初投稿です。
至らない部分があるかもしれませんが、よろしくお願いします。
また、この育成論ではHP・攻撃・防御・特攻・特防・素早さの表記をH・A・B・C・D・Sとさせていただきます。
またすべての個体値は31を前提としています。
コンセプトと役割
ワタッコは金銀で登場したポケモン。可愛くて大好きなのですが、AC共に55と種族値は低く、実はちょい高めのD(と、まあまあのHB)がありつつも弱点が多く、謂わば速いだけのポケモン…と思われるかもしれません。
そんなワタッコを使う上で必要なのは、如何に逃げつつ相手のダメージを減らしていくか、という結論に至り、そのコンセプトの上で、やどりぎのタネを主なダメージソースとする先発サポート兼準アタッカーとしての型になります。
持ち物
きあいのタスキで確定です。確実に一撃耐えてタネを撒いてもらいます。たまに外すのはご愛嬌です。
特性
こちらもすりぬけ(夢特性)で確定です。
壁やみがわり等を無視できる優秀な特性です。
因みに通常特性はようりょくそ・リーフガードですが、どちらも条件が晴れの時の発動であり、初手で繰り出す以上、にほんばれにしてる時間も技スペもありません。
逆に、晴れ要因が別にいる場合は、ようりょくそ確定です。
その場合、上には最速のかるわざルチャブル、すいすいフローゼル、すなかきルガルガン(まひる)しかいなくなりますが、テラスタルしない場合は炎技がいつもより刺さるので要注意。
性格・努力値と調整
ようきAS252残りD
残りHに降らない理由として、やどりぎのタネは.相手のHPの1/8を回復する技のため、相手のHPが高いほど回復量は増え、逆に低いほど回復量は減ります。そのため、こちらがきあいのタスキを持つ以上、なるべくHPマックスの状態が多い程有利になるので、Hは増やさずに、DもしくはBに振ります。
技構成
やどりぎのタネ(命中90)
この型の主なダメージソースです。こちらが交代した場合、後続へのサポートにもなります。相手がバトンした場合は、バトン先に引き継がれます。
まもる
やどりぎ後、使用したターンは無傷でHPを吸収できます。
とびはねる(威力85・命中85)
1ターン目でとびあがり、2ターンでダメージを与えます。命中は低いですが、無傷でやどりぎのHP吸収を見込めますし、あたれば30%でマヒも見込めます。
コンセプト上こちらは確定です。
技候補
- おきみやげ(命中100)
命と引き換えに相手のACを2段階下げる優秀な自己退場技。交代されると意味がないので、是非ここぞというときに。
- とんぼがえり(威力70・命中100)
ダメージを与えながら後続に交代します。虫技は無効にされずに打つことが可能で、ちょつはつに強いです。
- リフレクターorひかりのかべ
パーティーの構成に合わせてどちらかを選択するかたちになります。
- おいかぜ
後続のスピードアップに。
- ちからをすいとる(命中100)
相手の攻撃ランクを下げつつHPを回復します。攻撃技ではなく変化技。相手の攻撃能力値分回復できます。
差別化
今回のコンセプトと似たようなことが出来るポケモン候補との比較になります。高い素早さと特性、豊富な補助技の選択肢からも充分な差別化ができていると考えますが、参考まで置いておきます。
その他のやどまもを使う居座る型のポケモンともまた運用が変わってくると思いますので、省略させていただきます。ご了承ください。
- とびはねる×やどまも
過去技でメブキジカがとびはねるを習得できます。
また、特性てんのめぐみで、とびはねるが当たれば6割でマヒにできるツワモノです。
技候補としては、自己退場技がバトンタッチしかなく、補助技は正直薄め。ただ攻撃種族値も100と高く、ウッドホーンで回復しながら戦ったり、しねんのずつきで怯みも望めるため、上手くハマれば強そうです。
- そらをとぶ×やどまも
この場合アップリュートロピウスが該当します。
そらをとぶは威力90・命中90で、飛び跳ねるよりは安定していますが、追加効果はありません。
- すばやさ
上記ポケモンとの素早さ比較です。全て最速が前提です。
ワタッコ種族値110・実数値178
ようりょくそのとき実数値356
メブキジカ種族値95・実数値161
ようりょくそのとき実数値322
アップリュー種族値70・実数値134
トロピウス種族値51・実数値113
ようりょくそのとき実数値226
そもそもすばやさの種族値が1番高いため、ようりょくそ発動させて運用できるとしてもどのみちワタッコが圧倒的です。
またメブキジカとワタッコの間には、ミミッキュオノノクスサザンドラボーマンダイルカマン(ナイーブ)イルカマン(マイティ)ガブリアスクエスパトラパーモットテツノコウベなど、1匹はパーティーにいてもおかしくない子たちがズラリと…。
ポケモンにおいてのすばやさの重要性は言わずもがな、そもそも草タイプは不遇と言われているほど弱点が多く、耐久の高い種族値でない限りこの重要性は更に高いと感じます。
また、この型においては先発初手でやどりぎのタネを撒くのが基本的な動きになるので、後攻で1発食らってしまうと、何もできずに退場する可能性も…。
- いかりのまえば〜コメントより
コメントでご指摘頂いたいかりのまえばについて。
この型とは違い一撃でHPを半減でき、パチリスデデンネなどは麻痺撒きも可能でサポート向きとのことですが、やどりぎに関しては後続の回復が可能です。
交代すれば控えには攻撃を受けることになるため、僅かながらも回復できる見込みがある点が1番の違いかと思います。
また、現環境においては、やどりぎが入らない草タイプより、いかりのまえばが通らないドラパルトラウドボーンハバタクカミサーフゴーミミッキュなどのゴーストタイプの方が幅を利かせているように感じます。
また、ワタッコは幅広く補助技を覚えることが可能であり、おきみやげやおいかぜなど、ほっぺすりすりやでんじはとは違い、タイプに縛られず味方のサポートができる点が大きいと感じます。
テラスタル
パーティーの中ではテラスタルしないで運用することが多いポケモンですが、飛&岩テラスタル両方使用してみた経験から、飛テラスの方が使い勝手が良かったです。
- ひこう
とびはねるの威力アップに。単純に、弱点も減ります。
氷×4炎岩毒飛×2→氷岩電×2
- いわ
弱点補完に。元々の弱点の炎毒飛が半減、氷岩は等倍まで落とせます。新たに弱点となる草闘にはこちらのとびはねるで対応可。
相手の型によりますが、そこそこ対応できるはずのガブリアスの地震が当たるのはめちゃくちゃ痛いです。
立ち回り例
死に出しや後攻での交代技ではない限り、受けには向かないので、先発で繰り出します。
- 基本的な動き(相手より素早い場合)
- やどりぎのタネを撒く。タスキで耐え、ターン終了時にHPを1/8吸収。
- まもるを選択。ターン終了時にHPを1/8吸収。
- とびはねるを選択。上空にいるためほとんどの攻撃をかわすことができる。ターン終了時にHPを1/8吸収。
- とびはねるの攻撃。相手の攻撃に耐えれればターン終了時にHPを1/8吸収。
ここまでハマれば既に半分以上相手のダメージを削っていることになっています。
- 草タイプ
基本は初手とびはねるで圧力をかけます。だいたいは交代して受けにきますが、交代先に無償でダメージを与えられますし、交代先は恐らく草タイプ以外なのでやどりぎも打てます。
技候補からとんぼがえりを選択した場合、主にマスカーニャなど速い草タイプのときに有用です。へんげんじざいであくタイプになっている無振マスカーニャでも半分くらいは減らせます(後述)。
- 相手より遅い場合
基本はやどりぎのタネ→まもる→交代します。
速攻で逃げてください。
与ダメージ計算
初手で対面しがちなポケモンを選抜
※やどりぎのタネは1ターン毎に12.5%固定
マスカーニャ無振マスカーニャ※変幻自在後あくタイプ
とんぼがえり※選択技
常時→42.3〜50.3%
ドラパルトB4ドラパルト
とびはねる
通常時→33.1〜39.2%
飛テラス→44.1〜52.1%
ミミッキュB4ミミッキュ
とびはねる
通常時→39.2〜46.9%
飛テラス→52.3〜62.3%
テツノブジン無振テツノブジン
とびはねる
通常時→64.4〜76.5%
飛テラス→85.9〜102%
オーロンゲB特化オーロンゲ
とんぼがえり
常時→10.8〜13.3%
とびはねる
通常時→20.7〜24.2%
飛テラス→27.7〜32.1%
キラフロルB特化キラフロル
とびはねる
通常時→8.4〜10.5%
飛テラス→11.5〜13.6%
被ダメージ計算
テツノブジンA252テツノブジン
ソウルクラッシュ
常時→56.6〜68%
┗クォークチャージA+1→74〜88%
ドラパルトA252ドラパルト
ドラゴンアロー
常時→73.3〜88%
┗いのちのたま94.6〜114.6%
ドラパルトC252
だいもんじ
通常時→73.3〜86%
┗いのちのたま95.3〜112.6%
飛テラス→36.6〜43.3%
┗いのちのたま47.3〜56%
岩テラス→18〜21.3%
┗いのちのたま23.3〜28%
ミミッキュA特化ミミッキュ
シャドークロー
常時→46〜54.6%
┣いのちのたま60〜71.3%
┗剣の舞1回290.6〜108%
ガブリアスA252ガブリアス
がんせきふうじ
通常時&飛テラス→61.3〜73.3%
┗いのちのたま→80〜95.3%
岩テラス→30.6〜36.6%
┗いのちのたま→40〜47.3%
苦手なポケモン
- 連続技持ち
上記しましたがイッカネズミセグレイブパルシェン等の連続技持ちはタスキを壊しながら攻撃してきますので絶対に逃げてください。
特にイッカネズミには素早さも負けてるので本当に何もできません。
- 自分より速いポケモン
特にテツノツツミハバタクカミには高火力で弱点を突かれます。控えに交代してください。ハバタクカミに関してはマジカルフレイムの他に、ごく稀にパワージェムを持ってる可能性がありますので、まもるで何を打ってくるか確認してから変えてもいいかもしれません。
相性の良い味方・構築例
とびはねている間に積まれることがありますので、特性てんねんのポケモンが受けで控えにいると安定します。
中でもてんねんラウドボーンはオススメです。
こちらは未使用なので予想になりますが、炎技で攻撃してくる相手にはもらいびソウブレイズグレンアルマあたりもいいかもしれません。耐久もそこそこあり、クリアスモッグを覚えるので積み対策もできそうです。
ラウドボーンソウブレイズに関してはイッカネズミのネズミざんもすかせるという利点もあります。
また、鋼タイプのポケモンを受けに置いておくと、炎以外のワタッコの弱点を半減で受けられます。
- コメントより
未使用ですが、耐久に振った竜舞ドラパルトトドロクツキもタイプ相性的に○
またウェーニバルはタイプ相性+夢特性じしんかじょうとも相性が良いです。
最後に
まず、ここまで読んでいただきありがとうございました。できるだけ丁寧に書いたつもりではありますが、初投稿で慣れない部分もあるため、間違いや足りない部分などございましたらご指摘ください。
サポート向きのポケモンなのですが、この型は挑発にも強く、とびはねるワタッコはあまり見ないので、相手の不意をつけるという点でも強みはあります。
使う上で読みが必要になる場面は多少ありますが、ガブを倒せたときは至福です。笑
ただ単にワタッコが使いたくて考えた型ですが、意外とポテンシャルがあったので、投稿させていただきました。ぜひ皆さまにも使っていただけると嬉しいです。
・23/2/24 技欄変更、技構成修正。相性の良い味方・構築例に追記。差別化について追記。与ダメージ欄修正。