こんにちは。初めての育成論投稿となります。
今回はフライゴンの育成論を紹介します。
長い間ガブリアスの陰に隠れていたとはいえ、技範囲の広さと520と決して悪くない種族値ゆえに使い道を模索した同士も沢山いるのではないでしょうか。そして今回、ランクバトルで活躍してくれる型をようやく見つけました。
至らない点などあると思いますが丁寧かつ簡潔にまとめていきたいと思います。
不明な点ございましたらコメント欄にてお知らせください。
注意点
- 個体値はA0が望ましく、残りは31が前提となります。
- こちらの育成論ではHP、こうげき、ぼうぎょ、とくこう、とくぼう、すばやさをHABCDSの非公式略語に置き換えて使います。
- ダメージ計算はポケマスさんを使用しています。
- シリーズ6を見据えた育成論であり、シーズン終了後通用するかは未知数です。
採用理由と役割
ランクバトル2020年9月シーズンにおいて、「シリーズ6」なる新ルールが採用されています。
これにより、ことシングルバトルにおいてその火力や動きやすさで人気を博したゴリランダーやエースバーンが環境から姿を消しました。他にもドラパルト、ミミッキュ、トゲキッスといったメンバーが参加できなくなっています。
今シーズンのルールは明らかにフライゴンには追い風です。上述した主なポケモンはすべて不利対象といってよかったからです。活躍するには最高の環境でしょう。
とはいえ、火力も耐久もずば抜けているわけではないフライゴンですから、しっかり決まった役割をもたせてあげたい、、、そこでピンと来たのが「受け対策」です。
高火力のアタッカーが減少するということで、対策しておきたい受けのできるポケモンが増えているように感じます。(執筆時点で上位30位以内にナットレイ、トリトドン、ガマゲロゲ、アーマーガアがいます。ドヒドイデは31位。)
これらのポケモンに有効打を持つフライゴンに受け対策を任せます。
役割の競合はブリムオン、クワガノンあたりですが、型の読まれにくさで十分差別化は可能であると考えます。(バトルデータで「ひかえめ」が5.5%、ギガドレインとばくおんぱは技使用率、のどスプレーは道具所持率TOP10に入っていません。)
他に身代わり悪巧み型のサザンドラがいますが、こちらにもやはり特殊型であることの読まれにくさ、だいちのちからを一致でドヒドイデに打てること、水地への打点等で差別化が可能です。
中火力物理アタッカーは受け相手にかなり舐められやすいため、そこを逆手に取っていきます。
前置きが長くなりましたが調整・運用方法は以下の項目をご覧ください。
持ち物
のどスプレーで確定です。これで心許ない火力をカバーしていきます。
性格・努力値と調整
性格は「ひかえめ」。臆病だと火力が本当に足りないです。
Cはぶっぱです。
Sは環境トップの最速パッチラゴンを抜ける調整ですが、ほかに対策できるポケモンがいれば耐久に回してもいいです。
残りは耐久に回します。HP奇数調整のためH92、BDそれぞれ4振りです。
技構成
- ばくおんぱ
コンセプト上確定です。のどスプレーの起動に使います。
等倍だと意外とダメージが入り、これで確定数をずらせたケースも多々あります。さすがの威力140。
- だいちのちから
タイプ一致のメインウェポン。ドヒドイデとパッチラゴンに打ちます。使用率30位以内ですとマタドガス(ガラル)、ウインディもいます。
- だいもんじ
ナットレイやアーマーガア、対象ではないですがハッサムにも打てます。
- ギガドレイン
水地複合を仕留めます。物理技を受けに来た水ロトムにも打ちます。
基本的に上記4つで完結します。龍技はサザン、オンバーンくらいにしか使わないのでマリルリにでもお願いしましょう。
立ち回り例
選出画面で相手が受けポケモンを使うことが予想される場合にのみ選出します。
初手に出しても先発の死に出しでも基本は初ターンにばくおんぱを打ち特攻を上げていきます。
その後は相手に合わせて抜群を取れる技で役割を果たしてもらいます。
与ダメージ計算
C上昇なし/ありで記述します。
だいちのちから
ドヒドイデH252 58.5~70%/87.8~104.4%
※ダイアース 85.3~100.6%/126.1%~149%
追記
対D特化の場合 43.3~53.5%/66.2~80.2%
※ダイアース64.9~76.4%/96.8~114.6%
マタドガス(ガラル)H252 95.3%~112.7%/143~168.6%
ウインディH252 76.1~89.3%/110.6~131.9%
パッチラゴンH4 98.7~116.8%/148.1~174.6%
※対DM ダイアース 71~84.9%/106.6~125.3%
ドヒドイデが対面で突っ張ってくることは考えにくいですが、早いうちにばくおんぱを打っておくことで不要な被ダメージを抑えられます。
だいもんじ
ナットレイH252 99.4~117.1%(87.5%の乱1)/148~174.5%
アーマーガアH252 55.6~66.3%/83.9~99.5%
H252 D252↑ 39~46.8%/59.5~70.2%
タラプ型のアーマーガアは少々厳しいものがありますね。
コメントで質問いただいたため、参考として環境に多いアイアントとの相性も書いておきます。
被ダメージ
はりきり珠252アイアント
であいがいら 95.8~112.5%
※珠なし 73.6~86.8%
珠ダイワーム/ダイスチル
こちらもDM状態で68.8~80.8%
与ダメージ
だいもんじ 265.6~313.4%(相手DMでも確1ですが先に動かれるため現実的ではありません。)
対DMダイバーン 168.6~138.5%
ダイワーム被弾でC1↓時 110.4~131.3%
ということで、対面でDMの打ち合いになれば勝てるという感じです。
倒せはしますが、こちらもかなりの大ダメージを受けます。
ギガドレイン
トリトドンH252 73.3~88%/111.9~132.1%
ガマゲロゲH252 83~98.1%/122.6~145.2%
ヌオーH252 97~114.8(81.3%の乱1)/144.5~170.2%(てんねん以外)
参考
水ロトム H252 42~49.6%/62.4~73.8%
※ダイソウゲン 71.3~85.3/107~126.1%
※ばくおんぱ+C1↑ギガドレインで確定で落とせます。
計算を見ていただいてわかると思いますが、火力は割とギリギリです。
ばくおんぱを打ってCを上げておくことが活躍の肝になります。
被ダメージ計算
上記の役割対象となる相手からの被ダメージです。
ドヒドイデ無振ねっとう 19.7~23.9
ナットレイ無振最遅ジャイロボール 74.2~88%
アーマーガアB特化B2↑ボディプレス 62.2~73.6%
A特化ブレイブバード 61.6~73.6%(ダイジェット 71.8~85%)
ヌオー無振ねっとう 23.3~27.5%
水ロトム 無振ハイドロポンプ 45.5~54.4%
C特化ハイドロポンプ 63.4~75.4%
パッチラゴンはりきりA252 げきりん184.4~219.1%
ダイドラグーン 215.5~255%(こちらがDMでも確定1発)
耐久に少し努力値を割いてはいますが、アタッカーのポケモンに抜群を取られると厳しいので相手を考えた運用が必須です。
相性の良い味方
マリルリ
この型で倒せないサザンドラやオンバーン、非常に多いウーラオス等に強く、エースとして運用できます。どちらかというとフライゴンが脇役ですね...
カットロトム
苦手なアシレーヌやラプラスなどの対策によいと思います。氷の一貫を止められるマリルリは偉大です。
このポケモンの対策
おそらく私しか使っていないですが...
フライゴンより早いアタッカーや特防の高いポケモンで止まります。
アシレーヌとニンフィアには無力です。C1↑ダイソウゲンがH252DMアシレーヌに確3という絶望加減です。
※追記
運用していて、アシレーヌを倒せる場面が限定的ではありますがパターン化してきたので書いておきます。
こちらのフライゴンを見てアシレーヌが出てきた場合、ばくおんぱのダメージ量と持ち物で型が分かります。1/4もダメージが入らなければチョッキ型なので居座るのは無謀です。3割強ダメージが入る+食べ残しが見えたら身代わり瞑想型ですが、この型の場合アシレーヌこちらの交換読みで身代わりを打つケースが大半でした。そこに合わせてダイソウゲンを打つと、ばくおんぱのダメージ込みで確定で落とせます。あくまで参考です。アシレーヌさえ倒せれば他の役割対象を処理できる、というときのみの立ち回りです。
さいごに
最後までご覧くださりありがとうございました。
使ってみると実によい仕事をしてくれます。彼を輝かせることができる今の環境でぜひ活躍させてあげてください!