前書き
こんにちは!炊き込み淡水です!
今回はみらいよちとヤドラン(ガラル)について考察したいと思います。
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は、特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算は、スマホアプリ「SWSH」を参照しています。
- 不明な点などございましたら、コメントにて指摘して貰えると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
ガラルヤドランとは
今作初登場した、ヤドランのガラルのすがたです。それは〜紛れもなく〜や〜つさ〜
種族値は
H95 A100 B95 C100 D70 S30
いわゆる鈍足両刀型の能力です。
現在唯一のエスパー・どくタイプの複合タイプにして、専用特性クイックドロウと専用技シェルアームズを持つ、個性が光るポケモンです。
採用理由と役割
役割は大きく分けて2つです。
- サイクルパーティにおけるトリックルーム始動要員
- みらいよちによるサイクル崩し
- サイクルパのトリックルーム始動要員
交代戦に重きを置いた構築であるサイクルパーティにはサブプラン、或いはダイジェットに対する対抗手段としてのトリックルームを採用するケースがあります。
特にアシレーヌやドサイドン等のサイクル戦で強力なアタッカーは鈍足〜中速故にダイマックス時の制圧力に欠けるケースも多く、それを補えるトリックルームを習得するポケモンは上述のポケモンを採用する場合は是非とも採用したいポケモンです。
数多く存在するトリックルーム使いのポケモンからヤドラン(ガラル)を選んだ理由は以下の通りです。
すばやさが遅さと持ち前の耐久力でトリックルーム展開を阻害し、強力な耐性を持ちサイクル戦にも強いナットレイに対して有効なほのお技を使用できる、トリックルームを使用可能なポケモンは、
ヤドランヤドラン(ガラル)ナッシー(アローラ)ヤドキングシャンデラブリムオン
に絞られます。
その中でも、パッチラゴンの一致ダイマックス技も耐えることができる(使用率17.1%のじしんには注意が必要です)耐久力と、前述のナットレイと組まれることも多いアシレーヌに対するタイプ一致の有効打を持つヤドラン(ガラル)に注目しました。
エスパー・どくタイプの独特の耐性を持ち、専用技のシェルアームズはアシレーヌのめいそうによる積み展開を許しません。
- みらいよちによるサイクル崩し
次に、ヤドラン(ガラル)の覚える技の中からみらいよちに着目しました。
みらいよちは、威力120 命中100のエスパー技。使用してから2ターン後に場にいた相手にダメージを与える技です。
重ねがけはできず、のろわれボディやだっしゅつボタン等の効果を受けません。
また、使用したポケモンが場にいない場合、相手のとびだすなかみの効果を受けず、使用者の持ち物の効果は発動しません。
発動までに時間がかかるため、あく、はがねタイプのポケモンに交代されて半減以下にされてしまう時がある等のデメリットを持ちますが、以下のメリットも存在します。
- みがわりを破壊した後にダメージを与えやすくなる
- 味方の攻撃や自身の攻撃と合わせてダメージを入れることができるため、大きく負担をかけられる
- まもるやみきりを無視して攻撃ができる
また、上述の「半減以下にされやすい」デメリットも逆に言えば交代を誘発するため有利対面を作成しやすい、或いは有効打を叩き込みやすくなり、サイクルを崩壊させやすくなるとも捉えられます。
そのため、あく、はがねタイプのポケモンや、ハピナスに大ダメージを与えられるウーラオス(いちげき)、ローブシン等を初めとしたかくとうタイプのポケモンは相性が良く、このヤドラン(ガラル)を採用する場合は是非採用したいポケモンになります。
ヤドラン(ガラル)自身はだいもんじにより、ナットレイやハッサムの等の受け出しを咎めることができます。
サイクル戦は有利対面で相手のサイクルをいかに素早く崩すかが重要になるため、味方ポケモンとの連携で崩しを素早く行えるみらいよちはサイクルパーティと相性の良い技になっています。
詳しい立ち回りは「立ち回り例」の項で解説します。
特性
さいせいりょく
控えのポケモンと交代すると最大HPの3分の1を回復する特性です。
他特性のクイックドロウ、マイペースに比べて直接耐久力を確保でき、交代戦を多く行うサイクルパーティとのシナジーが高いため、確定です。
HP管理もしやすいため後半でのトリックルームも成功させやすくなります。
持ち物
くろいヘドロ
どくタイプのポケモンは毎ターン最大HPの16分の1を回復し、それ以外のタイプのポケモンはダメージを受けます。
みらいよちは使用者が控えにいると道具の効果を発動できない、相手に負担をかけることが重要である故にある程度の火力があれば充分に役割を果たせるため、回復アイテムが最有力候補になります。
くろいヘドロは、道具交換技にある程度の耐性を持てる他、常に回復され続ける為、後半のサイクル戦も戦いやすくなります。
性格・努力値と調整
のんき
H244 B252 D12
H:3n(さいせいりょく最大効率)
HB:特化(A特化ウーラオス(いちげき)のあんこくきょうだを確定耐え、A252いのちのたまパッチラゴンのダイアースを66.15%の確率で耐え)
HD:C特化いのちのたまオンバーンのダイジェット(エアスラッシュ)確定耐え
みらいよちの技威力が高いため、Cに振らなくても「他のポケモンとの連携でサイクルを崩すことができる」程の火力はあります。
シェルアームズを採用しない場合は性格をずぶといに変更してください。
技構成
みらいよち トリックルーム だいもんじ シェルアームズ
シェルアームズは準確定技です。
- 確定技
トリックルーム
5ターンの間すばやさが遅いポケモンから行動できるようになる技です。
コンセプトのため確定です。
この技を使用した後にヤドラン(ガラル)自身にダイマックスを使用する場合もあります。
みらいよち
威力120 命中100のエスパー技です。2ターン後に相手にダメージを与えます。
コンセプトのため確定です。
サイクル戦での恩恵が強く、受けループ等に対しても有効です。
だいもんじ
威力110 命中85のほのお技です。10%の確率で相手をやけど状態にします。
みらいよちが効きにくいナットレイ等のはがねタイプへの有効打になります。
かえんほうしゃは威力不足(ナットレイへの火力がギリギリ)の為、ほのお技はこれで確定です。
- 仮想敵
- 準確定技
シェルアームズ
威力90 命中100のどく技です。物理か特殊の分類でのそれぞれのダメージを比較し、大きい方のダメージを与えます。20%の確率で相手をどく状態にします。
フェアリータイプのポケモンへの有効打になり、みらいよちを使いづらい時の一致打点になります。
ダイマックス時に使用してとくこうを上昇させて、自身をトリックルームエースのように扱うこともできます。
強力な技ですが、立ち回りに直接関係する技では無いため、準確定です。
- 仮想敵
- 選択技
ねっとう
威力80 命中100のみず技です。相手を30%の確率でやけど状態にします。
確率で物理アタッカーを機能停止に追い込めます。
特にヤドラン(ガラル)の弱点を突いてくるウーラオス(いちげき)いちげきをやけど状態にすることができれば、安定してトリックルームを使用しやすくなります。
- 仮想敵
ウーラオス(いちげき)等を始めとした物理アタッカー全般
れいとうビーム
威力90 命中100のこおり技です。相手を10%の確率でこおり状態にします。
みらいよち後に受け出されるサザンドラへの打点になる他、オンバーンに致命傷を与えられます。
- 仮想敵
あくび
使用した次のターンに相手をねむり状態にする技です。
不利対面や積み展開を強制的に流すことができます。また、ダイサンダーやダイフェアリー等を誘発します。
みらいよちやトリックルームを使用しやすくなる他、ダイマックス権の優位を取ることができます。
ラムのみ、しぜんかいふくには注意が必要です。
なまける
自身の最大HPの半分を回復する技です。
持久力が高くなり、安定してトリックルームを展開しやすくなります。
まもる
1ターンの間相手の攻撃から身を守ります。
くろいヘドロの回復量を稼げる他、みらいよちのターン調整にも使用できます。
ただし、まもるを使用したターンに交代されると相手のポケモンの無償降臨を許してしまうため、注意が必要です。
立ち回り例
- みらいよち使用例
※あくまで一例であり、実戦で同じように動ける保証はありません。
味方パーティヤドラン(ガラル)ウーラオス(いちげき)いちげき
相手パーティドヒドイデヌオーハピナス
1ターン目
ヤドラン(ガラル)みらいよち
対
ドヒドイデ→ハピナスに交代
2ターン目
ヤドラン(ガラル)→ウーラオス(いちげき)
対
ハピナスシャドーボール
3ターン目
ウーラオス(いちげき)インファイト
対
ハピナス
このターンがみらいよちの攻撃のターンです。
このターン、ウーラオス(いちげき)の攻撃をハピナスが耐えるには、ダイマックスを使用するか、ドヒドイデやヌオーに交代しなければ耐えることができません。
かといってドヒドイデヌオーに交代するとなると今度はヤドラン(ガラル)が設置したみらいよちでドヒドイデヌオーがウーラオス(いちげき)の攻撃と合わせて致命傷を負います。
みらいよちによって、相手が自身のポケモン一体に大きな負担をかけなければならない(又はダイマックスを使用しなければならない)という状況を作り出していることがお分かりいただけたでしょうか。
自身のポケモンとの連携によってサイクルの短期決戦を仕掛けることができ、数的有利をとりやすくなる強みを持っています。
- トリックルームの使用時
受け出しが効くレベルの攻撃には受け出しをしつつ、マリルリやナットレイ等の鈍足のポケモンに負担をかけて裏のエースの一貫を作成し、有利対面or死に出しからトリックルームを展開するのがサイクル戦でのヤドラン(ガラル)がトリックルームを使用する際の理想的な展開になります。
パッチラゴンオンバーンの等のいのちのたま込みの一致ダイマックス技を耐えることはできますが、ちからもちホルード並の攻撃力の弱点の一致ダイマックス技は耐えることができないため、上記のポケモンがいる際にトリックルームを展開したい場合は、それらのポケモンが出てくる前に使用することをオススメします。
与ダメージ計算
みらいよち、シェルアームズ、だいもんじ、れいとうビームのダメージを記載します。
ダイ=ダイマックス技
- みらいよち
H252ドヒドイデ
64.9〜77.7% 確定2発
ダイ 73.8〜89.1% 確定2発
(ウーラオス(いちげき)のあんこくきょうだと合わせると確定1発)
無振りウーラオス(れんげき)れんげき
116.5〜138.2% 確定1発
ダイ 134.8〜161.1% 確定1発
無振りゲンガー
125.9〜151.1% 確定1発
無振りパッチラゴン
55.1〜65.4% 確定2発
ダイ 64.2〜76.3% 確定2発
H252ナットレイ
16.5〜19.8% 乱数6発
H252ドサイドン
49.0〜58.1% 乱数2発(95.31%)
無振りホルード
52.5〜62.5% 確定2発
無振りラプラス
35.1〜41.4% 確定3発
H252マタドガス(ガラル)
105.8〜125.5% 確定1発
無振りウルガモス
41.2〜48.7% 確定3発
ダイ 47.5〜56.8% 乱数2発(89.84%)
無振りヒヒダルマ(ガラル)
60.5〜71.6% 確定2発
無振りリザードン
50.9〜60.7% 確定2発
H252ヌオー
47.5〜56.4% 乱数2発(83.2%)
- シェルアームズ
H252アシレーヌ
(物理)70.5〜83.4% 確定2発
HB特化アシレーヌ
(物理) 48.1〜57.7% 乱数2発(89.06%)
(特殊) 48.1〜57.7% 乱数2発(89.06%)
H252マリルリ
(特殊) 58.9〜70.5% 確定2発
無振りウーラオス(いちげき)いちげき
(特殊) 43.4〜52.0% 乱数2発(14.06%)
H252ニンフィア
(物理) 71.2〜84.1% 確定2発
H252オーロンゲ
(物理) 71.2〜84.1% 確定2発
(特殊) 65.3〜77.2% 確定2発
HB特化ピクシー
(物理) 44.5〜53.4% 乱数2発(23.43%)
(特殊) 56.4〜66.3% 確定2発
HB特化キュワワー
(物理) 50.6〜60.7% 確定2発
(特殊) 60.7〜72.1% 確定2発
- だいもんじ
H252ナットレイ
81.7〜97.2% 確定2発
H252ギルガルド(シールド)
38.3〜45.5% 確定3発
H252ギルガルド(ブレード)
85.0〜100.5% 乱数1発(6.25%)
H252ハッサム
115.2〜135.5% 確定1発
無振りヒヒダルマ(ガラル)
74.4〜87.7% 確定2発
ダイ 94.4〜111.1% 乱数1発(68.75%)
無振りアイアント
219.5〜261.6% 確定1発
- れいとうビーム
無振りサザンドラ
45.5〜53.8% 乱数2発(35.54%)
無振りオンバーン
102.5〜122.5% 確定1発
無振りオノノクス
59.6〜71.5% 確定2発
被ダメージ計算
A252はりきりいのちのたまパッチラゴン
先制でんげきくちばし 87.0〜103.4% 乱数1発(18.75%)
ダイサンダー 67.6〜80.0% 確定2発
じしん 69.6〜82.5% 確定2発
ダイアース 90.5〜107.4% 乱数1発(43.75%)
C4アシレーヌ
ねっとう 39.3〜46.7% 確定3発
ダイストリーム 64.1〜76.1% 確定2発
ムーンフォース 23.3〜27.8% 乱数4発(81.91%)
C特化アシレーヌ
ねっとう 47.7〜56.7% 乱数2発(85.54%)
ダイストリーム 77.6〜91.5% 確定2発
ムーンフォース 28.3〜33.3% 乱数3発(0.02%)
A特化マリルリ
アクアブレイク 33.3〜40.2% 確定3発
ダイストリーム 50.7〜60.1% 確定2発
C特化サザンドラ
あくのはどう 95.5〜113.4% 乱数1発(68.75%)
ダイアーク 153.2〜182.0% 確定1発
A252ちからもちホルード
じしん 75.6〜90.5% 確定2発
ダイアース 98.5〜116.4% 乱数1発(81.25%)
C特化いのちのたまオンバーン
エアスラッシュ 49.2〜58.2% 乱数2発(95.31%)
ダイジェット(エアスラッシュ) 84.0〜99.5% 確定2発
C252いのちのたまリザードン
ブラストバーン 95.5〜112.9% 乱数1発(75.0%)
エアスラッシュ 48.2〜56.7% 乱数2発(87.5%)
ダイジェット(エアスラッシュ) 83.5〜99.0% 確定2発
ねっさのだいち 59.7〜71.1% 確定2発
ダイアース 101.9〜121.3% 確定1発
A特化ウーラオス(いちげき)
あんこくきょうだ 83.5〜99.5% 確定2発
すいりゅうれんだ 40.2〜49.2% 確定3発
A252ごりむちゅうヒヒダルマ(ガラル)
つららおとし 42.2〜50.7% 乱数2発(1.95%)
じしん 67.6〜79.6% 確定2発
C特化ニンフィア
ハイパーボイス 29.3〜34.3% 乱数3発(6.46%)
A252いのちのたまアイアント
ダイスチル 70.6〜84.0% 確定2発
ダイアース 94.5〜112.4% 乱数1発(68.75%)
C特化ラプラス
うたかたのアリア 41.7〜49.2% 確定3発
ダイアイス(ぜったいれいど) 59.7〜70.6% 確定2発
相性の良い味方
トリックルームと相性が良いです。
特にアシレーヌは、ヤドラン(ガラル)が苦手なサザンドラ等のあくタイプのポケモンに対して強くでられるため、オススメです。
- ウーラオス(いちげき)ローブシン等のかくとうタイプ
こちらはみらいよちとの相性が良いです。
みらいよちに受け出されるあく、はがねタイプのポケモンに出して有利対面にする、或いは交代読みで有効打を打ち込む等の動きができます。
特にウーラオス(いちげき)いちげきとは相性補完に優れています。
対策
ダイマックスである程度は補えるとはいえ、連携前提の火力なので、弱点を突けないときの火力がとても高い訳ではありません。
また、こちらのサイクルが崩壊するとみらいよちを有効に使いにくくなるため、性能が半減したも当然になります。
こちらのサイクルが崩壊した後はトリックルーム始動に徹しましょう。
後書き
いかがだったでしょうか?
みらいよちは味方との連携で真価を発揮する技です。この技の魅力、この型のヤドラン(ガラル)の魅力が皆さんに伝わることを願っています。
何か不備、不足、質問等ありましたらコメントにお願いします。
ここまでの閲覧ありがとうございました!