目次
- あいさつ
- 注意
- スカタンクスカタンクの紹介
- 型説明(採用理由、特性、努力値、持ち物等)
- ダメージ計算
- 差別化
- 立ち回り、運用
- 終わりに、発展
あいさつ
こんにちは、サンビカと名乗らせていただいてる者です。前回のツンベアーと合わせ、2度目の投稿になります。よろしくお願いします。
注意
- 論内では、個体値や努力値などの非公式用語を使用しています。
- この論では、体力=H 攻撃=A 防御=B 特攻=C 特防=D 素早さ=S と置き換えています。
- ダメージ計算式は『究マネ(剣盾版:ダメージ計算,個体管理)』様と『Soldier Caic』様を使用しています
- 私は受けループを本格的に使用したことがなく、感覚などがいまいちよくわかっていません。ご了承ください。
※自身の無知の対策とし受けループ有識者の友人に相談に乗っていただきました。
スカタンクスカタンクの紹介
第4世代から登場したポケモン。スカンクをモチーフとしており、図鑑説明にもお尻より臭い液を飛ばすなどと記載されています。
タイプは悪、毒と弱点が地面1つしかない優秀なタイプをしており、今作では他にドラピオンドラピオンが同じタイプです。
種族値は
H103 A93 B67 C71 D61 S84
と、体力が高めなのを除き少し低めのステータスをしています。
特性は
- あくしゅう
相手より先に攻撃したとき10%で怯み
- ゆうばく
直接攻撃で倒されたとき相手の体力の1/4を減らす
- するどいめ
こちらの命中率、相手の回避率に関係なく技が当たる
の3つです。
型説明(採用理由、努力値、持ち物等)
- 採用理由
一見このポケモンには魅力が少ない、そんなに無いように見えますが、実は大きな魅力が2つ、小さいものが2つあります。
大きな魅力1つ目
Hの種族値が97を越えていること
H97を越えていると何が強いかというと実数値が204を越えます。これは身代わりが「ナイトヘッド」や「ちきゅうなげ」といった定数ダメージに強いということです。
大きな魅力2つ目
どくどくを覚えること
今作は技マシンからどくどくが没収されて覚えられるポケモンは限られました。が、スカタンクスカタンクはLv技にてどくどくを覚えます。
小さな魅力1つ目
ちょうはつ、炎技を覚える
どくどくや身代わりと相性のいい挑発を覚えることができます。サイクルを仕掛けてくる相手に対しての抑止力にも大きく貢献できます。また、同じくどくどくやちょうはつが使えるバルジーナバルジーナと違い火炎放射や大文字を覚えるので、サイクルパーティに多いナットレイナットレイ、アーマーガアアーマーガアに対する遂行力もあります。
小さな魅力2つ目
どくタイプ
スカタンクスカタンクは毒タイプなので、相手からのどくどくを無効にしたり自分のフィールドのどくびしを消すことができます。また、自分のどくどくは相手に必中となるのも評価点です。
以上4つの魅力から『対サイクル』に対してかなり強めなポケモンになります。
- 技構成
先程のこのポケモンの魅力を最大限出せる
どくどく、みがわり、ちょうはつ、だいもんじ
でほぼほぼ確定です
その他だと、ねむるが入るかな〜?、ぐらいです
特性
『するどいめ』『ゆうばく』からの選択になります。
まず、候補に入らない『あくしゅう』ですが、
性能が『相手より先に攻撃したら10%で怯ませる』と、いうものです。が、採用している攻撃技が最大PP8のだいもんじなので回数が稼げないのとタイプ不一致C無振りなので怯んでもチャンスに変わりにくい、という理由です。
『するどいめ』は、ピクシーピクシーのようなちいさくなるやかげぶんしんをしてくる相手に対して強くなれるので、更なる対受けポケ性能が高くなります。
『ゆうばく』は、接触してきた相手に対して相討ちに持ち込めたり、裏のポケモンでお掃除しやすくなるものになります。
- 努力値
H244(実数値209)
実数値が204を越える克つ16n+1になる数です。
B220(実数値126)
剣盾で受けループに採用されやすい
ヌオーヌオーのアクアブレイク
アーマーガアアーマーガアのアイアンヘッド、ドリルくちばし
を身代わりが確定で耐え
クレベースクレベースのつららばり
が2発身代わりが確定耐え
3発が乱数50%で身代わりが耐えます
これ以上振っても乱数は変わりません。
D44(実数値87)
ぶっちゃけ余りです。
B耐久をギリギリまで削っても身代わりが攻撃を耐えませんでした。
身代わり抜きに殴りあったときに多少乱数が変動するぐらいです。
S0(実数値104)
受けポケモンのSが
無振りバルジーナバルジーナ(実数値100)
無振りアーマーガアアーマーガア(実数値87)
無振りマホイップマホイップ(実数値84)
と、振らなくても抜けます
- 性格
『ずぶとい』です。この型である以上身代わりがどの攻撃を耐えるかが重要になってくるのでヌオー、アーマーガア、ナットレイに有効なB上昇を取ります。
- 持ち物
くろいヘドロ(たべのこし)です。どくどく、みがわりとの相性がよく、身代わりが攻撃を耐えてくれることも多いので回復回数は多いです。オボンや混乱実より実用的です。
ダメージ計算
被ダメージ(物理)
A無振りヌオーヌオー
アクアブレイク(威力85)
ダメージ 42〜49
割合 20.1〜23.4%
身代わりに対して
割合 80.8〜94.2%
A無振りアーマーガアアーマーガア
ドリルくちばし、アイアンヘッド(威力80)
ダメージ 39〜46
割合 18.7〜22.0%
身代わりに対して
割合 75.0〜88.5%
A無振りクレベースクレベース
つららばり(威力25 2〜5発)
ダメージ 16〜19
割合 7.7〜9.1%
身代わりに対して
割合 30.8〜36.5% 乱数3発(50.0%)
B特化クレベースクレベース
ボディプレス(威力80)
ダメージ 62〜74
割合 29.7〜35.4% 乱数3発(24.0%)
身代わりに対して
割合 119.2〜142.3%
のんきS個体値0、A無振りナットレイナットレイ
ジャイロボール(威力119)
ダメージ 61〜73
割合 29.2〜34.9% 乱数3発(14.0%)
身代わりに対して
割合 117.3〜140.4%
被ダメージ(特殊)
C無振りマホイップマホイップ
マジカルシャイン(威力80)
ダメージ 67〜81
割合 32.1〜38.8% 乱数3発(97.7%)
身代わりに対して
割合 128.8〜155.8%
トリトドン
ねっとう(威力80)
ダメージ 58〜70
割合 27.8〜33.5% 乱数3発(0.2%)
身代わりに対して
割合 111.5〜134.6%
特殊相手に身代わりは残せませんが抗うことはできます。
今回はトリトドンより火力の高いマホイップで計算して、
マホイップと純粋に殴りあったとしてこちらが倒されるのは約3%の乱数3発(くろいヘドロ回復込み)、97%で4発で倒されます。
初手毒毒から、純粋に殴りあってもだいたいの確率、毒だけで
最大HPの62.5%
それ以前に身代わりが上から張れるため5ターン稼ぐことが可能です。そのときの毒ダメージは
最大HPの93.75%
こちらが身代わり連打を見越して相手が自己再生を選んだとしても結果身代わりが残るからそれを盾にちょうはつ→更なる毒ダメージ
交代してきても身代わりは残るため、ある程度有利に立ち回れます。
こちらにはちょうはつもあるので相手のサイクルを止めやすく、スカタンクが倒れる頃にはお掃除がしやすい状況になっています。
与ダメージ(大文字、威力110のみ記載)
H252 D4振りクレベースクレベース
ダメージ 112〜134
割合 55.4〜66.3%
H252 D4振りナットレイナットレイ
ダメージ 112〜136
割合 61.9〜75.1%
たべのこし2回込み確定2発
H252 D4振りアーマーガアアーマーガア
ダメージ 72〜86
割合 35.1〜42.0%
補正込みHD特化マホイップマホイップ
ダメージ 21〜25
割合 12.2〜14.5%
覚悟してましたが与ダメが貧弱すぎた…
抜群相手以外は素直に毒殺を狙わないと肝心の対面でPP切れを起こすので注意が必要です。
もうひとつ注意としてはドヒドイデとの対面は絶対に勝てません。こればっかりは技構成や覚える技的に無理でした。
差別化
今作にはスカタンクスカタンクと同じタイプで同じような技構成が可能なポケモンにドラピオンドラピオンがいます。ドラピオンの方が耐久やメイン火力自体は高くなりますがスカタンクにはしっかりと差別化することができる強みがあります。それぞれ優れている点を挙げ、比較していこうと思います。
まず、ドラピオンの方が優れている点
耐久が高い
炎技の『ほのおのキバ』のPP量
特性の『カブトアーマー』
次に、スカタンクの優れている点
H97越え
炎技が特殊であり非接触である
特性『ゆうばく』『するどいめ』
ドラピオンはだいもんじよりもPPの多いほのおのキバを覚え、一見サイクル相手に強そうに見えますが、炎技を打ちたい相手はアーマーガア、ナットレイ、クレベースと物理受けが多いです。それを踏まえ
スカタンクと同レベルの耐久を確保しつつ攻撃面に割ける数値は
性格補正有り、A172振り(実数値145)になります。それでダメージ計算を行うと
アーマーガア
ダメージ 44〜52
割合 21.5〜25.4%
ナットレイ
ダメージ 72〜88
割合 39.8〜48.6%
クレベース
ダメージ 30〜36
割合 14.9〜17.8%
と、3回以上ほのおのキバを打たなければなりません。アーマーガアやクレベースが持ち物に採用しやすいゴツゴツメットやナットレイの特性てつのとげによるダメージをそれだけの回数受けてしまうことになります。対サイクルに置いて自身のHPを高く保つことは非常に大切なので、これだけでほのおのキバを採用しにくくなります。
それに比べてスカタンクはだいもんじなので、特殊であり非接触の技です。ドラピオンが受けるはずだったその分のダメージを受けません。また、相手が炎技を見てから交代するにしても相手に与える負担は補正有りA172ドラピオンよりC無補正無振りスカタンクの方が大きいです。
耐久面ではドラピオンには劣るもののスカタンクも必要な数値は確保できており、かつ身代わりが51以上の数値になるので定数ダメージに強くなれる点もドラピオンより優れているところです。
特性は
ドラピオンは急所に当たらないので安心して確定耐えは耐えることができるところに強みがあり、
スカタンクはゆうばくによる接触相手での相討ちや、するどいめによる対ピクシーなどに対しての強みがあります。
これに関してはどちらも対受け性能のある特性なのでどちらかの方が特別優れているとは言えないと思います。
以上がスカタンクとドラピオンの差別点です。
立ち回り、運用
いきなりですが、過去(SM、USUM)と現在(剣盾)の受けループの違いを友人から聞いたので記述します
昔はラッキーやエアームド、グライオンとかがいたから純粋に受けて流すことができた。今はそれらのパーツが揃ってないから受けてるだけでは勝てない。
受け枠と火力枠を分けて数的有利を取った後に受けきって流している。
(なお、その友人もこれをどこかから見聞したらしい)
とのことでした。具体的に言うとドラパルトドラパルトやバンギラスバンギラス、ミミッキュミミッキュなんかを最初投げてダイマックスするなりして無理やり数的有利を取ってから受けて流す。とのことなので本格的に受けてくるのは中盤〜後半にかけてということになります。なので初手投げより死に出しや受け出しで投げることになります。
そこからは基本的に
相手によって初手どくどくor身代わり
↓
身代わり連打(ときどき挑発)
の流れで立ち回ります。
基本は初手どくどくですが、初手身代わりから入るケースは
1、相手の攻撃を身代わりが耐える相手
2、サニーゴナットレイなど交代or変化技をしてくる可能性が高く、無償で張れやすい相手
のケースです。
そこからはやはり身代わりと挑発を絡め、相手のHPを削っていきます。
運用するにあたって、相性のいいポケモンは
ギャラドスギャラドス(地震採用)
ドラパルトドラパルト(両刀)
キリキザンキリキザン
ウォッシュロトムWロトム(火力の高い)
辺りです。
ギャラドスは純粋に削れた相手を自信過剰の餌にしやすいから。地震はスカタンクでは相手できないドヒドイデ用。
ドラパルトは削れた相手によって物理、特殊を使い分けてきったり倒していけるから。
キリキザンは先程の初手だしで出てきやすいドラパルト、バンギラス、ミミッキュ辺りに比較的強くマホイップなどのポケモンも牽制しやすいから。
Wロトムはドヒドイデやバンギラスをある程度牽制でき、ナットレイなどのポケモンを呼びやすいから
に、なります。
終わりに、発展
いかがでしたでしょうか?
スカタンクはあまり尖った性能をしていなくても魅力をかき集めれば戦える、そんなポケモンだと私自身強く思ってます。
ドヒドイデに弱い時点で受けループに対して強いか!?と聞かれたら大声で強い!とは言いにくいですが、逆に言えばドヒドイデ以外とは善戦することができる、ということです。
スカタンクは今回の型以外にもおきみやげやちょうはつ、アシッドボムなどで起点作成なんかもできるポケモンで、まだまだ研究することができるポケモンでもあります。
私は今後もスカタンクの発展や色々なポケモンの考察をしていこうと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。気になる点、改善点、修正案、質問などがございましたら遠慮なくコメントにて書いていただけると幸いです。ここまで長い文お付き合いいただきまとこにありがとうございました。