レックウザ- ポケモン育成論SV

どうもこんにちは。
本日は『いのちのたま』持ち『レックウザ』のご紹介です。
よろしくお願いします。
なお、公式で使用されていない用語やHABCDSなどの略称を使用します。ご了承ください。

レックウザというポケモンとこの育成論の経緯

両刀気味の種族値、速いとは言い難いすばやさ、伝説の中では並程度の耐久を持つ第三世代の禁止級伝説。
個性はなんと言っても強力無比なわざの『ガリョウテンセイ』です。
かねてよりAS極振りで使っていましたが、やはり上を取られて一撃でやられることがままあり、耐久調整をすることとなりました。

コンセプトと役割

壁やステルスロックなどで場を整えた後に出し、一回『りゅうのまい』を積んで全抜きを目指す。ただ、壁を上手く張れなかった場合でも、相手のエースの攻撃をワンチャン耐えて共倒れを狙えるくらいのポテンシャルがある。

持ち物

『いのちのたま』。
耐久調整をしている関係上、HPの10分の1が削られていくという代償は大きいが、火力が1.3倍になるという恩恵はそれを補って余りある。

特性

『エアロック』しかないので確定。
晴れを無効化することでコライドンの『ひひいろのこどう』によるこうげき上昇を無視したりできる。

性格・努力値と調整

• せいかくは『ようき』。りゅうのまいを使うことで驚きの速さを実現。なお、『いじっぱり』だと１回舞っただけではバドレックス(こくば)を抜けない。
• 努力値

案１
H116 A148 B4 D12 S228
素早さは最速ランドロス(霊獣)抜き。
1舞で最速バドレックス(こくば)ザシアン(王)コライドンミライドン、すばやさブーストではないハバタクカミ、スカーフ持ちのランドロス(霊獣)カイオーガあたりを抜ける。
本論ではこちらを採用。

HBライン	壁なしでいじっぱりA252振りホウオウの テラスタル『ブレイブバード』を確定耐え
HDライン	壁なしで臆病C252振りバドレックス(こくば)の『アストラルビット』を耐えたうえ、 珠ダメージ１回では落ちない

Dに少し多く振って対『ダウンロード』調整。
余りはAに。

案２
H68 A196 B4 D12 S228
HP努力値を48削って攻撃に回した調整。
HPが16nである192を下回り、珠ダメが繰り下がる実数値189となる。
火力が上がり、舞わない場合でもH252カイオーガを高乱数で仕留めたり、後述のH252B１段階↓メタモンを１舞しんそくで確一にしたりできる。
当然その分耐久は壁任せ、運任せ要素が増えるが、強みを押しつける意味ではこちらの調整もアリ。

技構成

• 確定技

ガリョウテンセイ

威力120、使用するとBD1ランクダウン。

命中安定のレックウザのメインウェポン。入れない理由がない。

りゅうのまい

使用するとAS1ランクアップ。足りない火力と速さを補ってくれる。

コンセプト上これも確定。

じしん

威力100、命中安定。

を半減するに抜群で入る。ほぼ確定。

しんそく

威力80、優先度+2。

1舞では抜けない相手やスカーフ持ち、先制技持ちに。

『サイコフィールド』には注意。

• 選択技

オーバーヒート

威力130、命中90。使用するとC2ランクダウン。

両刀気味の種族値を活かせる。Cダウンはほとんど気にならない。

浮いているに打点を持ちたいなら。

りゅうせいぐん

威力130、命中90。使用するとC2ランクダウン。

両刀気味の種族値を活かせる。Cダウンはほとんど気にならない。

タイプ一致で伝説に多いに弱点を突ける。役割破壊技。

『げきりん』は撃ち分けができないので非推奨。

みがわり

積みアタッカーにとって手痛い『おにび』『でんじは』や『いかく』などを防げる。

技スペースが厳しいうえ、臆病ハバタクカミには先手ででんじはを撃たれてしまう。

テラスタル

ガリョウテンセイの火力を増強する。
弱点も消せる。
積極的に切っていきたい。

立ち回り例

1. オーロンゲあたりで壁を張ってから死に出しで登場。
2. 相手を見てテラスタルを切るかどうか考えつつ、りゅうのまいを１回積む。
3. テラスタルを切ってガリョウテンセイで攻める。

以上が基本パターンです。

与ダメージ計算

• 無振りバドレックス(こくば)

飛行テラスガリョウテンセイで積んでいなくても確定１発(126.3〜150.3%)
スカーフの可能性を加味して戦いたい。

• 無振りコライドン（炎テラス）

1舞飛行テラスガリョウテンセイで確定１発。
テラスを切らなくても確定１発。
積んでいないとテラスガリョウテンセイで乱数１発（62.5%)
エアロックでひひいろのこどうの火力上昇は打ち消せるので、テラスを切って積みたい。
なお、『スケイルショット』のＳ上昇を加味して考える必要があるため、やっぱり壁はほしい。

• 無振りミライドン

1舞じしんで確定１発。積んでいないと乱数１発(31.25%)。
積みたいが壁がないと厳しい。

• 無振りザシアン(王)

1舞じしんで確定１発(122.8〜146.2%)。

• 無振りカイオーガ

1舞テラスガリョウテンセイで確定１発。
積まなくても確定１発(116.0〜136.6%)。
テラスを切ればエアロックもあるので積める（壁がないとメガネ型には負ける）。

• H252ホウオウ

1舞テラスガリョウテンセイで確定１発。
テラスを切らなくても確定１発(106.2〜124.9%)。

• H252ガチグマ(アカツキ)

1舞テラスガリョウテンセイで確定１発(107.8〜127.8%)
この辺から火力がギリギリになってくる。

• B252補正ありママンボウ

1舞テラスガリョウテンセイで75%の乱数１発(96.3〜113.8%)。

• HB252補正ありドヒドイデ

1舞テラスガリョウテンセイで68.75%の乱数１発(94.3〜112.8)。

• HB252補正ありヘイラッシャ

『てんねん』により積み無効。
テラスガリョウテンセイで84.76%の乱数２発(47.5〜56.9%)
『たべのこし』込みで受け出しもワンチャン成立。『あくび』で止められる。相性は悪そう。

• HB252補正ありキョジオーン

1舞じしんで確定２発(67.7〜80.2%)
『まもる』+『たべのこし』込みでも受け出しは不可能。
ガリョウテンセイ→じしんの順だと1回は行動されるか。

• H188B252補正ありムゲンダイナコスモパワー1積み

1舞テラスガリョウテンセイで確定２発(58.6〜69.5%)。
相手の調整と積み方次第。
レックウザ降臨前にガン積みされると無理なので注意が必要。

• H252メタモン

1舞しんそくで確定２発(65.2〜77.5%)。
しかし事前にガリョウテンセイを１発撃ってB１段階下降してからへんしんされた場合、87.5%の乱数１発(98.1〜115.5%)となる。意外性〜。

被ダメージ計算

全部壁なしで計算。
またこちらは特別な記載がない限りテラスタルにより単タイプになっているものとする。

• C252バドレックス(こくば)の『アストラルビット』

確定２発(67.7〜80.0%)
珠だと乱数。壁を張って積みたい。

• A252かつA１段階上昇ザシアン(王)の『きょじゅうざん』

確定２発(52.9〜63.1%)。『じゃれつく』ケアで必ずテラスタルを切りたい。

• A252補正ありハチマキコライドンの『げきりん』

確定２発(64.7〜75.9%)。必ずテラスタルを切りたい。

• C252ミライドンの『りゅうせいぐん』

確定２発(83.6〜99.0%)。
ギリギリなうえ、テラスタルを読まれて『イナズマドライブ』を撃たれるとやられる。壁がないと厳しい。壁があるならテラスタルしないのも選択肢か？

• C252補正ありガチグマ(アカツキ)のテラス『ブラッドムーン』

93.75%の高乱数１発(98.5〜117.0%)。
壁がないと積めない。

• C252補正あり珠ムゲンダイナの『ダイマックスほう』

確定２発(72.9〜86.2%)。
アタッカー型でも弱点を突かれなければ耐える。
メガネでも(83.6〜99.0%)の確定２発。

• C252補正ありメガネカイオーガの『れいとうビーム』

確定１発(103.6〜122.1%)。壁と相手の型次第。場合によっては舞わずにガリョウテンセイも視野に。

• A252パオジアンの『つららおとし』

確定１発(102.6〜121.1%)。壁がないと勝てない。舞っている場合でもない。

• C252メガネハバタクカミの『ムーンフォース』

確定２発(69.3〜81.6%)。
テラスタル切られると50%の乱数１発(92.4〜108.8%)。壁があればなんとか。
ちなみに一応メガネ『パワージェム』も耐える。

• A252オーガポン(かまど)のテラス『ツタこんぼう』

『おもかげやどし』込みで確定２発(72.9〜86.2%)。

• A252オーガポン(いしずえ)の『ツタこんぼう』

確定２発(71.8〜86.2%)。
テラスを切られると高乱数１発(81.25%)。
上記2体のオーガポンは急所も怖く壁があっても対面で舞うのはややリスキーか。

苦手なポケモン

• 壁を破壊してくるポケモン（かわらわりパオジアンなど)
• 1舞では抜けないスカーフアタッカー
• 『てんねん』ヘイラッシャなどの強めの物理受け
• 浮いている

相性の良い味方・構築例

• 『オーロンゲ』

先発で壁を張ったり『ちょうはつ』『すてゼリフ』で起点作成力が高い。相手がだとすてゼリフが効かないので退場に注意が必要。

• 『クレッフィ』

同じく壁を張れるほか、『まきびし』でタスキ潰しができる。『てっていこうせん』で自主退場も可能。

• 『サーフゴー』

積みアタッカーを機能停止させる補助技に強く、高い特攻で物理受けを突破する。レックウザとの相性補完もなかなか。

おわりに

いかがだったでしょうか。
とにもかくにも『ガリョウテンセイ』をどう通していくかが課題となるポケモンです。
育成論に指摘事項などありましたらぜひコメントください。