CAUTION
- この育成論はWCS2017環境を想定し、登場するすべてのポケモンは理想個体を前提とします。
- 不要と判断したコメントは敬語を使っていても削除します。
- 評価4以下をつける場合はコメントにて問題点を挙げていただけると対処できるため嬉しいです。
- 以下常文で記します。
採用理由
概要
1.対妖鋼性能
2.汎用性の高さ
解説
1.対妖鋼性能
WCS2017ではカプ系統の採用率が高く、さらにそれを牽制する鋼タイプ(カミツルギ、テッカグヤ、メタグロスなど)の採用率が高い。鋼に打点を持ちつつ妖への耐性もある炎タイプはそれだけで需要が高い。
2.汎用性の高さ
炎タイプの中でもウインディは技範囲が広く、先制技や補助技も豊富に持つためパーティの補完として入りやすい上に腐りにくい。さらに特性威嚇により味方の耐久を擬似的に上昇させることが出来る。先発性能が高く後出しではなく先発から威嚇を入れることが出来るため、テッカグヤやカミツルギなど有利な相手だけでなくガブリアスやギガイアスなど不利な相手にも威嚇を入れやすい。
以上を同時に満たせるポケモンはWCS2017環境ではウインディ以外に存在しないため、他のポケモンとの差別化は不要とする。
物理型、特殊型の比較
概要
1.遂行速度と技範囲
2.補助性能
3.カプ・レヒレとの相性
解説
1.遂行速度と技範囲
ウインディの特化フレドラの指数32040に対し、特化火炎放射の指数は22545しかない。燃え尽きるなら32565まで上がるが、使用後は燃え尽きるを使用できず熱風/火炎放射もタイプ一致補正がかからなくなる。ダメージレースを意識する構築なら火力の高い物理型を採用したい。
また、物理技にはワイボ、インファ、神速などの豊富なサブウェポンがあるのに対し、特殊型にはソラビ、めざパ程度しかない。A種族値が高いため特殊型の神速でもある程度の火力は出るが、物理型ほどの火力は出ないため縛れる範囲が狭い。
2.補助性能
ウインディはバクア鬼火といった火力を下げる補助技を持っている。しかし物理型の場合、バクアや鬼火といった火力を下げる補助技はフレドラの反動と相性が悪いため、ウインディで補助をしたい場合は特殊型で採用したい。
炎タイプを失った後にも補助技を打てる上、耐性を変化させることで苦手な相手にも居座りを狙えるため、燃え尽きるとも相性が良い。
3.カプ・レヒレとの相性
ウインディレヒレと呼ばれる並びだが、この並びで採用する場合はレヒレのミストフィールドにより鬼火が不発になってしまうため、物理型で採用する。特に眼鏡レヒレとの並びで採用する場合はダメージレースに有利になることを意識するため、より物理型の優先度が上がる。
本論では環境に増え続けているウインディ+レヒレ+カミツルギの並びに採用されるため使用率の高い物理型ウインディを考察する。なおウインディレヒレの詳細については触れない。
構成
個体値:VVV*VV
意地:H76 A244 B12 D20 S156
特性:威嚇
技構成:フレアドライブ/神速/選択/選択
持ち物:各種Z/鉢巻/珠/お盆/混乱実/チョッキ
H:16n-1 S:最速70族抜き A:残り
B:乱数2つ切りA252ガブ地震耐え
D:乱数1つ切り特化テテフPFサイキネ耐え
スリップの多い環境なのでH16n-1、Sは最速メタグロス抜き。Aをできるだけ落とさないためBDは乱数で妥協。技構成は最高打点のフレドラ、削れた相手を縛るための神速まで確定。選択技と持ち物は下記参照。
A252ガブ地震 86.8%-102.8%(12.5%)
特化テテフPFサイキネ 84.5%-100%(6.3%)
フレドラ→H252カグヤ 95%-112.7%(75%)
フレドラ→H4コケコ 78.7%-93.1%
神速→H4コケコ 34.9%-41.7%
神速→H4キュウコン 37.5%-44.9%
選択技
ダメ計の後ろは鉢巻込み。ギャラは威嚇込み。
- 守る
鉢巻チョッキ以外なら確定技。縛りを解除するために採用する。
- インファイト
鉢巻型なら確定技、その他では選択技。ポリ2、ポリZ、ギガイアス、カビゴンを意識して採用する。
H244ポリ2 51.3%-60.7%/76.4%-90%
H4ポリZ 110.5%-130.4%
H244ギガイアス 56.5%-67%/83.7%-99.4%
B252カビゴン 57.8%-68.9%/86.8%-102.9%(18.8%)
Z化するとB252カビゴンを50%の乱1、H244ギガイアスを31.3%の乱1、ポリ2は確定耐え
- ワイルドボルト
鉢巻型なら確定技、その他では選択技。レヒレ、ギャラ、ペリッパーを意識して採用する。
H252レヒレ 50.8%-59.8%/75.7%-89.2%(コケコ後投げで確定)
H252ギャラ 81.1%-97%
その他吠えるなど構築によって採用する補助技もあるがここでは考察しない。
持ち物
本来は構成の項に入れるべきだが、候補が多いため別に項を設けた。
- 各種Z
一度だけノーリスク高火力炎技を相手に押し付けられるホノオZの汎用性が高い。上記のポリ2、ギガイアス、レヒレに鉢巻並みの火力を出しつつ守るを採用したい場合はその他Zの採用が候補になる。
- 拘り鉢巻/命の珠
神速の火力を上げ、縛れる範囲を広げる持ち物。最も火力効率の良い鉢巻、守れるようになる珠が候補。
- オボンの実/混乱実
反動ダメージで削れた体力を回復させ安定性を上げる。幾度も反動技を使用する関係上、混乱実でも発動圏内に入る確率が高い。
- 突撃チョッキ
オボンや混乱実に比べて特殊耐久を大きく上げられるため、雨展開やテテフレヒレに強く出たい構築の場合候補となる。
基本型から逸れるが構築によってはシード系も候補となる。
以上です。