最初に
- 初めまして、催眠蝶くちたんと申します。
名前の通り、バタフリーとクチートが好きな一般ポケモントレーナーです。
今回、初めての育成論投稿となります。
拙い文書になってしまうかもしれませんが、
ポケモンへの愛を込めて丁寧に書いていこうと思うので!
宜しければどうぞ、最後までお付き合い下さい。
この育成論ではH/A/B/C/D/S等の略称を用います。
(体力/攻撃/防御/特攻/特防/素早さ)
この育成論に出てくる個体は理想個体を想定しています。
(6V、或いは不必要or任意のVを抜いたもの)
採用理由
- はい、本題となります。今回フライゴンフライゴンを採用させていただいた理由なのですが、主に対面有利とするもの、この型の役割対象とさせて頂くのは
現環境で蔓延る憎きあの流行っている、
主に物理の受けポケモン達サニーゴ(ガラル)ドヒドイデアーマーガアナットレイ。
ひいては、同じドラゴンタイプであるドラパルトサザンドラすらも先発で出して対面で有利を取れる!そんなポケモンが居ないかな…
あ!フライゴンフライゴンだ!…という次第です。
- また、同じフライゴンフライゴンの同構成の物理型に比べてどこが強いかと言いますと、こちら特殊型は物理型と違い、相手のPTに物理受け+フライゴンフライゴンの苦手なポケモンが居ても腐らず、後出しが出来る。という所ですね。
具体的に例を出しますと、ミミッキュが居て選出しづらいが、相手のPTの物理受けがどうしても重いので、先発には出せないがフライゴンフライゴンは選出しておきたい、という場合にも後出しが充分効きます。
先発で他のポケモンを出した所、案の定物理受け。それもてっぺきやコットンガードで積むタイプのクレベースバルジーナバイウールーエルフーン等で受けられてしまった上、てっぺき等積まれてしまったとしても、フライゴンフライゴンを後出しするだけで解決します。
相手は積んだ以上よっぽどの事でないと引きませんし、基本フライゴンフライゴンは物理型が多いので、相手は余裕を持ってもう一度積んできたり、補助技を撃ってきたりするでしょう。
エルフーンに関しては特にそうです。エルフーンは特性:いたずらごころによって補助技を先制で打てますので、
相手からすればノーリスクの対面に見えるわけです。
それをこちらは逆に起点にしたり、無償で相手に一体分のハンデを付けられます。
- まとめますと、不利相手を透かしてからの後投げや、既に積んでいる相手に対して問答無用で強く出れる柔軟性が、物理型に比べ秀ているところです。
(他ポケモンとの差別化に関しましては、同様の立ち回りが出来るポケモンが特に見当たりませんでしたので、特筆しませんが、この育成論を最後まで見た後、もし何か比較するべきものがあればコメント宜しくお願いします。)
- 次項から具体的に説明していきます、仮想敵に関しましては、今作は現在PGL(ポケモングローバルリンク)に対応していない為、自身の体感になってしまいます。
このポケモンは意識/比較しなくていいの?といったものがあれば是非コメントして頂ければと思います。
努力値/性格/技構成
特性に関しましてはふゆうのみとなりますので割愛させて頂きます。
- 努力値/持ち物
まず、今回の型の努力値はH4/C252/S252のCSぶっぱとさせて頂きます。
なぜ元々Aの高いフライゴンフライゴンが特殊型であるのか?という点に関しましては前述の通り役割対象が環境に多い物理受けが多い事、そしてその役割に対して有効な特殊技をこのフライゴンフライゴンが持っていること。さらにそれが読みづらいこと。
(実際この型でレート潜っていた際、鬼火持ちは初手で9割5分鬼火を投げてきました。)
また後ほど説明致しますが、今作になっての強みを活かすための技、それが特殊技であるが故ということになります。
素早さに関しましては、フライゴンフライゴンは最速実数値が167、サザンドラはスカーフでなければ最速165と対面でも僅差で優勢ですが、対してドラパルトは脅威の213です。
こだわりスカーフorS1段階上昇のフライゴンフライゴンが250という事を考えると、明らかに大きな差となってきます。
しかし、当たり前ですがこれはつまり、S1段階上昇のフライゴンフライゴンはドラパルトすら上から殴れるという事です。
高いとは言えないC種族値80を補う為、また素早さは準速だとサザンドラを抜けない為、さらに、ちからをすいとる対策として性格は臆病で確定。出来れば個体値も逆Vか、なるべく低い数値の方が賢明です。
さらに、素の火力も高い訳では無いので、火力を補うため持ち物はいのちのたま確定となっております。
では如何にしてSを上げるのか?その答えが技構成にございます。
- 技構成
大変お待たせいたしました、今回の大きな採用理由ともなります、技構成です。
今作から追加されました要素として大きなものが1つありますね?そうです。ダイマックスです!(大きいものとダイマックスとでかかってますね)
今回追加されましたダイマックス、ひいてはダイマックス技の追加により、様々な戦略の見直し、また強化を呼んでいます。
そこで1つ話題となりましたね、ひこうタイプのダイマックス技。ダイジェットが。
追加効果はなんと、S1段階上昇です。
これにより多くの飛行技を覚えるポケモンが見直されました。
そしてこのフライゴンフライゴンは、"エアスラッシュ"(特殊技/威力75/命中95/追加効果:3割怯み)という優秀な技を覚えます。
これを媒体としまして、ダイジェットも打てる訳です。
他にエアスラッシュを覚え、タイプ一致流星群を打てるドラゴンタイプとしましては、アップリュー以外に見当たらずアップリューは素早さ実数値が最速でも134という数値でしたので、
今回フライゴンフライゴンが最もこの型で運用できるポケモンとして有用としました。
確定枠
エアスラッシュ
(特殊技/威力75/命中95/追加効果:3割怯み)
前述の通り、コンセプトとなる為確定。非ダイマックス/ダイマックス後の状態でも、上から3割怯みを押しつけられるので腐らない。
りゅうせいぐん
(特殊技/威力130/命中90/追加効果:C2段階低下)
最大火力を出せるドラゴン特殊技。
ダイマックスする事で、流星群のデメリットである自身のC2段階低下を相手のA1段階低下というメリットへ変更でき、
非ダイマックス時/ダイマックス後も締めとしても有用なので確定。
だいちのちから
(特殊技/威力90/命中100/追加効果:10%の確率で相手のD1段階低下)
ダイアースとして使うことで確定で味方のDを1段階上昇させることができ、低い耐久を補う事が出来ます。
役割対象であるドヒドイデへの有効打になります。さらに環境でよく見るエースバーン等のほのおタイプにも刺さる通りの良いタイプ一致のメインウェポンです。
選択技
残りの1枠は、役割対象であるナットレイアーマーガアを処理する為の炎技なのですが、火力の高い大文字は命中率不安定ですので、熱風と選択になります。
ただ、基本ダイマックス前提なので、命中に関してはほぼ気になりません。熱風はどうしても命中が気になる際の候補として、という認識でお願いします。
よって、ダメージ計算もだいもんじで計算しています。オマケですが両技共にやけど10%があります
だいもんじ
(特殊技/威力110/命中85/追加効果:10%の確率で相手をやけどにする)
ねっぷう
(特殊技/威力95/命中90/追加効果:10%の確率で相手をやけどにする)
立ち回り/ダメージ計算
基本的にこの型のフライゴンの運用法としましては、相手のパーティーに役割対象ドラパルトサザンドラドヒドイデナットレイアーマーガアetcがいれば先発で出し、そのままダイマックスしてダイジェットを積み、S実数値250からの高火力特殊技で、流行りの物理受けやドラパルトサザンドラ等のドラゴンタイプを上から殴り、更には起点にしてサイクルを壊す、と言ったものになります。
ドラパルトの方から説明します。
結論から言いますと、フライゴンのダイドラグーン1発ではダイマックスドラパルトを確定で落としきれません。ただし、ドラパルトのダイドラグーンもダイマックスフライゴンを球ダメージ込みでも一撃では落とせないです。
(ゴーストダイブ媒体のダイホロウに関しては素の状態でも1発耐えるので特に記載しません。)
フライゴンダイドラグーン(流星群)
無振りダイマックスドラパルト→86.8〜103.7 乱数1発:25%
ドラパルトダイドラグーン(ドラゴンアロー)
無振りダイマックスフライゴン→81.4〜96.2 確定2発
(いのちのたま込みでも84.1〜99.3なので確定で耐えます。)
なので、ドラパルト対面の場合は必ずダイジェットから入りましょう。
フライゴンダイジェット(エアスラッシュ)
無振りダイマックスドラパルト→27〜32.2%
となりますので、ダイジェットから入れば次ターン上から確実に落とせます。
- 次にサニーゴ(ガラル)です。
このサニーゴ(ガラル)が本当に厄介で、普通に上から殴るだけでは、ダイマックスフライゴンの最大火力を持ってしても低乱数2発となってしまいます。
なので、しっかり相手の行動をコントロールする必要があります。
では具体的にどうするかと言いますと、前提としてサニーゴ(ガラル)がどんな技を持っていて、物理アタッカーに見えるフライゴンに対してどう動いてくるか、という話になります。
現環境にいるサニーゴ(ガラル)の技構成としてよく見るのは、まず確定枠であるちからをすいとるを筆頭にし、ステロ、鬼火、呪い、等が挙げられます。
そうしますと、物理アタッカーで積まなければ火力が出ない/こだわりスカーフの可能性があるフライゴンはサニーゴ(ガラル)からするとカモに見える訳です。
そこで相手は余裕を持って鬼火、ステロ…と入ってくると思われます。
そこに初手ダイマックスです、初手でダイマックスすることにより、相手はこちらのダイマックス技の元技がわかりません。
なので、初手一撃目でダイジェットをぶつける事により、そこに対して後手から鬼火を投げてくるであろうサニーゴ(ガラル)は(次はこの半分のダメージか、余裕で耐えられそうだからステロetc補助技を打とう)という発想になりやすいです。
フライゴンダイジェット
→サニーゴ(ガラル) 28.1〜33.5%
ただ、実際こちらは特殊型なので、この鬼火は無意味です。そこで次のターン、必ずダイバーンを撃ちましょう。
フライゴンダイバーン
→サニーゴ(ガラル) 30.5〜35.9%
これで日照りを貼ることができ、サニーゴ(ガラル)に致命傷を与えられます。
晴れにより、次ターンのダイバーンの威力が
フライゴンダイバーン
→サニーゴ(ガラル) 44.9〜53.9%
となりますので、三手目で確実に落とすことが出来ます。
- 性格の説明で前述しましたが、サニーゴ(ガラル)へ対しての動きやすさが随分変わりますので攻撃はVじゃない方が(出来れば逆V)賢明です。
では、役割対象と主に有利に出れる環境ポケモンのダメージ計算です。
基本的に最初にダイジェットから入りますので、確定2発、乱数1発のダメージもありますが、実質起点にしつつ全部落とせるのでむしろアドです。役割対象他、良く見る御三家のゴリランダーエースバーンも載せておきます、ご参考程度に。
また、受けポケモンはダイマックスしないもの、ダイマックスした場合受けとして機能しなくなることから、ダイマックスの有無に関わらず基本抜けます。
フライゴンダイバーン
HB極振りアーマーガア
→83.9〜99.0 確定2発
(ダイジェット→19.5〜22.9)
HB極振りナットレイ
→146.4〜175.1 確定1発
HB極振り D4エルフーン
→113.8〜134.1 確定1発
HB極振り D4クレベース
→133.7〜158.4 確定1発
HB極振りバイウールー
(特性:もふもふ→炎×2)
→91.6〜108.9 乱数1発(56.3%)
(特性:非もふもふ)
→45.8〜54.2 乱数2発(54.3%)
(ダイジェット→43.0〜50.8%)
H204(チョッキ)ゴリランダー
→66.2〜79.1 確定2発
(ダイジェット→62.2〜73.6)
ダイマックスゴリランダー
→33.1〜39.6 (非日照り下)
→49.8〜59.0(日照り下)
フライゴンダイドラグーン
無振りドラパルト
→173.6〜207.4 確定1発
ダイマックスドラパルト
→86.8〜103.7 乱数1発(25%)
(ダイジェット→27.0〜32.2)
無振りサザンドラ
→146.1〜174.3 確定1発
ダイマックスサザンドラ
→75.3〜89.8 確定2発
(ダイジェット→23.8〜28.1)
HB極振り バルジーナ
→54.4〜64.5 確定2発
(ダイジェット→33.6〜40.1%)
HB極振りバイウールー
→68.2〜81.6 確定2発
(ダイジェット→43.0〜50.8%)
フライゴンダイアース
HB極振りドヒドイデ
→99.4〜119.1 高乱数1発(93.8%)
HB極振り D4ナマコブシ(持ち物:オボンのみ)
→53.1〜62.3 確定2発 (オボンのみ込み)
H252振り{ウィンディ}
→127.9〜151.8 確定1発
無振りエースバーン
→171〜201.3 確定1発
ダイマックスエースバーン
→85.5〜100.6 低乱数1発(6.3%)
(ダイジェット→28.4〜33.5)
まとめ
今までは他600族ドラゴンタイプ達に埋もれ、ただでさえ肩身が狭いところにガブリアスという同タイプの上司も居ましたが、
今作ではダイジェットの恩恵もあり、スカーフが無くても上から殴ることが可能になりました。
そこで空いた持ち物枠に足りない火力を補えるいのちのたまを持てるようになり、タイプ不一致で命中不安定であったサブウェポンだいもんじも、ダイバーンとして使う事で高火力に自信で日照りすら貼れるという高スペックになり得ます。
いのちのたまのデメリットも、ダイマックス前のHP参照の上、行動順も自身が先なのでそこまで気になりません。
ただ、フライゴンフライゴンはひこうタイプに対する打点に乏しく、もう一体の環境トップであるミミッキュにも不利となりますので、補完として裏にはヒートロトムや、フライゴンフライゴンで半壊した相手のサイクルを完全に破壊できて補完にもなるカバルドンバンギラスドリュウズ辺りを一緒に組むといいと思います。
ここまでご覧頂きありがとうございました、是非現環境でフライゴンフライゴンを活躍させてあげてください!