※論内に登場するポケモンは全て一般的な型を想定している
解説
- 採用理由概要
- 水耐性・電気耐性(無効)
- 対ギルガルド/メガゲンガー/アーゴヨン
- コケコ軸やグロス軸に同時採用されやすい個々に対面不利を取りにくい
- 採用構築
上記のポケモン達が重くなりがちなメガボーマンダ軸やテッカグヤ入りのサイクルに組み込む
鋼タイプとの相性が良好なため、メガハッサム/メガメタグロス/ヒードラン辺りがいる構築の補完としても有用である
- 主な仮想敵
◆ギルガルド,ゲンガー,アーゴヨン,カプ・コケコ,メタグロス
ギルガルド(シールド)ゲンガーアーゴヨンカプ・コケコメタグロス
◆霊獣ボルトロス,サンダー,ヒートロトム,ウォッシュロトム,カプ・レヒレ,アシレーヌ,ゲッコウガ,スイクン
ボルトロス(霊獣)サンダーヒートロトムウォッシュロトムカプ・レヒレアシレーヌゲッコウガスイクン
◆ボーマンダ,ガブリアス,霊獣ランドロス,カバルドン,バシャーモ,ヒードラン,ウルガモス,リザードン,ポリゴン2
ボーマンダガブリアスランドロス(霊獣)カバルドンバシャーモヒードランウルガモスリザードンポリゴン2
順に、後出しから処理したい相手/後出しから流したい相手/対面で有利になりたい相手 を表している
これらのポケモンにできるだけ強く出ることのできる構成を目指す
構成
- 構成概要
トリトドントリトドン@突撃チョッキ
特性 : 呼び水
性格 : 控え目
個体値 : 31-xx-31-31-31-26or27
努力値 : H164 / B12 / C220 / D108
実数値 : 207-xx-90-154-116-57
技構成 : 大地の力 / 熱湯 / 冷凍ビーム / 地割れ
- 経緯
- 上記の採用理由を満たすポケモンとしてトリトドンを採用
- カプ・コケコの草結び*2、ギルガルド(ブレード)のZシャドーボール+通常シャドーボール等を耐え、他の特殊水電気に対する受け出し・撃ち合いを安定させるために突撃チョッキを採用
- 上の攻撃を耐えるための努力値を確保。ポリ2等の毒持ち耐久型に対して地割れの試行回数を稼ぐため、H実数値が16n-1となるH164/D108振り
- 最遅ギルガルド(シールド)に抜かれるためにS個体値を26〜27に調整
- 大地の力でH135-D115メガゲンガーを確定にできる控え目C220振りを確保
- 残った努力値をBに振るとA197メガボーマンダの捨て身タックルの乱数が動く (25%→12.5%) ため、Bに振った
- 技採用理由
★大地の力 : 主要仮想敵への打点として必須
★熱湯 : ヒートロトムやウォッシュロトムに撃ち勝つのに必要。水電気を流した先に負担をかけるための技としても重宝する
★冷凍ビーム : 霊獣ボルトロスやサンダー、及び氷4倍ポケモンに対して
★地割れ : 耐久型の強引な崩しは勿論、カプ・レヒレに受け出した後、瞑想の起点にされないようにするのに役立つ。同じく瞑想持ちだが身代わりの同時採用率が高いスイクンはどう足掻いても相手にできない
ミラーコート等、他に採用したい技はいくつかあるが、変えられる枠がないため本論では考慮しない
- 留意事項
・数値がかつかつ。回復技も持たないため複数回の繰り出しは不可能。よって受け出し時はしっかりとタイミングを図るのがよい
・アシレーヌやゲッコウガ等の水タイプ相手では攻撃面で火力不足になることが多いため、なるべく水技に繰り出し呼び水を発動させてから撃ち合いたい
・以上の構成で、上記した仮想敵の内スイクンとリザードンを除いた全てに対応できるが、不意の草Zゲッコウガ・ヒードランやどくみガルド等、型次第で返り討ちにされる相手も存在する
机上戦考察
基本的に後出しから処理できるが、アーゴヨンに巧み→竜Zと動かれると突破されるので、なるべく攻撃を誘えるタイミングで出したい。また、ゲンガーの催眠術には注意。どくみガルドは大地で削った後裏の鋼で対処するのがよい
※相手の型はCS、ガルドはブレードを想定
▼ギルガルド(ブレード)メガゲンガーシャドボ : 28%〜33.3%
▼ギルガルド(ブレード)Zシャドボ : 55.5%〜65.7%
▼アーゴヨン流星群 : 〜43.4%
▼カプ・コケコ草結び : 〜46.3%
△大地→メガゲンガー : 102.2%〜 (他3体も同様に確定1発)
- VS.メガメタグロス
受け出しからの突破は難しいが、冷パンを2発耐えるため返しの大地で大きな削りを入れることが可能。戦況によっては熱湯から入った方が良い場合もある
▼A振り冷パン : 〜46.3%
△大地 : 77.4%〜92.9%
こちらへの有効打をまず持っていないため、引いてくる場合が多い。よって受け出し後は交代読みが安定する。迷ったら熱湯を撃っておけば間違いない
▼CSボルトロス(霊獣)気合い玉 : 〜32.8%
△熱湯→H振りヒートロトム : 70%〜84%
△冷ビ→CSボルトロス(霊獣) : 67%〜80%
- VS.サンダー
基本は冷ビを撃ち、羽休めのタイミングで大地を使う。こちらに分がある読み合いなので、後出し時に毒を盛られても勝率は悪くない印象
△抜群冷ビ→H振り : 48.7%〜57.8%
△抜群大地→H振り : 73%〜86.2%
- VS.アシレーヌ
特化ムンフォは3回まで耐えるが、こちらの攻撃も同程度のパーセントしか削れないため、呼び水が無いとやや厳しい。鋼から引けば高確率で水技を貰える
▼C振りムンフォ : 〜34.7%
△+1大地→H振り : 46.5%〜55%
- VS.ゲッコウガ
以前までのシーズンと比べ水技のみの激流ゲッコウガが増えたのは良いが、未だ草Zが一定数いるため油断は禁物。呼び水込みであれば抜群冷ビで確定となるため、やはり水技に繰り出すよう心掛けたい
▼珠CS変幻冷ビ : 〜34.2%
▼CS変幻草結び : 59.9%〜71.4%
△等倍大地 : 59.1%〜70%
△抜群冷ビ : 78.9%〜93.8%
- VS.その他
物理はA197メガマンダの捨て身タックルまで耐え、火力は大地でH155-D100メガバシャを丁度確定にできるほど。上に仮想敵として挙げたポケモン以外にも、対面から勝てる相手は少なくない