レートでも見かけるようになり認知されつつありますが、育成論ではまだ投稿されていなかったので補完として上げます。
・HABCDSの略称使用
・ダメ計はトレーナー天国
・理論値想定
- 型概要
両壁を展開して後続の積みアタッカーにつなぐのが狙い。
やることは単純なので同じ壁役と比較してみます。
まずは壁ライコウの特徴について↓
- S115属
壁張りポケの中でもアグノムと同じ速さを持ち、ラティオスやボルトロスに先制して壁を張ることが可能。 そのため壁を張る前に急所被弾で出落ちということが少ない。
また被弾する前に壁を張れることが多いため、耐久を壁込みで見積もることが出来、行動回数に余裕が生まれやすい。
- アタッカーとして使用可能
基本行動は壁張りですがCS115とアタッカーとしての性能に恵まれているので、壁を張った後でも活躍できる可能性がある。 素でボルトロスやサンダーに強く(蓄電や避雷針が増える可能性もあるので一概には言えませんが)、水ポケに圧力を掛けれるところが優秀。
- 一撃落ちする攻撃が少ない
耐久値がそこそこあり、弱点が地面のみなので一撃落ちする攻撃はスカーフガブリアスの地震くらい。しかし現状スカガブが多い(特にノオー入りの構築)ので結構痛い。
次にライコウとタイプと役割範囲が最も近い水ロトムと比較します。
水ロトムとライコウを比較したときの特徴としては
- 一撃落ちがほぼ無い
一撃落ちする攻撃がユキノオーのウッドハンマーくらいなのでスカガブとの個体数差を考えても、ライコウより安全に壁を張れる場面が多い。
- マンムー、パルシェン、ニョロトノ、カバドリに強い
元から穴埋めに優れているので厄介所のポケに対して強く、またそのポケが一定数以上いることから腐りにくい。壁を張って役割遂行できるHPを残さないといけないのでHP管理が重要になる。カバドリに対しては異常玉キノガッサ、ローブシン、グライオン等と合わせて選出し厚みを持たせると有利に立ち回れるかと思います。
- 電気等倍
ボルトロスやサンダーの電気技を等倍で通してしまうので対電気へのタイマン性能はライコウに劣ることが多い。
- 種族値の差
耐久にほぼ努力値を持ってかれる都合上、CSに割く余裕が無いため相手に負担を掛けることは難しい。また被弾してから壁を張ることが多くなるため急所による落ちや、メガネやハチマキによる高火力を受けると壁を1枚しか張れないこともある。キノガッサやフシギバナとの対面も怖い。
まとめると
- 壁張り自体は水ロトムの方がしやすいが相手に先手で行動されやすい
- 壁を張り終えたあとの動きやすさはライコウが上回ることが多い
- 見れるポケモンが異なってくるので構築によって選択の余地がある
具体的に言うと、ライコウは眼鏡ラティオスの流星群を光の壁込で耐えれてラティオスより速いからリフレクターも張れる余裕があるけど、水ロトムは2回目の流星群で落ちてしまうので壁をもう一枚張れる余裕が無い。しかし弱点をライコウより突かれにくいので一枚は確実に張れることが多い。
壁を張った後もライコウはSが高いのでHPが少なくても死にだしなので壁を張り直したり攻撃できる可能性がある。水ロトムは壁張り後HPが少ないと腐る可能性が高いが、有利な相手がライコウより多いためHPがあれば活躍を見込める。
ライコウは先発に多いサンダーやボルトロスや水耐久ポケに強くそれらに弱いポケと組み合わせるのが良く、水ロトムはマンムーやニョロトノ、パルシェン等に強い代わりに電気耐性が落ちるのでそこを意識して組みたい。選出においてライコウと水ロトムの対処法は異なる(一貫するのはユキノオー、キノガッサ、フシギバナ等の草ポケ)ので、その時点で棲み分けされているとは思いますが。
型の読まれにくさについてですが、水ロトムのほうが型が多い分読まれにくいというのはあるかもしれません。しかし選出で積みポケが多く入ってるなら水ロトムが壁張りであることは容易に想定できるので大差は無いと思っています。
- 構成
性格:臆病
実数値:167-×-95-166-120-182
努力値:12-×-0-248-0-248
10万ボルトorボルトチェンジ/めざめるパワー各種or吠える/リフレクター/光の壁@粘土
努力値は耐久振り(後述)するのもありますが、無振りでも壁込で大抵の攻撃を耐えてくれるのでCに全振りして相手への負担を重視しました。めざ炎でラティ眼鏡流星1.5耐えハッサムが中乱数、H252ハッサムが確定で落ちる程度。
耐久振りは行動回数をより確保しやすい一方、中途半端に耐えて落ちなくて壁ターンの消費や起点に出来そうな相手を交換される場合もあるので一長一短かと。
10万とボルチェンは実際に運用して使い分ければいいと思います。役割遂行を意識するなら10万ですかね。
めざパは色々考えられますが、実際使った感触だとめざ炎やめざ飛が欲しく氷はあまり使う機会がありませんでした。スカガブやカイリューにはどのみち勝てませんし、ボルトハッサムやユキノオーマンムー、キノガッサに打点を取れる属性が欲しかったです。確定欄はめざ炎個体になっています。
めざ飛は先発で来やすいガッサ(構築が低速で固まりやすく、ライコウがキノガッサの起点にされるため)を返り討ちに出来るので奇襲にはもってこい。
吠えるはライコウ対面で舞ってくるウルガハッサムカイリューや積み耐久ポケなどに。壁を張ってる間に舞われまくるとキツイので。火力に期待しない耐久振りの場合特に優先度が高くなります。
- ダメ計
与
10万ボルト
155-100ボルトロス 58%〜68.3%
175-110サンダー 46.8%〜55.4%(76.2%)
165-120ニョロトノ 92.1%〜109%(43.8%)
201-100ヤドラン 89.5%〜105.4%
207-135スイクン 64.7%〜76.3%
165-114ハッサム 47.2%〜56.3%(78.9%)
177-100ハッサム 50.8%〜59.8%
めざめるパワー炎
165-114ハッサム 94.5%〜111.5%(56.3%)
177-100ハッサム 101.6%〜119.7%
165-105ユキノオー 101.8%〜121.2%
185-81マンムー 59.4%〜70.2%(厚い脂肪 30.2%〜35.6%)
181-165ナットレイ 59.6%〜70.7%
めざめるパワー飛
155-93キノガッサ 121.2%〜144.5%(無振りでも確定)
被
壁無し
C182ラティオス流星群 71.8%〜85%
C156ニョロトノ雨ハイドロポンプ 79.6%〜94%
C177ボルトロス10万ボルト 23.3%〜28.1%
〃 気合玉 40.1%〜47.3%
A186バンギラスストーンエッジ 66.4%〜79%
〃噛み砕く 52.6%〜62.8%
A200鉢巻ハッサム電光石火 43.1%〜50.8%
A144ユキノオー地震 68.2%〜81.4%
壁込
C182眼鏡ラティオス流星群 54.4%〜64.6%→25.1%〜29.3%
C161眼鏡キングドラ雨ハイドロポンプ 61.6%〜73.6%
A204鉢巻カイリュー逆鱗 59.8%〜70.6%
A182鉢巻ガブリアス地震 98.2%〜116.1%(87.5%)
- 組み合わせ例
- ローブシン
慎重 209-160-125-×-122-65(228-0-76-0-204-0)
ドレパン/マッパ/しっぺ返しorエッジ/ビルドアップ@残飯
ライコウローブ。ライコウの弱いバンギやガブマンムーにブシンが強く、ブシンの弱いブルンゲルやヤドランにライコウが強い。眼鏡ラティオスの流星群耐え、残りB。
うっかりや 126-116-200-149-58-122(4-0-4-248-0-252)
氷柱針/ハイドロポンプ/めざめるパワー草/殻を破る@珠
受からない珠パルシェン。スカガブを起点に破ったり対受けループにも。耐久を重視してHA気味に配分したり、最速スカガブ意識で無邪気にするのもアリでしょう。
- カイリュー(参考:bw/2979)
陽気 167-186-115-×-120-145(4-252-0-0-0-252)
逆鱗/炎のパンチor瓦割or地震/神速/竜舞@龍ジュエルorラムの実
壁+マルスケで2舞も積極的に狙っていける。持ち物は2舞ジュエル逆鱗でスイクンを落とせ、素逆鱗でキノガッサを落とせる龍ジュエルか安定のラムあたり。
- ウルガモス
臆病 161-×-86-186-125-167(4-×-4-248-0-252)
大文字/虫のさざめき/めざ地/蝶舞@虫ジュエルorラムの実
ウルガモスの型で突破力に一番優れるめざ地虫ジュエルウルガモス。ライコウが弱い草ポケを起点に舞える。
- スターミー
臆病 159-×-113-121-106-183(188-×-60-4-4-252)
熱湯/身代わり/小さくなる/自己再生@光の粉
壁を盾に小さくなる。相手に再生技、滅び、吠える等が無ければパターンに入っただけで勝てる。ドロポン/冷凍B/10万/めざ炎@珠のAT仕様も裏択として強い。
その他ハチマキバンギラスやソーナンス(スカガブ対策+壁により受けやすくなる)も候補に挙がると思います。壁構築の弱点として吠えるや催眠があるのでその辺の対策を組み込んでおくことが重要です。
- 耐久振り
167-×-112-150-122-180(12-×-132-120-12-232)※めざ炎個体
A182ハチマキガブリアスの地震を壁込で確定耐え
193-132残飯ヒードランの身代わりをボルチェンで高乱数で破壊
最速ボルトロス+1
考察は以上です。
ここまで見ていただきありがとうございました。