相手の攻撃を襷で耐えて、何かで攻撃+礫で落としに行きます。
また、電気タイプに役割を持つことができますが、交代読みで草結びやめざ飛を受けると終わることと、マンムー自体が水や鋼などに楽に受けられることを考えるとサイクルには組み込みにくいです。
特に強い採用理由はないです。
よくドラゴンキラーと呼ばれたりしますが、後出しから狩れるわけではなく、
タイマンで襷利用によりかろうじて勝てるだけなのでドラゴン対策としては不十分です。
命の珠や鉢巻型は積極的に礫圏内にいれることを狙う立ち回りにより特にドラゴンを意識した型だと言えます。
襷マンムーの優れている点は以下の2点だと思います。
- ボルトガッサ、ドラゴンに隙を見せないステロ(など補助技)要員
- 我武者羅など+礫を利用した強引なタイマン性能
ステロを使うポケモンはガッサに弱い場合が多い(カバルドン、ラグラージ、バンギラスなど)のでこれは大きな利点です。先発でステロを使うに当たって、襷による行動回数確保も併せてあまり不利対峙を気にしないですみます。
ステロを推し気味なのには理由があります。
マンムーは多くのメジャーポケに対して対面では有利になりやすいですが、苦手な相手にはとことん弱いです。これは繰り出し性能の低いポケにとっては致命的です。従ってステロを撒きつつ相手を削って捨てるか、1:1交換をして散るのが理想ではないでしょうか。
具体的に特に苦手なポケモンの例は以下の通り。
- 水ロトム、スイクン、ブルンゲルなど耐久水及びゴースト
- ハッサム、エアームドなど鋼
- その他(クレセリア、ヒートロトム)
苦手な相手にはほぼ無力なことが分かると思います。
ちなみに、
スカーフガッサのテクニシャン種ガンや、テラキオンの鉢巻(ジュエル)二度蹴りで何もせずに落とされることがあるので本来得意な相手ですが、先発対峙した際は注意しましょう。
性格:陽気
努力値:A252 S252 B4
実数値:185-182-101-×-80-145
キノガッサ、ヒードランを抜くために最速。
BS振りなどにすれば、珠パルシェンのロクブラ耐えや、カイリューの鉢巻神速2耐えを実現できますが、礫の決定力と合わせて目の前の相手をなるべく削る利点の方が大きいと思うのでAに振りきっています。
特性:厚い脂肪
炎・氷を半減します。利点は以下の通り。
- パルシェンの氷柱針半減
- ボルトロスなどの電気タイプによるめざ氷のダメージが微小
- Cに振っていないヒードランのマグマストーム+追加ダメージを耐える
- ウルガモスなどの炎タイプに少し強い(襷なしでも炎技を耐えることがある)
他の特性よりは有用であることが分かると思います。
技構成について
地震と氷技(礫・氷柱針・氷柱落とし)を確定として残りを選択とします。
地震は等倍以上相手に打つメインウェポンで、
氷技は地面を半減以下にする相手に入りやすい技兼、電気飛行タイプ(サンダー・ボルトロス)への遂行技として採用します。
- 氷の礫
常に先制でドラゴン(など弱点をつける相手)に大ダメージをいれられるのは大きな利点。
ステロを撒きつつ目の前の相手の襷を潰して散る時にも役立ちます。
- 氷柱針
また、ガッサやガブリアスの身代わりを破壊しつつ本体にダメージを与えます。
- 氷柱落とし
氷柱針×3よりは威力が出ます。氷技による遂行速度を高めたいときに。
H153-B101キノガッサへのダメージ 113.7%〜134.6%
H167-B115マルスケカイリューへのダメージ 91%〜108.9%(56.3%の確率で1発)
- ステルスロック
- 我武者羅
ただし、スイクンは熱湯波乗りだとダメージが少ない、ロトムは鬼火やトリックが不安でそもそも素早さがわからないなどなど使いどころが難しいです。
- ストーンエッジ
大抵のパルシェンを確2にできるという利点もあります。
- 馬鹿力
H157-B127ロトムへのダメージ 41.4%〜49%
- 地割れ
ソーナンスに運gを仕掛けます。
上述したメリットのため礫と氷柱針の優先度が高いので、
地震/礫/氷柱針/-
という構成になる場合が多いです。
起点作りに特化したい場合は、
地震/氷技/ステロ/補助技(壁、毒、こご風、吠える)
というような構成も考えられます。
ダメージ計算
地震
207-130バンギラス 76.3%〜90.8%
161-85ウルガモス 75.1%〜89.4%
126-200パルシェン 41.2%〜50%
175-121ハッサム 48.5%〜58.2%
207-135スイクン 36.7%〜43.9%
181-147ローブシン 38.6%〜46.4%
氷の礫
183-116ガブリアス 78.6%〜93.9%
167-115カイリュー(マルスケ込み) 43.1%〜51.4%
155-101ラティオス 54.1%〜63.2%
155-90ボルトロス 59.3%〜70.9%
136-100キノガッサ 61.7%〜75%
165-110霊獣ランドロス(威嚇込み) 60.6%〜75.1%
氷柱針(1発分)
167-115カイリュー(マルスケ込み) 28.7%〜33.5%
155-101ラティオス 32.2%〜40%
153-101キノガッサ 32.6%〜40.5%
215-159カバルドン 14.8%〜19.5%
227-189クレセリア 6.6%〜7.9%
物理耐久(連続技は1発分のダメージ)
A161パルシェンの殻破りロックブラスト 16.7%〜20%
A161パルシェンの殻破り珠ロックブラスト 21.6%〜25.9%
A200テクニシャンキノガッサの種マシンガン 45.4%〜55.1%
A181テラキオンの鉢巻二度蹴り 49.7%〜59.4%
A160ナットレイの鉢巻種マシンガン 36.7%〜45.4%
A204カイリューの鉢巻神速 49.1%〜58.3%
A200テクニシャンハッサムのバレットパンチ 72.4%〜87.5%
A187ドリュウズのアイアンヘッド 90.8%〜108.1%
特殊耐久
C110スイクンの熱湯 68.1%〜81%
C177ボルトロスのめざパ氷 16.2%〜19.4%
C205ウルガモスの大文字 94%〜111.3%
C151ヒードランのマグマストーム 69.1%〜82.1%
C193サンダーの眼鏡熱風 73.5%〜87.5%
C182ラティオスの流星群 97.2%〜115.1%
襷を潰される心配がなさそうなら後発に温存しておいてタイマン性能を発揮した活躍に期待できますが、ステロが多い環境なのでやはり先発で先に展開する構築にした方が良さそうです。
ボルトガッサ、ドラゴンなどに起点にされずにステロを撒けるのは利点ですが、
拘りトリックで氷技・ステロ固定からパルシェン・ウルガモスに起点にされる恐れがあるので注意が必要です。
ロトムやシャンデラのように、「相手に使われると厄介、自分で使うと弱い」の典型的ポケモンで、使いづらさ故個人的には評価の低いポケですが(ちょっといいすぎました;;)、襷と攻撃範囲の広さにより有利に戦える相手が多いのは強みです。
わかりにくい個所についは質問をください。