今回は新しく解禁されたイバンの実を持たせたローブシンについて考察します。
- イバンの実について
残りHPが4分の1の状態で技の優先度が相手より高いか同じ場合、1度だけ先攻になるという持ち物です。
イバンと相性の良いポケモンにソーナンス、頑丈ポケモン等が挙げられますが、今回は鈍足ポケモンであるローブシンに持たせてイバンを活かす型を考察します。
- ローブシンについて
ローブシンの型で今あるものは主に珠力ずく型、火炎玉根性型、鉄の拳+火力増加アイテム型、ビルド型の4つでしょうか。
前3つは瞬間火力が高い型で現在のローブシンの主流となっていますが、3つとも持ち物がほぼ決まっているため、今回はビルド型で考えていきます。
- 個体値は6V理想個体とします。
- トレーナー天国様のダメージ計算機を用いています。
- 性格
いじっぱり
今回は最も数値が高くなるいじっぱりを採用します。
- 特性
鉄の拳
更に数値を上げるために鉄の拳を採用します。
根性にすると耐久を削らざるを得なくなる上、鉄の拳無しでは特化1積み冷凍パンチでもマルスケカイリューが中乱数1発止まりです。
- 努力値配分
H212 A84 B28 D180 S4
実数値 H207 A188 B119 C× D108 S66
H:16n-1
A:ビルド1積み冷凍パンチでH4マルスケカイリューを確定1発
B:いじっぱりカイリューの鉢巻逆鱗を確定耐え(84%〜99%)
陽気カイリューの鉢巻逆鱗でイバン発動圏内(76.8%〜90.3%)
陽気カイリューの逆鱗+ビルド後逆鱗を高乱数耐え(51.2%〜60.8%、34.7%〜41%)
D:C252振り珠ラティオスの流星群を確定耐え(83.5%〜98.5%)
C252振り化身ボルトロスの10まんボルトを超高乱数2耐え(42.5%〜50.7%)
上を見ていただければ分かるように、カイリューを強く意識した配分となっています。
タイマンでカイリューを倒せる型と言えば珠力ずく型がありましたが、この型でもほとんどのカイリューをタイマンで倒せるようにしています。
Dは眼鏡ラティの流星群耐えまで欲しいところですが、HBAは削れなかったため余りを振る形となりました。結果的には珠ラティの流星群耐え、ボルトクラスの特攻からの10万ボルトを2耐えまではできるようになりました。
- 技
ドレインパンチ
安定のメインウェポンですが、イバンの実を持たせる場合少々複雑な立ち回りが必要となります。
イバン発動ドレインパンチ⇒回復して相手の攻撃を耐えるといったこともできる反面、相手の攻撃でイバン圏内まで削れる⇒ドレインパンチでイバン圏外まで回復してしまうといった場面もあります。
通常ビルド1積み
H252振りハッサム 45.7%〜54.2% 67.7%〜80.2%
H252B4振りスイクン 33.8%〜40.5% 51.2%〜60.8%
H252振りロトム 48.4%〜57.3% 71.3%〜84.7%
マッハパンチ
安定の先制技。イバン発動圏内でバレパンを打ってくるハッサムにイバン先制マッパといった芸当もできます。
H252振りバンギラス 77.2%〜92.7% 112%〜135.2%
B4振りドリュウズ 69.1%〜82.1% 101.6%〜121%
H252振りハッサム 24.2%〜29.3% 36.1%〜42.9%
れいとうパンチ
安定のサブウェポン。カイリューをはじめイバン発動で打ちたい相手が多いため最優先の技です。
H4振りカイリュー 67%〜79% 100.5%〜118.5%
B4振りラティオス 81.2%〜96.7% 122.5%〜144.5%
H4振りボルトロス 91.6%〜108.3% 138%〜162.5%
H204振りサンダー 63.8%〜75.3% 95.2%〜113%
H212B44振りグライオン 97.1%〜115.2% 142.3%〜169.4%
H4振りボーマンダ 威嚇込みで100.5%〜119.2%
H132B44振りランドロス 威嚇込みで81.7%〜97.2%
ビルドアップ
ビルド型なので確定です。
とりあえずはこの4つで確定とします。他の候補としては、ガモスやシャンデラに打てるストーンエッジ、いわなだれ、水タイプに打てる雷パンチ、瞬間火力の高いアームハンマーあたりでしょうか。
- 立ち回り
通常のビルドローブシンと同じ立ち回りをしますが、HPが4分の1の時に限っては強気に技を選択できます。
例えば、相手のポケモンがマッハパンチ圏内に入っており、かつローブシンのHPが4分の1であったとします。この時点でイバンがない場合こちらはマッパを打たざるを得ませんが、相手はマッパ半減のポケモンへ交代するという選択肢があります(ラティ、サンダー等)。ここでイバンがあればマッパ以外の技を打つことができるため、相手が交代しなければ目の前のポケモンを倒せ、交代してくれば交代先のポケモンに大ダメージを与えられる冷凍パンチが安定行動となるわけです(このような状況はあまり来ないと思われますが…)。
他にも、HP4分の1が前提ではありますが、死に出しのラティなどにまさかの一撃を与えることができたり、オボンほどではありませんが打ち合いに勝てるようになったりと予想外の動きができるようになります。
- オボン型との比較
ビルド型で最も採用されているオボンとの比較です。イバンのメリットとしては
・低HP時での技選択の幅が増える。
・カイリューにタイマンで勝ちやすい。
デメリットとしては
・オボンに実質的な耐久力で負けている。
・オボンがほぼ確実に発動するのに対してイバンは発動しないときもある。
といったところでしょうか。
安定性、使い勝手の良さでは圧倒的にオボンですが、思わぬところで勝ちを拾える等トリッキーな動きができるのがイバンの魅力だと思います。
- 最後に
数あるローブシンの型にまた一つ選択の幅が増えたため、相手にするとさらに厄介なポケモンになりました。拙い文章でお見苦しい点もあるかと思います。いろいろとご意見ご指摘お待ちしています。
最後まで見てくださりありがとうございました。