イルミーゼ - ポケモン育成論BW

15回目の投稿をさせていただきます。

始めにいくつか注意事項を...
・育成論中のダメージ計算はトレーナー天国様のものを利用しております。
・育成論中のダメージ計算は基本的にすべて６Ｖ前提です。
・体力：Ｈ、攻撃：Ａ、防御；Ｂ、特攻；Ｃ、特防；Ｄ、素早；Ｓ　と略記する場合がございます。
・育成論中に他の育成論のリンクを無断で貼る場合がございます。問題がございましたらコメント欄で仰っていただければ対応いたします。
　

• 前書き

こんにちは。お久しぶりのfrillです。15回目の投稿になります。
今回は悪戯心のイルミーゼについて考察したいと思います。
ここの既出の型とはすこしコンセプトが異なります。
では、内容に入りますね。
　
　
　いつもどおり概要から
　

• 概要

特性：｢悪戯心｣と道具：｢脱出ボタン｣を軸とした起点作り役です。
私的な持論ですが、起点作りに求められるのは
　
　【１】展開の安定性
　【２】展開の速さ
　
この2つだと思っています。
【１】は以前紹介したエーフィ（bw/2278）などが長けていますね。
【２】は脱出サンダース(のらりくらり様投稿bw/1364)や置土産型各種が代表格でしょう。
今回のイルミーゼは悪戯心による先制補助の安定感、そして脱出ボタンによる即効性を求めたものです。
この型を考察する上で同じようなギミックが可能なエルフーンとの比較にも触れたいと思います。　
　
　イルミーゼのスペックについてちょっと説明
　

• タイプについて

タイプ耐性は次のようになっています
　
　二倍⇒飛行,炎,岩
　半減⇒格闘,地面,草
　
二倍のタイプのメジャーさが悲しいところです。
先手で攻撃下げたり壁を張ったりできるので、弱点つかれての即死が少ない点が救いです。
　
　

• 種族値について

種族値は以下の通りです
　
　体力⇒６５
　攻撃⇒４７
　防御⇒５５
　特攻⇒７３
　特防⇒７５
　素早⇒８５
　
素早さ85族はなかなかに評価できますね。
耐久性はあまりにも低いです。
この耐久性の低さこそがイルミーゼの需要の無さの原因ですね。
耐久が低いおかげで十分なサポートが行えず倒されるので恩恵が少なすぎるのです。
この点の改善も今回の育成論の大切なポイントなので抑えておいてください。
　
　
　以下型についての説明です
　

• 性格について

Ｓに補正を掛けたいですね。
基本的に攻撃技は｢とんぼがえり｣だけなので陽気でお願いします。
｢バトンタッチ｣採用なら混乱意識で臆病ですね。
　

• 努力値配分

　
　性格：陽気
　配分：H252 A4 B44 D156 S52

　≪説明≫
　先制補助技を出せるということを考慮すると意外と余裕があります。
　防御寄りの配分で素早さはクリアボディのメタグロス意識のラインです。
　
　
　≪調整先≫
【Ｓ調整】
準速70族抜きです。
｢あまえる｣無効のメタグロスに蜻蛉退散できるように調整します。
実際に実数値110~115確保するグロスは存在するので余裕を持ってこのくらいの調整を施しました。
【H-D調整】
目安として壁込みで臆病珠ウルガモスの大文字耐えです。
壁があるときの耐久指数は48126にもなるのでなのでほとんどの攻撃は耐えます。
壁張って脱出ボタン退場が理想なのでこのくらいの指数までは安定して受け止めたいところです。
【H-B調整】
H252B36~44振りくらいで目安となる調整は完了します。
具体的に言うと、｢甘える｣込みで鉢巻ガブリアスの｢ストーンエッジ｣耐え、意地っ張りバンギラスの｢ストーンエッジ｣耐え。
【Ａ調整】
余りです。
無振りでもラティオスの身代りを｢とんぼがえり｣で破壊することくらいは可能です。
　
　

• 特性について

夢特性の｢悪戯心｣確定です。
これのおかげで先手で補助技を打てるので、『相手の攻撃を耐えて脱出→起点へ』という立ち回りが可能となっています。
　
　

• 持ち物について

こちらも｢脱出ボタン｣で確定です。
このアイテムすこし面白い仕様を持っています。
『相手の攻撃を受けた瞬間控えと交代。』
『相手の蜻蛉返り,ボルトチェンジを受けたときは相手の交代を阻止、且つこちらは交代』
こんな感じです。
とんぼルチェンの交代無効化は大きいポイントですね。
｢甘える｣が無駄になることが無いわけです。
　
　

• 技構成

構成は
　
{甘える/光の壁/蜻蛉返りorバトンタッチ/電磁波or怪しい光orアンコールetc...}
　
となります。
最後の枠は選択肢が幾つかあります。
　
　　【確定技】
　

　・あまえる
......相手の攻撃を2段階下げます。脱出ボタンと組み合わせると置土産のようなアクションになりますね。
　
　・ひかりのかべ
......特殊のダメージを半減します。後続の起点作りにぴったりです。
　
　・とんぼがえり
......交代技。攻撃技扱いなので特性は反映されません。基本的には｢脱出ボタン｣で退場するのでこれを使うのはメタグロスから逃げるときくらいですが、逃げ道は確保しておいて損はありません。
　
　・バトンタッチ
......｢とんぼがえり｣と選択でどちらかは確定で入れてください。こちらは特性が反映されますが...特にメリットも無いので蜻蛉が優勢気味です。
　
　　【選択技】
　
　・でんじは
......いったん退場した後の再登場時に便利な技です。｢悪戯心｣+｢電磁波｣の強さはボルトロスで証明済みですね。相手の抜き性能にストップを掛けれたり、味方の先制に一役買ったりと用途は様々です。
　
　・アンコール
......読みゲーになりがちな技ですがこれも便利です。対面で積んできた相手を起点に出来たり、再登場時に補助技縛れたりとあると嬉しい技です。
　
　・ねがいごと
......２サイクル目の補助として無難な技。H252振りでの回復量は86です。
　
　・あやしいひかり
......運ゲーですね。まあワンチャン狙いってことで採用できないこともありません。
　
　他に候補があるようならばコメント欄で採用理由とともにお願いいたします。
　
　

• エルフーンとの差異

同じようなギミックが出来るポケモンに置土産エルフーンがいます。
あちらも｢アンコール｣,｢光の壁｣,｢置土産｣となかなかに器用です。
技の構成を｢電磁波｣→｢痺れ粉｣にすることでエルフーンでも同じ構成が出来てしまいます。
　
まず、概出の置土産エルフーンについて見てみますね。
技構成は{挑発/置土産/光の壁/アンコールor追い風}といったところです。
評価できる点はS111族(ボルトロス,トルネロス)抜きが可能な点。
挑発を先制で撃てます。
メンタルハーブを持たせると安定した展開が可能です。
ただし、｢置土産｣を利用するのでチャンスは1度切りです。　
対して、先にも述べたようにイルミーゼは｢脱出ボタン｣を利用するので再登場が可能です。
つまり、起点作りを果たした後も場に出すタイミングを図って補助をすることが可能なわけです。
　
次はイルミーゼ育成論を書くに当たって同時に考案した脱出エルフーンいついてです。
先にも述べたようにエルフーンでもほぼ同じ技構成ができます。
私が考えたのは{甘える/光の壁/置土産/追い風}という構成です。
1サイクル目は先発で｢甘える｣or｢光の壁｣で起点作り。
2サイクル目は｢置土産｣による即効性の高い起点作りやエースの妨害、追い風によるサポート。
こんな感じのコンセプトです。
蜻蛉が無い点を除けばほぼイルミーゼの上位互換に当たるかもしれません．．．。
正直、どちらを育成論にするか迷いました。
ただ、使い道が限られているイルミーゼの方が育成論として意義があるかなとおもったのでこちらを投稿させていただきました。
エルフーンもイルミーゼとは少し違った特徴（オッサン×２に強い,マジミラ貫通の置土産etc...）がいくつもあるので書こうかなと思ったりもするんですけどね．．．。
要望があるなら書いてみます。
　
　　

• 立ち回りについて

基本的に先発です。
相手に合わせて｢甘える｣or｢光りの壁｣で起点の準備をして脱出します。
相手が悪い場合（クリアボディ等）は蜻蛉で逃げましょう。
2サイクル目は｢電磁波｣などでの補助をします。
相手の積み読みで出して｢電磁波｣や｢アンコール｣、といったプレイが期待できます。
　
　

• パーティについて

イルミーゼにしろエルフーンにしろ耐久は高くなくまた補助に徹するため、構築次第では１枠をまるまる無駄にしてしまいかねません。
１度積んでしまえば出来る限り抜いていけるようなエースがほしいところです。
｢脱出ボタン｣のおかげで実質的な無償降臨なので珠カイリュー等も採用可能です。
展開の速さも持ち味なのでパルシェン等一気に積めるメンツもほしいところです。
　
また、起点を作りにくいメタグロス,ボルトロス,トルネロスがすこし重めです。
PTでカバーする必要があります。
ボルトロス,トルネロスには襷パルシェンのタイマンやスカーフパルシェン,その他スカーフATの速攻などで対処したいところです。
構築はけっこう幅広く枠にはそこそこ余裕があり、エース×2~3と補完orメタ×2~3くらいの形が最も安定すると思います。
　
　
　最後にダメージ計算を少々
　

• ダメージ計算

　
　　【与ダメ計算】
基本的に攻撃技は蜻蛉しかなく、ダメージ目的で使うことはあまりないので目安になる相手だけ計算しておきます。
　
・意地っ張りH156キノガッサへの
　とんぼがえり 17.4%~21.2%
　
・臆病H4ラティオスへの
　とんぼがえり34.6%~42.3%

・陽気H172B4ガブリアスへの
　とんぼがえり11.7%〜13.6%
　
備考）
・火力は非常に乏しいです。
・先発で身代り張ってくる可能性が高いラティにだけ打点があるだけましですが...。
・蜻蛉は先制できないことが多いので使う機会自体が稀ですね。
　
　　【被ダメージ】
こちらは重要。1サイクル目は確実に脱出生還してもらわないと困るので。
※技名の横の数字は能力のランクです。<‐2>なら2段階ダウンという意味です。
※<壁>とは｢光の壁｣込ということです。
　
・臆病C252ウルガモス＠命の珠からの
　だいもんじ<壁>81.9%~98.2%
　
・意地っ張りA252ガブリアス＠拘り鉢巻からの
　ストーンエッジ<-2>81.3%~96.5%
　
・臆病C252キュウコン＠命の珠からの
　だいもんじ<日照り><壁>88.9%~106.3%
　
・控えめC252シャンデラからの
　だいもんじ<壁>73.8%~87.7%
　
・控えめC116サザンドラ＠拘り眼鏡からの
　だいもんじ<壁>60.4%~71.5%
　
・陽気A252テラキオンからの
　ストーンエッジ<-2>67.4%~80.2%
　
・意地っ張りA252ハッサム＠拘り鉢巻からの
　とんぼがえり<-2>29.6%~34.8%
　
・意地っ張りA180バンギラス＠拘り鉢巻からの
　ストーンエッジ<-2>118.6%~139.5%
　
・臆病C252ラティオス＠拘り眼鏡orジュエルからの
　りゅうせいぐん<壁>54%~64.5%
　
備考）
・特に必要と思うもの(抜群技や蜻蛉など)だけ載せました。
・鉢巻バンギクラスになると厳しいですね...。型も多くて判別も難しいので脱出を諦めて｢甘える｣撃つのが安定行動だと思います。
(∵電磁波型だと後続に負担がかかり、特殊型の大文字くらいなら素で耐える)
・先制で｢甘える｣,｢光の壁｣を出せるので脱出ボタン不発のリスクが少ない点が特徴ですね。
　
　
　以上です
　

• 最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。
誤り等がございましたらコメントでご指摘頂ければ幸いです。
　
久しぶりに育成論の投稿をさせていただきました。
脱出イルミーゼ、どうだったでしょうか？
相方のバルビートが一時脚光を浴びる中イルミーゼは少し遅れ気味だったので、この育成論が少しでもイルミーゼ普及につながればなー...と思います。
　
あとすごく私的な話なのですけど、今回か次あたりでいったん投稿休止にしようかと思っています。
理由は様々あるんですけど、ここでは控えさせていただきますね。
今まで粗末な育成論を見ていただきありがとうございました。