よろしくお願いします。
●この育成論ではHP攻撃防御特攻特防素早をHABCDSと表します。
●この育成論は特に断りの無い限りポケモンの個体値はすべて31としています。
●ダメージ計算はトレーナー天国さんで行っています。
- ピジョットについて
そんなピジョットですが、対戦ではほとんど使われることはありません。
なぜなら平均的な種族値のために何をするにしても非常にライバルが多く差別化するのが難しいからです。
例を挙げると
・物理アタッカー・・・トルネロス、ムクホーク、オオスバメ等
・特殊アタッカー・・・トルネロス、トゲキッス
・両刀アタッカー・・・トルネロス、ドンカラス
・追い風サポート・・・トルネロス、エルフーン、ウォーグル等
例を見て分かる通りトルネロスの存在は大きく、下手をすれば全ての型においてコイツの劣化になってしまいます。ピジョットがBWになって新しく習得したぼうふうはトルネロスも覚えてしまうため、第5世代になって相対的に弱体化したといっても過言ではありません。しかし、それ以外の上記のポケモンとはそこそこある耐久力によって差別化可能です。
さて、それでは育成論に入っていこうかと思います。
まず、最大のライバルとも言えるトルネロスとの差別化を図っていきます。
- トルネロスとの比較
★種族値
H A B C D S
ピジョット 83 80 75 70 70 91
トルネロス 79 115 70 125 80 111
HとBの種族値がわずかにピジョットが上回っているだけで他は完全にトルネロスが大きく上回っています。このことから努力値調整による差別化はほとんど不可能といっても良いでしょう。
★特性
ピジョット・・・するどいめ、ちどりあし、はとむね(夢特性)
トルネロス・・・いたずらごころ、まけんき(未解禁)
言うまでもなくトルネロスの方が良いですねwしたがって特性による差別化も不可能です。
★覚える技
●トルネロスが覚えてピジョットが覚えない技(有用そうなもの)
・神通力
・噛み砕く
・アームハンマー
・悪の波動
・挑発
・サイコキネシス
・ヘドロウェーブ
・気合玉
・アクロバット
・草結び
●ピジョットが覚えてトルネロスが覚えない技(有用そうなもの)
・電光石火
・吹き飛ばし
・フェザーダンス
・ブレイブバード
・羽休め
・ついばむ
・追い打ち
・霧払い
・熱風(第4世代の教え技)
トルネロスには攻撃技が物理・特殊と豊富にある一方で、ピジョットはサポート技がトルネロスよりは豊富にあります。ようやく差別化できそうなところが見つかりました。今回はブレイブバードとフェザーダンスによってトルネロスとの差別化を図っていきます。
今回はサポート型の運用としてトルネロスと差別化を図ろうと思います。
- 特性
今回の確定はコレ・・・ですが、正直どれでも良いです。厳選の際に特性を気にする必要はほとんどありません。
一応混乱対策にはなりますが、混乱状態にならないわけではないので。
するどいめ
今回は使っていませんがコレでも構いません。一応ゾロアークのナイトバースト対策にはなります。
はとむね
するどいめ以上に使う機会がありませんw一応第4世代の教え技は使わないのでこの特性でもアリですが、わざわざ使う必要はありません。
- 技構成
確定技
追い風
今回の型のキモとなる技です。全く外す理由がありません。
フェザーダンス
前述した、トルネロスと差別化するための技。トルネロス以外にもエルフーンをはじめとした大勢の追い風始動ポケモンと差別化することができます。
これによって物理を流すことができます。
ブレイブバード
これもトルネロスは覚えません。この技が確定になっている理由は後述。
候補技
蜻蛉返り
確定欄はコレ。追い風発動後に打ちます。襷を潰しつつ後続を降臨できます。ブレバが等倍以上で通らない場合、不利な相手と当たった時に。
霧払い
相手のリフレクターや光の壁を壊すことができます。味方が撒いた撒き菱や毒菱が解除されるのには注意しましょう。
電光石火
襷潰しに。用途はそれくらいしかありません。
吹き飛ばし
積んできたり、身代わりを貼ってきた相手に。ただ、追い風との相性は悪いです。
羽休め
耐久調整しているとはいえ、並みの耐久のピジョットでは回復が追いつきません。そもそもこの型は居座る型ではありません。
暴風
この型では使いません。
熱風
同じくこの型では使いません。
- 持ち物
ブレイブバードの威力を上げるため。この型において、これ以外の持ち物はあまり
持たせる意味はないと思われます。
気合の襷
これを持たせるならムクホークでやった方が良いです。
青空プレート
瞬間的な火力が求められるこの型では威力不足です。
- 仮想敵
大別すると以下の3つのタイプに分類されると思います。
- 天候始動ポケモン
- 紙耐久高火力高速アタッカー
- トリル、追い風始動ポケモン
- この型のコンセプト、立ち回り
この型のピジョットの理想的な流れは以下のようになります。
- 先発として起用する
- 耐久調整によって相手の攻撃を耐える
- ジュエルブレイブバードによって相手を倒す、または大幅にHPを削り、反動ダメージにより自分は瀕死になる。
- 味方を無償光臨する。
この型のキモは相手先発ポケモンの攻撃を耐久調整によって襷無しで耐えて追い風を発動することにあります。
技構成によってトルネロスとの差別化には成功したものの、単に追い風→ブレバの反動ダメによる後続無償光臨をさせるなら襷ムクホークの方が優秀です。そこでムクホークとの差別化を図るために耐久調整を行い、襷無しでも相手攻撃を耐えられるようにします。
これによって競争率の高いアイテムのひとつである、襷を他のポケモンに譲ることができます。
もし先発で鉢合わせした相手と相性が悪い、つまり1撃で落とされてしまう相手と対面した場合は以下のような流れになります。
・先制追い風が打てる場合
追い風を打ち、散る。もしくは一度引っ込め、主に死に出し、もしくは霊・地面技読み無償降臨から追い風を発動させるか、フェザーダンスで物理を流すなどして味方をサポートする。
・先制できず、相手の1撃で落ちてしまう場合
一度引っ込め、主に死に出しから追い風を発動させるか、フェザーダンスで物理を流すなどして味方をサポートする。
襷を持たせていないため、強引に追い風を発動させることができないのがこの型の欠点です。
- 性格
今回はこれ一択です。意地っ張りでは努力値が無駄になります。(霧中の奇行師様、ご指摘ありがとうございます。)
- 努力値配分
H252
B68…201鉢巻ガブの逆鱗耐え
D68…臆病C252キュウコンのオバヒを晴れ補正込みで確定耐え
C特化ニョロトノのハイドロポンプを雨補正込みで最大乱数以外耐え
A84…残り
さて、ここまで書いてきてトルネロスとの差別化には成功しましたが、もう1匹差別化しなければならないポケモンがいます。それはウォーグルです。ウォーグルはフェザーダンスを覚えませんがその代わりにピジョットが対抗できない岩・鋼に対して、有効打となる馬鹿力を覚えます。
しかし、最もピジョットにとって辛いのは種族値の差です。
陽気ウォーグルにH116B68D28S212と振ると、努力値を84余らせてピジョットと同じ耐久・素早さとなり、さらに攻撃の実数値は32だけピジョットより高くなります。
この差はかなり大きく、仮に余った努力値を攻撃に振った場合ピジョットでは乱数1発や、確定2発であったH4ラティオス・H4キュウコン・H4チラチーノ・H4ヒヒダルマが確定1発になります。
一方ピジョットが勝っている点は
・物理型・特殊型かが分かりづらい。
・フェザーダンスを覚える
程度のものです。したがって、フェザーダンスを上手く使うことによってウ
ォーグルと差別化していかなくてはなりません。
- 被ダメージ
201鉢巻ガブリアスの逆鱗確定2(84.2%〜99.4%)
無補正A252振りアーケオスのストーンエッジ確定1(110.5%〜130.5%)
A特化カバルドンのストーンエッジ確定2(69.4%〜82.1%)
無補正A252振り珠ゴウカザルのストーンエッジ確定2(77.8%〜93.1%)
無補正A252振り珠コジョンドのストーンエッジ乱数1(87.3%〜104.2%)
無補正A252振り珠チラチーノのテクニ補正ロックブラスト乱数3(28.9%〜34.2%)
A特化ヒヒダルマのフレアドライブ力ずく補正込み乱数1(93.6%〜111%)
同条件ヒヒダルマの岩雪崩力ずく補正込み確定2 (78.6%〜93.6%)
補正無しA252振りバンギラスのストーンエッジ確定1(107.3%〜126.3%)
無補正A252振りマニューラの冷凍パンチ確定2 (73.6%〜88.4%)
同条件マニューラの氷のつぶて確定3 (41%〜48.4%)
無補正A252振りテラキオンのストーンエッジ確定1 (104.2%〜123.1%)
特殊耐久
無補正C252振りキュウコンのオーバーヒート晴れ補正込み確定2(84.2%〜99.4%)
無補正C252振りサンダースの10万ボルト乱数1( 94.7%〜111.5%)
C特化ニョロトノのハイドロポンプ雨補正込み乱数1(84.2%〜100% )
同条件で冷凍ビーム帯補正込み確定2(72.1%〜85.7%)
無補正C252振りバンギラスの冷凍ビーム確定2(68.4%〜81%)
無補正C252振りラティオスの眼鏡流星群確定1 (114.2%〜134.7%)
同条件ラティオスの眼鏡10万ボルト確定1 (104.2%〜123.1%)
同条件ラティオスの珠流星群乱数1 (98.9%〜117.8%)
同条件ラティオスの珠雷確定1 (114.7%〜135.2%)
同条件ラティオスのスカーフ流星群確定2 (76.3%〜90.5%)
同条件ラティオスのスカーフ雷乱数1 (88.4%〜104.2%)
無補正C252振りゾロアークのナイトバースト乱数2 (44.2%〜52.1%)
- 与ダメージ
H252振りカバルドン確定3(38.1%〜45.1%)
H4振りキュウコン確定2(79.1%〜94.6%)
H無振りゴウカザル確定1(164.2%〜194.7%)
H4振りコジョンド確定1(201.4%〜237.1%)
H4振りチラチーノ乱数1(94%〜110.6%)
H252振りニョロトノ確定2(59.8%〜71.5%)
H4振りヒヒダルマ確定2( 83.4%〜98.3%)
H252振りユキノオー確定1(119.7%〜143.1%)
H252振りランクルス確定2(54.3%〜64.9%)
H4振りゾロアーク確定1 (103.6%〜122%)
H4振りラティオス確定2 (71.7%〜85.2%)
育成論は以上となります。今回はマイナーなピジョットをできるだけ何かの劣化にならないように考察してきました。
レイアウトが下手、見づらい点などあるかもしれませんが、ここまで見て下さり感謝します。
今後の参考にしたいので評価を付けられた方はできるだけコメントして頂けたらと思います。仮想敵・ダメ計の追加、レイアウトの指摘、○○の劣化になっている等なんでも構いません。
それではありがとうございました。
2011/2/7 18:54 性格と努力値を改善
2011/2/7 19:26 ダメ計の変更・追加
2011/2/7 20:55 仮想敵・ダメ計の追加
2011/2/9 19:55 努力値変更に伴うダメ計の変更