- 概要
数値が高いという言葉を体現したポケモン。高い耐久種族値と弱点の少ない優秀なタイプをもち、安定した役割遂行能力を持ちます。その高いスペックからこれまでノイクン(bw/2645)やねむカゴ瞑想スイクン(bw/3157)、HB零度スイクンなど様々な型が考案されてきました。しかしながらC種族値は90と若干低めで、無振りでは相手にかける負担が少ないことが問題点として挙げられます。ラティの後出しを許したり、トリックで置物になったり、ともするとカイリューやウルガモスの起点となったりといった危険性も指摘されてきました。
今回紹介するのは、火力を上げ、打ち合いに特化させたスイクンです。
- 構成
性格:のんき
個体値:31-31-31-31-31-31
努力値:252-0-0-252-0-4
実数値:207-95-148-142-135-95
特性:プレッシャー
持ち物:水ジュエル
調整
打ち合いに特化するためHCぶっぱ。神速でタイマン性能も補えます。
Sを振る場合は相手の零度スイクンや準速ローブシンを意識するとよいでしょう。S下降補正がかかっているので、S100以上にすると数値が低くなります。
零度も神速も採用しない場合、性格を控えめにできるため相手への負荷が増加します。しかしながら、タイマン性能が著しく低下し、別ポケとなりますので最後に補足として書かせていただきます。
技
- ハイドロポンプ
つよいけれど外す
- れいとうビーム
龍への打点
- しんそく
タイマン性能の確保
- ぜったいれいど
高耐久による試行回数も確保しやすい
勝ち筋の確保
以上でほぼ確定です。構築によっては候補技もあるので紹介。
- ミラーコート
身代わりや補助技のリスクが高い
- おいかぜ
Sが遅いので使用場面が難しい
※零度、神速を採用しない場合めざ炎、凍風も候補
他のスイクンとの比較
従来のスイクンとは別物です
- こちら
タイマン、打ち合い性能が高い
PPが少ないうえにハイドロポンプを外すため、身代わりを絡めた戦術に弱い
キノガッサ対面に強くない
相手のスイクンに零度当てないと勝てない
足が遅い
- ノイクン(bw/2645)
起点から一方的にはめられる
受けループや身代わりを絡めた戦術に強い
キノガッサ対面に弱い
相手のスイクンを起点にできる場合が多い
足が早い
- 瞑想ねむカゴスイクン(bw/3157)
起点から抜きゲーもできる
受けループや身代わりを絡めた戦術に強い
キノガッサ対面に強め
零度スイクンに76%で負ける
足が早い
- HB零度スイクン
技:ねっとう、れいとうビーム、ぜったいれいど、ねむる
持ち物:カゴ
低火力だが絶対零度の圧力
硬いうえに眠れるので役割が長持ちする
受けループにはそれなりに強い、グドラの身代わりをわる程度の火力はある
キノガッサ対面に弱め
相手の瞑想スイクンに76%で勝てる、ノイクンに起点にされる
足が遅い
HCスイクンが従来考慮されてきたスイクンと別のポケモンであることがわかると思います。
使っていて改めてスイクン強いと思いました。ただ、強いからといって選出しすぎると、ドロポン外しで勝率下げるので、構築が打ち合いに弱い場合の保管要因として採用していくと非常に良い働きをします。
ダメ計
- ツールはトレーナー天国使用
- ()内の%は撃破率(全て急所率、技の命中率込で計算)
与ダメ
結構広範囲に打ち合うので、重要なものを主に書きます
実数値結構細かく刻んだので他のポケモンも十分計算できると思います。
- ハイドロポンプ
155-130ラティオス 55〜66
155-100ボルトロス 144〜171(47.19%)
135-80キノガッサ 90〜106
153-95キノガッサ 76〜90
207-98ローブシン 147〜174
209-85ローブシン 169〜201
175-120バンギラス(砂) 162〜192(42.50%)
207-160バンギラス(砂) 120〜144
161-125ウルガモス(C↑)156〜186(65.94%)
175-144ウルガモス(C↑)134〜162
通常
207-98ローブシン 99〜117
209-85ローブシン 114〜135
175-120バンギラス 108〜128
207-160バンギラス(砂) 84〜98
161-125ウルガモス(C↑) 104〜126
175-144ウルガモス(C↑) 90〜108
- れいとうビーム
166-120カイリュー(マルスケ) 86〜102
155-130ラティオス 78〜94
155-100ボルトロス 102〜122
135-80キノガッサ 128〜152(70.70%)
153-95キノガッサ 108〜128
151-115キングドラ 45〜53
- しんそく
135-100キノガッサ 29〜35
151-115キングドラ 26〜31
被ダメ
H振りスイクンの耐久ラインは有名ですが、立ち回る上で必要そうなものを載せます
- 物理
A200ガブリアスのげきりん 93〜109(31.68%で2発)
A186カイリューのげきりん 85〜102
A186カイリューのA↑げきりん 127〜151
A186カイリューのA↑ジュエルげきりん 192〜226(58.98%)
A211珠ブシンのちからずく雷P 138〜164
A200キノガッサのテクニ種ガン 60〜72
A200ハッサムのハチマキバレパン 34〜41
- 特殊
C182ラティオスのメガネ龍波 103〜123
C177ボルトロスの10万ボルト 140〜168
C192ボルトロスの10万ボルト 156〜186
C216ボルトロスの10万ボルト 170〜204
C192珠ボルトロスの10万ボルト 203〜242(82.42%)
C161キングドラのメガネ流星群 141〜166
C161キングドラのメガネ龍波 91〜108(23.44%で2発)
C161キングドラのメガネなみのり(雨)72〜85
C205ウルガモスのさざめき 78〜93
C205ウルガモスのC↑さざめき 117〜138
C205ウルガモスのC↑ジュエルさざめき 174〜205
補足
控えめで採用する場合です
実数値:201-*-135-154-135-113/191-*-136-155-137-120
技:ドロポン、冷B、凍える風orめざ炎orミラーコートor 追い風から選択
持ち物:水ジュエル
零度、神速を採用しない場合打ち合う範囲の拡張、後出ししてくる相手への対抗手段としてほぼめざ炎を採用することになるでしょう。そのことを考慮して実数値はめざ炎個体で計算しています。
前者の実数値はこごえるかぜを使用しない場合です。Sは準速ユキノオー抜き。Hを奇数にしつつ、Cに最大限振りました。
後者の実数値はこごえるかぜを採用する場合です。こごかぜをあてることで、S実数値179(化身ボルトロス)まで抜けます。また、準速珠ハッサム(S117)をぬいてジュエルドロポンやめざ炎で沈めることができるラインでもあります。残りの努力値は、Cに最大限ふってHBDに分けました。結果的にHを天候ダメ最小、B<Dでダウンロード対策にできて綺麗だったのでこれで採用しました。
本論の方でも触れましたが、神速が採用できないためこちらの使用感は正直微妙。しかしながら、Dが甘めのハッサムや武神へダメージは魅力的。ダメ計見ると打ち合える範囲が変わってくることもわかると思います。
与ダメ
C155で計算
- ジュエルドロポン
209-85ローブシン 186〜219(28.44%、AB火炎玉ブシンは80%)
177-100ハッサム 157〜186(28.44%、珠ハッサムは80%)
- こごえるかぜ
166-115カイリュー 112〜132
155-130ラティオス 50〜60
ミラコが欲しいですがスイクンにはトリックもとんでくるのでリスキーですね
- めざ炎
175-131ハッサム(オッカ) 64〜76
165-105ユキノオー 156〜188(70.70%)
181-165ナットレイ 100〜120
被ダメ
B136、C137で計算
A182ガブリアスのじしん 76〜90
A200ガブリアスのじしん 84〜99
A200ガブリアスのげきりん 100〜118
A186カイリューのげきりん 93〜111
A186カイリューのA↑げきりん 139〜165
A186カイリューのA↑ジュエルげきりん 208〜246
A211珠ブシンのちからずく雷P 148〜177
A115ナットレイのパワーウィップ 116〜138
C158ユキノオーのくさむすび 132〜156
C158ユキノオーのギガドレイン 102〜120