こんにちは、T-倉本と申します。
初めての投稿で、至らないところも多々あるかと思いますがどうぞご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いします。
今回紹介させていただくのはマッギョ(原種)の育成論です。
☆原則としてすべて理想個体でダメージ計算SSを使用して計算しております。
☆ステータスに関しては略語を使用しております。
☆シリーズ6ルールで使用可能なポケモンについてのみ考察しております。
採用理由と役割
シリーズ6ルールでは、登場以降起点作成役として根強い人気と強さを誇るカバルドンカバルドンが使用禁止となり、それに伴い上位ポケモンのラムの実使用率の低下やタスキカウンターの流行が認められています。その状況(ステロを使うのはハピナスハピナスかピクシーピクシーくらい)に対し、ステロあくびループが改めて刺さるためステルスロックとあくびの併用が可能なマッギョを採用します。
シリーズ6ルールではほかにこの2つの技が使えるポケモンがヒポポタスヒポポタス、ノコッチノコッチ、マッギョ(ガラル)マッギョ(ガラル)となっています。
この中でマッギョ原種を選ぶ理由としては、マイナーゆえ誰もステロあくびループしてくると思わないこと、地味に防御特防ともに優れていること、環境トップのパッチラゴンパッチラゴンへの対策になりうることがあげられます。また、独特の扁平な何とも言えないルックスは相手の思考を狂わせることができそうです。
ガラルマッギョとは耐性・攻撃範囲の違いから別物と考えられると思います。特に対特殊アタッカー性能が異なります。詳しくは被ダメージの欄をご参照ください。
「強豪ポケモンを対面で流すことが可能」これができるのが原種マッギョと考えます。
持ち物
イアの実など、混乱実
マッギョは中以上のHBDをもつことにより、
ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)のすいりゅうれんだを耐えたあとやサザンドラサザンドラの眼鏡りゅうせいぐんを受けた直後に発動できます。
カバルドン同様、被弾が多くなること、弱点を突かれやすいことから体感での発動率はかなり高めです。
HP実数値は216であるため発動条件はH54以下、回復量は72です。
性格・努力値と調整
ずぶとい HB全振り
現環境でも物理ポケモンが主流であるため、防御特化を推奨します。
すばやさ調整については、少し上にドヒドイデドヒドイデがいますが、殴り勝つにはかなり特攻に振る必要があるため、行う必要はないかと考えました。
特性・・・すながくれとせいでんきで悩ましいですが、あくまであくびループ狙いなので今回はすながくれを採用します。カバルドン本家もバンギラス某種族値の暴力もいないため役に立つことはほぼありませんが仕方ありません。
技構成
あくび ステルスロック
採用理由であり、不可欠です。従来のカバルドンと同様の働きを目指します。
残りの技スペースが2つですが、攻撃技としては
威力・安定重視の 10まんボルト だいちのちから
状態異常狙い(ただしあくびとアンシナジー)の ほうでん ねっとう
S調整の がんせきふうじ じならし エレキネット
変わり種として じわれ イカサマ ふいうち
補助技としては
いたみわけ まもる
が考えられ、いずれも有力と考えます。
ラス1対面となった時を意識して私は高火力命中安定の10まんボルトとだいちのちからを選択していました。すばやさを下げる技を多く覚えますが、本人には恩恵が薄いことから優先順位は低いかと考えます。ただ、ピクシーピクシーやナマズンナマズンのようにもともとが早くない積みアタッカーへとつなぐなら有力となると思います。
イカサマもウーラオスは耐性があること、パッチラゴンも低乱数3発であることから現環境での優先度は低いと考えました。
与ダメに関しては下記をご参照ください。
立ち回り例
従来のカバルドンと同様です。あくび→控え確認→ステロなど
私はとにかくカウンターが嫌なのでウーラオスなどタスキを持っているであろうポケモンが引っ込むタイミングでステロを押しています。
地面弱点が追加となっているため、ホルードホルードやドサイドンドサイドンなどへの対応には注意が必要です。
また、カバルドン本家のように数値受けできるほどまでは耐久がなく、(いたみわけを使わないなら)回復ソースもきのみだけであるため、物理相手には何でも後出しができるわけではないです。
いちげきウーラオスに対しては無補正252振りあんこくきょうだが確定3発のため後出し可能です。パッチラゴンは下記の通り読みと運が絡みます。
良好な適応としては対壁貼りがあります。ちょうはつなしのオーロンゲオーロンゲやクレッフィクレッフィには先発ででんじは無効で壁を枯らしつつ起点を作れます。イカサマもほぼ効かないのでかなりやりやすいです。
☆実際に150戦以上使用しましたがステロあくびケアの行動をする方は少なかったです。また、C>Aのポケモンですが、とりあえずでおにびを打ってくる相手が多かったです。
被ダメージ計算
シリーズ6で主流の物理アタッカーのダメ計(原則無補正252振り前提)
ウーラオス(いちげき)ウーラオス(いちげき)
あんこくきょうだ/インファイト 38.8〜45.8% 確3
ウーラオス(れんげき)ウーラオス(れんげき)
すいりゅうれんだ 75.0〜91.6% 確2
パッチラゴンパッチラゴン はりきり
げきりん 47.6〜56.9% 乱2(87.8%) ダイドラグーン 56.0〜66.6%
つばめがえし 7.8〜9.7% ダイジェット 14.8〜17.5%
ほのおのキバ 17.5〜20.8% ダイバーン 31.9〜37.9%
珠げきりん 62.0〜74.0% 珠ダイドラグーン 72.6〜86.5%
珠つばめがえし 10.1〜12.5% 珠ダイジェット 19.4〜22.6%
珠ほのおのキバ 22.6〜27.3% 珠ダイバーン 41.6〜49.5%
でんげきくちばし読みは当然として、非ダイマ読みや非珠なら後出しが可能になる場合が多いです。
ドサイドンドサイドン A特化
じしん 75.0〜88.8% 確2
ダイアース 乱1(87.5%)
マリルリマリルリ ちからもちA特化
アクアブレイク 67.5〜80.5% 確2
ダイストリーム 確1
アクアジェット 31.4〜38.8%
ギルガルド(シールド)ギルガルド A特化
シャドークロー 26.3〜31.3% 確4 急所でも確3
シャドークロー→だいちのちから→保険シャドークローも急所以外耐え
ギルガルドには後述の特殊型も含め後出し可能です。
ホルードホルード ちからもち
じしん 75.9〜89.8%
ダイアース 乱1(93.7%)
ヒヒダルマ(ガラル)ヒヒダルマ(ガラル) ごりむちゅう
つららおとし 乱1(18.7%)
以上より、基本的には1度は行動できます。
カバルドンは特性でタスキもつぶせるので1度の行動で十分働けましたが、この点は仕方がないです。ラム持ちが少なく、環境に刺さる点を生かしたいところ。
シリーズ6で主流の特殊アタッカーのダメ計及びマッギョ(ガラル)との比較(原則無補正252振り前提)
注意・・・いずれも使用される技は違えどダイマックスを切られると確2以上を取られます。
無補正252振りと仮定して
リザードンリザードン
マッギョ 珠かえんほうしゃまでは確3 1発あたり41.6〜49.5%
珠ねっさのだいち 43.5〜51.8% 高乱数(90.3%)で2耐え
☆ダイソウゲンは確2ですが、珠ダイソウゲンは乱1(12.5%)、サンパワーでは87.5%。
マッギョ(ガラル) 珠かえんほうしゃ 乱1(75%)
サザンドラサザンドラ
マッギョ りゅうせいぐん (1)50.4〜59.7% (2:C↓↓)25.0〜29.6% 2耐え
眼鏡りゅうせいぐん (1)75.0〜88.8%→イア確定で1/3回復、HPは44.2〜58%残る (2:C↓↓)37.9〜44.9%
よって2発ともほぼ最高乱数を引かなければ2耐え(計算方法がわかりませんでした、すみません)
マッギョ(ガラル) かえんほうしゃ 52.7〜62.9% 確2
オンバーンオンバーン
マッギョ 珠りゅうせいぐん (1)56.0〜65.7% (2:C↓↓)27.7〜33.3% 2耐え
マッギョ(ガラル) 珠かえんほうしゃ 58.7〜69.9% 確2
ウルガモスウルガモス
マッギョ ギガドレイン 41.6〜49.0% 確3 C↑でも 62.0〜73.1% 確2
マッギョ(ガラル) ほのおのまい 75.0〜88.8% 確2 C↑では確1
ギルガルド(ブレード)ギルガルド(ブレード) C特化
マッギョ シャドーボール 36.5〜43.5% 確3
ヒートロトムヒートロトム C特化
マッギョ オーバーヒート (1)48.6〜57.4% (2:C↓↓)24.0〜29.1% 2耐え
眼鏡だと (1)72.6〜86.1% (2:C↓↓)36.5〜43.5% イア発動すれば2耐え
カットロトムカットロトム C特化
マッギョ 乱1(87.5%) 補正なしなら37.5%
ニンフィアニンフィア C特化
マッギョ ハイパーボイス 42.1〜50.0% 乱2(0.3%)
プレート以上で確2
アシレーヌアシレーヌ C特化
マッギョ うたかたのアリア 77.7〜91.6% 確2
ハイドロポンプ 乱1(68.7%)
ラプラスラプラス C特化
マッギョ うたかたのアリア 59.2〜70.3% 確2
ハイドロポンプ 72.2〜86.1% 確2
ウォッシュロトムミトム C特化
マッギョ ハイドロポンプ 83.3〜98.1% 確2
といった具合のため、ダイマックスを強制することができると考えるとなかなか優秀ではないでしょうか。
与ダメージ計算
10まんボルト、だいちのちからの火力としてはC無振りで等倍以上を想定して
・10まんボルト
無振りれんげきウーラオス 73.1〜86.8% インファイト後なら確1
無振りいちげきウーラオス 36.5〜43.4% インファイト後は55.4〜65.7%
無振りリザードン 66.6〜78.4%
H252アシレーヌアシレーヌ 41.7〜49.1%
H252マリルリマリルリ 49.2〜58.9% 乱2(98%)
・だいちのちから
無振りパッチラゴン 70.3〜83.6% ダイアースの場合確1
D252ドサイドンドサイドン 38.9〜45.7%
H252ドサイドン 46.3〜55.4%
H252ギルガルド(シールド)ギルガルド(シールド) 39.5〜46.7%
〃 ギルガルド(ブレード)ギルガルド(ブレード) 89.8〜105.3% 乱1(37.5%、ステロ込みで68.7%)
といった具合です。
ギルガルドに下から一致弱点で殴れるのはセールスポイントです。
相性の良い味方
受けとしてはナットレイが苦手な水タイプの大半に有利であるため相性が良いです。
私は相方の積みアタッカーとしてウルガモスピクシー(マジックガード)を採用していました。当然パッチラゴンでダイジェットを積んでいくのも有力です。
他にアイアントなどが考えられます。
物理特殊どちらも1匹ずつ広範囲を殴れるエースを置いておくのをおすすめします。
このポケモンの対策
雨パなど、水タイプのポケモンがかなりきついです。特にアシレーヌはダイフェアリーによる打開もできます。アシレーヌやヒートロトムに身代わりを許すと完全に起点です。
また、使用感として、ハピナスラッキー入りの受けループはかなりきつかったです。
当然ながらちょうはつも有効となります。一方でちょうはつされても電気・水・イカサマなどカバルドンにできない範囲の攻撃が可能であり、特防もそれなりに高いため注意が必要です。
現環境はカバルドンが不在のため、Wウーラオスのみならず、いろいろなポケモンがタスキを用いて無茶をしてきます。許せませんよね?
見た目だけで煽り性能がある沼魚を代行として思い知らせてやりましょう!
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
<追記>強豪実況者がヒポポタスを使う動画で言及があり、今後採用が増える可能性があります。そうなったら嬉しいです。
<追記2>残念ながらガラルの方でした。これでマッギョ(ガラル)が増えそうです。
対特殊方面はマッギョが優るのでぜひご検討ください。