今回はドラゴンタイプ全般の受けを目指す
龍両受けドータクンを考察させていただきたいと思います。
ここでは
HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さは順に
H,A,B,C,D,Sと表記
ドータクンの個体値はS0残りVの理想値
ダメージ計算はトレーナー天国さんにて
全て理想値で計算させていただきました。
- ドータクン
ドータクンは鋼超という優秀なタイプを持ち
特性は浮遊と耐熱というイヤらしい組み合わせです。
この型は
現環境で広く使用されているドラゴンを受けると同時に
優秀なタイプで半減可能な技を、物理特殊よらず受ける。
いわゆる「タイプ受け」として考察しました。
- 特性・性格
ガブリアス等の地震を無効化するためにも
浮遊で確定といえるでしょう。
性格はジャイロボールを採用することもあり
のんき(S下降B上昇)がいいでしょう。
- 努力値
この型の肝となる耐久調整ですが、
回復方法にねむカゴリサイクルを採用した場合、
確定3発で耐えれば回復が追いつきます。
(調整は「ねむカゴリサイクル」採用を想定しました。)
以下が調整の概容です。
- B140
A252振ガブリアス逆鱗(剣舞一積み)
割合: 41.3%〜49.4%
回数: 確定3発
A252振ボーマンダ逆鱗(龍舞一積み)
割合: 32.1%〜37.9%
回数: 乱数3発 (96.5%)
A特化カイリュー逆鱗(龍舞一積み)
割合: 35%〜41.3%
回数: 確定3発
A特化オノノクス逆鱗(龍舞一積み)
割合: 37.9%〜44.8%
回数: 確定3発
A特化オノノクスダブルチョップ(龍舞一積み)
割合: 12.6%〜15.5%
回数: 乱数7発
以上の通り、決定力を上げた強力な一撃を確3で受けられます。
基本的には相手が積み技を使ってからでも間に合うので、
技構成、持ち物、行動を確認しつつ、身代わりがあれば破壊してから
逆鱗読みで降臨させて行動を縛り、こちらが行動を起こす流れです。
ちなみにオノノクスの場合は型破り地震に注意です。
A特化オノノクス型破り地震(龍舞一積み)
割合: 83.9%〜100%
回数: 乱数1発 (6.3%)
以上の通り、オノノクスは必ず受けられるわけではありません。
オノノクスに限らず型破り地震には注意してください。
一方で龍以外でもドリュウズをはじめとして
他タイプのアタッカーも受けられることがあります。
A特化ドリュウズ砂の力岩なだれ(剣舞一積み)
割合: 25.8%〜30.4%
回数: 確定4発
A特化ドリュウズシザークロス(剣舞一積み)
割合: 41.9%〜50%
回数: 乱数2発 (0.39%)
※参考:急所に当たる確率は6.25%なので、2連続で
最高威力の乱数が出る確率は妥協できるラインとしました
A特化メタグロス鉢巻きアームハンマー
割合: 39%〜46.5%
回数: 確定3発
基本的にメインウェポンを半減できるアタッカー全般は大丈夫です。
等倍でも半端な火力では落ちないのが魅力です。
- D118
陽気ガブリアス大文字
割合: 32.1%〜37.9%
回数: 乱数3発 (93.4%)
※珠持ちでは確定3発
控えめサザンドラ眼鏡流星群
割合: 43.6%〜51.7%
→C2段階下降の眼鏡流星群
割合: 21.8%〜25.8%
控えめサザンドラ珠流星群
割合: 37.9%〜44.8%
→C2段階下降の珠大文字
割合: 44.8%〜54%
控えめサザンドラ大文字
割合: 67.8%〜80.4%
回数: 確定2発
残りの努力値をDに振ることで、
それなりの特殊耐久を得ることができます。
さすがに大文字の直撃は致命傷になりうるので、
流星群読みで降臨させ、C下降を狙います。
また、物理同様に半減できれば受けられるポケモンも居ます
C特化ドレディア種はなびらのまい(蝶舞一積み)
割合: 41.3%〜48.8%
回数: 確定3発
C特化ユキノオー珠吹雪
割合: 27%〜31.6%
回数: 確定4発
- 技考察
- 眠る
持ち物にカゴの実を持たせて急速回復を狙います。
- リサイクル
結果回復速度が上がりますが、再生技を使う時より
こちらは回復行動に専念する必要が出てきます。
- ねむカゴリサイクルについて
確定で採用したいですが、回復行動のタイミングを
見極める必要があるように思われました。
また火力インフレの影響もあり、
鬼積み等でのごり押しで倒されることも無いわけではなく、
回復行動のために技スぺを2つも埋めて得られた
受け性能に大した価値が見出せなかった場合は
この型の良さが出てこないと思われます。
リサイクルを切ってねむカゴだけというのも十分アリです。
回復方法はPTとプレイスタイルで決めましょう。
- ジャイロボール
相手のSが実数値で136以上で威力100以上
204(実数値136のポケモンのS一段階上昇)で威力150です。
よってSが有るアタッカー全般に高威力で攻撃できます。
しかしPPは標準で5なので最大まで上げる必要があるでしょう。
鋼技は半減されやすいのでサブ技も覚えさせるのが良いでしょう。
- ダメージ計算
割合: 32.6%〜38.5%
回数: 乱数3発 (98.6%)
※201ガブなら確定3発
最速H6振りボーマンダ(威力123)
割合: 44.4%〜52.6%
回数: 乱数2発 (18.8%)
※龍舞状態では確定2発
H252振最速ビリジオン(威力130)
割合: 43.9%〜52%
回数: 乱数2発 (14.5%)
以上の通り、Aに振っていませんが
十分反撃できるだけの火力はあります。
ガブの身代わりを壊せるだけのダメージは与えられますが
粉ガブに身代わりを粘られるのは正直キツイです。
しかしA無振りで火力を確保するために
基本的には搭載することとなるでしょう。
- めざめるパワー(氷)
火力に努力値を割いてないので物理特殊を
混在させることにそれほど障害はありません。
仮想敵次第でDの努力値をCに割くのもアリだと思います。
ちなみに最遅個体値にできません。
- ダメージ計算
割合: 63.1%〜74.8%
回数: 確定2発
205ガブリアス
割合: 50.7%〜60.4%
回数: 確定2発
H252振グライオン
割合: 61.5%〜74.7%
回数: 確定2発
- 地震
地震が生きる機会は多いです。
できるだけ採用しましょう。
一応炎にも通りますが、対面してからでは撃てないので
交代読みで撃つことになると思います。
- ダメージ計算
割合: 54.8%〜65.5%
回数: 確定2発
H252振メタグロス
割合: 29.9%〜35.2%
回数: 乱数3発 (14.3%)
※A108振で確定になります。
- サイコキネシスorしねんのずつき
思念は火傷時に火力が下がるのに加えて外しもあります。
その点サイキネは安定ですが、
D>Bのポケモンには思念が刺さります。
技スぺ的に地震と両立が難しいので
どちらかを選択する必要があります。
個人的には地震のほうが優先度高いと考えています。
- ダメージ計算
(サイコキネシス)
割合: 34.3%〜42.4%
回数: 確定3発
(しねんのずつき)
割合: 54.5%〜64.6%
回数: 確定2発
- トリックルーム
トリルを張ることができます。
トリックルームはリサイクルを切って
採用するのがよいでしょう。
- 光の壁、リフレクター
壁張り前提なら耐久の努力値を
火力に割く余裕ができるかもしれません。
- だいばくはつ
弱体化したものの、退場技としての性能は
現在でもとても優秀です。
おまけに以前よりかは読まれにくくなってます。
- どくどく
しかし身代わりを張られたり鋼だったりで
技スぺを圧迫してしまうこともあります。
- 立ち回り
基本的な運用としては、
こちらのPTにとってキツイドラゴンに対して選出し、
ドラゴン技読みで降臨させる流れです。
できるだけ地震を食らうのを避け、
浮遊を隠して立ち回るのがいいでしょう。
繰り出しによる流し性能も高いので
回復で再使用可能にしたり補助技で場を整えたり
反撃するための機会を作り出せます。
もちろんドラゴン以外にも、
主要技を半減できればまず倒されません。
さらに不一致等倍くらいなら致命傷にならずに済むので
広い範囲に繰り出していけます。
技構成を補助技中心にしてサポーターにしてもよし。
攻撃技中心にして挑発を不発にさせながら反撃してもよし。
火力不足は致命的なレベルですが、
主に繰り出していくであろうガブやマンダに対しては
十分対処できるだけのダメージを与えられます。
- まとめ
今回のドータクンは、できるだけPTの鋼枠を減らしつつ
ドラゴンを含めた脅威に対抗できる耐久ポケを考察する際
考えついたものです。
過去に何度かこのようなコンセプトの
耐久ポケモンを考えましたが、
いずれも(少なくとも私の中では)ドータクンに行き着いたほど
ドータクンは調整次第であらゆる役割が持てるポケモンです。
努力値を振らないところは弱くなってしまいますが、
PT構成等を考慮し、本考察の調整に少し手を加えるなりして
使用者に合わせた調整のドータクンはきっと活躍するはずです。
今回の考察は以上です。
考察としてまだ至らないところがいくつかあるかもしれません。
ご意見、ご指摘、質問等何でもお気軽にコメントしてください。