱数1発。
削りきる確率を上げるため、一応28振っておくことにします。
あとは無駄の出ないように特攻に振っておくことにしましょう。
これで多くの特殊技持ちに役割を果たせますね!
- ラグラージとの差別化まとめ
- 砂パとの打ち合い性能を維持しつつ、同時にスカーフシャンデラに役割を持てる。
- 砂パ対策を最低限可能にした状態では努力値が172余り、調整がしやすい。
- 輝石持ちの特性上トリックに弱いが、ラグと違いきんちょうかんには影響されない。
- 体重が軽く、サブウェポンにみられる「くさむすび」の威力が20低くなる。
オボン持ちでないのでげきりゅうが発動しやすい。
といった所で十分差別化できそうですね。
ヌマクローにも十分活躍は見込めそうです。
- まとめ
いかがでしたか?
やはりラグラージの存在は大きく、
しいて勝る点を挙げれば
耐久調整時に理想個体でなくともある程度妥協が効く程度。
あとは仮想敵を他に定めた場合、まだまだ耐久を調整できたり、でしょうか。
完全劣化にならないようにはしましたが、いかがだったでしょうか?
ちょっとヌマクローと一緒に戦ってみたい!
というときに、使ってみてはいかがでしょう?
長くなりましたが、
不慣れな考察にお付き合いいただきありがとうございました。
勝手ながらリンクを張らせていただいていますが、
ご迷惑でしたらご連絡ください。すぐ外させていただきます。
また、読んでいただいた後に一言でもコメントをしていただけると嬉しいです。
今後の参考とさせていただきます。
それでは、またお会いしましょう!