はじめに
万人に読みやすいよう、なるべく非公式用語は避けていますが、逆にユーザー内で一般化している用語は使用しないと読みづらいと思うのである程度はご容赦ください。
みなさま、鎧の孤島解禁後初シーズンですが楽しんでいるでしょうか?
数多くのポケモンが解禁され、ガラッと環境が変わりましたが...
そんな中変わりゆく環境について行けず使用率を大きく落としてしまったポケモンも少なくありません。
本論では、「ダイジェット環境」と揶揄されるようなかくとう苦戦必至の混沌を戦ってきたルカリオを再び取り上げます!強力なかくとうライバルであるウーラオス(いちげき)の登場もあり、実は現在使用率ランキングを大きく落としております...。
しかし、ポリゴン2ハピナスを筆頭とした強力なノーマル、ジバコイルの流行などかくとう自体の需要はどんどん高まっていると思います。
環境トップのエースバーンに弱く正しく逆風の環境に居るルカリオですが、てっぺきボディプレスを苦としない...数少ない「特殊かくとう」として環境への「徹底抗戦」し、現環境でも十分戦っていける事をお伝えできたら嬉しいです!
以下常体にて。
採用理由・差別化
非常に長い項となるため、初心者ユーザー、要点だけをお求めの方は、本項の最後に要点のみ記載したため飛ばし読み可。
前述の通りルカリオは、使用率を大きく落とし前シーズン「26位」からまさかの「54位」(2020/07/07現在)と大苦戦。
主な要因は、TOP10入りの「ウーラオス(いちげき)」の登場は勿論、同タイプの「コバルオン」を始めとした「テラキオン」「コジョンド」などのダイジェット持ちでエース適正が高いかくとうが解禁された事による「かくとうタイプの多様化」といったところか。
ルカリオは、前環境においてはルチャブルに次ぐすばやさ2位を武器に、タスキ型・スカーフ型・剣舞型で活躍。しかし、すばやさという最大のアイデンティティはかくとう8位まで落ち、エース型は少々差別化に苦しむこととなった。
勿論かくとう・はがねという複合、ダイジェットこそ使えないものの2色パンチ+ブレイズキック・シャドークロー・じしん・ストーンエッジなど技範囲の広さにより物理型での採用理由は見出せるが、新環境におけるルカリオの長所は、今も尚かくとう1位のとくこう。
また、メガルカリオ時代より散々使っていた「わるだくみ」により他のかくとうタイプの追従を許さない特殊決定力の高さ。そして、いのちのたまを持てばHP252振りきせきポリゴン2クラスの耐久でも等倍確定2発で消し飛ばす「てっていこうせん」、数少ない特殊先制技である「しんくうは」と技にも恵まれている。
そして、ルカリオを特殊型で運用する最大の利点は、技を見せるまで型判別が困難であること。また、ダイマックス技運用することで技を見せても物理か特殊かすら判別されないことも。
特殊型かくとうタイプを採用するメリットは、
「ジバコイルエアームドアーマーガアなどが扱う現環境人気の攻防一体てっぺきが気にならない。物理受けへの役割破壊」
「ウォッシュロトムドラパルトなどからのおにびにより機能停止しない。また、流行のタスキカウンターで止められない。物理環境に刺さる」
などなど、全体的に環境に対し特殊技の通りの良さが目立つ。
一方、デメリットは、
「カビゴンハピナスラッキーなどノーマルは特殊耐久に優れるポケモンが多い」
「メインが威力80はどうだん・威力120命中70きあいだまからの選択となるため、物理型のインファイトのような安定技がない」
「とつげきチョッキでダメージを軽減される」
「ダイナックルとの噛み合わせが悪い」
といったところが挙げられる。
同タイプのコバルオンは耐久・すばやさに優れるため明確な差別化が必要になる。
コバルオンは、とくこう90とめ最低限の決定力とめいそうという積み技も持ち合わせており、エアスラッシュ・ボルトチェンジといったルカリオに無い攻撃範囲を持つ。
しかし、聖剣士であるため波動の勇者は覚えるわるだくみを覚えられない。
採用するかはまた別の話として、安定感のあるはどうだんも技レコードで配られたにも関わらずもらえなかった。
また、ルカリオも「あくのはどう・シャドーボール・サイコキネシス・りゅうのはどう・だいちのはどう」など、物理ほどでは無いがサブウェポンに恵まれており、「しんくうは・しんそく」など性能の高い先制技もある。
ステータス面において、とくこう25の差はそれなりに大きく、わるだくみ1回でポリゴン2を確定1発で吹き飛ばす超火力の「てっていこうせん」はコバルオンにない最大の武器である。
(※)コバルオンとルカリオのとくこうステータス差は25だが、おくびょうルカリオと同等のすばやさをひかえめコバルオンで実現できるため性格補正分を差し引いた場合のステータス差は11である。
以上、扱える技の違い、ステータスの違いを持ってルカリオを採用する意義は大いにあると言える。
以上この項の要点より、
『鎧の孤島解禁組からライバルが増えたもののとくこうはかくとう1位』
『てっぺき・おにび・カウンターなど物理中心に回る環境に突き刺さる』
『ルカリオは型判別が困難』
『コバルオンより火力が高く、技のバリエーションの違いから差別化可能』
という4点を本論の特殊ルカリオの採用理由とし、わるだくみによる高火力・耐久を補うダイマックスを活かしたエース運用を本論のコンセプトとする。
ステータス
おくびょうな性格
レベル50実数値 : 145-×-90-167-91-156
基礎ポイント(0-0-0-252-4-252)
すぐ下にドリュウズのいる90族であるため最速推奨。
鎧の孤島にて、ポリゴンZガルーラドレディアが追加され、同族も増えたため、すばやさを削ってHPを149にする調整はやめた方が良い。
エース型であり、決定力の高さがコンセプトであるためとくこうはなるべく振り切りたい。ただ、すばやさと比べたら削ってもまだ平気な方であるため、HPなどを調整する際はとくこうから取ることが望まれる。
ステータスが「ぼうぎょ=とくぼう」であるため、残りの4をとくぼうに振ればポリゴン2ポリゴンZのダウンロードでとくこうを上げさせない調整が可能である。
しんそく・バレットパンチなど物理の先制技を採用する際は「せっかち・むじゃき」も採用が検討される。
耐久ライン
HP:145-ぼうぎょ:90-とくぼう:91
※実数値n ポケモン名 所持アイテム ワザ名 の順で表記
物理方面
168エースバーンのキョダイカキュウ160→確定1発(233.1-274.4%)
194ゴリランダーの1.3倍グラススライダー→確定3発(37.6-45.5%)
142ミミッキュの珠じゃれつく→確定2発(71.0-84.1%)
142ミミッキュの珠ダイフェアリー→確定1発(103.4-122.0%)
142ミミッキュの珠かげうち→乱数3発(32.4-38.6%)
114ナットレイのジャイロボール→確定3発(36.5-43.4%)
172アーマーガアのボディプレス→確定2発(78.6-93.7%)
特殊方面
105ドヒドイデのねっとう→確定3発(37.2-44.1%)
172ポリゴン2のシャドーボール→確定3発(40.0-47.5%)
172ウォッシュロトムのボルトチェンジ→確定2発(52.4-62.0%)
172ウォッシュロトムのハイドロポンプ→確定2発(81.3-97.2%)
172トゲキッスのだいもんじ→確定1発(108.9-129.6%)
耐久はかなり心許ないが、はがねタイプの耐性も併せれば耐久ポケモンを起点にできる点はやはり優秀。
基本的にはしっかりとした起点作成から着地させてあげたい。
また、ダイマックスすれば単純計算で2倍のラインとなるため、わるだくみを諦めればダイスチルを積みながら対面勝てるポケモンも結構存在する。
とくせい
特殊型なのでこうげきが上がる「せいぎのこころ」は優先度低め。
せいしんりょく・ふくつのこころはどちらもひるみに関するもの。
物理型であれば、いかく無効のせいしんりょくほぼ一択である。
ひるまないせいしんりょく、ひるんだ時すばやさが上がるふくつのこころ。
トゲキッスサザンドラなどは対面からだと「だいもんじ」「かえんほうしゃ」を打ってくるケースが多いので、基本的にはこだわりアイテムで突っ込んでくる場合やねこだましなどに対して効果を発揮する。
投稿者は厳選中に先に理想個体が出たからふくつのこころで運用し、発動した際、上からてっていこうせんやダイスチルを打てる爆発力の高さに魅力を感じた。
一方、わるだくみをするターンにひるまされると、本来のプランが大きく狂ったり、おくびょうスカーフサザンドラなどは発動しても抜けなかったりといったリスクもあった。
また、あまり多いケースではないがギャラドスガオガエンなどでいかくを入れに来た際、無効にならないことで特殊型が推測される気がした。
など、ふくつのこころにはロマンは感じたがせいしんりょくが安定だと思われる。
もちもの
いのちのたま(推奨)
ダイマックスを積極的に切りに行くエース型であるため火力アップアイテム推奨。
特殊ルカリオの最大の武器は高火力のてっていこうせんであり、わるだくみ珠てっていこうせんは生半可な受けを許さない。
いのちのたまを持たせる最大の利点は、かくとう技・はがね技両方に補正が乗る点。勿論、倍率の高さもこの上ないポイントである。
ダイマックスを使うことも多いので、反動ダメージによる耐久低下は少々痛い。
<いのちのたまにより確定数が変わる代表例>
とくぼう4振りハピナスをわるだくみきあいだまで低乱数1発→確定1発
HP4振りドラパルトをてっていこうせんorダイスチルで確定2発→確定1発
HP252振りアーマーガアをわるだくみダイナックルで確定2発→確定1発
くろおび・メタルコート・ものしりメガネ
いのちのたまを別のエースに持たせる、また反動を嫌うのであれば、採用候補。
かくとう・はがねで構築で重い方を意識しくろおびかメタルコートかは決めたい。
どちらとも言い切れない際はものしりメガネ。
ラムのみ
エースの定番。露骨に起点作成をすると必ず状態異常を狙ってくる相手はいる。
ただ、物理と踏んでおにび・ねっとうなどを打ってくる場合もあるので、物理型ルカリオほどの優先度はない。
きあいのタスキ(非推奨)
起点作成に失敗した際、不利対面などで1:1を取ったり、強引にわるだくみを積んだり。
ただ、コンセプトがダイマックスエースであり、HPが増えるという点との噛み合わせは悪いため、理想通りの展開ができると腐りがち。
技構成
確定技は、型のコンセプトである「わるだくみ+てっていこうせん+かくとう技」の3つ。
あと1枠は先制技か技範囲を取った攻撃技。みがわりなどが入る。
以下技の解説と打つ相手へのダメージ計算。
ダメージ計算は全てたつじんのおび前提
ダイマックスは相手の耐久を×2。
(例: 確定1発110.5-137.2→確定2発63.9-76.0%)
わるだくみは自分の火力を×2。
(例: 確定2発→わるだくみ時確定1発)
- わるだくみ 確定
とくこうが2倍になる単純明快な積み技。
火力の低い耐久ポケモンやタイプ有利の相手を起点にコレを積みダイマックスするのが基本戦術。
ダイウォールとしても使う。
- てっていこうせん 確定
はがねタイプとしても第5位であるとくこうが活きる、威力140という高火力技。
反動としてHPを1/2失うが、ダイスチルとすることにより反動を無視した威力140として機能する。
ラスターカノンも確かにダイスチル130となりダイマックス時の決定力には然程の違いはでないものの、ダイマックス終了後or未ダイマックス時に耐久ポケモンを一撃で吹き飛ばすというコンセプトからは外れる。
また、特殊ルカリオは物理型と比べると技範囲に若干の難があり、特にエース運用においては半減相手にてっていこうせんでゴリ押ししていくケースも多いため余程この技を嫌わない限りラスターカノンは非推奨。
ついで程度に、自傷ダメージのお陰で退場という形で役に立つ場面も割とある。
他に使い手はジバコイルジュラルドンギルガルド(シールド)程度であり、使ったことない方も少なくないと思われるため、てっていこうせんの仕様を以下に少しまとめておく。
- 反動は、ゴーストダイブなどを含む当たらなかった場合、まもる・ダイウォールなどで不発に終わった場合にも発生する。
- 相手がブレイブバードやフレアドライブの反動ダメージなどで先行で倒れたことによる不発の場合、てっていこうせんは決まらないが反動はない。
- 反動により自分も相手もHP0となった場合、自分からひんしになる。(互いに最後の一匹だった場合は敗北する)
てっていこうせん or ダイスチル140
131-125ミミッキュ→確定1発(210.7-250.0%)
161-135トゲキッス→確定1発(159.6-188.8%)
163-96ドラパルト→確定1発(109.8-130.1%)
125-128スピンロトム→確定2発(52.8-63.2%)
157-162ドヒドイデ→確定3発(33.8-39.5%)
- きあいだま(推奨) or はどうだん 確定
かくとう技メインウェポン枠。
きあいだまは命中不安が非常に怖いが、はどうだんでは仮想敵であるラッキーハピナスにはわるだくみを以ってしてもパワーが若干足りない。
ウォッシュロトムヒートロトムを始めとしたはがね耐性持ちにただ打っていきたい場合は命中不安が裏目に出ることもあるが、威力は下がるがダイナックル運用なら必中にできるため最悪打ち分けは効く。
文字通り気合いで当てれば万事解決だがそれでも、運用していく中できあいだまを外したせいで負けた試合が当然あったため、勿論カッコいいからはどうだんも十分採用圏内。
きあいだまはPP5のため、ポイントアップを忘れずに。
きあいだま
157-128ウォッシュロトム→確定2発(72.6-86.6%)
205-105アーマーガア→確定2発(68.3-80.5%)
192-115ポリゴン2→低乱数1発(90.6-106.8%)
331-155ハピナス→確定2発(57.4-68.3%)
357-125ラッキー→低乱数2発(44.5-53.2%)
ダイナックル95
157-128ウォッシュロトム→確定2発(58.0-69.4%)
205-105アーマーガア→確定2発(53.7-64.9%)
192-115ポリゴン2→確定2発(70.3-85.4%)
331-155ハピナス→乱数2発(45.6-56.0)
357-125ラッキー→確定3発(35.6-42.3%)
はどうだん
157-128ウォッシュロトム→高乱数2発(47.8-58.0%)
205-105アーマーガア→低乱数2発(45.9-53.7%)
192-115ポリゴン2→確定2発(60.9-72.9%)
331-155ハピナス→確定2発(38.4-45.6%)
357-125ラッキー→乱数3発(30.5-35.6%)
- しんくうは 優先度高
貴重な特殊先制技。
ルカリオは所謂中速というラインですばやさは決して高い方ではないため是非とも採用しておきたい。
しっかりわるだくみの補正が乗る点は他の先制技にはない利点。
かくとう弱点のマニューラサザンドラ、特殊耐久が物凄く低いカマスジョーなどはわるだくみで一撃で倒せる状態になり、いわゆる「縛れる」相手も多い。また、ふいうちであくタイプになるエースバーンにも刺さるなど、ゴーストに当たらないという最大のデメリットはあるが先制技を採用するのであればしんくうは推奨。
しんくうは
145-105マニューラ→確定1発(129.0-154.5%)
167-111サザンドラ→確定2発(52.7-65.3%)
155-96エースバーン→確定3発(33.5-40.0%)な阪関無
- しんそく 優先度中・バレットパンチ 優先度低
物理先制技。
前述の通り、採用する際はせっかち・むじゃきに変えると火力が落ちない。
しんそくは、エースバーンウーラオス(いちげき)ふいうち透かしを始めとし、ゴリランダーマリルリなどの先制技の上から攻撃できる優先度+2と威力の高さが魅力。
バレットパンチは、ミミッキュドラパルトなどゴーストにもダメージを与えられるルカリオ唯一の先制技。
ダイナックルで上がったこうげきが無駄にならない。
※ダメージ計算は性格補正無し
しんそく
155-95エースバーン→確定3発(35.5-41.9%)
207-101マリルリ→高乱数4発(24.6-29.5%)
バレットパンチ
131-100ミミッキュ→確定2発(59.5-71.8%)
163-96ドラパルト→確定4発(26.4-31.3%)
- あくのはどう or シャドーボール 優先度高
主にゴーストタイプに通る枠。
ご存知ミミッキュドラパルトは鎧の孤島解禁以降も大人気。
また、はがね+かくとうとの相性補完に優れ等倍範囲が非常に広くなる。ギャラドスリザードンなど両メインウエポン半減のためタイプ受けにくる相手への交換を読むのであれば最大打点としても使う。
あくのはどうはひるみとダイアークでのとくぼうを下げる効果が優秀。
シャドーボールはダイホロウとしての噛み合わせは悪いがミミッキュに抜群で入るという特徴がある。しかし、ミミッキュにはてっていこうせんでも抜群を取れるため、ルカリオの場合はあくのはどうの方が優先度は高い。
先制技を採用しないのであれば、最有力候補。
あくのはどう・シャドーボール
153-106リザードン→確定3発(40.5-48.4%)
163-96ドラパルト→低乱数1発(84.7-100.6%)
167-161ギルガルド(シールド)→高乱数2発(49.7-59.3%)
ダイアーク120・ダイホロウ120
153-106リザードン→確定2発(66.0-78.4%)
163-96ドラパルト→確定2発(135.6-161.3%)
167-161ギルガルド(シールド)→確定2発(79.6-95.2%)
- サイコキネシス 優先度中
半減・無効があく・エスパー・はがねであるため、はがね+かくとうと併せた場合の等倍範囲に優れる。
弱点をつけるタイプはかくとう・どく。環境トップでは連ウーラオス(いちげき)ドヒドイデなどにぶっ刺さる。
ダイサイコ運用で先制技対策も可能。
サイコキネシス
175-81連ウーラオス(いちげき)→確定1発(104.0-123.4%)
157-162ドヒドイデ→確定2発(58.0-69.4%)
ダイサイコ130
175-81連ウーラオス(いちげき)→確定1発(150.3-176.6%)
157-162ドヒドイデ→確定2発(84.7-99.4%)
- りゅうのはどう 優先度低
等倍範囲が広く、ドラパルトなどドラゴンの弱点をつける。
ダイドラグーンでこうげきを下げる効果もそこそこ優秀。
汎用性は高いが他に優先すべき技が多い。
りゅうのはどう
163-96ドラパルト→低乱数1発(89.6-106.7%)
175-126ジャラランガ→確定2発(64.0-74.6%)
ダイドラグーン130
163-96ドラパルト→確定1発(135.6-161.3%)
175-126ジャラランガ→高乱数1発(96.6-114.4%)
- ストーンエッジ 優先度低
物理技であるが、呼ぶほのお・ダイジェットの起点にしにくるひこうに刺さる役割破壊技。
ただ、ルカリオのすばやさだと最も打っていきたいエースバーンリザードンウルガモスは交代読みで当てる必要があり、超上級者向け。
上から打てるギャラドスウォーグルなどを意識するのであれば後述のかみなりパンチの方が扱いやすい。
※ダメージ計算は性格補正無し
ストーンエッジ
155-95エースバーン→低乱数1発(87.1-103.9%)
171-99ギャラドス→確定2発(76.0-89.5%)
153-98リザードン→確定1発(173.2-203.9%)
ダイロック130
155-95エースバーン→確定1発(114.2-134.2%)
171-99ギャラドス→高乱数1発(98.8-117.0%)
153-98リザードン→確定1発(220.9-261.4%)
- かみなりパンチ 優先度低
こちらも物理技だが、でんきタイプ技であり等倍範囲に優れる。
特殊型と見てギャラドスウォーグルなどが下からダイジェットを積みにくる際に差し込めると思わぬ大ダメージを狙える役割破壊技。
ただ、ダイナックルのこうげき上昇は活かせるがわるだくみの補正も乗らず、飽くまで一発芸。
あくびによる起点回避に対しダイサンダーでねむらなくできる。
※ダメージ計算は性格補正無し
かみなりパンチ
175-94ウォーグル→確定2発(57.7-69.7%)
171-99ギャラドス→確定1発(115.8-136.8%)
ダイサンダー130
175-94ウォーグル→確定1発(101.8-118.9%)
171-99ギャラドス→確定1発(197.7-233.9%)
だいちのはどう 優先度低
フィールドを使って攻撃する。前世代のしぜんのちからのリメイク技?
威力は100+フィールド補正と高く、ゴリランダーイエッサン♂などフィールドを貼るポケモン、またダイマックス技によるフィールドなどを利用できるとサブウェポンとして機能するものの、扱いが難しい。
運用
基本運用は、有利対面・壁貼り展開と言った起点作成から安全に着地させ、わるだくみ+ダイマックスで高火力を押し付けていく。
いくらはがねの耐性があるとはいえ流石にこの耐久ではサイクル参加はほぼ不可能である。
珠てっていこうせん・きあいだまは、わるだくみに頼らずとも高い決定力を持つため、有利対面が作れなかった場合などに死に出しから1:1交換を狙いにいくことは可能である。
エース運用する際に気をつけるべき点は
『ルカリオより早いポケモン・きあいのタスキ・ルカリオから有効打がない相手・ミミッキュ』
以上4点。
選出画面の時点である程度スカーフ・タスキは誰が持っているか目付けしておきたい。
ルカリオより早く、ダイマックスルカリオを一撃で倒せるポケモンは、環境上位だとリザードンエースバーンなど。わるだくみダイマックスでも上から止められるため、予めまひにしておく、ステルスロックや先制技などで削りを入れて最低限後続が倒せる圏内に入れるなど一工夫必要である。
ルカリオから有効打がないポケモンは技構成にもよるが、ギャラドスリザードンギルガルド(シールド)など「はがね・かくとう」を両半減できるポケモンには気をつけるべきである。
構築
選出は、「起点作成要員カバルドンエルフーンオーロンゲ・ルカリオ・相手のエースへの切り返し枠エースバーンミミッキュドラパルト」で組むことが望ましい。
相性の良い味方
カバルドン
第四世代からの歴戦の相棒であり、現環境でも相性は良い。苦手なリザードンエースバーンに利くステルスロックやすなあらしで弱点となるきあいのタスキをケアでき、あくびループによる削り・起点作成は勿論、散り際にがんせきふうじを打ちルカリオとの素早さ関係を逆転させられる。また、ポリゴン2で展開を阻害にくることが多いため、ポリゴン2をルカリオで倒せることは非常に噛み合っている。
ポリゴン2
新解禁ポケモンの1体。かくとうの一貫こそ作ってしまうものの、高耐久からでんじはにより相手のエースバーンなどにルカリオが先手を取れる状況が作れる。また、持ち前の超耐久により相手に展開されてしまったエースを止める性能が高く、切り返し要因としても選出できる点が強い。
ウォッシュロトムヒートロトムスピンロトム
対面性能に優れ、タイプにより弱点であるほのお・かくとう・じめんを補完でき、壁貼り展開・おにびでんじは撒き・ボルトチェンジによる対面操作などできることが多いポケモン。ルカリオが出せないような構築に出してダイマックスさせても強く、展開が早くなるため、潤滑油として構築に一種組み込みたい。
ドラパルトエースバーンドリュウズパルシェンなど「タスキ枠」とされるポケモン
きあいのタスキで相手のエースに切り返せるポケモン。ルカリオルカリオでパーティを半壊させた後のトドメとなる火力・すばやさのあるポケモンが望ましい。
おわりに
かくとうライバルが増え、採用理由がなかなか見出せずルカリオキツイなーとも思ってた中たどり着いた強い型です!
しっかり起点作成してあげればまだまだ活躍できます><
前環境にて投稿した物理エース型育成論(育成論ソードシールド/1028)も時間があるときにリメイク(フォークして再投稿?)したいと思ってます!
これで論を終わります!