ダダダりんと申します。BW2から対戦をはじめ、ここのサイトをよく閲覧していましたが投稿するのは今回が初めてです。
マイナー 〜 中堅ポケが好きでこれからちょいちょい投稿していこうかと思います。
よろしくおねがいします。
- 指定のない限りすべてのポケモンは理想個体を想定します
- HP、攻撃、防御、特攻、特防、素早さをH、A、B、C、D、Sの略称で表記します
- その他わかる範囲の略称を用います
- ダメージ計算はトレーナー天国様のツールをもとに計算しています
- ご質問、ご指摘はコメントにて受け付けます
このシザリガーについて
A120特性てきおうりょくにより高い攻撃力を持つものの、耐久とすばやさが残念なためマイナー(中堅?)に位置するポケモンです。
今回は鉢巻を持たせて火力をさらに上げ、低いながらも多少はあるBに振ることで半減技への後投げや、対面である程度の打ち合い性能を持たせた型になります。
採用理由、差別化
- (メガ)バシャーモ、ウルガモス、ドリュウズを先制技で縛れる
エースとして採用されやすいこれらのポケモンを鉢巻アクアジェットによって、上から確定で落とすことができます。特に猛威を振るうバシャーモを先制技で縛れるのはファイアローが亡き今(?)シザリガーのみであり、今の環境ならそれだけで採用価値があると言えます。(マリルリもギリギリ可能)
- 鉢巻超火力によるサイクル崩壊。対受けループ
鉢巻適応力の火力は凄まじく、等倍以上であれば物理受けポケモンですら後出しはほとんど効きません。受けループで採用されやすいメガヤドラン、エアームド、ドヒドイデを強引にもっていくことができます。マリルリとの大きな差別化点。
- 高火力先制技による終盤の抜き
抜群でなくとも鉢巻アクアジェットで高速アタッカーの多くを確2にできるほどの火力があります。周りのポケモンで削っていきながらシザリガーのアクジェ圏内にいれていく、という勝ちルートを取りやすいです。鉢巻カイリューのしんそくとほぼ同火力。
- トリルエース
低いSを活かしてトリルエースに添えることができます。他の拘りアタッカーと比べて等倍火力が高いため、限られたターンで技変更ができないデメリットが少ないのもポイント。ガブリアスをクラブハンマー、はたきおとすで一撃で落とせるほどの火力。
調整
- 持ち物
こだわりハチマキ
上記の理由から鉢巻で確定です。
- 特性
適応力で確定。それ込みの調整です。
- ステータス
性格 いじっぱり
努力値 H52/A204/B188/D4/S60
実数値 H145/A182/B129/D76/S83
HB:メガバシャーモのフレアドライブ確3
A:余り
D:端数
S:60族抜き意識(もう少し振りたい…)
Aをできるだけ高く保ちつつ、メガバシャーモのフレドラ読みで2回まで後投げできるようにして、ポリ2、ギルガルド(アシレーヌ、テッカグヤ)を上から殴れるまでSに振りました。
ここまで耐久に振ることでドリュウズの球じしん+砂ダメや、補正なしメガボーマンダのすてみタックルを高乱数耐えするので等倍相手でもそこそこ打ち合うことができます。
Aは特化メガボーマンダのすてみ耐えの調整のポケモンをクラブハンマー、はたきおとすで高乱数で落とせるほどの火力です。
ex)H175B120カプ・テテフ
クラブハンマー 98.2~116% 乱数1発(87.5%)
はたきおとす 96~113.1% 乱数1発(75%)
もう少しSに振りたい場合はBから回してください。
しかし後述にもダメージ計算を載せますがAもBもけっこうギリギリです。
AS振りとの差別化、使用感
鉢巻高火力ならS振りの方が上から殴れる範囲が広がっていいじゃん、という人がいるかと思います。
しかし実際に使用してみて感じたのがSを振っても安定して抜けるポケモンが環境にあまりいないというものでした。S振りで安定して抜くことができる様になるのがアシレーヌ、テッカグヤ、スイクン、クレセリアくらいです。これらのポケモンは抜いても抜けなくてもあまり変わらないといった印象です。そしてSに振ったところで抜けない相手が多く、上から一撃で落とされることがしばしば。
それならば低ながらも多少はある物理耐久を上げ、ギリギリでもサイクル参加ができる様に振ったほうが鉢巻型にはあっているという感想であり、この調整に行き着きました。
AS振りとの差別化点は物理方面の半減、低火力技への後投げ性能や鉢巻、Z持ち以外の物理アタッカーとの打ち合い、トリル下での使用感 といったところです。
逆にS振りの利点はアシレーヌの後投げを許さない、スイクンの熱湯の被弾回数を減らせる、メガヘラクロスを上から殴れる あたりになります。
鉢巻シザリガーの一番の利点は、やはりメガバシャーモを先制技で一撃で落とせる点であるので、後投げがしやすい耐久振りの方が安定して活躍してくれました。
交代際にとびひざげりを打たれないプレイング、選出を心がけましょう。
トリル意識なのにSに振る理由
トリル使うなら無振り最遅でいいじゃん、という人がいると思います。理由は一言でいえば汎用性を持たせるためです。この型は必ずしもトリル下でなければ戦えないというわけではありません。耐久に振ることにより上から一撃で落とされる場面が減り、トリル下でなくても十分戦うことができます。その際、S50~61族のポケモンで抜きたい相手が多いためここまでSに振っています(クチート、ポリ2、ガルド、バンギ、カグヤ、マリルリ、アシレーヌなど)。
トリルを意識する理由は、選出の幅を広げるためです。
例えば、相手パーティに役割対象であるバシャーモがいるのにテテフが一緒にいるせいでアクジェを縛られ、バシャーモに役割を果たせなくなり選出を断念せざる得ない という場面があるとします。しかしパーティにトリル要因を入れておくことで、トリル下でバシャテテフを抜いて一撃で落とせることから勝ちルートを拾うことができ、一気に選出がしやすくなります。相手のパーティに水、悪の通りがいい場合は、トリルからのシザリガーの全抜きが狙いやすいです。
逆にトリル要因のポケモンが相手に刺さらない、トリル下で上を取られる相手がパーティに多い(特に上記のポケモンが主)などの場合では、S振りが活きることが多く選出のしやすさに繋がります。
このようにトリルと組み合わせることにより戦術が広がり、かつ非トリル下でも十分戦えることから、選出をしやすくなるようにトリルを意識しつつSに振る理由になります。
技構成
- 確定技
クラブハンマー
シザリガーのメインウェポンの1つ。
鉢巻適応力により凄まじい火力を誇ります。
技自体の威力もほか水物理技と比べて高く、鉢巻マリルリとの差別化の1つにこの水技の火力があげられます。
ただし命中90であるため外すことがあります。超火力ポケのため、こいつが何回殴れるかが勝敗に大きく影響してきます。これが外れることに何回泣かされたことか…。
急所率が高いはただのオマケです。
レベル技
はたきおとす
シザリガーのメインウェポンその2。
7世代になりZクリスタルの登場から、多少弱体化されたこの技ですが、やはり道具を落とせる、火力が高いことは魅力的であります。
命中安定なのもGOOD
レベル技
アクアジェット
適応力による高火力先制技はシザリガーのアイデンティティーの1つ。
鉢巻を巻くことで現在大流行中のメガバシャーモを一撃で落とせることが大きい。
これも鉢巻マリルリとの火力差が大きく、全抜きを狙って行きやすいです。
タマゴ技
- 選択技
かみくだく
やはりZ技の登場によりはたきおとすの火力が安定せず、両立させるのも十分にありだと感じました。
また後述のダメージ計算で詳しく載せますが、受けループの要であるドヒドイデやメガヤドランを安定して突破するには必須です。
レベル技
確定欄はこちら。
ばかぢから
水、悪との相性補完がよく、攻撃範囲を広げることができます。
主にメガギャラドス、メガガルーラ、ナットレイに打ちます。
…が、超火力なため水、悪技でこと足りることが多く、ほとんどメガギャラピンポイントになっています。またトリルとの相性も良くありません。
メガギャラと打ち合える耐久はあるため、こいつが重たい場合はこちらで。
タマゴ技
これら以外の技は鉢巻型と合わないため候補外とさせていただきます。
はじめは馬鹿力で運用していましたがなかなか打ちたい相手が見つからず、試しに噛み砕くに変えてみたところ安定感が増し、受けループを突破しやすくなってすごく使いやすかったです。
しかし、噛み砕くがなくてもある程度運用できてたことから、パーティや好みの問題になるかと思います。馬鹿力はタマゴ技でも覚えさせられるので自由に変えてみてください。
ダメージ計算
アクアジェット
無振りメガバシャーモ 108.3~129%
H252バシャーモ 98.3~117.6% 乱1(93.8%)
ここまで耐久に振られてる型でも一撃で落とすことができます。
無振りドリュウズ 112.4~134%
H4ウルガモス 121.7~144%
補正なしHB252ウルガモス 75~89.5% B1↑火傷込み 25~30.2%
ゴツメ、アッキガモスは一撃では落とせないが起点になることもない。(調整がわからん)
無振りマンムー 90.8~108.1% 乱1(43.8%)
H4霊獣ランドロス 92.1~109% 乱1(43.8%) 威嚇込み 60.6~72.7%
無振りカプ・コケコ 53.7~64.8%
無振りゲッコウガ(等倍) 64.6~76.1% 等倍→半減で高乱数2
H252メガゲンガー 50.2~59.8%
クラブハンマー
無振りガブリアス 98.3~115.8% 乱1(87.5%)
H4メガガルーラ 95~112.7% 乱1(68.8%)
H252メガクチート 90.4~107% 乱1(37.5%)
H252テッカグヤ 82.3~97%
HB特化ポリゴン2 46.8~55.2% 乱2(67.2%)
HB特化カバルドン 104.1%~122.7%
カバのステロ展開を許しません。物理受けであるこのポケモンが引いたところで後続に多大な負担をかけていくことができます。
威嚇込みHB特化ランドロス 91.8~108% 乱1(50%)
ほとんどのゴツメランドはAやSに回しているので確1と考えていいでしょう。
(特化マンダのすてみ耐え)アシレーヌ 49.7~58.6% 乱2(99.61%)
テンプレ調整のアシレーヌの受けだしを許しません。この型のアシレーヌはSに振っていないことが多く、居座ってそのまま突破できます。
逆にこれ以上ダメージが入った場合は、Sに振っている可能性が高いため引くようにしましょう。
H252マリルリ 49.7~58.9% 乱2(99.61%)
オボン以外の持ち物なら受けだしはできません。
H252カプ・レヒレ 42.9~50.8% 乱2(3.9%)
HB特化 同上 31.6~37.8% 乱3(91.2%)
唯一安定して後投げされるポケモン。
はたきおとす
HB特化クレセリア 93.3~111% 乱1(62.5%)
HB特化ポリゴン2 44.7~53.1% 乱2(25%)
奇跡なしでもほぼ同威力なので2連はたきで落とせない
H252Wロトム 100.6~118.4%
HB特化スイクン 53.1~62.8%
H252メガフシギバナ 50.2~59.8%
HB特化ナットレイ 55.2~65.1%
HB特化メガヤドラン 53.4~63.3%
HB特化ドヒドイデ 57.3~68.7%
2連はたきで高乱数で落とせるが、一度引かれてしまうと再生力込みで威力の落ちたはたきでは突破ができなくなってしまいます。
かみくだく
HB特化ドヒドイデ 47.1~56% 乱2(73.4%)
初回ははたきおとすを打ちヘドロを落としておくことで、引かれた場合の次のサイクル以降はかみくだくで安定して突破することができます。
対面時にねっとう火傷さえ引かなければ(マジやめろ)ほぼ確実に突破できます。
HB特化メガヤドラン 65.3~77.2%
対面時にねっとう火傷、てっぺきを積まれてしまった場合に、はたきおとすでは突破が不可能になってしまいます。しかし、かみくだくを搭載していれば高乱数2発で落とせるので突破が可能です。
H4メガボーマンダ 65.4~77.1% 威嚇込み 43.2~51.4%
H252 同上 55.4~65.3% 威嚇込み 36.6~43.5%
威嚇込みH252通常マンダ 54.4~64.3%(繰り出し時)
後投げから龍舞羽の起点になってしまいますが、マンダ側は羽休めから入らないとそのまま突破される恐れがあるのでこちらは後続を安全に繰り出せます。
威嚇が入っていない状況ならば、1舞はされてしまいますがそれ以上舞われることはありません。
ばかぢから
H4メガギャラドス 112.2~132.1% 威嚇込み 74.8~88.8%
H252メガガルーラ 97.1~115% 乱1(87.5%)
HB特化ナットレイ 68.5~80.6%
- 被ダメージ
A特化メガバシャーモのフレアドライブ 42~49.6%
A252メガギャラドスのじしん 42~49.6%
A252マンムーのじしん 55.8~66.2%
A特化霊獣ランドロスのじしん 64.8~77.2%
A特化ミミッキュのじゃれつく 84.1~100.6% 乱1(6.3%)
A252メガボーマンダのすてみタックル 85.5~101.3% 乱1(12.5%)
A↑↑特化パルシェンのロックブラスト 16.5~20% 乱1(13.91%)←瀕死率
A特化メガリザードンXのげきりん 93.7~111.7% 乱1(68.8%)
A252ガブリアスのZげきりん 104.1~122.7%
C252ゲッコウガのれいとうビーム 35.1~42%
C↑特化ウルガモスのだいもんじ 86.2~101.3% 乱1(12.5%)
受けだしの際はメガバシャのフレドラなど、しっかりと半減や低火力技を読んで出すようにしましょう。またシザリガーが上を取れたり、アクジェ圏内まで削れたポケモンへは積極的に出してもいいと思います。
それでもやはり何回も受けだしできる耐久はないので、釣り出し交換も狙っていきながら有利対面を作れるようにしましょう。
対面での打ち合いは鉢巻、Z持ち相手には少し厳しいといったところです。
立ち回り
採用理由のほうでも触れましたがまとめると…
- 半減読み、釣り出し交換から有利対面をつくり高火力で相手のサイクルを崩していく。
- 全体で削りをいれつつ、アクアジェットで全抜きを狙っていく。
- トリックルーム展開から水、悪の通りのいいほうで一気に崩す、全抜きを狙う。
です。
- サイクル戦での注意点をいくつか
バシャーモに後投げが成功した際、相手の次の行動は基本まもるです。下手に交代読みではたきおとすなどはせずにアクジェを選びましょう。
様子見をできた相手はわざわざバシャに後投げしてきたシザリガーから、こちらが鉢巻持ち(球もあるかな?)であることを想定し、先制技に低負担で後投げできることから交代が安定択になります。
そこでこちらの最善択は釣り出し交換になります。シザリガーに後投げされうるポケモンに有利なヤツに交代しましょう。バシャはサイクルを回せるポケモンではないので、シザリガーに後投げされるそのポケモンさえ削ってしまえば一気にアクアジェットの全抜きルートが見えてくるでしょう。
カバルドン展開の構築にこのシザリガーは強く出れるので初手から出すのをオススメします。うまく初手対面ができたら迷わずクラブハンマーを撃ちましょう。たぶん相手側は引きません。ステロからの後続の全抜きを狙いたいし、シザリガーのマイナーさゆえにまさかカバルドンが物理で一撃で突破されるとは考えないからです。(単純に後ろがシザリガーの火力を受からない場合もありますが)
また読みが外れたとしてもステロが撒かれていない状況はできるため、相手の全抜きは止めやすいし、リザードンなどステロに弱いポケモンを選出しやすくなります。
カバ(バンギ)ドリマンダガモスなどの並びにはめっぽう強いです。
メガラグラージ入りの雨パにもそこそこ強く立ち回れます。雨の恩恵をこちらも受けることができ、メガラグの冷パン→じしんまでなら確定耐え、返しのクラブハンマーで確1です。雨下適応力鉢巻クラブハンマーの火力は、鉢巻ブルルのウッドハンマーの威力を超えます。またアクジェの火力も上がり、全抜きが狙いやすくなります。
試したことないけど雨パにこいつ組み込んでも強いのかなぁ…?
相性のいいポケモン
このシザリガーが特に重たい相手がカプ・レヒレ、ミミッキュ、ボーマンダになります。
そのほかのポケモンはトリックルーム下で割となんとかなったりします。
なのでこれらに強いポケモン、トリル要因がオススメです。
ドータクン(トリル要因)
テテフに対して安定して後投げができマンダにも強く、ステロでシザリガーの火力補助もできます。トリルからの大爆発でシザリガーにつなげます。
リザが重くなりがちなのでHDベースの耐熱がオススメ。マンダはじしんを撃ってこない
パンプジン(トリル要因)
レヒレ、ガッサ、ガルーラに強く立ち回れます。6世代のガルーラ対策の印象が強いのか、よく物理受けを想定されるので流し際にトリルを決めやすいです。
高火力ゴーストZ、大爆発と、かなりの地雷型を使ってます。(次に育成論かくかも) 書きました!
→(育成論サンムーン/953)
メガハガネール
ミミッキュ、マンダ、コケコに安定して後投げができます。こいつ自身もトリルとの相性がいいです。マンダに起点にされない鈍い型がオススメ。
育成論書きました!→(育成論サンムーン/972)
ロズレイド
レヒレ、Wロトムに対してとても強く出れます。流し際テクニシャン高火力めざパで相手のサイクルを崩しやすいです(氷か岩がオススメ)。HDベースの帯で使ってます。
育成論書きました!→(育成論サンムーン/1045)
自分がマイナー好きなためこんなポケモンらを挙げてますが、普通にトリルポリ2などメジャーポケと組み合わせても十分活躍ができると思います。
最後に
初投稿なのにずいぶん長く書いた気がする。疲れた…
マイナー気味なポケモンではありますが、これを見て可能性を感じてくれたら幸いです。
ここまで読んでくださってありがとうございました。