はじめに
ref(れふ)と申します。よろしくお願いします。
今回はDLCで解禁された夢特性ぼうだんを持たせた、バイウールーバイウールーの育成論をご紹介させていただきます。
思えば初めて書いた育成論はもふもふバイウールーでした。色厳選なども行った筆者のお気に入りポケモンとなります。
今回はこのかわい子ちゃんを、現環境にどう適応させるかといった視点で検討を行なっていきます。
論内で本サイトで一般的に見かけるレベルの専門用語や略語を使用している箇所がございます。ご了承ください。
バイウールーバイウールーについて
下記はもふもふ育成論に記載した内容そのままですが、まずはもふもふバイウールーの長所短所の把握から始めましょう。
長所
- 特性もふもふと恵まれたぼうぎょステータス、そしてコットンガードによる驚異の物理耐久
- 上記から繰り出される高威力のボディプレス
- ドリュウズと同族のすばやさ数値で、多くの物理アタッカーの上を取れる
- コットンガードとバトンタッチを両立できる唯一のポケモン
短所
- 特殊耐久が並程度で、もふもふは炎が弱点となることから、炎(格闘も)タイプの特殊技で致命傷を食らう
- 積む事が前提の長所のため、ちょうはつやこだわりトリックで機能停止してしまう
もふもふを失うことによるメリデメ
上記からもふもふが無くなることで下記のとおり変更が発生します。
- (メリット)炎タイプが弱点ではなくなる
- (デメリット)接触技にもふもふの半減を適用できなくなる
炎タイプ弱点は運用上かなり問題になる点で、サブウェポンとしてかえんほうしゃを持つポケモンや流行中のエースバーンに弱かったことを考えると、メリットは大きいです。
接触技半減については、ウオノラゴンパッチラゴンなどのいかれた数値の物理アタッカーも対面で見れるようになる強特性だったので、やはり惜しいですね。
また、格闘技は基本的にもふもふが適用され弱点ではなくなっていましたが、これが弱点に戻ります。ただ、これらはコットンガードを積むことによりカバー可能な内容ですので、メリットがデメリットを上回ると考えます。
環境への適応(ぼうだんの採用理由)
ここで、現在(シーズン8)の環境上位のポケモンを見ておきましょう。
エースバーンゴリランダーポリゴン2ドラパルトトゲキッスミミッキュあたりが並びます。
結構接触技少なくないですか?
タイプ一致で飛んでくるのはとびひざげり 、グラススライダー、じゃれつくだけですね。
とびひざげりが弱点になるのは痛い点ですが、代わりにかえんボールやかえんほうしゃは弱点ではなくなりますし、もっと言えばぼうだんならかえんボールは無効化できてしまいます。
総括して、もふもふよりぼうだんの方が動かしやすくなったなと考えます。
もふもふももちろん強力な特性です。
ぼうだん型が環境に加わることで、もふもふとぼうだんの判別が難しくなり、択が生まれます。
これにより、どちらの特性も弱点を突かれにくくなったと考えてください。
役割・コンセプトについて
もふもふ型のイメージを逆手に取った調整を行います。
- 物理に強いイメージ/特殊に弱いイメージを逆手に、環境に増えたポリゴン2に勝てるようHDベースの調整とする。
- でんじは撒きで後続サポート。また、自ら先制コットンガードの起点を作る。
- コットンガードはバトンせず、自身で抜いていく
特性について
ぼうだんを採用します。もふもふの半減対象になっていなかった弾・爆弾系の技が無効化できるため、もふもふ型を逆手に取るコンセプトに合っています。
もふもふ以外の選択肢として、ふくつのこころもありますが、発動条件がひるむことであり、リターンもすばやさ1段階のみのため、実用的ではありません。
持ち物について
居座って積んでいきたいため、たべのこしです。
性格について
コンセプトに従い、おだやか
努力値について
H228 B124 D156(A0+C除く4V個体想定です)
実数:176-76-136-x-143-108
H:16nでたべのこしの回復効率最大化
D:ダウンロード対策でB<Dにしつつ、性格補正と相性の良い11nまで
B:ボディプレスのダメージに影響するため、余りを全て
S:無振でも4振ロトム抜き。また、無振でもでんじはで最速ドラパルト抜き。
技構成について
- コットンガード:ぼうぎょが3段階上がる準専用技です。2回撃つだけで最大まで積んでしまえます。
- ボディプレス:コットンによりダメージが一気に跳ね上がるバイウールーの最強技です。ゴーストには効かないため、でんじはを撒いて引き下がりましょう。
- でんじは:後続に託す必要がある場合にも一矢報います。でんじはが有効な相手であれば、すばやさアップしてない限り先制できますので、先制コットンガードで物理受けを成立させていきましょう。
以下選択技
- まもる:対アタッカー重視。たべのこしと合わせて体力調整に使います。また、とびひざげりの膝を割るためや、ダイマックスターン枯らしにも有用です。本論の確定欄はこちら。
- みがわり:対サポート重視。状態異常対策とダイマックスターン枯らしができます。コットンを積むと残しやすくなる他、バトンタッチ対象です。
(採用する場合はHPを16n+1にしておくのが一般的に相性良いとされていますので、ご留意を)
- バトンタッチ:コットンやみがわりの効果を控えに引き継ぎます。コンセプト上優先度は上記2つより下になりますが、ゴースト相手に居座る選択肢が持てます。のろい・いかくなどの効果なども引き継ぎしてしまうので注意。
運用について
すばやさが抜かれている相手にはでんじは→まもるorコットンのように動きます。
すばやさが抜かれていなければコットンから入ってください。
- 注1
すばやさが抜かれていて、格闘技を一致で打ってきそうな相手にはまもるで出方を伺うか、格闘に有利なポケモンに引く必要があります。(ここはもふもふ型より弱い動きになりますね・・)
- 注2
バトンがない場合、ゴースト相手にはでんじはを撒いて撤退しましょう。(バトンがあってものろいを食らうとバトンできなくなるので注意)
与ダメージ
コットンガードを積んだ回数を綿1、綿2で表記します。
- ボディプレス:
H244B4輝石ポリゴン226.1〜31.4%
(綿1)64.9〜77.4% (綿2)103.6〜122.5%
H244B特化輝石ポリゴン218.8〜23.0%
(綿1)47.1〜55.4% (綿2)73.2〜86.9%
H252カビゴン36.7〜43.4%
(綿1)89.8〜106.3% (綿2)143.8〜170.0%
H4エースバーン28.2〜33.3%
(綿1)68.5〜81.4% (綿2)110.2〜130.1%
H252ゴリランダー18.3〜21.7%
(綿1)44.9〜53.1% (綿2)71.9〜85.0%
H4ドリュウズ54.8〜65.5%
(綿1)137.6〜162.3% (綿2)219.3〜259.1%
H4トゲキッス5.5〜6.2%
(綿1)13.6〜16.1% (綿2)21.7〜26.0%
→タイプ相性上流石に厳しめ
H4ウーラオス(れんげき)19.3〜23.2%
(綿1)48.2〜57.3% (綿2)77.2〜91.4%
HB特化ナットレイ23.2〜27.6%
(綿1)56.3〜67.4% (綿2)90.6〜107.1%
HB特化ドヒドイデ5.7〜7.0%
(綿1)14.6〜17.1% (綿2)22.9〜27.3%
H4ウォッシュロトム26.1〜30.9%
(綿1)64.2〜76.1% (綿2)102.3〜120.6%
被ダメージ
A252ドラパルトドラゴンアロー 40.9〜48.8%
(綿1)18.1〜21.5% (綿2)10.2〜13.6%
C252ドラパルトかえんほうしゃ 21.0〜25.0%
→バトンなければでんじは(→まもる)して交替しかない相手です。できれば対面したくない。
C特化ポリゴン2トライアタック31.2〜37.5% 残飯込3耐
(ダウンロードC↑)46.5〜55.1% 残飯込2耐
→状態異常引くとつらいですが、数値上は勝ててます
A特化カビゴンのしかかり35.7〜42.6%
(綿1)14.2〜17.6% (綿2)9.0〜11.9%
A252珠エースバーン
かえんボール→無効
(キョダイカキュウ)81.8〜97.7% 確定耐え
(綿1)33.5〜39.7% (綿2)20.4〜25.0%
とびひざげり 134.6〜159.6% 確1
(綿1)54.5〜66.4% (綿2)35.2〜41.4%
ダイナックル 98.8〜116.4% 乱1(87.5%)
(綿1)39.7〜48.8% (綿1A↑)59.0〜71.0%
(綿2)23.8〜31.2% (綿2A↑)36.9〜46.0%
ダイジェット 67.0〜79.5%
(綿1)27.2〜33.5% (綿2)17.6〜20.4%
→綿1積んでからなら勝ち目はあり。対面からだとまもるで様子見するか、でんじは打ち込んでいくかになりますが、もふもふ型と誤認してかえんボールしてくれると最高ですね。
A特化鉢巻グラスフィールドゴリランダー
グラススライダー 61.9〜73.8%
(綿1)25.5〜30.6% (綿2)15.9〜19.3%
キョダイコランダ 95.4〜112.5% 乱1(68.7%)
(綿1)38.0〜46.0% (綿2)23.8〜28.9%
ドレインパンチ 69.3〜81.8%
(綿1)28.4〜34.0% (綿2)18.1〜21.5%
→キョダイコランダ切られなければフィールド回復と残飯をまもるで有効利用すれば数値上勝てます。
また、ゴリランダーのすばやさ調整次第なところもありますが、HA振ならすばやさは勝ってるので上からコットンも可能です。
A252ドリュウズじしん 44.3〜52.8%
(綿1)18.7〜22.1% (綿2)11.9〜14.2%
C252トゲキッス
エアスラッシュ 28.9〜34.6%
ダイジェット 50.0〜59.6%
かえんほうしゃ 23.2〜27.8%
→持ち物無しでの数値ではありますが、こう見ると結構耐えますね。打点がないのででんじは→まもる→交替しかありませんが。
A252ウーラオス(れんげき)インファイト 103.4〜122.7%
(綿1)42.0〜51.1% (綿2)27.2〜31.8%
→高速でインファイトをしてくるポケモンは要注意です。
無振ナットレイジャイロボール 無効
無振ドヒドイデねっとう 13.6〜15.9%
→こちらからの打点はないので、でんじはで後続へ。みがわりバトンがあれば安全に交替できるのですが、技スペースが足りてませんね・・。
C特化ウォッシュロトム
ハイドロポンプ 43.1〜51.1%
ボルトチェンジ 27.8〜32.9%
→残飯込でハイドロポンプも2耐えしてボディプレスできる数値ですが、すばやさ勝てているかあやしいのと、こだわりトリックを食らう可能性もあるので、安定しない相手です。
相性の良い味方
このポケモンの対策
- 特殊アタッカー(特にトゲキッス)は比較的有利です。
- ちょうはつ・トリック・のろいなどで機能停止します。
- ゴースト相手には打点がないです。が、バトン持ちには役割を遂行される可能性は残ります。
- ウーラオス(れんげき)などの高速格闘タイプで弱点をつけます。が、もふもふ型だと返り討ちを食らう可能性がある他、コットンに後出ししても間に合わない可能性が高いです。
最後に
ワンウェポンである都合上、でんじはを撒いて撤退しなければいけない相手も多いですが、コットンを積んだバイウールーは物理相手には3タテもやってのけてくれるほど頼れる相棒です。
ダメージ計算上も格闘以外は特殊相手含めてかなり余裕をもって耐えてくれており、使いやすく仕上がったと思います。
また、もふもふ型と見分けがつかなくなったので、バイウールーにとっては積みやすい環境になったのかな、と思います。
もふもふ型も含め、ぜひ今一度バイウールーに目を向けてやってもらえると幸いです。
本育成論は以上となります。最後までお読みいただきありがとうございました。