前書き
こんにちは!炊き込み淡水です!
今回はウルトラビーストの1匹テッカグヤを考察していきたいと思います!
注意!
- この育成論ではHP=H、こうげき=A、ぼうぎょ=B、とくこう=C、とくぼう=D、すばやさ=Sなどの略称を使います。
- 個体は特に理由が無い限り理想個体とします。
- ダメージ計算はスマホアプリ「SWSH」を参照しています。
- 不明な点などありましたらコメントで指摘して頂けると助かります。
- 気になったところなどを随時追記しています。
テッカグヤとは?
第7世代初登場のウルトラビーストの1匹です。余がこうすることで喜ばぬポケモンはいなかった
種族値は
H97 A101 B103 C107 D101 S61 合計570
すばやさはそこまで高くないですが、それ以外の数値は全て平均よりも高い数値になっており、耐性を活かした物理受け、特殊受けはもちろん、ダイジェットとのシナジーを活かした特殊エース、物理エース・・・調整、技構成次第でどのような型にでも変えることができる器用万能ポケモンです。
採用理由と役割
そんな器用万能なポケモンテッカグヤですが、今回考察するのは高い耐久性能と耐性を活かしたやどりぎのタネ+まもる型です。
テッカグヤははがね・ひこうタイプを持ち、10タイプの攻撃を半減以下にすることができるため、繰り出し性能が高いです。
H97 B103 D101の高めの耐久力とやどりぎのタネ等の回復にまもると絡めることで、A252いのちのたまランドロス(霊獣)のダイロックを3回受けてダイマックス権を消費させることができます。
やどりぎのタネを無効化する草タイプのポケモンに対してはだいもんじ、あるいはかえんほうしゃによって大ダメージを与えることができ、今までのやどりぎのタネ使い、鋼飛ポケモンとは一線を画すスペックを誇ります。
優秀な耐性を持つため、サイクル戦での受け出しも安定しやすく、ランドロス(霊獣)カミツルギカプ・テテフ等の並のポケモンでは受け出しがしにくいポケモンでも受け出しすることが可能です。
よって、このテッカグヤの役割は優秀な耐性、耐久力を活かした受け要員、及びやどりぎのタネ+まもるを利用したダイマックスに対するストッパーとなります。
はがね・ひこうタイプのポケモンで唯一のやどりぎのタネ持ちかつ、だいもんじ、かえんほうしゃを使用できるポケモンは他には存在しないため、差別化は不要です。
持ち物
たべのこし
持ち主は毎ターン終了時、自身のHPの1/16を回復します。
やどりぎのタネ+まもると合わせることで、安定した回復を見込めます。
居座り続ければ続ける程総合的な回復量が上がり、相手を詰ませやすくなります。
特性
ビーストブースト
相手のポケモンを自身の技で倒す度、自身の最も実数値が高い能力値のランクが上昇します。
やどりぎのタネ等のスリップダメージで倒した場合は発動しないので注意が必要です。
今回の確定欄の調整ではぼうぎょを上昇させるようにしました。(調整案3はとくこうがもっとも高いため、Cが上昇します。)
ぼうぎょを上昇させることで、ランドロス(霊獣)等を初めとする物理アタッカーを詰ませやすくなり、物理アタッカーを中心に組んでいるパーティに対して試合を有利に進めることができます。
性格・努力値と調整
技構成によって3パターンの調整をすることが望ましいです。
調整案1
ヘビーボンバー採用
性格:わんぱく
個体値:31:31:31:31:31:31
努力値:H244 A4 B36 D140 S84
技構成
やどりぎのタネ まもる かえんほうしゃ ヘビーボンバー
- 調整意図
H:4n-1
A:端数
HB:A252いのちのたまランドロス(霊獣)のダイロックをたべのこし込み2耐え
HD:余り
S:4振り70族抜き
ヘビーボンバーを採用をする場合の調整です。
ヘビーボンバーはやどりぎのタネと合わせて、はがね等倍以下の多くのポケモンを確定2発にすることができます。
(無振りガブリアスに対して39.8〜47.5%、やどりぎのタネ有りで確定2発)
とくこうに下降補正がかかる性格でもかえんほうしゃでカミツルギはダイマックスされても確定1発、H252アーマーガア(タラプやD振りには注意)にはやどりぎのタネのダメージと合わせてかえんほうしゃのダメージで打ち勝てると役割遂行は充分に可能です。
Sはメタグロスアーマーガア等を意識しています。
特にアーマーガアはやどりぎのタネ+かえんほうしゃで高乱数2発であり、上を取っているならばはねやすめ以外の行動を取った時に高確率かつ少ない手数で突破することができるメリットがあります。
調整案2
みがわり採用
性格:ずぶとい
個体値:31:×(0が望ましい):31:31:31:31
努力値:H252 B36 C4 D132 S84
技構成
やどりぎのタネ まもる かえんほうしゃ みがわり
- 調整意図
H:みがわりがちきゅうなげ、ナイトヘッド耐え
A、C以外調整案1と同じく
みがわりを採用することでやどりぎのタネでの嵌め性能を上昇させる調整です。
やどりぎ+まもる戦術はまもるターンに交代されやすいことが欠点ですが、みがわりを絡めることでまもる読み交代を逆手にとり、試合を有利に進めることができます。
カプ・レヒレ等のちょうはつに弱くなることには注意が必要です。
調整案3
エアスラッシュ採用
性格:ひかえめ
個体値:31:×(0が望ましい):31:31:31:31
努力値:H244 C180 S84
技構成
やどりぎのタネ まもる かえんほうしゃ エアスラッシュ
- 調整意図
C:無振りウーラオス(いちげき)をエアスラッシュで乱数1発
S:余り
こちらはまもるを貫通してくるウーラオス(いちげき)を強く意識した、タスキ以外のウーラオス(いちげき)をほぼ確実に倒すことができる調整です。
ビーストブーストによりCが1段階上がるため、ひこう+ほのおの範囲の通りが良ければ抜きエースとしても運用できる可能性もありますが、火力に回した分の耐久力を下げているため、上記の2つの調整に比べて攻撃を耐えにくいです。
- 耐久調整ライン
Hは244振りとして計算します。
- B調整ライン
性格はわんぱくとします。
B252(特化)→A252いのちのたまエースバーンのかえんボールを75%で1耐え
B132→A特化いのちのたまランドロス(霊獣)のダイロック確定2耐え(たべのこし込み)
B36→A252いのちのたまランドロス(霊獣)のダイロック確定2耐え(たべのこし込み)
技構成
やどりぎのタネ まもる
かえんほうしゃ ヘビーボンバー
かえんほうしゃはだいもんじとの選択、ヘビーボンバーは調整によって変更する技です。
- 確定枠
やどりぎのタネ
命中90 対象を「毎ターン最大HPの1/8のダメージを与え、その分のダメージを吸収させる」やどりぎのタネ状態にする技です。
コンセプトのため確定です。
耐久の要となる技になります。
草タイプに無効化される他、特性そうしょくのポケモンには無効化される上にこうげきを1段階上げられるため、ヌメルゴン等には注意が必要です。
まもる
使用したターンは相手の技を受けません。ダイマックス技は防ぎきれずに本来の1/4のダメージを喰らいます。
コンセプトのため確定です。
やどりぎのタネ+たべのこしと合わせることで、大幅な回復を見込める他、ダイマックス技を軽減して居座りやすくすることができます。
ただし、この技を使用したターンに相手が交代すると、何もできずに1ターン無駄にする可能性があります。
やどりぎのタネを使用すると特に交代されやすくなるため、「まもるでダメージを稼ぐか、やどりぎのタネで交代された時のケアをするか」の駆け引きが重要になります。
- ほのお技選択
かえんほうしゃ
威力90 命中100のほのお技です。10%の確率で相手をやけど状態にします。
ナットレイやカミツルギ等のやどりぎのタネが効かない草タイプのポケモン等への打点になります。
ナットレイを初めとしたやどりぎのタネ要員は一部を除いて草タイプに打点を持ちにくい傾向にあり、それを解消することができるほのお技は相性が良いです。
だいもんじ
威力110 命中85のほのお技です。10%の確率で相手をやけどにします。
火力は高いですが命中不安です。
一撃の威力が高いため、特殊耐久が並程度のほのお弱点ポケモンを確定〜乱数2発にすることができます。
<参考>
確定欄調整でのかえんほうしゃとだいもんじ威力比較
H252アーマーガア
だいもんじ 43.9〜52.6% 乱数2発(17.18%)
かえんほうしゃ 36.0〜42.9% 確定3発
- 選択技
ヘビーボンバー
威力が体重によって変化する、命中100のはがねタイプです。相手がちいさくなるを使用していると必ず命中し、威力が2倍になります。
テッカグヤの威力は以下のようになります。
威力120 199.9以下 サザンドラパッチラゴン等
威力100 249.9以下 レジドラゴギャラドス等
威力80 333.3以下 オニゴーリセキタンザン等
威力60 499.9以下 カビゴン等
威力40 500.0以上 クレベースイシヘンジン等
威力80を下回るポケモンはそうそういないため、大抵のケースで安定した火力を出すことができる技です。
特にはがね技を使用したいフェアリータイプのポケモンには、体重もあってラスターカノンよりもダメージを伸ばしやすいです。
ただし、ダイマックスされるとヘビーボンバーが無効化される点には注意が必要です。
エアスラッシュ
威力75 命中95のひこう技です。30%の確率で相手を怯ませます。
まもるを無効化してくるウーラオス(いちげき)を迅速に処理することができます。
ダイジェットとして使用することで上からやどりぎのタネを使用したり、擬似的な抜きエースとして運用することも可能です。
みがわり
HPの1/4を消費して代わりにダメージを受けるみがわりを出します。
やどりぎのタネと合わせて嵌め性能を高くすることができます。音技には注意が必要です。
じしん
威力100 命中100のじめん技です。
役割範囲はピンポイント気味ですが、ヒードラン等への交代読み、或いはダイマックスしてウツロイド等への役割破壊を狙うことができます。
カプ・レヒレ等へのダメージが不足気味になるので、パーティ単位で上記のポケモン達が重い場合にのみ採用できます。
与ダメージ計算
かえんほうしゃ
調整案1で計算
H252ナットレイ
64.0〜77.3% 確定2発
H252ギルガルド(シールド)
29.9〜35.9% 乱数3発(27.12%)
(やどりぎのタネ込み確定3発)
H252アーマーガア
36.0〜42.9% 確定3発
(やどりぎのタネ込み乱数2発(84.76%))
無振りカミツルギ
226.8〜268.6% 確定1発
だいもんじ
調整案1で計算
H252ナットレイ
77.3〜92.8% 確定2発
H252ギルガルド(シールド)
35.9〜43.1% 確定3発
H252アーマーガア
43.9〜52.6% 乱数2発(17.18%)
ヘビーボンバー
調整案1で計算
無振りミミッキュ
126.1〜149.2% 確定1発
無振りカプ・テテフ
120.0〜142.0% 確定1発
H252カプ・レヒレ
34.4〜41.2% 確定3発
無振りフェローチェ
99.3〜117.8% 乱数1発(93.75%)
無振りドラパルト
53.3〜63.1% 確定2発
無振りガブリアス
39.8〜47.5% 確定3発
HB特化ポリゴン2
18.7〜22.3% 乱数5発
エアスラッシュ
調整案3で計算
無振りウーラオス(いちげき)
100.5〜120.0% 確定1発
ダイ 172.5〜203.4% 確定1発
無振りサンダー(ガラル)
77.5〜92.1% 確定2発
ダイ 132.1〜157.5% 確定1発
無振りランドロス(霊獣)
42.6〜51.2% 乱数2発(3.12%)
ダイ 73.7〜87.8% 確定2発
無振りエースバーン
48.3〜56.7% 乱数2発(87.5%)
ダイ 81.9〜97.4% 確定2発
被ダメージ計算
全て調整案1で計算しています。
A252いのちのたまランドロス(霊獣)
ダイロック 44.3〜52.7% 乱数2発(19.53%)
A252ウーラオス(いちげき)
あんこくきょうだ 43.3〜51.7% 乱数2発(7.42%)
すいりゅうれんだ 44.3〜53.2% 乱数2発(2.9%)
C特化アシレーヌ
うたかたのアリア 35.4〜41.8% 確定3発
ダイストリーム 50.7〜60.5% 確定2発
A特化ウオノラゴン
先制エラがみ 78.8〜93.5% 確定2発
C特化カプ・レヒレ
なみのり 28.5〜34.4% 乱数3発(5.63%)
ダイストリーム 41.8〜50.2% 乱数2発(0.39%)
C特化サイコメイカーカプ・テテフ
サイコキネシス 23.6〜28.0% 乱数4発(83.53%)
A特化こだわりハチマキゴリランダー
グラススライダー 13.3〜15.2% 乱数7発
はたきおとす 37.4〜44.3% 確定3発
A252カミツルギ
せいなるつるぎ 27.5〜33.0% 確定4発
A252いのちのたまエースバーン
かえんボール 104.9〜124.1% 確定1発
キョダイカキュウ 139.4〜165.0% 確定1発
A252ガブリアス
ほのおのキバ 32.5〜38.4% 乱数3発(95.16%)
ダイバーン 58.1〜68.9% 確定2発
相性の良い味方
テッカグヤとお互いの弱点を補完することができるペアです。私が使用しているのはこちらの型です。
育成論ソードシールド/2061
テッカグヤが苦手な特殊アタッカーポケモンのほとんどに有利を取ることができます。
後書き
如何だったでしょうか?
相手のラスト一体がテッカグヤを突破する手段を持っていないと詰みかねない恐ろしいポケモンです。
何か不備、不足、質問等ありましたらコメントにお願いします。
ここまでの閲覧ありがとうございました!