採用理由
- 水/電/地/草/氷への繰り出し性能
- 宿り木(/オーロラベール)によるサイクル補助
- 雪降らしによる火力補助および対雨/対砂
- 宿り木/粉技無効枠+吹雪による打点 (採用時)
- オーロラベールによる起点作成 (採用時)
このユキノオーの強み
- 氷複合の草タイプ
草タイプとしての標準的な役割範囲である水カプ・レヒレスイクンウォッシュロトム/電レジエレキライコウカプ・コケコ/地カバルドンラグラージに加え、氷複合により中火力特殊氷ラプラスキュウコン(アローラ)にも繰り出すことができる。水カプ・レヒレスイクンのサブに多い氷技で弱点を突かれない点や絶対零度スイクンラプラスキュウコン(アローラ)による役割破壊を許さない点も偉い。また一致氷技があるため、草タイプの宿り木エルフーン/胞子モロバレルを無効化しつつ役割遂行することが可能であり、草半減の草龍飛が後出しされにくい点もよい。
- 宿り木+霰+守るによる削り
宿り木は役割対象から後出しされる相手まで広く一貫しやすく、定数ダメージによる削りと自身および後続の回復を兼ねる優秀な技。やどまもの構成によりキョダイラプラス/瞑想カプ・レヒレスイクンアシレーヌ等を安定して処理できる。サイクル戦においても、交代際の宿り木→守る→こちら交代の3ターンで相手のHPを半分以上削れる点も強力。
※(宿り木1/8+霰1/16)*3=9/16
- 雪降らしと一致吹雪
霰は無効化されにくい点で優れた定数ダメージである。また、水/地半減という耐性と併せて雨パ/砂パとの天候合戦を展開するうえで重要な駒となりうる(ただし、鈍足かつ多弱点なため単体で対策できているわけではない点に注意)。吹雪の命中不安が解消されるため無理なく採用でき、低めのCに比して火力が出せる点もメリット。
- オーロラベール
耐久を補強することで自身の役割安定化と後続の負担軽減につながる。たとえユキノオーが落とされても、後続の積みエースやダイマエースが動きやすい状況を作ることができる。
役割の似るポケモンとしてはナットレイがいる。ユキノオーの優位点としては上記の特長に加えて、ラプラスアシレーヌと同じS60族であるためS振りで上を取ることでより安定した処理が可能なことが挙げられる。一方で、高耐久/多耐性/少弱点であるナットレイの方が役割範囲が広い/汎用性が高いことは否めない。ユキノオーであるべき理由は明確にして構築に組み込みたい。
仮想敵
後出し可能:水カプ・レヒレスイクンウォッシュロトムアシレーヌトリトドンヌオーミロカロス/電レジエレキカプ・コケコボルトロス(霊獣)ライコウデンジュモク/地カバルドンラグラージトリトドン/氷ラプラスキュウコン(アローラ)/(吹雪採用エルフーンカプ・ブルルモロバレルカットロトム)
※欠伸自体は対策できていない。
対面処理可能:地マンムーワルビアルガマゲロゲ
双方の構成次第:地ランドロス(霊獣)ガブリアスドサイドン/電ジバコイル/水ギャラドスマリルリ/草ゴリランダー/受けポリゴン2ドヒドイデハピナスラッキーカビゴンサニーゴ(ガラル)
ベースライン
具体的な構成案の前に、採用理由に基づいた構成の根幹となる部分を提示する。これ満たす範囲であれば、好みや構築次第でカスタマイズしても基本性能を損なわない。
性 格:穏やか
努力値:H92 D236 (余り180)
実数値:177-87-95-112-148-80
特 性:雪降らし
技構成:草特殊技/宿り木の種/守る/自由枠
持ち物:ー
- 配分
仮想敵に特殊が多いことからDに厚く割く。ラプラスを後出しから処理する(最低でもダイマを枯らす)ためにC150DM絶対零度2耐えが最低ラインとなる。上記は最少努力値で確定2耐えを実現するH-Dラインだが、持ち物や妥協できる乱数によって振り方には変更の余地がある。Hを低く抑えることで宿り木/ギガドレによる回復効率向上が見込める。
- 特性
採用理由に沿う雪降らしで確定。
- 技構成
宿り木の種
守る
瞑想カプ・レヒレスイクンアシレーヌや弱保ラプラスを安定して処理するために確定。
草技:リーフストーム or エナジーボール or ギガドレイン
カプ・レヒレラプラスウォッシュロトム等への遂行技として確定。
- 持ち物
配分・特性・技構成のみで採用理由を満たせるため自由。
構成案1:CDS残飯
- コンセプト
1.残飯による負荷の軽減、2.役割遂行に必要な火力の確保、3.役割対象の上を取るためのS振り、により後出しからの仮想敵の処理をできる限り安定させることを目指す。
性 格:穏やか
努力値:H84 B4 C100 D220 S100
実数値:176-87-96-125-146-93
特 性:雪降らし
技構成:エナジーボール(orリーフストーム)/宿り木の種/守る/自由枠
持ち物:食べ残し
- 配分
H:16n調整(残飯回復割合最大)
B:端数
C:エナボ*2+宿り木ダメ*2でD+1のH177-D137アシレーヌを93.7%で突破 / エナボ*2+宿り木ダメ*3でD+1のH177-D150カプ・レヒレを確定で突破
D:C147カプ・レヒレアシレーヌのC+1ムンフォを残飯込みで94.6%の高乱数2耐え / C150ラプラスのDM零度を残飯込みで確定2耐え
S:4振り70族メタグロス+2
HDはベースラインより少し上の臆病カプ・レヒレ/4振りアシレーヌの+1ムンフォを残飯込み2耐えまで。Cは宿り木→草技連打でカプ・レヒレアシレーヌをほぼ処理できる水準に設定。Sは大抵のラプラスアシレーヌマリルリが抜ける程度まで伸ばし、上から行動できる可能性を上げる。
物理耐久 (指数:176*96=16,896)
A132カバルドン 地震 22.1%~26.7%
A182マンムー 氷柱針 (15.3%~18.7%)*(2~5)
A112マリルリ 力持ちじゃれつく 67.0%~80.1%
A114ナットレイ ジャイロボール(威力106) 81.8%~96.5%
A182ガブリアス DM逆鱗 85.2%~100.5%
A204カイリュー DMダブルウイング 177.2%~209.0%
特殊耐久 (指数:176*146=25,696)
C172ウォッシュロトム ボルトチェンジ 13.6%~15.9%
C172ウォッシュロトム ハイドロポンプ 21.0%~25.0%
C105モロバレル クリアスモッグ 23.8%~28.4%
C167レジエレキ トランジスタ10万ボルト 24.4%~28.9%
C147カプ・コケコ マジカルシャイン 26.1%~31.2%
C142スイクン エアスラッシュ 31.8%~38.6%
C133キュウコン(アローラ) 吹雪 32.9%~39.2%
C195アシレーヌ ムーンフォース 40.9%~48.2%
C147カプ・レヒレ C+1ムーンフォース 46.0%~54.5%
C150ラプラス DM絶対零度 43.1%~51.1%
C182ラティオス マジカルフレイム 81.8%~97.7%
- 技構成
エナジーボール
最安定。C調整はこれを前提に行なっている。
H177-D137アシレーヌ 54.2%~64.4%
H223-D116ラプラス 49.3%~59.1%
H177-D151カプ・レヒレ 47.4%~57.6%
H149-D120キュウコン(アローラ) 36.2%~42.9%
リーフストーム
10%の外しとC↓↓というリスクを受け容れられるなら採用してもよい。火力はリフスト2連打>エナボ2発。
以下、自由枠。大まかに優先度順。
オーロラベール
主に役割対象との対面で余裕があるときに使う。
絶対零度
高耐久ドヒドイデポリゴン2クレセリアの処理ルートを増やす。
身代わり
宿り木を入れてまもみがすることで、ユキノオーより遅いポケモン(ジバコイルカビゴン等)を嵌める。採用する場合はSをあげることも要検討。
- 持ち物
サイクル負担の軽減や宿り木+守るとのシナジーを考えれば食べ残しがベスト。ボルチェンレジエレキカプ・コケコウォッシュロトムに受け出す機会も多いため、持ち物でHP管理ができると崩されにくくなる。
なお、上記のCDSラインの並立は他の持ち物(オボンの実/達人の帯/奇跡の種etc.)でも達成可能。
- 性能
採用理由を最も忠実に再現しており、サイクル戦においてユキノオーから崩されることは少ない。Cにあまり振っていないためこちらから崩す手段にも欠けるが、宿り木+霰+守るにより相手に負担をかける能力自体はそこまで低くない。
宿り木の通らないナットレイやマジガピクシーランクルス入りに対して選出しづらいのは明確な欠点。また、S振りの弊害としてニョロトノペリッパーバンギラスとの偶発対面で天候を取れない可能性がある。
構成案2:CD珠
- コンセプト
性 格:穏やか
努力値:H28 B4 C236 D236 S4
実数値:169-87-96-142-148-81
特 性:雪降らし
技構成:ギガドレイン/宿り木の種/守る/吹雪(or大地の力)
持ち物:命の珠
- 配分
H:10n-1調整(珠ダメ割合最小)
B:端数
C:吹雪でH181-D137ナットレイを76.5%の高乱数2発(霰ダメ*1込み=非残飯なら確定2発)/H204-D122テッカグヤを67.5%の高乱数2発 / ギガドレ*2+宿り木ダメ*2でD+1のH177-D151カプ・レヒレを確定で突破
D:C150ラプラスのDM零度を84.4%の高乱数2耐え / C195アシレーヌのムンフォを98.9%の高乱数2耐え
S:無振り60族ラプラスアシレーヌ抜き
CはH振りナットレイへの乱数が特化と変わらないラインを維持。珠ダメが増えない範囲でC特化ラプラスのDM零度を耐える確率を最大まで上げると努力値が8余るため、BSに端数振り。
物理耐久(指数:169*96=16,224)/特殊耐久(指数:169*148=25,012)ともに案1よりやや低い程度であるため、被ダメ計は省略。
- 技構成
ギガドレイン
珠のおかげで火力不足が解消され、珠ダメの回収も見込めるためオススメしたい。
H177-D151カプ・レヒレ 61.5%~71.7%
H223-D116ラプラス 60.5%~73.5%
H149-D121キュウコン(アローラ) 44.2%~53.0%
H157-D128カットロトム 114.0%~135.6%
H153-D106リザードン 71.2%~84.3%
H181-D137ナットレイ 47.5%~55.8%
H204-D122テッカグヤ 46.5%~55.3%
- 持ち物
上記のCラインを達成可能で、かつ技の打ち分けができるのは命の珠しかないため確定。
- 性能
高火力な吹雪を備えることで、草技読みでのナットレイテッカグヤ等の後出しを咎めることができる。ある程度苦手な相手がいても積極的な選出および技選択がしやすい。
役割遂行能力は水準を満たすが、特殊耐久や素早さを妥協しているため不安が残る。ギガドレである程度補えるとはいえ珠ダメで耐久調整が崩れる点にも注意が必要。また、構築単位の話にはなるが取り合いになりやすい珠を持たせなくてはならない点も大きなデメリット。
運用
役割対象と対面したら基本的に宿り木から入るのが安定する。例えば、瞑想カプ・レヒレアシレーヌスイクンは宿り木→草技と守る連打で処理、ラプラスは宿り木→守るでダイマ枯らし、など。引かれた場合は宿り木+守るでHP管理と削りを行なってからこちらも裏のポケモンに引くのが基本の動きになる。
構築
サイクル構築に補完として入る(イメージとしてはナットレイ入りに近い)。対面不利な相手(エースバーンテッカグヤウツロイドヒードランメタグロスフェローチェカミツルギetc.)が多いため、正直なところ構築難易度は高い。これらに比較的強く、ラプラスアシレーヌウォッシュロトム等を誘いやすいポケモンと組ませる必要がある。以下具体例。
以上です
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