はじめに
こんにちは。どると申します。
今回は電気飛行、いわゆるサンダー原種サンダーの育成論を投稿させていただきます。
既に珠サンダーの育成論はありますが、雨パ前提であることやSに努力値を割いていることから、
役割が大きく異なると判断したので別物として投稿させていただきます。
よろしくお願いします。
- 本育成論ではHABCDS等の略称表記を使用します。
- 特別な断りがない限り、本育成論のポケモンは全て理想個体を前提としています。
- 誤字のご指摘等はコメント欄へお願い致します。
- 過激なコメントはお控えください。酷い場合、然るべき対処をさせていただきます。
サンダーについて
サンダーは初代から登場しているでんき・ひこうの複合タイプを持つポケモンです。
その優秀な耐性と耐久値から、過去作では受けのポケモンとして名を馳せていましたが
今作では高いC種族値125にマッチする特殊飛行技のぼうふうを獲得し
先日解禁されたランクマッチでも本育成論のような型が猛威を奮っています。
でんき・ひこうタイプにはボルトロス(化身)ボルトロス(霊獣)スピンロトムエモンガがいます。
彼らと比べた時のサンダーの強みは以下のようになります。
1. 耐久、火力の数値が高い
2. 絶妙なS100族
3. ぼうふうの存在
4. はねやすめの存在
準伝説ポケモンゆえ、1と2に関しては言うまでもないですが、特にスピンロトムやエモンガと比較すると、
火力・耐久・素早さ全て高水準で満たすのはサンダーの強みと言えます。
3の点で見ると、ボルトロス(化身)ボルトロス(霊獣)は特殊飛行技を覚えないため、特殊ダイジェットアタッカーとしては不適です。
さらに、ポルトロスは4にあげたはねやすめを覚えることが出来ず、サンダーと比べると場持ちが悪いです。
また、ダイジェットエースとしてはランドロス(霊獣)テッカグヤトゲキッスリザードン等数多く存在しますが
・現環境最強の技であるダイジェットを半減できること
・ひこうタイプに対し電気技で一致弱点をつけること
・ぼうふうのおかげで威嚇に左右されない威力140の特殊ダイジェットが打てること
等から差別化は容易であると考えています。
持ち物
C種族値125とはいえ、サンダーは特殊関連の積み技を覚えないためいのちのたまで火力を底上げします。
削れてしまった体力をはねやすめでカバーできるのも偉いですね。きんぞくおんを再習得してくれてたら、のどスプレー金属音がしたかったです
特性
・プレッシャー
「はねやすめ」の存在からテッカグヤやポリゴン2に粘りやすく、
こちらの方が役立つ場面が多かったので確定欄はこちらとしています。 ポリ2のトラアタ冷Bによる凍りには気をつけましょう。
・せいでんき
型の性質上、非接触技であるダイマックス技の打ち合いが多く、
弱点の氷技や岩技は非接触なことも多いため、あまり役立つ場面はありませんでした。
しかし、テッカグヤのヘビーボンバーに受け出しする場合等、それなりに発動機会もないわけではありません。
ぶっちゃけ環境やパーティ、好みに合わせて好きに選べば良いレベルです。
個人的には耐久ポケモンとの粘りあいで相手の焦りを誘えるプレッシャーが好きです。
性格、努力値
性格:ひかえめ
努力値:188-×-0-252-0-68
実数値:189-×-105-194-110-129
※11/20 努力値配分をHからSに実数値2だけ振り直しました。
今回は火力の底上げのためCは特化しました。
ダメージ計算を見るとこれでも結構ギリギリなことが分かると思います。
残りの振り方には迷うところですが、珠ダメを抑えつつDM時の耐久を最大限に上げるためHPを10n-1調整、
余りをSに振ると最速テッカグヤ(実数値124)あたりを抜きつつ、S+1で最速アーゴヨン+3(実数値193)となります。
サンダー自体かなり人気なポケモンなので、これからの環境によって調整は大幅に変わると思います。
(11/4 追記)
<例>
HP調整例
・珠ダメージを意識した10n-1(189、179、169)
DM時の耐久が若干下がりますが、珠ダメージを抑え場持ちをよくできます。
定数ダメを抑える16n-1ももちろんアリですね。
なお、ダイマックス前提、珠ダメ、はねやすめ等不確定要素が多すぎるため、耐久調整はおすすめ出来ません。
すばやさ調整例
・52振り(実数値127)…最速カグヤ+3、1ジェットで最速エースバーン+2
・60振り(実数値128)…1ジェットで最速アーゴヨン+2
・100振り(実数値133)…準速80族カイリューマンムートゲキッス抜き
・212振り(実数値147)…最速81族ギャラドス抜き
・252振り(実数値152)…最速85族ゴリランダー+2
※以下は臆病の場合
・補正あり156振り(実数値154)…準速100族サンダーリザードン等抜き
・補正あり252振り…最速。ミミッキュウーラオス(いちげき)サザンドラ抜き
とくこう調整例
・基本的に上記調整後の余りを振り切ることをおすすめします。
人によって振り方は千差万別といえるでしょう。
私もCS最速やHC厚めを色々と使い回しています。
H振りの恩恵を感じる時が多いので私はHCベースですが、やはりSが欲しいと思う時もあるので、
テンプレの振り方は存在せず、最終的には自分のプレイングに合わせて選択していく必要があるポケモンです。
技構成
・今回は全ての技を確定技としています。
・DM=ダイマックス状態を指します。
・ステータスは実数値で表記しています。目安としてご覧下さい。
10まんボルト
でんき 威力90(DM130) 命中100
10%の確率で相手をまひ状態にする。
命中、威力共に安定したメインウェポンです。
新たにライジングボルトを習得しましたが、サンダー自身はエレキフィールドの火力アップを受けられず、
H振りテッカグヤへの確定数が変わってしまうため今回は不採用としました。
155-95エースバーン 86.5-103.2% 乱数1発(18.8%)(等倍)
177-150カプ・レヒレ 98.3-115.8% 乱数1発(87.5%)
204-121テッカグヤ 104.4-123.5% 確定1発
204-168テッカグヤ 74.0-89.2% 確定2発
207-120バンギラス(砂) 34.3-41.5% 確定3発
ダイサンダー時はおよそ1.5倍のダメージと見るとわかりやすいかと思います。
エースバーン程度の耐久であれば吹き飛ばしますし、レヒレも瞑想1積み程度では受かりません。
テッカグヤはもちろんのこと、特殊耐久お化けの砂下バンギラスですらゴリゴリ削ります。
ぼうふう
ひこう 威力110(DM140) 命中70
30%の確率で相手をこんらん状態にする。
強力な技ですが、命中の関係上ダイジェットで打つのが前提です。
素で打つ=当てれば落とせる、当たらなければ落とせないという場面に限られますので、
ダメージ計算はすべてダイジェット時の計算です。
155-100ボルトロス(霊獣) 63.9-75.5% 確定2発
191-115ポリゴン2(輝石) 61.3-72.3% 確定2発
310-95エースバーン(DM) 67.1-79.7% 確定2発(等倍)
196-145ランドロス(霊獣)(チョッキ) 48.0-56.1% 乱数2発(84.8%)
330-100ランドロス(霊獣)(DM) 60.3-71.2% 確定2発
HD特化チョッキランドロスが高乱数2発で沈むといえば、その恐ろしさが伝わるかと思います。
そもそも、指数だけ見れば無補正A252霊獣ランドロスのダイジェットを超えており、
並大抵の耐久ではまともに受かりませんし、後出しはできません。
ねっぷう
ほのお 威力95(DM時130) 命中90
10%の確率で相手をやけど状態にする。
ナットレイ等に刺さる優秀なサブウェポンです。
が、ダイジェットの火力があまりにも高すぎて打つことはほとんどありません。
177-110ジバコイル 92.7-110.2% 乱数1発(62.5%)
181-184 ナットレイ 112.2-132.0% 確定1発
はねやすめ
自身の体力を半分回復する。技を使ったターン中、「ひこう」タイプを失う。
天候等に左右されない優秀な回復技です。
珠ダメージはもちろんのこと、ステロや宿り木によるダメージを回復するなど、
サイクルや対耐久ポケモンで大変役立ちますので、PPは最大にしておきましょう。
ダイウォールの媒体としても相性が良く、ダイウォール→DM解除→はねやすめとすることで
相手のDMターンを稼ぎながら自らの体力を回復することができます。
これら以外にはかみなり、とんぼがえり、ボルトチェンジ等の候補技こそありますが、
これら4つの技を排除してまで採用する技とは考えにくかったため不採用としました。
4つの技だと熱風は打つ機会が少なかったので、変えるならここかもしれません。
被ダメ計算
・参考程度。物理と特殊の耐久指数はほぼ同じです。
・ステータスは実数値で表記しています。目安としてご覧下さい。
・サンダーDM時はおよそ半分のダメージと考えていただければ良いと思います。
A216ランドロス(霊獣)
ダイジェット(そらをとぶ) 39.7-47.1%
ダイロック(がんせきふうじ)89.9-106.9%
ダイロック(ストーンエッジ)106.9-125.9%
無振りランドとのダイマックス同士の撃ち合いなら有利を取れます。
A142いのちのたまミミッキュ
じゃれつく 47.6-56.6%
ダイホロウ(ゴーストダイブ)68.8-81.0%
かげうち 21.2-25.4%
耐久に振ったとはいえど、非DM時はそこまで硬いわけではありません。
珠ミミッキュのダイホロウ→かげうちレベルはさすがに耐えません。
C161カプ・レヒレ
ムーンフォース 41.8-49.7%
ダイストリーム(ハイドロポンプ) 61.9-73.0%
中火力はこのくらいのダメージです。
非DM状態でこれだけ耐えれれば十分です。
C125ポリゴン2
トライアタック 27.5-33.3%
れいとうビーム 41.3-49.7%
先述した通りはねやすめで受け切れますが、凍り状態には気をつけなければなりません。
また、はねやすめ連打時にダイアタック→ダイアイスという動きをされると突破されるので気をつけましょう。
立ち回り
基本的には裏から死に出しor半減、無効読みで投げ、削れた相手をダイジェットの起点にします。
相手のパーティに刺さっているようであれば先発ダイマックスもアリです。
この辺はダイジェットエースとほとんど変わりません。
ただし、火力系の積み技は(じゅうでんを除くと)まともにないので、
壁を貼ったり相手を眠らせてもターンを持て余しがちな点には気をつけましょう。
苦手なポケモン
・HDバンギラス、HDポリゴン2、ラッキーなどの特殊受け
火力はあるといえどさすがに苦しいです。
PT内に物理での突破手段を用意しておきましょう。
・パッチラゴン、ボルトロス(霊獣)など電気タイプ
メインウェポンが両方とも通りません。
が、並耐久程度なら上手く削れれば半減ダイジェットでもゴリ押せます。
・ウツロイド、ドサイドンなど岩タイプ
ダイジェットを通しずらくなります。
電気技である程度削れるウツロイドはともかく、ドサイドンにはまともな有効打が無いので要注意。
・こうこうのしっぽトリック
ダイジェット使い共通の弱点です。
・タスキミラーコート
あまり見かけないですが、増えてくる可能性はあります。
相手のHPがこちら未満であれば、DMしていれば一応耐えます(大抵珠ダメで落ちます)
・ステルスロック
羽があるといえどやはり痛いですし、ある程度削られるとはねやすめを打たされるのが厳しいです。
火力数値が高すぎるため、対策ポケモンを用意するよりは立ち回りでカバーしていく方が良いです。
珠トゲキッス時代を生き抜いてきた方々なら、この辺の立ち回りは分かるかもしれません。
相性の良い味方
・バンギラス、カバルドン、ランドロス(霊獣)などステロ持ち
積み技のないサンダーの火力を補佐できるステルスロックはぜひ撒いておきたいので、これらのポケモンが上がります。
苦手とする電気タイプやウツロイドを牽制できたり、削ったりすることができるのは大きいですね。
・カプ・レヒレ、スイクンなど水タイプ
苦手な岩タイプのポケモンを狩ることができます。
物理耐久値の高いポケモンを選んだ方が良いでしょう。
リフレクターはサンダーの耐久の底上げにもなるためかなり便利です。
また、これらのポケモンが呼ぶゴリランダー等の草タイプはサンダーで美味しくいただくことが出来ます。
おわりに
いかがだったでしょうか。
かつての耐久ポケモンがアタッカーとして運用できるようになると、
使ってる方は楽しいですが、戦う方としては厄介ですね(笑)
それでは、コメント・評価のほどよろしくお願いします。