はじめに
この育成論では指定がない限り、個体値は31とします。また、特化と書かれているものは性格補正あり且つ努力値252とします。
ダメージ計算はトレーナー天国様のツールを使わせていただきました。
重要!この育成論はマイナーパを組む際に戦力となるポケモンを紹介しています。あまりトップと比べすぎないようにお願いします。
オンバーンについて
オンバーンは第6世代で登場したドラゴン、飛行タイプのポケモンです。アニメでは、主人公サトシの手持ちでもあったことから、ここ数年から始めた人でも名前ぐらいは聞いたことがあると思います(ちなみにスピード戦術が得意なサトシが唯一使いこなせなかったハイスピードポケモンであることは内緒)。
そんなことはさておき、オンバーンの性能について触れていきたいと思います。オンバーンの長所といえば、なんといっても素早さです。S123と高水準であり、ドラゴンタイプの中ではメガジュカイン、ウルトラネクロズマに次ぐ3位です。しかも上記の二人はもともとドラゴンタイプを持っていないため、ある意味ドラゴンタイプ最速かもしれません。
次に技範囲です。タイプ一致は流星群や暴風と言った高火力技に恵まれており、サブ技では火炎放射、シャドーボール、サイキネ、ばくおんぱ、気合玉と範囲が広いです。また、怒りの前歯で無理やりダメージを稼いだり、お見通しで相手の道具を見てからすり替え、流星群を打った後に隙なく交代できる蜻蛉帰り、追い風によるサポートと器用なこともできるポケモンです。
これだけ聞くと強そうですよね!まあ弱点が多いのでマイナーなのですが…
弱点としては、まず環境が逆風すぎます。フェアリー環境はもちろん、ボーマンダやランドロス等の対策のためのめざ氷が4倍で入ってしまいます。環境トップを対策するついでに対策されてしまうのです。
次に種族値です。S以外は100を下回っています。技には恵まれているものの、C97と少々物たりません。
種族値自体のバランスはまあまあですが、やはり数値が足りず、羽休めによる耐久も期待できなければ、相手を確実に倒す圧倒的な瞬間火力も期待できない、器用貧乏なポケモンです。
なので、今も昔も怒りの前歯レッドカード型が主流です。しかし、マイナーには貴重な高速ドラゴン。これをどうしてもアタッカーとして使いたいと思った私は珠オンバーンを思いつきました。
珠オンバーンの強み
高いS、高いとはいえない耐久を生かして、中途半端な火力を補う命の珠を低リスクで使えます。こだわりメガネも考えましたが、怒りの前歯による無理矢理負荷をかける戦法、挑発によるどくまもガルド対策が使えなくなるのはオンバーンの強みを潰すことになると思い、今回は諦めました。
主なターゲット
HDマンダを含むすべてのマンダボーマンダ、どくまもガルドギルガルド(シールド)が主なターゲットですが、一応アーゴヨンアーゴヨンやゲッコウガゲッコウガも上から殴れるので、ターゲットにはなります。使って見ても、アーゴヨンやゲッコウガは先制できると勘違いして居座ってくることが多々ありました。(アーゴヨンはS121、ゲッコウガはS122、オンバーンはS123なので、両方ギリギリ抜ける)
基本ステータス
特性 おみとおし
出すだけで仕事ができる良特性です。すり抜けもいい特性ではありますが、おみとおしだと一試合一試合確実に役に立ってくれるので、こちらを選択しました。お好みで構いません。
性格 おくびょう
高いSを活かすため、臆病で確定です。
努力値
高いSと少しでも火力を上げるためのCに252。BDは共に80なので、ポリゴン2の冷ビはC無振りでも確定1発ではありますが、後続を考えて端数Dに振ります。
持ち物
中途半端な火力を補うために命の珠です。こだわりメガネについては上の通り、諦めましたが、下記の技についてのところで少しだけ触れています。
技について
確定技 流星群 怒りの前歯 ちょうはつ
メインの流星群とポリゴン2などの不利な相手に無理矢理有効打を与える怒りの前歯、どくまもガルドを主とする害悪型の対策として挑発を入れました。しかし、挑発は別のポケモンが持っているのならば、ほかの技の方が良いかもしれません。準確定技と考えてください。
選択技(というよりはカスタムパーツ?)
1 ばくおんぱ
ノーリスクで威力140の大技です。非常に魅力的ではありますが、タイプ一致ではないのが残念です。しかしながら、一致龍の波動より火力は出て、なおかつ通りも良いので、全く使い道がないわけではありません。
2 火炎放射
ハッサムやナットレイ、ガルドなどを焼くための技です。使い勝手がいい技ですが、やはり火力不足は否めません。せめて大文字が欲しかった。
3 暴風
威力が高い飛行タイプの技です。オンバーンのメイン技ではありますが、環境トップには抜群を取れることが少ないこと、命中不安定なので、少々使い勝手は悪いです。しかし、中途半端なCを補ってくれるので、アタッカーオンバーン入れるならこちらがいいと思います。
4 エアスラッシュ
暴風の代用です。こちらも暴風ほどではありませんが、命中不安です。しかし、高いSから怯みを狙う犯罪者にもなれるので、無限の勝ち筋を作りたい方は入れるのをお勧めします。なお、タイプこそ違いますが、悪の波動でも一応同じことができます。
5 とんぼがえり
流星群を打った後の離脱、タスキ潰し兼交代などができる技です。サポート、アタッカー問わずオンバーンへの採用率は高めですが、命の珠を活かしきれないので、今回は外しています。
6 すり替え
これは命の珠型ではまず使いません。メガネ型を使う際は挑発と入れ替えてください。おみとおしのおかげで相手がZ持っててすり替え失敗!なんてことが少なくなります。
後続にオススメのポケモン
オンバーンはなんといってもカプ・コケコカプ族に弱く、ミミッキュにとってもカモです。これらのポケモンを全員相手取れて、なおかつお互いの弱点を完璧にカバーしあえるジバコイルジバコイルがオススメです。ただし、オンバーンの耐久が低く、後出しにはリスクがあるのが欠点です。
ダメージ計算 流星群編
HD252慎重メガマンダ 90〜107.9%(50%の乱数1発)
HD252穏やかアーゴヨン(こんなのありえませんが、火力がいかに高いかを伝えたいのでこうしてあります)
117.2〜138.8% 確定1発
H4ゲッコウガ 95.9〜114.1% 乱数1発(81.3%)
HD252メガリザx (アーゴヨンと同じ理由の変態型)
102.7〜122.1% 確定1発
上記の通り、アーゴヨンアーゴヨン、メガリザXメガリザードンXはHD特化という変態型だろうが、確定1発です。したがって、対面では、メガリザXには確実に勝てて、アーゴヨンはスカーフでない限り負けません。また、HD特化メガマンダですら、50%で落ちます。普通のアタッカーマンダではさらに耐久が低く、なおかつオンバーンより遅いので、対面からならメガマンダメガボーマンダとの勝率は高めです。ゲッコウガは火力が若干足りませんが、上記の通り、激流型なら確定で身代わりが貼れなくなるので、機能停止に追い込むことも可能です。
(ゲッコウガはサポート役でもない限り、耐久にあまり振らない…はず)。ちなみにダメージ計算には載せていませんが、H4メガリザYなら怒りの前歯→流星群で一応確定で落とせます。
ダメージ計算 火炎放射編
H252D236慎重メガハッサム 90.9〜108.4%乱数1発(56.3%)
H252ナットレイ 97.7〜117.6% 乱数1発(93.8%)
H252ブレードギルガルド 113.7〜134.1% 確定1発
ギルガルドをなぜブレードで計算しているか、疑問に思ってる方もいらっしゃると思うので解説します。今回のオンバーンの標的の1匹であるどくまもガルドは挑発を打たれるとどくどく、身代わり、キンシが使えなくなり、攻撃するしかなくなりますが、どくまもガルドはあまり火力がなく、めざ氷でもない限りは耐えてくれます。そこからの火炎放射で倒すという流れです。
ダメージ計算 耐久編
そもそも耐久力があるわけではないので、省略します。
C無振りポリ2の冷ビですら落ちるので、メジャーポケモンのめざ氷を耐えるわけがありませんし、メガマンダの逆鱗や弱保ガルダのシャドーボールで余裕の確定1発です。
終わりに
いかがだったでしょうか?マイナーにはきついマンダやメガリザをある程度見ることができるポケモンです。
すべてのマイナーポケモン使いの皆様が1人でも多くオンバーンというポケモンに興味を持っていただけたら幸いです。