はじめに
ref(れふ)と申します。7回目の育成論となります。よろしくお願いします。
前々回のチョッキゴリランダーゴリランダーは夢特性解禁前の考察だったこともあり、安定感は高く仕上がったものの、エースバーンエースバーンへの対策が不足している感が否めませんでした。
特にエースバーンに後出しで受けられる事が多かったので、今回は後出しされた場合には勝ちを拾える調整を目指しました。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
ゴリランダーゴリランダーについて
他の育成論も見ていただくとして、特徴を箇条書きします。
- グラスフィールド(以下GF)で一致草技が高威力で撃てる
- HPが高めで、チョッキで物理・特殊両方受けられる
→今回はチョッキではないため、特殊方面は弱くなっていますが、代わりにグラスシードを持たせて物理への対面性能を向上させています。
- サブウェポンが優秀で、攻撃力も高い
- 専用技のドラムアタックですばやさを奪える
→本論では最速インテレオン抜きまで可能となります
コンセプトについて
- 後出しエースバーンに暴れさせない
- ダイマエースとしての運用を見据えた技構成とする
特性・持ち物について
グラスシードを持たせるため、特性はグラスメイカー一択です。
- グラスメイカー:5ターンGF(草技1.3倍、じしん半減、接地ポケモン毎ターン回復)を貼る特性です。
- グラスシード:GF時に使い、防御1段階上昇するアイテムです。つるぎのまいを積める対面を増やせます。
きせきのタネ・ラムのみ・とつげきチョッキ等、持ち物のカスタマイズ余地は大きいです。アクロバットとの相性が良いことと、ダメージ計算ががらりと変わるので本論ではグラスシード想定で進めます。
性格について
ステータスの高い攻撃に補正をかけるため、いじっぱりです。
努力値について
H4 A252 B76 D4 S172 (C除く5V個体想定です)
実数:176-194-120-x-91-127
技構成について
- ドラムアタック:タイプ一致かつすばやさ操作可能な優秀な専用技です。コンセプト上必須です。
- アクロバット:ダイジェットにできます。コンセプト上必須です。
→また、グラスシードは即時発動するため、アクロバットの威力アップ条件を満たせます。
- つるぎのまい:ダイウォールとしても使える優秀な積み技です。積めた場合、確1にできる範囲がかなり広くなるためこちらを選択しています。
→当然ながらチョッキを持たせる場合は攻撃技に変える必要があります。
- ドレインパンチ:持ち前の高耐久・高攻撃力を活かす回復技で、ダメージレースを制しにいけます。グラスシードと剣舞でいわゆる「ビルドレ」ができます。本論の確定欄はこちらにしています。
以下選択技。
- グラススライダー:GF下で先制攻撃ができます。剣舞・ドレパンとの選択。
→きせきのタネを持たせる場合は優先度が上がります。
- ちょうはつ:カバルドン等の変化技を使うポケモンに対して。剣舞・ドレパンとの選択。
- 10万ばりき:炎、毒、電気、ギルガルド(シールド)への打点に。ダイアースで特殊をカバーできるのはありがたいです。剣舞・ドレパンとの選択。
→きせきのタネを持たせる場合はアクロバットと交換を推奨。
- はたきおとす:準専用技であり、相手の調整を崩せます。ダイアークとの噛み合いがイマイチなので確定ではないですが、ドラパルトを見れるように。ドレパンとの選択。
- かわらわり:壁相手に。ちょうはつとセットで入れて展開構築への役割を強く持たせるような形が取れます。ドレパンとの選択。
→ただ壁から出てくるのはダイジェット持ちが多いと思われるのでゴリランダーだけで見るのは危険な気はします・・
- ばかぢから:格闘タイプの最高打点です。一撃範囲を増やしたい場合に。ドレパンとの選択。
ウッドハンマー:ゴリランダーの最高打点として。反動は痛いですが、ダイマックスでHB特化カバルドンすら確1にできます。剣舞・ドレパンとの選択。
→キョダイコランダ解禁後はかなり優先度下げてよいと考えます
対後出しエースバーン
前提は下記とします。
- H4AS252珠エースバーン(最大HP156、GF回復9、珠ダメ15)
- ドラムアタックダメージ60〜71
- キョダイコランダダメージ119〜141
- ダイジェットダメージ85〜100
(参考)ダイアースダメージ186〜220
ゴリランダー側全て最低乱数としてエースバーンのHP実数値推移を記載します。
- 後出しでドラムアタック受け(96)→GF回復(105)
- DM(210)→お互いダイジェット(125)→珠ダメ(110)→飛行になるためGF回復なし(110)
- キョダイコランダで撃破
→ダイジェットではなくキョダイ技を撃たれるリスク(中乱1)もあるため、無理に突破を狙わずドラムアタックを打ち込んで退場する選択肢もあります。盤面と要相談です。
グラスシード以外の持ち物でもこの計算は成立しますが、かえんボール+ふいうちと動かれた場合やキョダイ技を使われた場合に突破される目ができてしまいます。
- こだわりハチマキ型は別育成論(育成論ソードシールド/1131)で用意してます。こちらの方が後出しエースバーンには安定します。
- きせきのタネを持たせる場合、ダイジェットではなくダイアースで確定KO可能となります。(この場合、ハチマキ型と同じ努力値振りでOKです。変化技も搭載できるし一番使いやすい持ち物かもしれません)
立ち回りについて
- 相手の控えにエースバーンがいる可能性がある場合、初手はドラムアタックを選んでいきましょう。(先発でうっかり対面しないようにしたいため、とんボルチェンやだっしゅつボタンオーロンゲから展開したいところです)
- 事前に壁貼りできている場合や、エースバーンが受け出しに来ない場合は剣舞からドレパンやダイジェットで勝ちにいけます。
- 物理耐久が高い反面、特殊耐久が厳し目なので、特殊アタッカーに対してはダイマックスで突破する選択肢の検討が必要となります。
与ダメージ
ダイマックス技にする場合については[ ]で記載。
つるぎのまいを一回積めば大体2倍のダメージになります。
注:特に記載のないものはGFの回復効果は無視して確定数を記載しています。約6%回復するので確2には106%、確3には112%必要と考えてください。
- ドラムアタック:(GFで1.3倍適用)(ダイマックス技はキョダイコランダで計算)
H252ゴリランダー24.6〜29.4%
H4エースバーン38.4〜45.5% 確3[76.2〜90.3%]
H4ドラパルト36.5〜43.2% 確3[72.5〜85.9% 確2]
H4ミミッキュ87.0〜103.0% 皮珠GF込確1[174.0〜204.5% 確1]
H4ドリュウズ76.7〜90.8% 確2
HB特化カバルドン56.7〜67.9% 確2[112.5〜133.9% 確1]
H252アシレーヌ129.4〜154.0% 確1
H4カメックス121.2〜144.5% 確1
H252ウォッシュロトム114.6〜135.0% 確1
H4カジリガメ248.1〜296.3%DMでも確1
H252ペリッパー56.2〜67.0%[113.1〜133.5% 確1]
H252ラプラス96.2〜113.9% 乱1(75.0%)[192.4〜226.1% DMを乱1(75%)]
H252ニンフィア66.8〜78.7% 確2 [132.1〜155.9% 確1]
H252バンギラス85.0〜101.4% 乱1(6.2%) [169.0〜200.0% 確1]
H252カビゴン50.5〜59.5% 確2 [100.0〜117.9% 確1]
H4オノノクス33.5〜40.1% [67.7〜80.2%]
HB特化ドヒドイデ32.4〜38.8%[64.9〜77.0%]
H252ギルガルド(シールド)21.5〜25.1%
H252ギルガルド(ブレード)48.5〜57.4%
H252ヒートロトム28.6〜33.7%
- アクロバット:(=ダイジェット)
H252ゴリランダー70.5〜84.0% 確2
H4エースバーン54.4〜64.1% 確2
H4ドラパルト51.8〜60.9% 確2
H4ミミッキュ61.0〜72.5% 確2
H252ニンフィア47.0〜55.4% 乱2
H4オノノクス48.0〜57.2% 乱2
- ドレインパンチ:(弱点相手に)
H4サザンドラ61.0〜71.8%(51〜60回復) 確2
H4ドリュウズ74.1〜88.1%(69〜82回復) 確2
H252バンギラス83.0〜98.5%(86〜102回復) 確2
H252カビゴン48.6〜57.6%(65〜77回復) 乱2
H4オノノクス33.5〜39.4%(25〜30回復) 確3
H252ヒートロトム28.0〜33.1%(22〜26回復) 確4
- グラススライダー:(GFで1.3倍適用)(ダイマックス技は同ドラムアタック)
H252ゴリランダー21.7〜26.0%
H4エースバーン33.3〜39.7%
H4ドラパルト31.7〜37.8%
H4ドリュウズ67.7〜79.5%
H4インテレオン161.6〜190.4% 確1
H252アシレーヌ135.8〜161.5% 確1
H4カメックス108.3〜127.7% 確1
H252ウォッシュロトム100.6〜119.7% 確1
H4カジリガメ219.2〜260.2%DMでも確1
H4オノノクス29.6〜35.5%
H252ヒートロトム24.8〜29.9%
- 10万ばりき:
HB特化ドヒドイデ40.7〜48.4%
H252ギルガルド(シールド)52.6〜62.2%
H252ギルガルド(ブレード)118.5〜140.1%
- はたきおとす:(持ち物所持時)
H4ドラパルト91.4〜108.5% 乱1(50.0%)[112.1〜132.9% 確1]
- ばかぢから:
H4サザンドラ95.2〜113.0% 乱1(75.0%)
H4ドリュウズ118.2〜139.7% 確1
H252バンギラス155.4〜182.8% 確1
H252カビゴン77.1〜91.3% 確2
H252ヒートロトム43.9〜52.2% 乱2
被ダメージ
チョッキ型より物理面は硬く、特殊面はかなり脆くなっています。
- 物理 (グラスシードで防御1段階上昇前提)
A252珠エースバーンかえんボール 94.3〜112.5% 乱1(62.5%)[123.8〜147.7%(キョダイ技想定)]
→グラスシード以外だとキョダイ技でDMを乱1(62.5%)にされるため注意
A252珠エースバーンとびはねる[101.7〜121.0%]
A252ドラパルトドラゴンアロー 31.8〜38.6% 乱3
A252ドラパルトそらをとぶ[53.4〜63.6% 確2]
A252珠ミミッキュじゃれつく31.2〜36.3% 乱3[42.6〜51.7% 乱2]
A252珠ミミッキュかげうち13.0〜16.4%
A特化珠カジリガメダイロック64.2〜76.1% 確2
A特化珠カジリガメ雨ダイストリーム42.0〜49.4% 確3
A252ドリュウズじしん8.5〜10.2%(GFで半減)
A252ドリュウズアイアンヘッド27.2〜32.3% 確4
A特化バンギラスストーンエッジ 36.3〜43.1% 確3
A252カビゴンヘビーボンバー23.2〜27.8% 乱4
A252カビゴンヒートスタンプ46.5〜55.6% 乱2
A252オノノクスげきりん32.3〜38.0% 乱3[38.0〜44.8%]
A特化ギルガルド(シールド)アイアンヘッド30.6〜36.3% 乱3
- 特殊
C特化眼鏡ペリッパーぼうふう171.5〜202.2% 確1
C252トゲキッスダイジェット157.9〜187.5% 確1
C252サザンドラりゅうせいぐん81.8〜96.0%
C252サザンドラだいもんじ92.0〜109.0% 乱1(56.2%)
C252ドラパルトだいもんじ78.4〜93.1%
C特化アシレーヌムーンフォース65.3〜77.2%
C特化アシレーヌれいとうビーム82.9〜97.7%
C特化ニンフィアハイパーボイス67.0〜80.1%
C特化ニンフィアマジカルフレイム63.6〜75.0%
C特化カメックスれいとうビーム63.6〜76.1%
C特化ラプラスれいとうビーム95.4〜113.6% 乱1(75.0%)
C特化ヒートロトムオーバーヒート157.9〜187.5%
C特化ウォッシュロトムハイドロポンプ33.5〜39.2%
C特化ウォッシュロトムボルトチェンジ21.5〜25.5%
相性の良い味方
- ガオガエンウォッシュロトム等でとんボルチェンから展開
- 壁貼りオーロンゲ等のダイマエースサポート
- エースバーンで水や地面を誘い出し
- セキタンザン等ダイジェットポケモン(特にトゲキッス)への切り返し
- エースバーンに対面有利なポケモン(先発させづらくする+偶発対面時の引き先になる)
→ギャラドスウインディドヒドイデカバルドンウォッシュロトムパッチラゴン等。
最後に
珠エースバーンが環境に蔓延しているので、ゴリランダーの活躍場所を増やしてやりたく考案しました。
チョッキ型とはまた異なるパワフルな戦い方ができます。耐久部分は持ち物含めてカスタマイズ余地があるので、パーティに合わせて変えてみるのも良いかと思います。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。