ローブシンに続き、2回目の投稿をさせていただきます。
今回、フーディンについての育成論を投稿してみたいと思います。
フーディンといえば、初代で猛威をふるったエスパーポケモンの筆頭ですね。高い特攻から繰り出されるサイコキネシス、先制の影分身・自己再生など、対策必須のポケモンでした。
しかし、現在では火力インフレに取り残されてしまったエスパータイプ。フーディンとて例外ではありません。未だに一致技の威力が90止まりというのはいじめとしか思えないのですが…
しかし、フーディンには多彩な補助技と、それを生かせるS120の素早さがあります。今回はそれを生かした、サポート型フーディンについて考察してみます。ローテーションバトルではかなり活躍しています。
* 以下、HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さ→それぞれH,A,B,C,D,Sと略します。
* 断りの無い限り、相手は攻撃(特攻)努力値全振り・持ち物無しとします。
- 性格 おくびょう
先制で技を決める事が必須なので、最速でなければいけません。
フーディンにAは全く必要ないので、臆病一択です。
- 努力値 H252、B4、S252
サポート型であり、少しでも長く生き残ることが理想なので、この振り方になります。
攻撃は基本的に他のポケモンに任せるので、Cには振りません。
- 技構成
リフレクター
5ターン(粘土持ちで8ターン)の間、相手の物理攻撃によるダメージを半減します。
場に効果が発揮されるので、他のポケモンに交代しても効果が残ります。
ひかりのかべ
5ターン(粘土持ちで8ターン)の間、相手の特殊攻撃によるダメージを半減します。
リフレクターと同様、交代しても効果が残ります。
サイコキネシス
攻撃技をひとつは入れたい所です。C無振りでも、ゴウカザル程度なら確1です。素早さを生かし、他のポケモンで削っておいてとどめを刺すこともできます。
選択技
アンコール
3ターンの間、相手の技を縛ることが出来ます。
相手が補助技を使った時に決まるとかなり有効です。
ローテーションバトルでは非常に役立ちます。
かなしばり
相手が直前に使った技を数ターン封じます。
拘り鉢巻・メガネ持ちに特に有効です。
また、耐久型ポケモン(ブルンゲル・ポリゴン2等)の自己再生を封じ、縛る事もできます。
ガードシェア
相手と防御・特防の値が同じになります。相手を選べば、自らの耐久を上げ、かつ相手の耐久を著しく減らす事が出来ます。低耐久のフーディンに相性の良い技です。
じこさいせい
長持ちさせたいなら。壁を張ればそうそう倒されなくなるので、回復する事は十分可能です。
めいそう
フーディン自身も攻撃参加に移るなら、瞑想を持たせるのもありです。
瞑想を一回積めば、等倍のポケモンの多くを確2、弱点を突けば確1圏内に入ります。
どくどく
耐久型崩しに。ブルンゲル・ポリゴン2等に有効です。
- 持ち物
ひかりのねんど
リフレクター・ひかりのかべの効果が5ターン→8ターンになります。
壁張りが主な仕事なので、持ち物はこれで確定です。
- 立ち回り
もちろん、壁を張る前に倒されてしまってはいけません。フーディンより速いポケモン(特にマニューラ)、(ローテーションで先発に出てくることは少ないですが)スカーフ持ちは要注意です。ふいうちはこちらが攻撃技を使わない限りは不発に終わるので、怖くありません。
余裕があれば、もう片方の壁を張ります。2枚とも張れればかなり有利になります。無事張り終わったら、フーディンは下げて温存しておきましょう。ローテーションバトルは10ターン以上掛かる事も多いので、もう一回張るチャンスがでてきます。
壁を張ったら、他のポケモンでどんどん攻めましょう。積み技持ちであれば、かなり積むチャンスが作れます。ガブリアス・オノノクス・パルシェン・ローブシンなどの積み技持ちのアタッカーを入れておきましょう。
補助技を使われた場合は、アンコールで縛ることもできます。また、かなしばりで相手の技を封じるのもありです。拘り鉢巻・メガネ持ちが無力化されます。
- ダメージ計算
サザンドラ
臆病悪の波動@メガネ:確定2発(71.6%〜85.1%)
臆病流星群@メガネ:確定2発 (61.7%〜72.8%)
バンギラス
陽気噛み砕く:確定2発(81.4%〜96.2%)
意地っ張り噛み砕く@達人の帯:確定1発 (106.7%〜125.9%)
シャンデラ
臆病シャドーボール:確定2発(53%〜64.1%)
臆病シャドーボール@メガネ:確定2発 (79%〜93.8%)
オノノクス
意地っ張りげきりん:確定2発(70.3%〜83.3%)
ハッサム(テクニシャン)
意地っ張りバレットパンチ@剣舞1積み:確定2発(64.8%〜76.5%)
意地っ張り虫食い:高乱数1発(96.2%〜114.8%)
以上で考察を終わります。
この型の特長は、フーディンの素早さを生かした先制サポートにより、こちらのアタッカーが攻めるチャンスを作り出せる事です。
「フーディン=紙耐久」というイメージが強いですが、HP振りで壁を張れば、そうそう一撃では倒されません。第二世代以降では自己再生する余裕などありませんでしたが、この型なら使う事も可能です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも参考にしていただければ幸いです。