- この育成論では、個体値はすべて最高(31)であるとします
- H(HP)A(こうげき)B(ぼうぎょ)C(とくこう)D(とくぼう)S(すばやさ)の略称を使います
- ポケモンの館さんのダメージ計算ツールを使わせていただきました。
- 読み、をメインにした考察になっています。
- 残念ながらレーティングなどのガチ環境に投入するのはお勧めしません。
初めまして。
3Dといいます。今回が初投稿です。
早速ですが、進化前ポケモンである「ワンリキー」を考察させていただきたいと思います。
- ワンリキー
「しんかのきせき」で高い能力を持つ「ゴーリキー」の進化前です。
今回は、このポケモンを実際の環境で使えるのか?
読みが当たれば何でもできる?
そう思われるかもしれません。相手にしてみればこのポケモンほど対処しやすいポケモンも少ないでしょう。
しかし、その点を覆しうる、読みに持ち込むポテンシャルもあるということが、わかっていただければ幸いです。
今回利用するのは
低い耐久からの「襷カウンター」と
それを警戒する相手に刺さる補助技や「ノーガード」と爆裂パンチの組み合わせです。
- 性格
Bに下降補正をかけて、カウンターの火力を引き上げます。
- 努力値
H6振りでH実値が146になります。
これでH種族値183まで、具体的にはソーナンス、ハピナス以外のすべてのポケモンをカウンターで葬れます。
Sに振ることで、せっかちなら実値が95になります。無振り75族と同速です。
意地っ張りの場合実値87、無振り67族(ランターンとスリーパー)までSが落ち込ますが
67~75族にはメジャーなポケモンは多くなく、メジャーだと思われるもののうち
メタグロスやキノガッサはカウンターで仕事を出来、Sにも振っていることが多いです。
更にガッサは身代わりなり胞子なりしてくるんで厳しいです。
なので、さみしがりでも大きな問題は無いのではないかと思います。
特殊耐久には振っても素が素なので…
- 持ち物
襷カウンター型ですからね。
- 特性
「ストーンエッジ」が外れてカウンターがばれた!なんてことも防げます。
本当はあまりこれは好ましくないんですが。(後述
- 技構成
カウンター
襷カウンター型ですから主力技です。
多少読まれますが、読まれることでワンリキーが強さを発揮し得るでしょう。
というかむしろ読まれないと動き辛いかも。
そういう意味では、カウンターを発生させやすいノーガードとは多少アンチシナジーがあります。
爆裂パンチ
ノーガードと好相性。
主に特殊ATなどに。混乱でゴリ押しできることも。
他のタスキカウンターとの差別化にもなります。
決して絶望的ではない(種族値だけなら道具なしガラガラの地震と同じ)火力に
混乱のオマケ付き。
抜群でも無振りサザンドラを中乱数1程度ですが
混乱で行動不能にできれば落としきれる(2発で落としきれる)相手は多いです
ダメージ計算(せっかち/寂しがり)
そこそこ極端ですが、一つの指標ということで…
(いないでしょうが)物理特化サザンドラ
→ダメージ:99〜117/ダメージ:107〜126
(割合:49.7〜58.7%)/(割合:53.7〜63.3%)
せっかちだと高乱数2です。
混乱ダメージが入れば落とせるので、実質確定2発でしょうか。
相手も交代してくると思いますが、相手に霊がいなければばくれつパンチでさらに流せます。
霊がいそうな時は、あえて突っ張ってアンコを狙ってもいいかもしれません。
H6振りキュウコン
ダメージ:79〜94/ダメージ:87〜103
(割合:53〜63%)/(割合:58.3〜69.1%)
晴れパに対して先発で。
ある程度は削れます。抜群が取れないと多少火力不足です。
(これまたいないでしょうが)H252ライコウ
ダメージ:79〜94/ダメージ:87〜103
(割合:40.1〜47.7%)/(割合:44.1〜52.2%)
等倍で耐久に大きく振られると少々厳しいです。
さみしがりなら低乱数2、混乱(Aに−補正でダメージ:16〜19)も入れば高乱数2になります。
アンコール
これも読まれやすい補助技ですが
カウンター読みで補助技を撃ってくる敵や
余裕を持って積んでくる敵に決められれば後続を無償降臨できます。
ワンリキーを使う上で、重要な読み要素の一つになります。
以下は選択です。
バレットパンチ・しんくうは
あると便利な先制技。
襷発動後の最後っ屁や襷で耐えた相手を狩るなど。
バレットパンチはアンコールと同時遺伝不可能なので、その場合はアンコールを選択技と入れ替えるといいでしょう。
メロメロ
発動条件が限られている上ネタ臭いですが
混乱に被せれば相手の行動率は4分の1まで落ち込むので
一考の価値はあるでしょう。
もし利用する場合は
御三家やブイズなど、オスの比率が多いポケモンのほうが多いので
性別はメスのほうが良いでしょう。
どくどく/ひかりのかべ
前者は耐久型に、後者は後続サポートに。
どちらも使いうる場面が限られています。
襷を消費して打つか、HP1でひっこめた後に抜ける相手に死に出しするか…
少々厳しいものがあります。
まもる
相手の出方を伺う事で読みのリスクを下げます。
こだわりや逆鱗ロックも狙えます。
交代されるリスクもありますが、こいつに向かってくる相手は
「特殊AT」「積み狙い」「連続技持ち」…とある程度絞れるので
こちらの読みのリスクを下げることにもなり得ます。
- 運用
(アンコールを狙えるとはいえ)状態異常にも弱いですが
単純に積んでしまった物理アタッカーのストップや
カウンターを読まれる読みで相手を上手く嵌らせれば後続を無償降臨させることもできます。
先発で対面した相手が物理ATでなくとも仕事をでき
最後に残ってしまっても襷爆裂パンチから運ゲに持ち込め、
また、ハイリスクな読みがメインの戦術ですが
マイナーで低種族値故メインウェポンを呼びやすいので交代のリスクを減らす事も出来ます。
フォルムチェンジロトムに対してトリックをアンコ固定した後
疑似スカーフカイリキー(火力は大きく劣りますが)みたいなこともできます。
相手に「タスキカウンター一辺倒」と思わせることができれば
決して役に立てないポケモンではないのではないでしょうか(連続技からは逃げざるを得ませんが)。
- 他ポケモンとの差別化
交代読み爆裂パンチ+カウンターと似た戦法である
交代読みいばる+カウンターを持つポケモンは多いですが
そこに挑発が飛んでくるでしょう。
必中爆裂パンチによって、挑発をしてきた相手に対して有利に立ち回れます。
ゴーストに弱い点とはトントンですが。
2、進化後との差別化
純粋に、耐久が低いのでカウンターが確実です。
また、ワンリキーの場合カウンターが読まれるので、特殊ATを簡単に呼びます
進化後のカイリキーは高い火力故、呼ばない相手ですが
その相手を強く呼び込むので、それを読んでの交代が可能です。
そこから有利なサイクルを作れれば、試合を優位に進められるでしょう。
カイリキーも霊を強く呼びますが
「霊」というタイプ括り全般に役割を持てるポケモンは多くない点で
個人の感覚の差ですが、ワンリキーに優位があります。
考察は以上です。
初投稿なので至らない部分も多くあるとは思いますが
お役にたてれば光栄です。また、よろしければコメントを頂けると幸いです。
随時修正を施しております。
情報提供・指摘をしてくださった皆様、ありがとうございました。